SEOに強いディレクトリ構造とは?意識したいポイントや注意点を解説 SEOに強いディレクトリ構造とは?意識したいポイントや注意点を解説

SEOに効果的なWebサイトを作るには、ディレクトリ構造を理解し、対策をする必要があります。しかし実際は、社内のWebサイトの担当者でも、ディレクトリ構造とは何か、どう対策をしたらいいのか、具体的に把握できていないことはあるでしょう。

本記事では、ディレクトリ構造とは何か、なぜ重要なのかといった基礎から、SEOに効果的なディレクトリ構造の詳細、設計時の注意点などを解説します。SEO担当の方、ディレクトリ構造に関する知識を深めたい方などは、ぜひ参考にしてください。

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ディレクトリ構造とは

ディレクトリ構造とは、ツリー型の階層構造のことを指す言葉です。特にSEOにおけるディレクトリ構造は、トップページから始まるWebサイトのツリー型コンテンツ構成を意味しています。

一般的に、一つのWebサイトには全てのページの入口にあたるトップページが一つあります。次いで、サイトの中がいくつかのカテゴリに分かれ、カテゴリの一つひとつがそれぞれのコンテンツに分かれる、という形式です。これがWebサイトの一般的なディレクトリ構造になります。

通常、整ったディレクトリ構造はSEO対策において、検索エンジンからの評価を高めると言われています。一方で、ディレクトリ構造が適切でないWebサイトとは、カテゴリの充実度にバラつきがあったり、階層に空白があったりする場合です。

SEOにおけるディレクトリ構造の重要性

SEOの観点から、なぜディレクトリ構造が重要だと言われるのでしょうか。その理由には、いくつかのポイントがあります。

ディレクトリ構造がSEOの観点からなぜ重要なのか、以下のポイントごとにそれぞれ説明します。

なお、ディレクトリ構造においてトップページを除くページのURLを見たときに、最後に表示される文字列をサブディレクトリと呼びます。サブディレクトリの具体例や、SEO対策への貢献度について、詳しくは下記の記事も参照してください。

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SEOにはどっちがいい?サブドメイン・サブディレクトリの違いを解説します

ユーザビリティが改善する

Webサイトにディレクトリ構造を取り入れ、コンテンツをジャンルで整理すると、情報にアクセスしやすくなるためユーザーにとっての利便性が改善されます。GoogleではSEO対策において、ユーザビリティが高いサイトであることが重視されているため、ディレクトリ構造ができているWebサイトは検索エンジンからの高評価を得やすくなるのがメリットです。

なお、ディレクトリ構造を持ったサイト内にパンくずリストを設置することで、ユーザーがどの階層にいるかもひと目で分かります。パンくずリストとは、トップページからユーザーが今見ているページまでの階層をコンテンツの上部などに明示する手法です。

Webサイトのテーマ性が高まる

Webサイトのディレクトリ構造を意識すると、テーマに一貫性のあるWebサイトに仕上がり、テーマ性も向上します。トップページからのツリー構造が作られ、大きなテーマの中で小さなコンテンツを設置し掘り下げていく形が取られるため、テーマに沿わないコンテンツが入るのを避けられるでしょう。

さらに、Googleは特定のテーマにおける専門性の高いWebサイトを評価し、検索結果へ優先的に表示させることが分かっています。つまり、ディレクトリ構造をしっかり作り込むことは、SEO対策にも有効な方法です。

クローラビリティが向上する

ディレクトリ構造ができたWebサイトでは、サイトを訪れたユーザーがサイト内の小さなコンテンツにも容易にアクセスできます。これに対して、ディレクトリ構造が最適化されていないWebサイトでは、クローラーが簡単に隅々までクロールできないため、重要なコンテンツを見つけられない可能性があるでしょう。

またSEOでは、トップページからコンテンツにたどり着くまでのクリック数が多いほど「重要ではないコンテンツ」と評価される傾向にあります。つまり、ディレクトリ構造が作られていないWebサイトでは、SEO上で不利になる可能性があるため改善が必要です。

▼クローラーの巡回について、詳しくは下記のページも参照してください
ロボット型検索エンジンとは?クローラーが巡回する仕組みや重視するポイントを解説!

Webサイトの管理がしやすくなる

ディレクトリ構造ができていることで、Webサイトの管理がしやすくなるメリットがあります。

Webサイト管理をしていると、時に同一のテーマや内容を記載したページをまとめて更新したいことがあるでしょう。このとき、それぞれのページがバラバラの階層にあると対象のページが見つけづらく、手間が掛かってしまいます。

あらかじめサイトを制作する段階で「この内容のページはこのディレクトリ」というようにルール付けを行い、コンテンツを整理整頓しておくことで後々のサイトの管理が楽になるでしょう。

SEOに有効なディレクトリ構造とは

SEO対策において、ディレクトリ構造が存在すればそれだけで効果的であるということはできません。ディレクトリがSEOに良好な影響を与えるには、一定の条件があると考えられています。

それでは、SEO的に有効なディレクトリ構造はどのように作れば良いのでしょうか。以下では気を付けたいディレクトリのポイントを解説します。

ツリー構造

ディレクトリは、階層が深くなるにつれてページ数が増えるツリー構造にすることが大切です。

ディレクトリとは、そもそもツリー構造のことを指しますが、実際にWebサイトを作っていくとツリー上位のカテゴリが多数分岐して案外増えてしまったり、反対に下層のコンテンツが少なくなってしまったりすることがあります。この場合、全体像をみるとツリーの形になっておらず、ディレクトリ構造としては不適切です。

ツリー構造が維持できていないWebサイトは、適切にコンテンツを分類できていない可能性があるため、SEOの観点から構造の見直しを行いましょう。

ディレクトリ構造は4階層まで

SEO対策では、トップページから最下層のコンテンツまでたどり着くのに必要なクリック数は「3クリック」以内が良いとされています。そのため、ディレクトリは4階層までにするのが適切です。

実際に、SEOに影響を及ぼすのはディレクトリ構造そのものではありません。SEOに大きく影響しているのは、サイトのトップページからコンテンツにたどり着くまでの距離、つまりクリック数です。

Googleはトップページからコンテンツまでの距離が短いほど、コンテンツに対して「重要性が高い」と判断します。従って、コンテンツまでに4クリック以上を必要とするディレクトリ構造は不適切であると言えます。

ディレクトリ構造の内容が分かるURL名

Googleはユーザーにとって分かりやすく便利なサイトをSEO上位として評価するメカニズムとなっているため、URL名にはディレクトリ構造の内容が分かる名称をつけることをおすすめします。

ディレクトリ構造に割り当てるURLはユーザーの目にとまるため、URLから内容を読み取れる方がユーザーに優しい設計です。反対に、URLにディレクトリの内容が分かりにくいURLや日本語URLを設定するのは避けた方が良いでしょう。日本語のURLは一見分かりやすいように思えますが、実際にURLを扱うときはアルファベットの羅列に変換されるため、ページの内容がユーザーにもGoogleにも全く分からなくなるのがデメリットです。

英単語を使うなど、シンプルで短いURL名にしておくと、サイト管理やアクセス解析をする際にもURLからどのディレクトリか分かりやすいというメリットもあります。

SEOに適したURLとは

ディレクトリのURLをSEOに適したものにしたいときは、URLを見ただけでディレクトリのテーマ(カテゴリ)や、階層構造(親ページ・子ページの関係)が分かるように工夫してみましょう。

Googleも、推奨するURLとして、「可能であれば、長いID番号ではなく意味のある語句」という文言で、シンプルで分かりやすい語句を例示しています。

Googleが推奨するURLの一例は、以下のとおりです。

  • 余分な階層がなく、シンプルで分かりやすい語句
  • ローカライズした語句

この他、必要に応じてUTF-8エンコードを使用するケースや、2つ以上の単語を入れる場合に語句と語句をハイフンで区切るケースも推奨されます。

※参考:Google検索セントラル. 「URL構造をシンプルにする」

パンくずリストを設置

ディレクトリ構造をユーザーに分かりやすく伝えるには、パンくずリストの設置が効果的です。パンくずリストは先述のとおり、ユーザーが現在どの階層にいるかをひと目で示すガイドで、Webサイトのページ上部などに表示されます。パンくずリストがあると、ユーザーはどのページからでも各階層へ直接移動できるため、サイトを使いやすくなるのがメリットです。

またパンくずリストのリンクはクローラーも巡回するため、設置しておくと良いでしょう。パンくずリストがSEOや順位に及ぼす影響については、下記のページもあわせて参照してください。
パンくずリストで順位改善?SEOに適したリンク構造を構築しよう!

内部リンクでSEO対策を強化

構造化したディレクトリをSEOに有効活用するためには、内部リンクで対策を強化しなければなりません。

ディレクトリの階層ごとにページがきれいに整理整頓されていたとしても、サイト内にリンクが貼られていなければ、ユーザーも検索エンジンも、有用な情報や欲しい情報にたどり着くことが難しくなります。そこで、フッターメニューやヘッダーメニューには、主に第二階層などにある主要テーマへのリンクを設置し、さらに下の階層から上の階層へも飛べるようリンクするのがおすすめです。

関連性が高いコンテンツ同士の内部リンク強化は、ユーザーが知りたい情報にたどり着けるようになるため、SEO対策としても効果があります。

最適なディレクトリ構造はWebサイトによって異なる

ここまで、あらゆるWebサイトで共通するディレクトリ構造の考え方について解説してきましたが、実際には、最適なディレクトリ構造は制作するWebサイトによって異なります。

例えばECサイトの場合、トップページから商品を検索する際、ブランド名やメーカー名で検索できるページと、アイテムの種類で検索できるページの2種類を第二階層として用意すべきでしょう。

不動産検索サイトの場合は、電車路線の沿線か、物件のある地域のいずれかで検索されることが多いため、やはり第二階層には2種類の検索ページが必要です。

求人サイトになるともう少し複雑で、ユーザーは職場のあるエリア、駅名、職種、年収などさまざまなキーワードで検索をします。第二階層のページを3~4ページへと増やし、下の階層を充実させていく形でディレクトリを作ると良いでしょう。

ディレクトリ構造を設計するときの注意点

ディレクトリ構造は、構造ごと大幅に変更したり、別のディレクトリへ移動したりできます。しかしサイトの仕様次第で、変更にあたり高額の費用が掛かることもあるため注意が必要です。

またディレクトリ構造の変更に伴い、コンテンツのURLも変わるため、変更前までに検索エンジンから受けた評価がリセットされてしまう可能性があります。高評価を受けていたコンテンツがある場合、一定のデメリットになってしまうことが避けられません。

Webサイトを制作した後でディレクトリ構造を変更するには、こうした問題が起こりがちです。従って、ディレクトリ構造を設計するときには慎重に検討する必要があります。Webサイトを新しく制作したり、ブログディレクトリを新しく制作したりする最初の段階で、綿密な設計を行うのが理想的です。

SEOに適したディレクトリ構造を実現しよう!

新たにWebサイトを立ち上げるときや、Webサイトを改修する際には、SEOに適したディレクトリ構造を意識しましょう。ディレクトリ構造が適切にできていることで、ユーザーにとって使いやすく、Googleにとっては高評価のしやすいWebサイトになります。

SEOの観点で適切なディレクトリ構造を実現するなら、SEOに詳しい専門業者を利用するのもおすすめです。SEO施策において4,500件以上と多数の実績を持つジオコードなら、サイト設計だけではなく、内部リンクなどのSEO施策を一貫して提供し、CV獲得へとつながるWebサイトの制作をサポートします。まずは無料のご相談や資料請求をお気軽にご利用ください。