相互リンクとは?SEOとの関連やメリット・注意点を解説 相互リンクとは?SEOとの関連やメリット・注意点を解説

SEOにおいて、相互リンクは欠かせない施策の一つです。しかし、設置する目的や手段によっては、検索エンジンからペナルティを受ける可能性もあります。

本記事では、時代とともに相互リンクの目的がどのように変化してきているのか、施策を行うことで得られるメリット・デメリットを解説します。相互リンクを獲得する方法や低品質なWebサイトから被リンクを受けた場合の対応も併せて参考にしてください。

相互リンクとは?

相互リンクとは、複数のWebサイトで互いのリンクを貼り付け合う行為です。相互リンクを行うと、自社のコンテンツと相手のコンテンツが直接結ばれるため、簡単に遷移できます。相互リンクは検索結果ページに表示される順位に影響を与えることからSEOとして取り組む企業も多く、一般的に「外部施策」とも呼ばれています。

外部施策としての相互リンクは、自社のWebサイトのテーマとかけ離れたWebサイトとリンクをつなぎ合わせても意味はありません。自社で作成したコンテンツと関連性の高いキーワードを用いたコンテンツのリンクを設置することで、互いにSEOの強化につながります。

被リンクの概要やツールを使用した調べ方を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

被リンク評価の仕組みとSEOへの影響
記事被リンク(外部リンク)とは?ツールを使った調べ方とSEOへの影響

相互リンクの目的の変化

従来の相互リンクは、個人ブログやWebサイト同士がリンクを設置し合い、互いの関係性の深さを示す目的で行われていました。また、相互リンクを募集するWebサイトや自動的に相互リンクを設置できるWebサイトを利用し、検索結果ページで上位表示を狙うために用いられていたこともあります。当時は相互リンクの多さがSEOに効果的とされていたため、ブログやWebサイトを運営する人の間でよく用いられた手法です。

しかし、現在は検索エンジンが発展を遂げ、不正なリンクやスパムと判断されたものはペナルティの対象となりました。Googleでは検索順位を操作する目的でリンクを貼り付けることを禁止しています。ペナルティの詳細は、後述する相互リンクのデメリットで解説します。

相互リンクのメリットとデメリット

相互リンクのメリットとデメリット

相互リンクのメリットは、自社のWebサイトのコンテンツと関連性が高いWebサイトから被リンクを受けられれば、SEO効果が期待できることです。ただし、過剰な相互リンクの設置や品質の低いコンテンツのあるWebサイトから被リンクを受けると、ペナルティの対象になる恐れがあります。相互リンクをする前に、メリットとデメリットを押さえておきましょう。

相互リンクは関連性があれば良いSEO効果が期待できる

相互リンクを行うメリットは、先述の通り、自社のコンテンツと関連性が高いリンクを互いに設置し合えばSEOの効果を期待できることです。自社で扱っているジャンルやテーマが同じWebサイトのリンクを通じて、自社のコンテンツでは解説していない情報を提供することでユーザーの利便性を高められます。

自社のコンテンツの質の高さが他のWebサイトから認められれば、自然な被リンクの数が増えるため、そういった相互リンクはSEOに有利に働いてくれます。

ただし、過剰な相互リンクを設置したり低品質なコンテンツばかり作成していたりするWebサイトから被リンクを受けると、Googleのペナルティの対象になってしまうでしょう。

相互リンクでGoogleからペナルティを受ける可能性

Googleのガイドラインでは、過剰な被リンクの設置やユーザーの利便性を無視した目的で、相互リンクを貼るためのパートナーページを作成することを禁じています。Googleのガイドラインに違反してペナルティを受けると、SEOにおいて悪影響を及ぼすため注意しましょう。

具体的には、「相互リンクを受けたいWebサイト」を募集しているWebサイトや、自動的に相互リンクを設置できるWebサイトを利用し、むやみに相互リンクの数を増やすケースです。ユーザーに有益な情報を提供するWebサイト同士であれば問題はありませんが、被リンクの数を増やして検索順位を上げるために作成された内容の薄いコンテンツとみなされると、ペナルティを受ける可能性があります。

Googleのガイドラインに違反した場合、検索順位が下がる、インデックスから削除されるなどのペナルティを受けます。ただし、Googleはペナルティとなる判断基準を明確に示しておらず見極めるのが困難です。被リンクの数を不自然に増やすのではなく、質の高いコンテンツを継続的に作成し、自然な相互リンクを獲得するよう努めましょう。

相互リンクを獲得する方法

相互リンクを獲得する方法

質の高いWebサイト同士の相互リンクは、SEOで良い効果を得ることができます。具体的には、信頼性の高いWebサイトからの被リンクが増える、Googleからの評価が高まり検索順位が向上するなどが大きなメリットです。

良質な相互リンクを獲得するための主な方法は次のとおりです。

  • 相互リンク募集サイトを活用
  • 他サイトに打診し、相互リンクを依頼
  • SNSで募集をかける

それぞれの方法を以下で解説するので、良質な相互リンクの獲得を目指している方は参考にしてください。

相互リンク募集サイトを活用

相互リンク募集サイトは、Webサイト同士をマッチングするためのWebサイトです。簡単に相互リンクを設置するWebサイトを探せるため、同じジャンルのWebサイトから被リンクを獲得できます。

Googleは相互リンク募集サイトの活用を禁止しているわけではありません。サイトを利用することで過剰な相互リンクを獲得したり、低品質なWebサイトから被リンクを受けたりする行為を禁じています。

相互リンクをするWebサイトを探す際は、自社のWebサイトのテーマと関連性が高いか、高品質なコンテンツを保有しているかという点を確認することが大切です。

自動相互リンクツールは避けた方が無難

相互リンク募集サイトの利用は問題ありませんが、「AutoLinker」や「自動相互リンクサイト」など、自動相互リンクツールの利用は避けた方が良いでしょう。

自動相互リンクツールとは、WebサイトのURLを入力するだけで相互リンクが可能なWebサイトのリンクを検索できるツールです。気軽に利用できる反面、自社のWebサイトと関連性の低いWebサイトと相互リンクになりやすく、Googleからペナルティを受けるリスクが高くなります。

他サイトに打診し、相互リンクを依頼

自力で相互リンクをしたいWebサイトを検索し、サイト運営者に相互リンクを依頼する方法もあります。サイト運営者へ連絡する主な手段は、サイト内に記載されているメールアドレスへ送信する方法と問い合わせページを利用する方法の2つです。

サイト運営者にメールの文章を作成する際は、次に挙げるポイントを意識しましょう。メールの文章は「いつも貴サイトを拝見させていただいています」といった挨拶から始め、自社の紹介や運営しているWebサイトのURLなどを記載します。また、相手のWebサイトと相互リンクを行いたいという考えに至った経緯や、相互リンクによって互いのユーザーにどのような良い影響を与えられるのか、具体的なメリットもあると良いでしょう。

SNSで募集をかける

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを通じて相互リンクを募集する方法もあります。SNSなら、タグやキーワードを設定すればWebサイトやブログの運営者のアカウントを検索しやすいため、気軽に探せるでしょう。

ただし、応募してくれるWebサイトが必ずしも高品質なコンテンツを保有しているとは限らないので、相互リンクを依頼するWebサイトを選定する際はどのようなWebサイトなのかを慎重に見極めることが重要です。

低品質なサイトから被リンクされたときの対応は?

低品質なWebサイトやスパムのようなWebサイトに自社サイトのリンクを貼られてしまうことは、めずらしくありません。低品質なWebサイトから被リンクを受けた場合、Googleからペナルティを受ける恐れがあるため対応策を把握しておくことが大切です。

以下では、勝手にリンクを貼られてしまった場合と相互リンクによって検索順位が下がった場合の対応策について解説します。

自分でリンクを設定していない場合

無許可で自社のWebサイトのリンクを貼り付けているのが低品質なWebサイトだった場合、相互リンクをせずに無視し続けることが最善策です。「自社のWebサイトのリンクを貼ってくれたから」といってお返しのつもりで、相手のWebサイトの品質を見極めずに相互リンクをするとペナルティを受ける恐れがあります。そもそも相手は自社から許可を得ずにリンクを貼っているので、相手にしなくても問題はありません。

ただし、原因が不明で検索順位が下がっている場合や無視し続けるのは避けたい場合は、対策が必要です。自社にリンク否認ツールを導入し、低品質なWebサイトからのリンクの否認をGoogleに対応してもらうと良いでしょう。

相互リンクしたことで順位が下がった

相互リンク後に検索順位が下がった場合は、相手のWebサイトの品質が低下したことで相互リンクをする自社のWebサイトに悪影響を及ぼした可能性があります。被リンクが原因で検索順位が下がってしまうケースは少なくありません。相互リンクをした相手のWebサイトの評価が下がっている場合は、リンクの削除や「rel=nofollow」の設置を依頼しましょう。

相互リンク先のWebサイトから自社のリンクが削除されれば、検索順位が下がった原因を取り除くことができます。「rel=nofollow」は、設置したリンク先にWebサイトの評価を渡さないように検索エンジンに伝えるためのタグです。被リンクに「rel=nofollow」のタグを設置してもらうことで、自社のWebサイトとの関連性を断ち切れます。

相互リンクは相手サイトやコンテンツの質をよく確認する

被リンクを受けることはSEOに良い効果があるとされているため、Googleのガイドラインに違反しない相互リンク先を探す必要があります。自社のWebサイトと関連性が高いWebサイトやページランクが高いWebサイトからの被リンクはSEOに良い影響を与えてくれるため、相互リンク先のWebサイトを選定する際は信頼できるWebサイトかどうかを見極めましょう。

SEOツールを活用すれば、他サイトのページランクの目安を割り出すことが可能です。また、高品質なコンテンツを保有するサテライトサイトを立ち上げて相互リンクをするのも一つの方法です。

サテライトサイトのSEO効果やペナルティリスクを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

サテライトサイトを解説 SEOにも役立つ?
記事サテライトサイトとは?SEO効果やペナルティリスクについて

良質なサイトからの相互リンクはSEOに効果あり

SEOに良い効果が期待できる相互リンク先の条件は、自社との関連性やページランクが高いWebサイトであることです。相互リンク先のWebサイトの見極めを間違えるとペナルティを受ける恐れがあるため、条件に合ったWebサイトを見極めなければなりません。

自社にSEOに精通した人材がいない場合は、外部サービスを利用すると良いでしょう。

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