セマンティック検索とは?特徴やSEOへの影響を解説!

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

SEOに関わりのある方なら、セマンティック検索というワードを聞いたことがあるかと思います。またSEOに関わりのない方でも、一度くらいはセマンティック検索によって表示された検索結果を見たことがあるのではないでしょうか。
この記事では、セマンティック検索とはどういうものなのか、何故Googleはセマンティック検索を導入したのかや、SEOへの影響について解説しております。

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セマンティック検索とは

セマンティック検索とは、ユーザーが検索するクエリや音声検索に含まれる情報から、「ユーザーの意図や目的(何を知りたいのか)」を検索エンジンが適切に理解し、最適な検索結果を表示させるための技術や概念のことを指します。
また、セマンティック検索と関連する概念として、「セマンティックWeb」が存在します。

関連する概念「セマンティックWeb」

セマンティックWebとは、World Wide Web(WWW)の考案者であるティム・バーナーズ・リーによって提唱された構想です。
Webページに記述された内容の意味をコンピュータに理解させ、コンピュータによる自動的な情報の収集や分析を行うことを目的としています。
具体的には、XMLで記述した文書にRDFやOWLを活用してタグを付け加えます。RDFやOWLはデータの意味を記述したタグのため、コンピュータはこのタグを読み込むことで情報の内容(意味)を理解することができます。
このセマンティックWebの技術を活用したものがセマンティック検索です。
Googleのクローラーは、ユーザーが検索したクエリからユーザーの検索意図を読み取り、適切な検索結果を反映させております。

Googleがセマンティック検索を導入した理由

Googleは何故セマンティック検索を導入したのでしょうか。
その背景には、検索クエリの多様化とAIの発展が挙げられます。

スマートフォンの普及によりネット上での情報収集が簡素化した結果、検索クエリも多様化しています。Googleで検索されるクエリのうち、全く新しい検索クエリは15%とも言われており、検索クエリの多様化と同時に複雑化も進んでいます。

このように検索クエリが多様化また、複雑化したことに伴い、Google側でもユーザーニーズを満たすために、検索エンジンの性能を上げることが急務だったと考えられます。
そこで活用された技術がAIであり、セマンティックWebの概念です。
またこれらの根源には、「検索」に対するGoogleの方針も大きく関係しております。

検索に対するGoogleの方針の中に、

関連性と信頼性が最も高い情報を提供する

引用・参考: Google 検索の仕組み | Google の使命

というものがあります。
これがまさにセマンティック検索でGoogleが実行した、「ユーザーの意図とマッチした検索結果を表示させる」ことに直結しております。
さらにGoogleは「情報を最もわかりやすい形式で提供する」ということも方針に入れております。
こちらについてはこの後に記載されている「セマンティック検索の特徴」で紹介します。

セマンティック検索に不可欠な「構造化データマークアップ」とは

前述した通り、セマンティック検索の目的はユーザーの意図を的確に理解し、その意図に関連した信頼性の高い情報を提供することにあります。
理解したクエリ・ユーザーの意図と、検索結果に表示されるWebサイトを結びつけるためには、Webサイト上の情報も検索エンジンに深く理解してもらう必要が出てきます。
そこで不可欠になるのが構造化データマークアップによる記述です。構造化データマークアップとは、一言で言うと検索エンジンがそのページの内容を理解できるようにマークアップする専用のコードです。あらかじめ決められたタグで囲うことにより、検索エンジンに対してそのページの内容をより正確に伝えることができます。
その結果、クエリによっては通常の検索結果とは違った形式(リッチスニペット)で、検索結果に表示されます。

セマンティック検索の特徴

ではセマンティック検索では一体どのような形式で検索結果に表示されるのでしょうか。
この表示形式こそがセマンティック検索の一番の特徴のため、実際の検索結果をお見せしながら今回は4つの表示形式をご紹介します。

1. リッチスニペット

1つ目にご紹介するのがリッチスニペットと呼ばれる表示形式です。
リッチスニペットとは、通常のスニペット(ディスクリプション)よりも詳細な情報を検索結果に表示させることにより、ユーザーがどのページをクリックするかの判断を手助けしています。
通常のスニペットよりも多くの情報があることから、「リッチスニペット」と呼ばれています。

「新宿 吉野家」の検索結果が以下の通りです。

青枠で囲ってある箇所がリッチスニペットの部分です。通常のスニペットだけではなく、評価や価格帯が検索結果の画面上から確認できます。
この情報により、価格帯が合わないユーザーはクリックすることなく他のページを探すことが可能になります。
また、リッチスニペットよりも大きな枠組みとして、「リッチリザルト」というものも存在します。

2. アンサーボックス

次にご紹介するアンサーボックスは、クエリに対しての答えを検索結果の画面上に表示させる形式です。
「アメリカ 大統領」で検索した際のアンサーボックスが以下の通りです。

アンサーボックスではこのように、クエリに対しての答えが検索結果のトップに表示されます。
なぜ検索結果の画面上に表示させるかというと、ユーザーにいち早く情報を届けるという考えがあるからです。まさに「ユーザーの意図とマッチした検索結果を表示させる」というGoogleの理念が表れていますね。

3. ナレッジグラフ

ナレッジグラフはアンサーボックスに近い形式ではありますが、より詳細な情報が検索結果の画面上から確認できるようになっています。

「ドナルド・トランプ」で検索した際のナレッジグラフが以下の通りです。

ナレッジグラフは、クエリが人物であればその人物の生年月日やプロフィールが確認できます。
それ以外にも、企業名や映画のタイトル、「○○ とは」のようなクエリにも対応しております。
また、「新宿 渋谷」と検索すると以下のような経路情報も表示されます。

4. 類義語表示

類義語表示とは、スニペット上で検索キーワードだけではなく、そのキーワードに類似する単語も太字で表示されます。
これによりユーザーニーズに沿った検索結果を表示しています。

「新宿 飲み屋」で検索した際の検索結果が以下の通りです。

検索クエリ「新宿 飲み屋」以外にも、赤線で引いてある「居酒屋」というキーワードも太字で表示されています。
このように検索エンジンは、クエリからユーザーの意図を分析し、関連性の高い情報を表示しています。

セマンティック検索のSEOへの影響

ここまでご紹介したセマンティック検索ですが、SEOへの影響を考えてみましょう。

Googleは公式には、セマンティック検索がSEOに影響があるという発表はしておりません。
ですが、これまでご紹介した事例のように、各ページに適切な構造化マークアップをすることで上位への表示や検索結果での表示方法に変化が出てくる可能性はあります。検索結果上で他のサイトと比べて優位に表示されることでアクセスの増加も考えられます。

そこで重要になってくるのが、キーワードだけではなくコンテンツの質です。
セマンティック検索により、検索エンジンはユーザーの意図とマッチした検索結果を表示することができるようになりました。そのためコンテンツの中身も、キーワードから想定されるユーザーが欲している情報を考えて作りこむ必要があります。
検索クエリだけではなく、関連するキーワードやトピックなどもコンテンツ内で網羅することを意識して作成しましょう。

まとめ

Googleがセマンティック検索を導入したことにより、検索エンジンは今まで以上にページの内容を理解できるようになりました。
そのため、質の低いコンテンツは簡単に見抜かれてしまいます。
セマンティック検索に対応した構造化マークアップを行うことも重要ですが、コンテンツの質が高いことが前提条件になります。
自社が対策しているキーワードで実際にどのようなページが上位に表示されているのかを比較し、まずはコンテンツの見直しを行ってみるのも良いのではないでしょうか。

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