ChatGPTでそのまま買える時代へ──OpenAIが切り開く“会話型ショッピング”の正体

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

OpenAIは、ChatGPTに新たに「ショッピング機能」を搭載したことを発表しました。
この機能によって、ユーザーは検索サイトやECモールを行き来することなく、会話を続けるだけで商品選定から購入まで完結できるようになります。生成AIが購買行動の中心に入り込む、大きな転換点と言えるでしょう。

ChatGPTのショッピング機能とは

ChatGPTのショッピング機能の最大の特長は、過去の会話履歴を踏まえて複雑な条件を理解できる点にあります。
単に「おすすめの商品」を提示するのではなく、

  • 予算
  • 用途
  • 好み(デザイン・ブランド)
  • これまでの評価(気に入った/気に入らない)

といった情報を総合的に判断し、ユーザーごとに最適な候補を提示します。

さらに、提示された商品には比較表が付属し、スペックや見た目、特徴を一目で確認できるため、情報収集の負担が大幅に軽減されます。

実際の使い方:会話するだけで商品が絞り込まれる

利用方法は非常にシンプルです。

  1. プロンプト入力画面の「+」マークをクリック
  2. 「ショッピングアシスタント」を選択
  3. 予算や購入したい商品、条件を伝えてリサーチ開始

すると、複数の商品候補が表示されます。
ユーザーはそれぞれに対して「気に入った」「気に入らない」を選択できます。

「気に入らない」を選ぶと、

  • 価格が高い
  • デザインが合わない
  • ブランドが好みではない

など、理由を選択する画面が表示され、そのフィードバックを基にさらに精度の高い提案が行われます。

購入までがChatGPT内で完結

最終的に提示されるおすすめ商品には、

  • なぜおすすめなのか
  • どんな人に向いているか
  • 注意点やデメリット

といった補足情報も表示されます。
商品をクリックすれば、そのままECサイトの購入ページへ遷移でき、購入までスムーズに進める設計です。

なお、このショッピング機能はすでに日本でも利用可能であり、GoogleのAIショッピング機能よりも一歩先行している点も注目されています。

Web担当者・EC担当者が今すべきこと

この機能の登場により、Web担当者やEC運営者に求められる視点も変わります。
重要なのは、ChatGPTが商品情報を見つけやすく、理解しやすい形で取得できるかです。

具体的には、

  • 商品名・型番・価格が明確か
  • 商品説明が具体的で構造化されているか
  • 特徴・強み・注意点が整理されているか

といった点を確認する必要があります。
これは従来のSEOに近い考え方ですが、検索エンジンだけでなくAIに理解される設計が、今後ますます重要になります。

生成AIが変えるショッピング体験の未来

ChatGPTのショッピング機能は、単なる便利ツールではありません。
「検索 → 比較 → 検討 → 購入」という従来の購買プロセスを、一つの会話体験に統合する試みです。

今後この流れが加速すれば、

  • 比較サイトの役割の変化
  • ECサイトへの流入経路の変化
  • ブランド認知のされ方の変化

など、デジタルマーケティング全体に影響を与える可能性があります。