Figma×Googleが描く次の標準──Geminiが変えるデザイン制作の常識

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

FigmaとGoogleの提携は、デザイン制作における“作業効率”と“創造性”の両立を一気に押し上げる出来事です。
Geminiをはじめとする複数のAIモデルがFigmaに組み込まれることで、これまで分断されていたデザインワークフローが、ひとつのツール内で完結する世界が現実味を帯びてきました。

FigmaとGoogleの提携内容とは

クラウドベースのデザインプラットフォームを提供するFigmaは、Googleとの戦略的提携を発表しました。
この提携により、Figmaには以下のAIモデルが組み込まれる予定です。

  • Gemini 2.5 Flash
  • Gemini 2.0
  • Imagen 4

これらのAIは、画像生成・編集・最適化を高速かつ高品質に行うことを目的としており、デザイン制作の中心的な工程を支援します。

Gemini搭載で何が変わるのか

Geminiの導入によって、特に大きく変わるのが画像生成を含む制作プロセスです。
これまで多くのデザイナーは、外部の画像生成ツールを使い、生成した素材をFigmaに取り込む必要がありました。

しかし今後は、

  • プロンプトを入力するだけで画像を生成
  • 生成された画像を即座にFigma上で編集
  • 外部ツールへの行き来が不要

といった形で、作業が大幅に簡略化されます。

作業スピードとレイテンシの大幅改善

今回の提携によるもう一つの重要なポイントは、作業スピードの向上です。
Geminiの統合により、データ入力から出力までの遅延時間(レイテンシ)が約50%削減されるとされています。

これまで画像生成や反映に発生していたタイムラグが減ることで、「待ち時間によって思考が中断される」というデザイン特有のストレスも軽減されるでしょう。

デザイナーが“考える時間”に集中できる環境へ

FigmaのCEOであるディラン・フィールド氏は、今回の変化について「作業の流れを中断することなく、創造性を発揮できるようになる」と述べています。

AIが単純作業や時間のかかる工程を担うことで、デザイナーは、

  • コンセプト設計
  • ユーザー体験の検討
  • 表現のブラッシュアップ

といった、より本質的なクリエイティブ作業に集中できるようになります。

デザインツールの新しい方向性を示す提携

FigmaとGoogleの提携は、単なる機能追加ではありません。
これは、AIを前提としたデザインツールの在り方を示す象徴的な動きです。

今後は「どのツールを組み合わせるか」ではなく、「ひとつのツールでどこまで完結できるか」が、制作環境の評価軸になっていくでしょう。

FigmaがAIを積極的に取り込むことで、デザイン制作のデジタル化・自動化はさらに加速すると考えられます。

まとめ

FigmaとGoogleの提携によって実現するGeminiの搭載は、デザインワークフローを止めないためのAI活用という明確な方向性を示しています。

外部ツールに頼らず、高速かつ高品質な制作をFigma内で完結できる環境は、デザイナーの働き方そのものを変えていくでしょう。

これからのデザインツールは、「使える機能の多さ」ではなく、創造性をいかに途切れさせないかが問われる時代に入っています。
Figma×Googleの取り組みは、その未来を先取りする動きと言えそうです。