wordpress 高速化~誰でも簡単に実施できる3つの方法
2020年7月21日
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更新日:2024年 09月 30日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
高松 建太郎
WordPressは便利なコンテンツ管理システムですが、人気が高い反面、ハッキングのターゲットになりやすい側面もあります。ハッキング被害に遭うと、サイトの信頼性が損なわれるだけでなく、個人情報の漏えいやデータの改ざんなど深刻な問題に発展しかねません。
WordPressのセキュリティを強化したいけれど、どこから手を付ければよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、WordPressのハッキングの原因や実際の被害事例を解説し、誰でも取り組める具体的なハッキング対策15選を紹介します。これを参考に、安全なサイト運営を目指しましょう。
目次
WordPressは世界中で広く利用されているため、ハッキングの標的になりやすいCMSの一つです。ハッキングされると、サイトの運営者のみならず、訪問者や顧客にまで深刻な影響を与えるリスクがあります。
主な被害として挙げられるのは、悪意あるプログラムの挿入や個人情報の漏えい、スパムメール送信の踏み台としての利用、さらにはGoogleの検索エンジンでの評価が低下するリスクなどです。
これらの被害によってサイトの信用は失われ、最悪の場合、ビジネス全体がダメージを受ける可能性があります。ハッキングに対する事前対策と迅速な対応が不可欠です。
WordPressサイトがハッキングされると、ウイルスやマルウェアがサイトに埋め込まれることがよくあります。このウイルスは、サイトを訪れたユーザーにも影響を及ぼし、ユーザーの個人情報を盗み出したり、ユーザーの端末にダメージを与えたりすることが可能です。
サイトに不正なプログラムが挿入されることで、サイト自体の動作が不安定になり、閲覧者に対する被害も深刻化します。この種のハッキングは、サイトの管理者に気付かれないように巧妙に仕掛けられることが多く、気付くのが遅れると被害が拡大する可能性があります。
ハッキングにより、サイトの内容が無断で改ざんされるケースは少なくありません。ハッカーは、サイトにスパムコンテンツを挿入したり、悪質なリンクを設置したりすることで、サイトを訪れるユーザーをフィッシング詐欺やマルウェアに誘導します。
改ざんされたコンテンツは、サイト管理者が気付かない限りそのまま公開され続け、サイトの信用を著しく損ねかねません。さらに、改ざんされたサイトは、検索エンジンのペナルティを受けることもあり、SEOにも悪影響を及ぼします。
ハッキングの結果、管理者権限が奪われ、サイトの管理画面にログインできなくなることがあります。これにより、サイトの更新や管理が不可能になり、運営が停止するリスクが生じます。ハッカーが管理者権限を取得すると、管理画面を自由に操作できるため、さらなる被害を防ぐためには、迅速な対処が必要です。
また、管理者アカウントが削除される場合もあり、この場合はパスワードのリセットができず、復旧には高度な技術が求められることもあります。
WordPressのハッキングは、顧客やユーザーの個人情報の漏えいにつながる恐れがあります。特に、ECサイトなどでクレジットカード情報や住所などを扱っている場合、そのデータがハッカーに奪われると、ユーザーは直接的な金銭的被害を受ける恐れもあるでしょう。
このような情報漏えいは、企業に対する信頼を大きく損ない、さらに損害賠償や法的トラブルに発展する可能性も高くなります。そのため、個人情報の保護には最新のセキュリティ対策を講じることが重要です。
ハッキングによってサイトのデータが破損、漏えい、あるいは改ざんされることがあります。特にデータベースに保存されている情報はハッカーの標的となりやすく、改ざんされるとサイト全体に深刻な影響を与えかねません。
データが漏えいすると、外部に顧客情報や取引情報が流出し、企業の信頼が損なわれます。場合によってはデータが完全に消失し、復旧が困難になるケースもあるため、定期的なバックアップと強固なセキュリティ対策が不可欠です。
ハッキングによって、WordPressのファイルが不正に追加されたり、既存のファイルが削除されたりすることがあります。不正に追加されたファイルは、スパムページの生成やウイルスの拡散などに利用され、システム全体の安定性を脅かします。
さらに、重要なファイルが削除されると、サイトが正常に動作しなくなり、復旧に多大な時間とコストがかかることもあるでしょう。このようなシステム破壊を防ぐためには、定期的なファイル監視とバックアップが重要です。
ハッキングされると、サイトがスパムメールの送信に悪用されることがあります。サーバーのメール機能やフォームが不正に使用され、知らないうちに大量のスパムメールが送信される恐れがあるでしょう。
このような事態が続くと、サイト自体がブラックリストに登録され、メールが正常に送信できなくなるだけでなく、サイトの信頼性も大きく損なわれます。また、スパムメールを受信したユーザーがサイトに対して不信感を抱き、アクセスを控えるようになる可能性もあります。
ハッキングを受けたWordPressサイトは、悪質なサイトへのリダイレクトに利用されることがあります。訪問者が正規のサイトにアクセスしようとすると、フィッシング詐欺サイトやウイルス感染サイトに自動的に誘導されてしまうこともあるようです。
このような状況は、訪問者の個人情報やクレジットカード情報の漏えいリスクを高め、サイトの運営者に対する信頼を大きく損ねる要因となります。また、Googleなどの検索エンジンでも警告が表示される可能性があり、SEOにも悪影響を及ぼします。
ハッキングによって悪質なコンテンツが追加されると、検索エンジンの評価が著しく低下します。Googleは、セキュリティ上の問題があるサイトをブラックリストに登録し、検索結果から削除したり、ユーザーがアクセスする際に警告を表示したりすることがあります。
これにより、長期間かけて築き上げたSEOの効果は失われ、トラフィックが激減しかねません。このような事態を防ぐためにも、日常的なセキュリティ対策と監視が重要です。
WordPressサイトがハッキングされると、サイトの運営者だけでなくユーザーにまで悪影響がおよび、企業やブランドの信頼が大きく損なわれるリスクがあります。
特に、ソフトウェアの更新不足や古いプラグインの使用、不適切なパスワード管理など、セキュリティの脆弱性を放置することがハッキングを招く要因となります。ここでは、WordPressがハッキングされる主要な原因を解説します、
基本的なセキュリティ対策が不十分な場合、WordPressサイトは脆弱です。例えば、サイトのSSL化を怠っているサイトや、不正ログイン防止機能を導入していないサイトは、簡単に攻撃を受ける可能性があります。
また、ファイアウォールやセキュリティプラグインを導入することで、悪意あるアクセスをブロックすることが可能です。多層的なセキュリティ対策を行うことで、サイトの安全性を高めることができます。
信頼性の低いコードや設定を使用することは、ハッキングのリスクを高めます。特に、無料で配布されているテーマやプラグインの中には、セキュリティ面での配慮が不足しているものもあります。
セキュリティの観点からは、信頼性の高いプラグインやテーマを選び、必要に応じてコードの精査やセキュリティ診断を行うことが重要です。
WordPressサイトがハッキングされているかどうかを確認するためには、いくつかのポイントに注目する必要があります。ハッキングの被害はサイト運営に重大な影響を与えるため、早期に異常を発見し、対策を講じることが重要です。以下に、具体的な確認方法を紹介します。
WordPressがハッキングされた際には、サイト内に不審なリンクが追加されることが多いです。特に、ヘッダーやフッター、サイドバーなどに見覚えのないリンクや広告が表示されている場合は注意しましょう。
また、サイトの表示速度が急に遅くなる、ページが正しく表示されないなどの異常が見られる場合もハッキングの可能性があります。このような兆候が見られた際には、サイトのソースコードやコンテンツを詳しく確認することが重要です。
ハッキングされたサイトは、Googleの検索結果で順位が低下する可能性があります。また、「このサイトはハッキングされている可能性があります」と警告が表示されることもあるようです。特に、サイトにアクセスした際にフィッシング詐欺やウイルスの拡散を目的としたリダイレクトが行われている場合、検索エンジンが異常を検知し警告を出すことがあります。
Googleの検索結果を定期的に確認し、極端に順位が低下したり警告が表示されたりした場合は、すぐに対応することが大切です。
WordPressサイトがハッキングされているかどうかを調べるためには、専用のマルウェアスキャンツールを使用するのが効果的です。「Wordfence」や「Sucuri」といったセキュリティプラグインを利用することで、サイトにマルウェアや不正なコードが含まれていないかスキャンできます。
これらのツールは定期的にスキャンを行い、異常があれば通知してくれるため、ハッキングの早期発見に役立ちます。また、スキャン後に検出されたマルウェアを簡単に削除できる機能もあるため、非常に便利です。
WordPressの管理画面への不正なアクセスを確認するためには、ログイン履歴をチェックすることが有効です。特定のプラグインを導入することで、管理画面にアクセスした日時やIPアドレスを確認でき、不審なログインがあればすぐに対応できます。
また、ログイン試行回数を制限したり、2段階認証を設定したりすることで、不正アクセスを防ぐ効果もあります。これらの対策を講じることで、サイトのセキュリティを大幅に向上させることが可能です。
WordPressは世界中で広く利用されているコンテンツ管理システム(CMS)で、その利便性から多くのサイトが採用しています。しかし、利用者が多いからこそWordPressはハッキングの対象になりやすく、適切な対策を講じないと、サイトが乗っ取られたり、データが盗まれたりするリスクが高まります。
ハッキングはサイト運営者にとって重大な問題であり、事前に十分な対策を講じることが必要です。本記事では、WordPressサイトを安全に保つためのハッキング対策13選を紹介し、サイトのセキュリティを強化するための具体的な方法を解説します。
WordPressやプラグイン、テーマのバージョンアップを怠ることは、サイトの脆弱性を増大させる要因です。WordPressは世界中で広く利用されており、そのため、脆弱性が発見されると攻撃の対象となりやすいです。
特にセキュリティに関する更新は、重要な脆弱性を修正するものであるため、ハッキング対策の基本として、常に最新の状態に保つことが望ましいでしょう。更新は手間がかかると感じるかもしれませんが、それ以上にセキュリティリスクを防ぐ効果が見込めます。
無料で提供されているテーマやプラグインには、開発者の技術力や更新頻度にばらつきがあり、脆弱性が含まれている可能性があります。そのため、信頼性の高いテーマやプラグインを選ぶことが重要です。
目安としては、個人ではなく法人の信頼できる開発元から提供されているものを選び、評価やインストール数、更新頻度なども確認しましょう。また、インストール後も定期的にメンテナンスを行い、不要なものは削除することも重要です。
推測されやすいパスワードの使用は、ハッキングの主要な原因の一つです。「password」や「123456」などの単純なパスワードは総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)の対象となりやすく、特に管理者アカウントでは、複雑なパスワードを設定することが必須です。
アルファベット、数字、記号を組み合わせた長めのパスワードを使用し、複数のサイトで同じパスワードを使い回さないようにしましょう。さらに、定期的なパスワードの変更も推奨されています。
WordPressのセキュリティをさらに強化するために、二段階認証の導入が効果的です。二段階認証を導入すると、ログイン時にパスワードだけでなく、追加の認証ステップが必要となります。そのため万が一、パスワードが流出しても、不正なログインを防ぐことが可能です。二段階認証は専用のプラグインで簡単に設定できます。「Google Authenticator」や「Two-Factor」といったプラグインがあります。
WordPressのデフォルトのログインURL(例:/wp-admin)は誰でも簡単に推測できるため、不正アクセスを試みる攻撃の対象となりがちです。そこで、ログインページのURLを変更することで、攻撃者がログインページにアクセスするのを防げます。
専用プラグインを使って、ログインURLをカスタマイズし、セキュリティを強化しましょう。この方法は簡単かつ効果的な、ハッキング予防策の一つです。
ログイン試行回数を制限することは、不正なアクセスを防ぐ効果的な手段です。特に総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)では、ハッカーが自動ツールを用いてパスワードを推測するため、無制限にログインを試行できる環境ではリスクが高くなります。
WordPressのセキュリティを強化するために、ログイン試行回数を制限するプラグインを導入し、一定回数以上のログイン失敗でアカウントを一時的にロックする設定を行うことで、不正アクセスの防止につながります。代表的なプラグインは「Limit Login Attempts Reloaded」です。
WordPressサイトにインストールされている不要なプラグインやテーマは、セキュリティ上のリスクを高める原因となります。使っていないプラグインやテーマは、アップデートが行われず脆弱性が残ることが多いため、攻撃の対象となりやすいです。
また、不要なプラグインやテーマを削除することで、サイトの動作を軽快にし、セキュリティの観点からも健全な環境を維持しやすくなります。定期的に使用していないプラグインやテーマを確認し、削除する習慣を持ちましょう。
ファイアウォールを導入し、サーバー側でアクセス制限を設定することは、外部からの不正なアクセスを防ぐために有効です。サーバーレベルでファイアウォールを設定することで、特定のIPアドレスや国からのアクセスを制限したり、サーバーに対する悪意あるリクエストをブロックできたりします。
また、アクセスログの監視や異常なアクセスの検知を行い、攻撃の兆候を早期に発見して、適切な対策を取ることが可能です。
セキュリティプラグインを導入することで、WordPressの脆弱性を補完し、ハッキングリスクを低減できます。代表的なプラグインとしては、「Wordfence」や「iThemes Security」などがあります。これらにより、不正アクセスの検知や防御、ファイルの変更監視、悪意あるIPのブロックなど、多機能なセキュリティ対策を提供しています。
これらのプラグインは、WordPressサイトを常に監視し、脆弱性をカバーしてくれる強力なツールです。
定期的なバックアップは、ハッキングやその他の障害からデータを守るための基本的で重要な対策です。万が一、サイトがハッキングされたり、データが破壊されたりした場合でも、バックアップがあればすぐに復元できます。
WordPressには「UpdraftPlus」や「BackWPup」などのバックアッププラグインがあり、自動バックアップやクラウドへの保存機能を提供しています。また、ホスティングサービスの中には自動バックアップ機能を提供しているものもあるため、これらを活用して定期的なバックアップを忘れずに行いましょう。
ハッキングやシステムのトラブルが発生した際、サイトを保護するためにはメンテナンスモードを有効にすることが重要です。メンテナンスモードを使用することで、外部からのアクセスを一時的に制限し、問題が発生している間にサイトの修復作業を安全に行うことができます。
また、この間にバックアップの復元やセキュリティ設定の調整によって、サイトを迅速に回復させることが可能です。「WP Maintenance Mode」や「LightStart」などのプラグインを利用して、メンテナンスモードに切り替えるのが一般的な方法です。
ハッキングによって追加された見覚えのないユーザーアカウントやファイルが存在する場合、これらを迅速に削除することが重要です。不正な管理者アカウントが残されていると、ハッカーは再びアクセスを試みる可能性があります。
また、サーバー内に存在する不審なファイルやスクリプトもセキュリティの脅威となるため、定期的にファイルを確認し、不要なものは削除しましょう。サーバーログやファイルの変更履歴を確認することも有効です。
ハッキング対策の一環として、WordPressサイトだけでなく、自分が使用しているパソコン自体も安全な状態に保つことが必要です。パソコンがウイルスに感染していると、サイトの管理情報やパスワードが漏えいし、再びハッキングのリスクが高まります。
ウイルススキャンソフトを使用して定期的にフルスキャンを行い、疑わしいファイルやソフトウェアを削除することで、サイトの安全性確保につながります。
WordPressサイトの運営でハッキングのリスクを最小限に抑えるためには、セキュリティ対策をしっかりと行うことが欠かせません。今回紹介した15のハッキング対策を実践することで、サイトの安全性を高め、不正アクセスやデータ漏えいのリスクを軽減できます。しかし、これらの対策を適切に導入し、継続的に保守するには、専門的な知識や時間が必要です。
そのような手間や不安を感じている方には、株式会社ジオコードのサービスをおすすめします。株式会社ジオコードは、WordPressのセキュリティ対策だけでなく、サイトの制作、運用、保守に至るまで、包括的なサポートを提供しています。複雑なセキュリティの設定や定期的なメンテナンスを業者に依頼したい方や、サイトの安全性を強化したいと考えている方は、ぜひ株式会社ジオコードのサービスを検討してみてください。