Google Search Consoleが進化──「ブランドクエリフィルタ」でSEO分析はここまで変わる

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

Google Search Consoleに新たに追加された「ブランドクエリフィルタ」機能は、ブランド認知とSEO成果を切り分けて把握できる画期的なアップデートです。
これまで一括で見ていた検索クエリを、「ブランドを知っているユーザー」と「初めて接触するユーザー」に分けて分析できるようになり、SEO戦略の精度が大きく向上します。

ブランドクエリフィルタとは何か

今回導入されたブランドクエリフィルタは、Search Consoleのパフォーマンスレポートで利用できる新機能です。
Webサイトへの流入クエリを以下の2つに分類して確認できます。

  • ブランド関連のクエリ(指名検索)
  • 非ブランドクエリ(一般検索)

先月リリースされた「クエリグループ」機能に続くアップデートであり、Googleが検索分析の高度化に力を入れていることがうかがえます。

AIによる自動判別で分析が圧倒的に楽に

ブランドクエリフィルタの最大の特長は、AIがブランド関連クエリを自動で判別してくれる点です。
具体的には、以下のような表記揺れや関連語もまとめてブランドクエリとして認識されます。

  • ブランド名・会社名
  • 略称やアルファベット表記
  • スペルミス
  • ブランドに紐づく製品名・サービス名

これにより、これまで手作業でキーワードを分類していた工数がほぼ不要になります。

ブランドクエリ分析の具体例

たとえば「株式会社ジオコード」を例にすると、以下のようなクエリがまとめてブランドクエリとして分析可能です。

  • ジオコード
  • GEO CODE(表記違い・株式会社なし)
  • ジオヨード(スペルミス)
  • ネクストSFA(関連サービス名)

これらを個別に設定しなくても、表示回数・クリック数・CTR・平均順位といった指標を一括で確認できます。

インサイトレポートにも新たな変化

今回の機能追加にあわせて、インサイトレポートにもブランドトラフィック分析が実装されました。
全クリック数のうち、

  • ブランドクエリ経由はどのくらいか
  • 非ブランドクエリ経由はどのくらいか

をグラフで直感的に把握できます。
これにより、検索流入が「認知の成果」なのか「新規獲得の成果」なのかを即座に判断できるようになります。

SEO・マーケティングへの活用メリット

ブランドクエリフィルタを活用することで、以下のような分析が可能になります。

  • ブランド認知度の成長を定点観測できる
  • 指名検索対策の成果を可視化できる
  • 非ブランド流入が弱い領域を発見できる

特に、ブランドクエリが多い=SEOが成功しているとは限らない点が重要です。
非ブランドクエリの伸びを把握することで、コンテンツ戦略の改善ポイントが明確になります。

今後のSEO戦略にどう活かすべきか

今後は、ブランドクエリと非ブランドクエリを分けたうえで、

  • 新規ユーザー向けのコンテンツ強化
  • 既存認知層向けの情報拡充
  • 検索意図に応じたページ改善

といった、ユーザーの認知段階に合わせたSEO施策がより重要になります。
ブランドクエリフィルタは、その判断材料を提供してくれる強力な分析機能と言えるでしょう。