GoogleがAI Overviewsについて2つのアップグレードを実施|Gemini3とAI Mode連携で変わる検索体験

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

検索体験は今、大きな転換点を迎えつつあります。これまでの「検索してクリックする」という行動から、「検索してその場で理解し、さらに対話で深掘りする」形へと変化しつつあります。その中心にあるのが、GoogleのAI Overviewsです。

今回Googleは、AI Overviewsに対して複数のアップグレードが発表されました。この変更はユーザー体験の向上にとどまらず、SEOの前提そのものを変える可能性があります。

本記事では、アップデートの内容とその影響を整理し、これからのSEOで意識すべきポイントを解説します。

AI Overviewsの2つのアップグレードとは

今回のアップデートは、大きく2つの変更で構成されています。

まず一つ目は、基盤モデルがGemini3に刷新された点です。これにより、検索結果の上部に表示される要約や回答の精度が向上し、より自然でより自然で精度の高い回答が生成されやすくなっています。
ユーザーは検索結果ページ上で、これまで以上に質の高い情報を得られるようになります。

二つ目は、AI OverviewsからAI Modeへシームレスに移行できる体験が強化されています。検索結果に表示された要約を確認した後、そのまま追加の質問を入力すると、画面がAI Modeへ切り替わり、対話形式で情報収集を続けることができます。
2026年2月時点では一部環境ではスマートフォンでの表示も確認されています。

この一連の流れにより、検索は単発の行為ではなく、継続的な対話体験へと進化しています。

検索行動は「閲覧」から「対話」へ

今回のアップデートが示しているのは、ユーザー行動の大きな変化です。

従来は検索結果一覧から複数のサイトを比較しながら情報を収集していましたが、今後はAI Overviewsの要約を起点に、そのままAI Modeで深掘りする流れが主流になりつつあると考えられます。
Googleもこの体験について、ユーザーからの受容性が高いことを示しています。

この変化により、ユーザーが検索結果ページから離れずに情報収集を完結させるケースが増えると考えられます。つまり、Webサイトへのクリック機会が減少する可能性が指摘されています。

SEOへの影響と求められる対応

このような検索体験の変化において、SEOの考え方も見直しが求められると考えられます。

重要なのは、AIに引用される情報設計です。AI OverviewsやAI Modeは複数の情報源をもとに回答を生成するため、コンテンツが信頼できる情報源として認識されることが前提となります。

そのためには、単に結論を提示するだけでなく、「なぜそう言えるのか」という根拠や背景を明確に示すことが重要です。
論理的に整理されたコンテンツほど、AIに理解されやすく、引用される可能性が高まります。

さらに、ユーザーの追加質問を想定したコンテンツ設計も必要です。
AI Modeでは対話が継続するため、関連する情報まで網羅的に提供することで、より多くの文脈で参照される可能性が高まります。

「引用されること」が新たなSEOの指標に

今回のアップデートから見えてくるのは、SEOの評価軸の変化です。

これまでは検索順位とクリック率が重要な指標でしたが、今後は「AIにどれだけ引用されるか」が重要な要素になると考えられます。
検索結果の中で目立つこと以上に、AIの回答の一部として組み込まれることが価値を持つようになります。

そのためには、正確で信頼性の高い情報に加え、文脈や背景を含めた深い理解を提供するコンテンツが求められます。

Google検索は今、「情報を探す場」から「情報を理解する場」へと進化しています。この変化に対応するためには、従来のSEOにとらわれない、新しいコンテンツ戦略が必要です。
今回のアップデートをきっかけに、AI時代に適した情報設計を見直していくことが重要といえるでしょう。