CTAとは?意味・改善ポイントを理解してコンバージョンを向上させよう! CTAとは?意味・改善ポイントを理解してコンバージョンを向上させよう!

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

サイトからの問い合わせが増えない。コンバージョンが伸び悩んでいる。このような問題を抱えていませんか?解決策としてサイトのリニューアルを検討する方もいるでしょう。しかし、CTAを設置したり改善したりすることで解決できる可能性があります。

本記事では、CTAを設置するポイントや、コンバージョンにつながらないときの改善策を紹介します。また、CTAの意味や重要性などについてお伝えするので、そもそもCTAとは?と戸惑っている方も参考にしてください。

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CTAとは

CTAとは「Call To Action」の略で、日本では「行動喚起」を意味する言葉です。Webサイトに訪問したユーザーをメルマガ登録や資料請求など、具体的なアクションへの誘導を目的に設置されたボタンやリンクがCTAにあたります。

ユーザーに資料請求してもらいたい場合、「今すぐ資料請求する」「無料で届く資料を取り寄せる」などのボタンを設置します。ボタンをクリックしたユーザーを資料請求のページへと誘導する、これがCTAです。

CTAが重要な理由

CTAが重要視されるのは、コンバージョン(CV)の向上やCVRの改善の効果が期待できるためです。Webサイトを訪問したユーザーが自社の商品やサービスに興味をもったところで、CTAがあればクリックされやすくなります。ユーザーはやるべき行動が明確になるため、行動を起こしやすくなります。

また、離脱しそうなユーザーを引き止める効果があるところもCTAが重視される理由の一つです。読了後に自分のニーズに合っていないと思われても、違う切り口のページにつながる導線を作っておけば離脱率を下げられます。

問い合わせが増えない・離脱率が高いといったサイトは、リニューアルを検討するよりも先にCTAの設置・改善を図るべきといえるでしょう。

CTAを設置するポイント

CTAを設置するポイントは、以下の5つです。

  • 設置場所
  • 設置数
  • 文言
  • 出座人
  • 効果測定

それぞれ詳しく解説します。

設置場所

CTAはユーザーの行動に沿った位置に設置することが重要です。設置場所に対してCTAの内容が合っていなければ、ユーザーには刺さりません。場合によっては、邪魔に思われてしまう可能性すらあります。

一般的に下記の場所に設置されます。

  • ファーストビュー
  • ヘッダー/フッター
  • 記事の途中・直後
  • サイドバー
  • ポップアップ

ユーザーの視点に立ってみて、どの場所でどのようなCTAであればクリックしたくなるのか考えて設置しましょう。

設置数

CTAは多ければ多いほどよいわけではありません。むやみにCTAを設置すると、ユーザーからは、読みにくい・煩わしいと思われてしまう可能性が高いです。

CTAは詰め込み過ぎず、段階的に検討できるよう流れに沿って設置するのがポイントです。

文言

CTAの文言にも工夫が必要です。文言はクリック後に起きることや、クリックするとどのようなメリットがあるのかが瞬時に伝わる内容にしましょう。

例えば「こちらをクリック」だけではクリックしたら何が起こるのか分からず、不信感を与えてしまいます。「すぐに資料請求する」なら、クリックすると資料請求のページにつながると分かるため、興味のあるユーザーはクリックしやすくなります。

他にも「今なら20%OFF」と希少性を感じさせたり、文字数を短めにして瞬時に内容が分かるようにしたりするなど工夫してみましょう。

デザイン

CTAを設置するときには、デザインにもこだわりましょう。なぜなら、ユーザーにCTAと認識してもらうことが重要だからです。

例えば、CTAのボタンは角がとがっている四角形よりも丸みを帯びた四角形が定番です。角に丸みがあると、ユーザーの視線が内側に向くため、文言に目が行きやすくなります。また、色はWebサイトの背景と対比する色を選ぶのがおすすめです。CTAボタンがより目立ちやすくなるため、ユーザーに認識されやすくなります。ただし、過度なアピールは怪しい印象になるので注意が必要です。

効果測定

CTAは設置して終わりではありません。設置後は効果測定を行い、CTAがどの程度コンバージョンに貢献しているのかを調べます。

CTAの設置場所や数、文言などを変えながら効果測定を繰り返し行いましょう。効果測定では、ページビューや直帰率といったWebサイトの評価となる指標も計測できるので、多角的な視点で改善を検討できます。

CTAがコンバージョンにつながらないときは?

CTAがコンバージョンにつながらないときは、以下3つの対処法を試してみてください。

  • ユーザーの選択肢を減らす
  • ターゲットに合わせたCTAを設置する
  • 行動のハードルを下げる

それぞれのポイントを解説します。

ユーザーの選択肢を減らす

CTAを設置するときは、選択肢を少なくするのがポイントです。

CTAが「資料請求」「セミナー申し込み」「お問い合わせ」など複数あると、ユーザーは選択肢の多さから選ぶことを諦める傾向があります。これは意欲の高いユーザーも例外ではありません。選択をするというハードルが追加されることにより、せっかく興味をもってくれたユーザーを取りこぼすことになります。

CTAを設置するときは優先順位を明確にし、ユーザーの選択肢を減らしましょう。ユーザーは選択に迷いがなくなり、行動を起こしやすくなります。

ターゲットに合わせたCTAを設置する

コンバージョンにつなげるためには、ターゲットに合ったCTAを設置することも重要です。

例えば、サービスの情報を知りたいユーザーには「資料請求」「お問い合わせ」、サービスや商品を購入したいユーザーには「見積もり」「購入する」といったCTAが適しています。

また、CTAボタンの色を変えるのもテクニックの一つです。基本的にはWebサイトの背景と対比する色を選びますが、ターゲットの年齢や性別などに合わせて選ぶのもおすすめです。若い人は彩度が高い色を、年齢を重ねると淡い色を好む傾向があります。その他、女性なら明るく淡い色が、男性なら暗く濃い色を好みます。広くユーザーを取り込もうとすると、ターゲットに刺さらない可能性があるためあまりおすすめできません。

行動のハードルを下げる

CTAがコンバージョンにつながらないときは、CTAがアクションを起こしづらい文言になっている可能性があります。

例えば「相談する」というCTAと「まずは相談してみる」というCTA、どちらのほうが相談しやすく感じるでしょう?恐らく、後者のほうが相談しやすいと感じる方が多いはずです。その他、無理に同ページでCVにつなげずに違うページに流し、遷移先にCATを設置したりサイト内を回遊してもらって離脱率を下げることで、結果的にCVにつながるケースもあります。

特に初めて利用するサイトは分からないことが多いため、行動へと移しやすい状況が作られているかどうかが大きなポイントになります。ヒートマップを使うと、ユーザーの行動を可視化できるので活用がおすすめです。

適切なCTA設置で効果的なアプローチを!

CTAとは、ユーザーに対してメルマガ登録や資料請求など具体的なアクションへと誘導することです。多くの場合は、ボタンやテキストリンクという形で表示されます。

CTAを適当に設置すれば、ユーザーは自分のニーズに合っていない・数が多くて煩わしいと感じ、離脱してしまう恐れがあります。まずはユーザーの視点に立ち、適切な場所や数、文言、デザインのCTAボタンやテキストリンクを設置しましょう。ユーザーがスムーズに行動を起こせる環境を整えられれば、コンバージョンを効果的に高められます。