サイトリニューアル時のSEO対策 サイトリニューアル時のSEO対策|流入減や順位低下を防ぐチェックポイント

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

サイトをリニューアルしたのに、なぜか検索順位が下がった…
そのようなトラブルは、SEOへの配慮が不十分なままリニューアルを進めた場合によく起こります。

サイトリニューアルは、集客や成果を高めるチャンスである一方、SEOの設計を誤ると逆効果になる可能性もあります
本記事では、SEOに強いサイトリニューアルを行うために押さえておくべき重要なポイントや注意事項を、具体的にわかりやすく解説します。

目次

サイトリニューアルを行う目的と得られるメリットとは?

サイトリニューアルは、見た目をきれいに整えるだけの作業ではありません。目的に応じて設計・コンテンツ・機能を見直すことで、SEOの強化やコンバージョン率の向上といった、ビジネス成果にもつながる重要な施策です。

ここでは、よくあるサイトリニューアルの目的と、それぞれがSEOや成果にどう影響するのかをご紹介します。

デザインやUIを見直して、第一印象と直帰率を改善する

古いデザインや操作しづらいUIは、訪問者にマイナスの印象を与え、離脱や直帰率の上昇を招く原因になります。

モダンなデザインやモバイル対応、視線の流れを意識したレイアウトを採用することで、ユーザーのストレスを軽減し、サイト滞在時間の延長やコンバージョン率の向上が期待できます。これらはユーザー行動シグナルとしてSEOにも良い影響を与えるため、非常に重要な要素です。

機能要件を追加して、ユーザー体験とSEO評価を向上させる

たとえば、CMSの導入による更新性の向上、検索機能やチャットサポートの追加、フォームのUX改善などは、訪問者の利便性を高めるリニューアル目的の一つです。

特にSEOの観点では、コンテンツの更新頻度を高められる環境づくりが重要です。Googleは情報の鮮度や構造化を評価要素として見ているため、こうした機能改善は間接的に検索順位向上にもつながる可能性があります。

コンテンツを整理・追加して、検索流入の増加を狙う

コンテンツの構成や内容を見直し、ユーザーの検索意図に応じた情報を追加することで、SEOに強いサイトへと再構築することが可能です。

たとえば、サービス紹介をわかりやすくしたり、導入事例やFAQ、ホワイトペーパーなどのページを拡充することで、検索対象となるキーワードの幅が広がり、自然検索からの流入増加が見込めます

サイトリニューアルによる主なSEOメリットとは?

サイトリニューアルを適切に実施することで、以下のようなSEO面でのメリットが得られます。

– 内部リンクや情報設計の整理によるクローラビリティの改善

– meta情報や構造化データの最適化によるCTRの向上

– ユーザーの行動改善(滞在時間・直帰率など)による検索評価の向上

– コンテンツの刷新・拡充による検索クエリカバー率の拡大

これらの改善は、単発ではなく中長期的にSEO効果を高めるベースになります。逆に、これらを意識せずにサイトリニューアルを行ってしまうと、検索順位が大きく下がるリスクもあるため注意が必要です。

サイトリニューアルを検討すべきタイミングとは?

サイトリニューアルをした方が良いWebサイト

リニューアルを実施すべきか迷っている場合は、以下のような状況に該当していないかをチェックしてみましょう。これらのケースに当てはまる場合、サイトの設計や技術基盤が古くなっている可能性があり、SEO面でも不利になっているかもしれません。 サイトリニューアルを検討する理由やタイミングには、いくつかのパターンがあります。サイトリニューアルの目的を明確にすることで、デザインや構成の方向性が定めやすくなります。

常時SSL化(https化)していない

インターネットの通信を暗号化する仕組みであるSSL(Secure Sockets Layer)に対応していないサイトは、リニューアルを検討しましょう。サイトのURLが「https://」ではなく「http://」で始まる場合は、非SSL接続です。

非SSL接続のサイトは安全性に問題があると見なされるため、Google Chromeで警告が表示されたり、セキュリティソフトでブロックされたりして、ユーザーの足も遠のきます。Googleの評価も低くなるため、検索順位も上がりません。安全性を高めるためにも、サイトをリニューアルして常時SSL化(https化)に対応するのがおすすめです。

システムや管理環境が複雑で扱いづらい

複数のCMSや独自システムが混在していると、更新や修正のたびに手間がかかり、SEO施策を柔軟かつ継続的に実施するのが難しくなります。コンテンツの更新性を高め、SEO改善に柔軟に対応できるよう、システムの整理と統合を含むリニューアルが有効です。

SEOに強いWebサイトリニューアルのコツについては、以下の動画でも詳しく解説しています。
第3回 SEOに強いWebサイトリニューアルのコツ:本編

会社やブランドのイメージを一新したい

会社やブランドのイメージを一新したいときにも、サイトリニューアルは有効です。
サイトをリニューアルすることで、ユーザーにも変化を実感してもらいやすくなります。コンテンツが増えすぎて構成が複雑になった場合は、一部のカテゴリを取り出して別のサイトを立ち上げる方法もあります。

会社やブランドのイメージを大きく変えるときは、サイトを訪れるユーザーに対して「どのようなイメージを持って欲しいか」「どのようなコンテンツを提供したいか」をしっかり考えて設計していきましょう。

デザインが古く、ユーザー体験に影響している

Webサイトのデザインは2〜3年の周期でトレンドが移り変わります。アパレルや広告など、デザインを重視するサイトでは、数年に一回のスパンでリニューアルしていないと古さを感じやすくなるでしょう。

一般的なサイトでも、見た目や使い勝手に違和感を覚え始めたらリニューアルを検討するのがおすすめです。新しいデザインを調べたいときは、競合サイトを参考にする、デザインサイトをチェックするといった方法があります。

さまざまなデザインに触れることで、トレンドや自社にマッチするものが把握しやすくなります。サイトリニューアル時は見た目だけでなく、ユーザビリティやクローラビリティとのバランスを考えながら、デザインや構成に落とし込んでいきましょう。

アクセスやコンバージョンが減少している

「資料請求が減少傾向にある」「対策を講じてもサイトの離脱率が改善しない」といった場合は、リニューアルの時期に差し掛かっている可能性があります。サイト内の情報やコンテンツを追加しても成果につながらなければ、Webサイトのユーザビリティの見直しを行いましょう。

デザインが古くなるように、UI(ユーザーインターフェイス)やUX(ユーザーエクスペリエンス)にもトレンドがあります。UI/UXに関する情報を収集して、自社に合った手法を盛り込むことで、SEOでも高い効果が見込めるサイトの構築を目指しましょう。

サイトリニューアルでSEO効果を高めるための「準備と設計」7つの基本

ここからは、実際にリニューアルに取りかかる前に確認しておきたい、SEO観点での準備と設計の基本項目を紹介します。どれも抜け漏れのないようチェックリスト感覚で押さえておくと安心です。

現状のSEOパフォーマンスを分析する

リニューアルを始める前に、現状のSEOパフォーマンスを把握することが重要です。Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを活用して、以下のデータを確認しましょう。

  • トラフィックが多いページ
  • 検索順位が高いキーワード
  • 外部リンクが多いページ

これらのデータをもとに、「リニューアル後も残すべきコンテンツ」や「改善の必要があるページ」をリストアップします。適切な分析を行うことで、SEOの影響を最小限に抑えられます。

URL構造を最適化し、重複URLを排除する

リニューアルでは、新しいサイト構造に合わせてURLを見直し、ユーザーにも検索エンジンにも分かりやすいURL設計を心がける必要があります。

  • 最適化のポイント
    • 短く簡潔で、意味のある単語を使う(例: /services/seo-tools/)。
    • カテゴリや階層構造を整理し、ナビゲーションの流れを反映した設計にする。
    • 不要なパラメータや記号を避け、SEO効果を高める。

このように設計されたURLは、検索エンジンの評価を受けやすく、ユーザーにも信頼感を与えます。

リダイレクト設定で旧ページから新ページへの流入を確保する

リニューアル後は、古いURLから新しいURLへの301リダイレクトを正確に設定することが必須です。これを怠ると、ユーザーが404エラーに直面し、SEOスコアも大幅に低下する可能性があります。

  • チェックポイント
    • 必ず301リダイレクトを使用する(302リダイレクトはSEO効果が期待できません)。
    • すべての旧ページが適切に新ページへリダイレクトされているか確認する。
      リダイレクト設定が完了した後は、Google Search Consoleでエラーがないかをテストしましょう。

内部リンクの見直しでサイト全体のSEO効果を高める

内部リンクは、サイト全体のSEOを底上げする重要な要素です。リニューアル時にリンクが切れたり、不自然なリンク構造にならないよう見直しましょう。

  • 具体的な施策
    • 主要なコンテンツ同士を適切にリンクさせ、関連性を強調する。
    • リニューアル後に発生しやすい「リンク切れ」をツールでチェックする。
      内部リンクを効果的に設定することで、検索エンジンとユーザーの両方にとって使いやすいサイトになります。

meta情報の最適化でクリック率を向上させる

リニューアル時に忘れがちなのが、meta情報の最適化です。metaタイトルやディスクリプションを適切に設定することで、検索結果でのクリック率を向上させることができます。

  • 最適化のポイント
    • タイトルタグに重要なキーワードを含める(例:「SEO対策」)。
    • ディスクリプションにはユーザーにとって魅力的な説明文を記載する。

ユーザビリティ向上を意識したデザイン・構造設計

検索エンジンは、ユーザーの行動(滞在時間、直帰率など)を重視しています。リニューアル時には、ユーザビリティを考慮した設計を心がけましょう。

  • 意識するポイント
    • モバイルフレンドリーなデザインを採用する。
    • 情報が探しやすいナビゲーション構造を構築する。
      特にモバイル対応は、Googleのモバイルファーストインデックスでも重要視されるため、重点的に対応しましょう。

リニューアル後のパフォーマンスを継続的にモニタリングする

リニューアルが完了した後も、SEOパフォーマンスを定期的にモニタリングすることが不可欠です。リニューアル直後は順位が一時的に変動することもあるため、必要に応じて改善策を講じましょう。

  • モニタリングで使用するツール
    • Google Search Consoleでインデックス状況やエラーを確認する。
    • Google Analyticsで流入数や直帰率を把握する。
      リニューアル後も継続的にデータをチェックし、必要に応じてコンテンツや内部リンクを微調整することが大切です。

順位下落を防ぐ!サイトリニューアル時に気をつけたいSEO対策10選

サイトリニューアルで注意したいSEOのポイント

サイトリニューアルにあたって、SEOの観点から注意するべきポイントは以下の通りです。

  • コンテンツ(テキスト)を減らしすぎない
  • 内部リンクを減らしすぎない
  • タイトル・ディスクリプション・見出しを適切に設定する
  • robots.txtでクロールを拒否しない
  • 削除したページは404を返す
  • XMLサイトマップを設定する
  • レスポンシブ対応にする
  • Googleサーチコンソールでドメイン変更を伝える
  • ユーザーを意識したディレクトリ構造にする
  • 301リダイレクトを行う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

コンテンツ(テキスト)を減らしすぎない

リニューアル前のサイトからコンテンツ(テキスト)を大量に削除すると、SEO上マイナスに働く恐れがあります。コンテンツのボリュームはSEOにとって重要な評価項目となるため、むやみに減らしたり削除したりすることがないよう注意します。

サイトのリニューアルでは、デザインや構成も見直すことになるため、コンテンツをすっきりとさせるためにテキストを図表に置き換えることがあるかもしれません。
図表を活用することで視覚的なわかりやすさは向上しますが、テキストを図表化し過ぎると、コンテンツ量が減ってしまいGoogleから評価されづらくなります。メインコンテンツは図表とテキストを併用するなど、ボリュームが落ちないよう意識しましょう。

内部リンクを減らしすぎない

内部リンクを減らしすぎるのも、注意が必要です。内部リンクとは、同一サイト内のページ間をつなぐリンクで、SEOの観点からも重要な役割を果たします。
SEOにおける内部リンクの役割としては、次の3つが挙げられます。

  1. Googleクローラーがサイトを巡回しやすくなる
  2. ユーザーの利便性が向上する
  3. サイトの回遊率アップが期待できる

Googleクローラーとは、Web上の情報を収集して検索データベースに登録するロボットプログラムです。
内部リンクを適切な場所に適切な数を配置することで、クローラーがサイトを巡回しやすくなり、高い評価を獲得しやすくなります。一方、内部リンクを減らしすぎると、良質なコンテンツであってもクローラーが巡回できず、サイトが適切に評価されない可能性があります。

タイトル・ディスクリプション・見出しを適切に設定する

リニューアルに伴い、タイトルタグやメタディスクリプション、見出しなどの要素を変更する場合は、キーワードを削除せず継承した方が良いと考えられています。リニューアル前のサイトが上位表示されていても、キーワードを削除することで、評価が下がるリスクがあるためです。

タイトル・ディスクリプション・見出しは、SEO対策において欠かせない要素となるため、柔軟な対応ができる設計を心がけましょう。
例えば、個別にタイトルや見出しが変更できない仕様では、リニューアルできる項目が制限されてしまいます。タイトルや見出しをはじめとするメタ要素は、個別に変更できるようにしておくのがおすすめです。

robots.txtでクロールを拒否しない

robots.txtとは、Googleクローラーに巡回されないよう特定のページへのアクセスを制御するファイルです。コンテンツが少ないお問い合わせページや、リニューアル作業中のサイトは、robots.txtを設置することでクローラーが情報を収集するのをブロックできます。

リニューアルしたサイトを公開するときは、robots.txtを外し忘れていないか必ず確認しましょう。クローラーを拒否する設定が残っていると、サイトがGoogleのデータベースに登録されず、検索順位も上がりません。

削除したページは404を返す

404とは、該当のWebページが存在しないことを示すステータスコードです。404エラー(not found)が表示されるケースは、次の3つが挙げられます。

  • 該当のWebページが削除されている
  • 該当のWebページに不具合が発生している
  • 入力されたURLが間違っている

サイトのリニューアル作業をしていると、不具合が発生しているページや空白ページが見つかることがあります。そのようなときは、不具合を解消したり、空白ページを削除したりといった対処が必要です。
ページを削除した場合は、404を返す設定を行うことで、エラーページが表示されていることが端的に伝わります。エラーページ表示をさせたくないがために、サイトのトップページにリダイレクト設定するケースも見られますが、ユーザーの混乱を招く恐れがあるため望ましい対応とは言えません。

XMLサイトマップを設定する

XMLサイトマップとは、サイトを巡回するクローラーがスピーディーに評価できるよう手助けするためのファイルです。XMLサイトマップを設置することで、クローラビリティの改善につながり、高いSEO効果が期待できます。

サイトリニューアルにおいても、XMLサイトマップの設置を忘れないよう注意しましょう。XMLサイトマップを設置することで、クローラーが正確な情報を収集でき、検索順位に反映されやすくなります。

レスポンシブ対応にする

パソコンやスマートフォンなどのデバイスに合わせて、表示画面を最適化する仕組みをレスポンシブ対応といいます。レスポンシブ対応にすることで、どのようなデバイスからでも共通のURLで閲覧できることが特徴です。

レスポンシブ対応はSEO対策としても重要になるため、まだ対応していない場合は、サイトリニューアルのタイミングでレスポンシブデザインの採用を検討しましょう。レスポンシブ対応はGoogleから評価されやすいだけでなく、管理が容易になるといったメリットもあります。

Googleサーチコンソールでドメイン変更を伝える

サイトリニューアルでドメインを変更した場合は、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスの設定を修正する必要があります。GoogleサーチコンソールはWebサイトの管理ツールで、「ページ内にエラーが発生しているか」「コンテンツがGoogleに認識されているか」などがチェックできます。
Googleサーチコンソールのアドレス変更ツールを利用することで、リニューアルによる影響をできる限り抑えることが可能です。

Googleアナリティクスは、ユーザーの特徴やページごとの閲覧数の確認ができ、アクセス解析に役立つツールです。設定画面で旧ドメインから新ドメインに切り替えることで、リニューアル前と同じようにGoogleアナリティクスの機能が利用できるようになります。

ユーザーを意識したディレクトリ構造にする

ディレクトリ構造とはWebサイトの階層構造のことで、リニューアル時には十分に検討する必要があります。ディレクトリ構造はトップページにはじまり、「3クリック以内で目的にページにたどり着ける4階層の設計」が好ましいとされています。4階層の設計例は以下のとおりです。

1階層:トップページ
2階層:コラム
3階層:SEO
4階層:サイトリニューアルで注意すべきポイントは?

階層ごとにカテゴリが分かれていることで、求める情報にアクセスしやすくなり、ユーザーの利便性が向上します。ディレクトリ構造を最適化することで、コンテンツが整理されて、サイト運営の負担軽減にもつながることもメリットです。

パンくずリスト・グローバルナビゲーションを設置する

パンくずリストとは、Webサイトを閲覧しているユーザーが、いまどこのページを見ているのかをわかりやすく示したテキストです。サイト上部に挿入されることが多く、次のように表示されます。

トップページ>コラム>SEO>サイトリニューアルで注意すべきポイントは?

グローバルナビゲーションとは、全ての階層に共通して表示されるメニューで、主要サイトにワンクリックでアクセスできます。「サービス」「コラム」「お客様の声」「問い合わせ」といった項目を並べることで、Webサイトの概要が伝わりやすくなります。

301リダイレクトを行う

301リダイレクトとは、最初にリクエストされたURLとは別のURLに転送するためのステータスコードです。ドメイン変更を行った場合や、サイト内のURLが変わった場合は、旧URLから新URLへのリダイレクト設定を行う必要があります。

301リダイレクト設定はURLごとに一対一で設定していくことで、リニューアル前に獲得していた評価を適切に引き継ぐことが可能です。ただし、一度リダイレクトを挟むことでページ間の移動時間が伸びてしまい、ユーザーにストレスを与えるケースも考えられます。リニューアルしたサイトの表示順位や自然流入数が大きく低下した場合は、適切にリダイレクト設定できているかを見直してみましょう。

「順位が激落ちした…」その原因はサイトリニューアル?失敗例から学ぶSEO対策

サイトリニューアルは、デザイン性の向上や操作性を高める絶好の機会です。しかし、SEOに配慮しないと、検索順位の下落や流入減少といった問題が発生しかねません。ここでは、実際に起こりやすい失敗例と、その回避策をご紹介します。

よくある失敗例①:URL変更時のリダイレクト設定漏れ

リニューアルに伴いURLを変更した場合、旧ページから新ページへのリダイレクト(301リダイレクト)を設定しないと、検索エンジンが旧ページを見つけられず順位が低下してしまうことがあります。

  • 具体例
    ECサイトのカテゴリURLをリニューアルで整理した結果、旧URLにアクセスしたユーザーが「404エラー」を見て離脱してしまい、SEOスコアが大幅に低下。
  • 回避策
    • すべての旧URLに対し、適切な新URLへの301リダイレクトを設定する。
    • リダイレクトの設定後は、Googleサーチコンソールでエラーが発生していないか確認する。

よくある失敗例②:コンテンツ削減による検索順位低下

リニューアル時に「見た目をスッキリさせたい」という意図でコンテンツを大幅に削減した結果、検索順位が下がるケースがあります。特に、検索エンジンが評価していた情報量が少なくなると、関連キーワードでの順位が落ちてしまいます。

  • 具体例
    BtoB企業のサービスページで、具体的な事例や製品説明を削除し、簡潔な紹介文だけにした結果、流入数が半減。
  • 回避策
    • リニューアル前のページで評価されているキーワードやコンテンツをしっかり分析し、重要な情報は残す。
    • ユーザーが必要とする情報量を保ちながら、デザインを最適化する方法を検討する。

よくある失敗例③:meta情報の最適化を忘れる

リニューアルのタイミングでmetaタイトルやディスクリプションが未設定または重複していると、検索エンジンが正しくページを評価できなくなり、CTR(クリック率)も低下する可能性があります。

  • 具体例
    大手企業のリニューアル時、全ページに同一のmetaディスクリプションが設定され、検索結果での表示が不十分になりクリック率が低下。
  • 回避策
    • ページごとに適切なキーワードを盛り込んだmeta情報を設定する。
    • リニューアル後にGoogleサーチコンソールでインデックス状況を確認し、必要に応じて修正を行う。

サイトリニューアルで失敗しないために必要なチーム間の連携ポイント

サイトリニューアルを成功させるためには、SEOやデザイン、システム開発など、複数の担当者が連携して進めることが重要です。各チームの認識が統一されていないと、リニューアル後に予期せぬトラブルが発生するリスクが高まります。ここでは、円滑にプロジェクトを進行するための連携ポイントを解説します。

全員がリニューアルの目的を共有する

リニューアルの目的が曖昧だと、SEO対策に必要な施策が後回しになり、結果的に順位低下につながることがあります。

  • 具体的な進め方
    • 初期段階で「SEOを維持・改善する」「問い合わせ数を増やす」など、リニューアルの目的を明確化する。
    • プロジェクトメンバー全員に目的を共有し、具体的なゴールを設定する。

SEO担当とデザイン担当の認識を合わせる

デザイン優先でページ構成が変更されると、SEOの重要要素が無視されるケースがあります。

  • 具体例
    デザインの都合でh1タグが削除され、検索エンジンがそのページのテーマを正しく認識できなくなる事例が発生。
  • 対策
    • リニューアルの設計段階で、SEO担当がデザイン案を確認し、SEOに影響が出る変更を事前に調整する。
    • 具体的なSEO要件(H1タグの設定、内部リンク構造など)をプロジェクト全体で共有する。

スケジュールとチェック工程を明確にする

スケジュールが曖昧だと、最終確認の時間が足りず、リニューアル後に修正が必要になるケースがあります。

  • 具体的な進め方
    • 初期段階でSEO関連のチェック項目を明確にし、スケジュールに組み込む。
    • リニューアル後に行うSEOテスト(クローリング、順位チェックなど)の時間を確保する。

サイトリニューアルを外注するときの重要な判断基準

サイトリニューアルを外注するときの注意点

サイトリニューアルは、自社サイトを新しく生まれ変わらせる絶好の機会ですが、専門知識が必要になるため、外注を検討する企業も多いでしょう。
適切な制作会社を選べば、デザインやUI/UXの改善はもちろん、SEO効果を最大限引き出すリニューアルが可能です。
ここでは、数ある制作会社の中から自社に最適なパートナーを選ぶための判断基準を解説します。

SEO対策の成功実績がある会社を選ぶ

「デザインに強みを持つ会社」「SEOノウハウの豊富な会社」など、Web制作会社によって得意分野は異なります。SEO対策を含むリニューアルをする際は、制作会社の実績を確認することが大切です。
どれだけ費用が安くても、コーポレートサイトに実績やサポート体制が掲載されていない会社は避けた方が良いでしょう。

また、自社と同じ業界・業種のリニューアル経験があるかもチェックします。業界・業種に関する知識がある会社に依頼することで、打ち合わせもスムーズに進めらえるでしょう。

費用や期間、工程が明確か

費用や期間を明確に提示してくれるかも、制作会社を選ぶ上では重要なポイントです。サイトリニューアルの費用や期間の目安は、以下の通りです。

費用期間
デザインのみリニューアル100万円以下2〜3カ月
SEO対策込みのリニューアル100万~300万円3〜6カ月

ただし、コンテンツのボリュームやページ数によっても費用や期間は変わってきます。自社のサイトリニューアルの相場が知りたいときは、複数のWeb制作会社から見積もりを取得することで、おおよその費用と期間が把握できます。

「予算が限られている」「期限が決まっている」といった場合は、要望を伝えた上で見積もりを依頼しましょう。短い期間での制作を希望すると、費用も高くなる傾向です。

対応の早さと運用サポートの充実度を重視する

レスポンスが遅い制作会社に依頼をしてしまうと、スケジュール通りにサイトリニューアルが進まない恐れがあります。簡単な内容を質問したにも関わらず、返信までに数日〜1週間程度掛かる制作会社は、選択肢から外した方が良いかもしれません。

「見積もり依頼時のレスポンスは早いか」「要望事項をしっかり反映した提案になっているか」を発注前に確認することで、不要なトラブルを防ぐことにつながります。
サイトリニューアルは一度行うと、数年間は同じものを使い続けなければなりません。運用のサポートも外注する場合は、安心して任せられる会社に依頼することが大切です。

SEOに強いサイトリニューアルならジオコードにお任せください

ジオコードは幅広い業界でWebサイト制作の実績があり、SEOやUI/UX改善のノウハウも豊富です。ジオコードのSEOサービスでは、専任のSEOディレクターがスケジュールに合わせて施策を進行していきます。

旧サイトの課題を分析・ヒアリングした上で、貴社に適したリニューアルプランを提案します。無料のご相談やWebサイト調査も承っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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サイトリニューアルでSEOの効果を高めよう!

サイトリニューアルを行う際は、SEOの効果を高める施策を取り入れることで、パフォーマンスの向上が期待できます。一方で、注意すべきポイントも多いため、検索順位に悪影響が出ないよう対策を行いましょう。

Web制作会社に外注するときも、実績・費用・レスポンスの早さなどを総合的に比較しながら慎重に選ぶことが大切です。信頼できる会社を見つけて、スムーズなサイトリニューアルを実現しましょう。