SEO対策は意味がない?効果が出ない原因と対策を解説! SEO対策は意味がない?効果が出ない原因と対策を解説!

SEO対策は効果が出るまで時間が掛かるため「意味がない」と感じている方もいるかもしれません。Googleの公式見解では、SEOで効果が出るまで一般的に4カ月~1年ほどかかる(※)とも言われています。

しかし、自社コンテンツがインターネット検索で上位表示されれば、サイトへの流入数や顧客数が増える、企業の信用にもつながるなど、さまざまなメリットが得られるためSEO対策は必要です。

そこで本記事では、SEO対策のメリットや、効果が出ない場合の原因、対策について解説しています。効果が出やすいSEO対策のコツも紹介するので、あわせて参考にしてください。

▼成功事例を参考にしたいと考えている方は、以下の記事をご覧ください
【業界別】SEOの成功事例5選!具体的施策と成功ポイントを解説

※参考:Google検索セントラル. 「SEO 業者の利用を検討する」

SEO対策を行うメリット

SEO対策を行うと、インターネットで関連キーワードが検索されたときに上位表示され、それによってさまざまなメリットが生じます。SEO対策によって得られるメリットには具体的にどのようなものがあるか、解説します。

集客力アップ

インターネット検索の結果、自社のコンテンツが検索上位に表示されれば、集客力がアップします。なぜなら、上位表示されるサイトには自然検索からの流入が大幅に増えるためです。多くの人に見てもらえることで自社商品・ブランドの認知度が上がり、ブランディングにも役立ちます。

SEO対策によってサイトへの流入が増えても、直接売上につながるわけではないと考える方もいるかもしれません。しかし、認知度が上がれば認知した人の中の潜在顧客に自社の商品やサービスを使うメリットを訴求できます。

また、検索上位への表示は企業の信頼度に直結する部分もあり、「上位に表示されるのは、実績があるということだ」と興味を持ってもらいやすいものです。信頼性があれば顧客を獲得できる可能性も高められるでしょう。

コストの削減

SEO対策は、サイトへの顧客の誘導を行うにあたってコストを削減する有効な手段です。

SEO対策を行わずにサイトへの流入を増やす場合は、リスティング広告やSNS広告などを利用する必要があります。これらの方法はコストがかかる一方、一時的に効果があるものの、効果を継続させることはできません。したがって、継続的な流入のためには継続的に広告コストを掛けるしかないのです。また、広告は必ずしも自社の事業に興味のある人だけに届くわけではないというデメリットもあります。

しかしSEO対策を行い、自社が狙うキーワードで上位表示されるようになれば、キーワードに何らかの興味を持つ人から、継続的に自社サイトへの多くの流入が見込めます。継続的に広告を打つよりも少ない費用で効果が出せ、広告費のコストダウンにつながると言えるでしょう。

コンテンツの資産化

SEOを進めていくと、自社サイト内のコンテンツを自社の資産として蓄積できます。

まずSEOを向上させるには、良質なコンテンツの制作が不可欠です。質の高いコンテンツを継続的に発信・蓄積していくと、サイト自体が成長して、ユーザーや検索エンジンからの信頼を獲得できるようになります。検索エンジンからの信頼が得られることで、ドメインパワーも強化されていくため、SEOで効果が得られやすい好循環へとつながっていきます。

なお、ドメインパワーとは検索エンジンからWebサイトが受ける評価や信頼度の指標です。検索エンジンは信頼度の高いページを高評価するため検索上位に掲載する一方で、検索上位のページには訪れる人が多く内容も充実しているため、信頼度が高いと判断されやすくなります。

▼ドメインパワーについて、詳しくは下記のページも参照してください。
SEO対策で重要な「ドメインパワー」の確認方法と強化する方法は?

SEO対策は意味がないと感じる理由

SEO対策をしても効果が感じられず、「意味がない」と思ってしまう人もいます。SEO対策をやっているのに効果が感じられない理由には、以下のようなことが考えられるでしょう。

流入が増えない

SEO対策をしていてもサイトへの流入数が増えないため、「わざわざSEO対策をしてもしなくても同じ」と感じられてしまうケースです。流入数が増えないのは、検索エンジンの順位が上がっていない、少なくとも上位に表示されていない、と考えられます。

確かに、流入数がSEO対策以前と変わらないとなれば、意味がないと感じられてしまうのも無理はありません。しかし、SEO対策はやればすぐに結果につながるものではなく、時間をかけ、また内容の濃い記事数を積み重ねることによって効果が出る手法です。ある程度長いスパンで流入が増えるかどうかを判断し、さらに試行錯誤を重ねる必要があります。

コンバージョン(CV)率が上がらない

コンバージョン率とは、いわば成約率のことです。SEOを行い、検索結果で自社サイトが上位表示されるようになったとしても、「顧客からの問い合わせ」や「商品の購入」などページが目的としている顧客行動につながらなければ、SEOの意味がなかったと受け取る人もいます。

この場合、SEOによってアクセス数が増えること自体は好ましい変化です。自社サイトの中でCV率を高めるための施策が必要になりますが、少ないアクセス数で高いCV率を求めるよりも、多いアクセス数に高いCV率を求める方が成果は大きくなります。つまりアクセス数の多さは維持すべきものであり、SEOの手を抜いてもいいということではありません。

Googleのアルゴリズムアップデートで順位が安定しない

Googleは、ユーザーの役に立つ情報を上位表示させるため、常にアルゴリズムのアップデートを実施しています。過去にはパンダアップデート、ペンギンアップデートなどの大規模なアップデートが行われた実績もありました。アップデートによって検索順位が落ちたり、これまでのSEOの効果が半減したりすれば「今までやってきたことに意味がなかった」と感じられてしまうこともあるでしょう。

しかしGoogleは、常に「検索ユーザーの利便性を高めること」を目的にアップデートするため、それまでに行ってきたSEOがユーザーファーストになっていれば、アルゴリズムアップデートで順位が大きく下がることはないでしょう。また、アップデートによる変化があったとしても、変わらず有益な情報を届けることで高評価を得ることも可能です。

SEO対策で効果が出ない原因

自社サイトに関して、SEOを行っても効果が感じられない場合、以下のようなことが原因となっている可能性があります。

ここではSEOで効果が出ない原因として、考えられることを解説します。自社のサイトに該当する部分がないか見直し、対策を行いましょう。

Webサイトを立ち上げたばかり

開設したばかりのWebサイトの場合、SEO対策の効果がまだ充分に発揮されていないことがあるため、「効果が出ていない」と判断を下すのは早急かもしれません。

例えば、立ち上げて間もないサイトでは、検索エンジン側がまだ適正な評価をしきれていない可能性があります。適正な評価がなされるまでには半年ほど時間が掛かることもあり、それまでの間は効果が出ていないながらもSEOを継続しなければならない期間が続きます。

また、検索エンジンから「サイトの専門性や権威性、信頼性が足りない」と判断されていることや、「外部サイトからの被リンクがない」ことも原因になり得ます。いずれにしてもサイトを立ち上げて半年ほどは、SEOに効果がないと判断するのではなく、できるだけ上位表示されるように適切なSEO施策を行うのが良いでしょう。

競合サイトに比べて情報量が少ない

狙ったキーワードで上位表示できていない場合は、競合サイトに比べて情報量が少ないことで、検索エンジンから「内容が不足している」と判断されている可能性があります。

この場合、上位表示される競合サイトの記事と、自社の該当する記事とのコンテンツを比較し、違いを洗い出してみるのがおすすめです。上位表示されているのは、網羅性、独自性、信頼性がありユーザーにとって有益である、と検索エンジンから評価されたコンテンツです。内容を参考にし、自社の記事をリライトするなどの方法でメンテナンスを行ってみましょう。

検索エンジンに、自社の記事の方が情報量が充実しユーザーにとって有益であると評価されれば、検索順位を上げられます。

キーワードのニーズを汲み取ったコンテンツが作れていない

上位表示したいキーワードに対して、ユーザーのニーズを汲み取れた記事が掲載できていないと、SEO対策の成果は出せません。コンテンツを制作する際に、ユーザーがキーワードに対しどのような課題を持って何を目的に検索しているのか、しっかり分析することが重要です。

キーワードのニーズを汲み取るためには、ツールなどを使ってキーワードが実際にどれくらい検索されているのか、一緒に検索されているキーワードは何か、といったことを分析すると良いでしょう。

また、併せて上位表示される競合サイトの内容も参照するのがおすすめです。そもそもニーズのある内容が上位表示されやすいということは、現状で上位表示されているものはニーズがあるとも受け取れます。どのような内容のものが上位表示されているのか、内容を読めばキーワードのニーズが見えてくるでしょう。

リンク構造やサイト構造が整っていない

自社サイトの中で、リンク構造やサイト構造に不完全な部分が多く見られる場合、ユーザーにとって使いにくいサイトと判断されるため、SEO対策をしても効果が出ず、検索順位は落ちてしまいがちです。

例えば、リンク切れのページがある、リンク先のページが誤っているなどのケースでは、ユーザーが使いにくいだけでなくクローラーにWebサイトの正しい内容が伝わりません。検索エンジンは、サイト内のリンクや、外部サイトからのリンクを参照してコンテンツの情報を収集しているため、リンクが適切にできていないと、誤った情報が掲載されていると判断されてしまうこともあります。

また、どのコンテンツがどこにあるかが探しやすくなっているかどうか、自社のサイト構造もあらためて見直してみると良いでしょう。ユーザーが必要な情報にたどり着きやすいか、サイト内を遷移しやすいかなどをユーザー目線で整理することは、SEO対策に役立ちます。

リライトをしていない

Webサイト開設から時間が経過しており、コンテンツ数が100以上あるものの流入が増えない場合、過去のコンテンツをリライトすることも必要です。流入が増えないとは、ある程度まで順位が上がるが上位にはなれない、もしくは検索結果の上位にいたコンテンツの順位が下がってしまった、といったようなことを含みます。

コンテンツを公開したときは最新情報でも、やがて情報が古くなり、さらに新しい情報が追加されることはよくあります。ユーザーのニーズも変化するため、リライトによってコンテンツをユーザーのニーズに合わせることが必要です。また、コンテンツの公開時点で不足していた情報がある場合は、積極的な加筆や更新で、より高品質なコンテンツにしていくことができます。

コンテンツのリライトは、検索エンジンに再評価をしてもらうチャンスです。とりわけ急激に順位が落ちたコンテンツや、順位が少しずつ下がり続けているコンテンツ、高いクリック率があるけれど順位は低いコンテンツ、内容の薄いコンテンツなどは早期にリライトを行いましょう。

効果が出やすいSEO対策

SEO対策で効果が出ないときは、なぜ効果が出ていないのか原因を理解し、それを解決するための施策を行うことが重要です。SEO対策で効果が出やすい施策とは、SEOの考え方をよく知り、適切にコンテンツの内容やサイトの構造を調整することを指しています。

ここでは、効果が出やすいSEO対策についてそれぞれポイントを解説します。一つずつ確認し、取れていない対策があれば丁寧に対応しましょう。

Googleのガイドラインに沿ったサイト構造

検索エンジンにはさまざまなものがありますが、検索結果の順位を上げるためにはGoogleのガイドラインを基準とすることが欠かせません。「Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」に記載されている内容を守り、適切なサイト構造を維持することが大切です。

Googleガイドラインで定められた適切なサイト構造の条件には、ユーザーにとって有用なコンテンツであること、サイト運営者の情報が掲載されていること、内部リンクが最適化されサイト内のコンテンツを適切に見られること、画像や動画がコンテンツに対して最適化されていることなどが挙げられます。

また、以下のような内部施策も有効です。

  • XMLサイトマップの送信:定められた形式でサイトマップを作成し、ツールを使ってGoogleに送信します。
  • 見出しタグの最適化:見出しタグがあることによってユーザーにとっても、Googleにとっても、サイトの内容を分かりやすく把握できるうようになります。
  • 内部リンクの設置:サイト内で関連コンテンツなどにリンクを行うことでユーザビリティを高め、同時にGoogleもサイト内を巡回しやすくなります。
  • 画像サイズの最適化:画像サイズが大きすぎると読み込みが遅くなり、ユーザーにとって不便なため、GoogleからのSEO面での評価が下がります。これを防ぐために最適化が必要です。
  • SSL対応:Googleはセキュリティ対策が行われているSSL化されたサイトを優先して検索上位に表示することを明確に打ち出しています。

独自性・網羅性・信頼性のあるコンテンツ

Googleでは、独自性・網羅性・信頼性のあるコンテンツが高く評価されます。では、どのようなサイトならば独自性があり、網羅性があり、信頼性があると判断されるのでしょうか。その基準はE-E-A-TとYMYLの2つの指標に集約されます。

まずE-E-A-Tは、「Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trust(信頼性)」の頭文字を並べたものです。端的に言えば、Googleによって記事を作成した人や企業の持っている経験や専門性が問われています。経験や専門性は、権威性や信頼性を高めるものでもあるでしょう。どれだけ信頼できる記事であるのかということがE-E-A-Tです。

そして、E-E-A-Tの中でもデリケートに扱われるのがYMYL分野の記事です。YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、医療や健康、安全、時事問題、財産、法律、その他の、人生において重要な意思決定を左右する分野のことを指しています。これらのカテゴリはより正確で、信頼できるものでなければならず、Google側でも慎重に検索表示をコントロールする分野であることを明らかにしています。

▼E-E-A-Tに関して詳しくは下記の記事も参照してください
E-E-A-Tとは?SEOで重要となる指標を理解して高品質コンテンツを目指そう

質の高い被リンクの獲得

質の高い被リンクを獲得することは、Googleに対して自社サイトに信頼性があることをアピールすることにつながります。

そもそも被リンクとは、自分のサイトではない外部サイトから、自社サイトの何らかのコンテンツに対して貼られたリンクのことを指します。被リンクが獲得できたということは、自社のサイトが第三者に「このサイトは見る価値があるので、ぜひ見てください」と紹介されたということとほとんど同義です。

自社サイトと関連性が高いサイトからの被リンクや、既に信頼性があるとみなされているサイトからの被リンクは、自社サイトの信頼性が高いことを示すためSEO的にメリットがあります。またSNSで多くの人にシェアしてもらうことも有効です。

キーワードの選定

SEO対策において、CV(コンバージョン)を意識したキーワード選定は極めて重要です。キーワードとはユーザーが検索バーに入力し、検索する言葉のことですが、そのキーワードも、検索数が非常に多いビッグキーワードと、いくつかの言葉を組み合わせて検索を行う、検索数の少ないロングテールキーワードに分かれます。

ビッグキーワードは検索される数が多い分、競合サイトも多く、上位に表示されるのは非常に難しいのが難点です。またビッグキーワードは漠然と検索されていることもよくあるため、CV率が良いわけでもありません。

そこで狙いたいのがロングテールキーワードです。その言葉の組み合わせで検索される総数は少ないですが、ユーザーが明確な目的を持って検索しているため、CV率は一般的に高くなります。したがってSEO対策としては、まずロングテールキーワードで上位表示されるコンテンツを狙い、蓄積することが有効です。

SEOのプロに依頼しているのも有効

自社だけでSEO対策を行うのが難しい場合は、外部業者の力を借りるのも有効です。

さまざまなノウハウが語られてはいますが、実際には、SEO対策を適切に行うためには専門的な知識や経験が必要になります。またどのような対策が有効かは、自社や競合他社の業種、公開している自社のサイトやライバルとなるサイトの現状、自社の業種やユーザー層などによっても変わります。外部の専門業者に必要な対策を見極めてもらった方が、早く成果が出せるでしょう。

外部業者にも、SEOコンサルやコンテンツ制作、サイト制作から運用代行まで一貫して行う企業などいろいろあり、依頼する範囲も、自社で必要としている部分を選択して外注できます。どこからどこまでを、どの業者に依頼するかは、自社のリソースや課題に応じて決めると良いでしょう。

SEO対策ならジオコードにおまかせ

SEO対策は、検索順位を上げることに加えて、CVにつなげることが大きな課題となります。SEO対策を外注したけれど検索順位が上がらなかったり、順位が上がってもコンバージョンにつながらなかったりで困っている。あるいは、どの業者のSEO対策を依頼したら良いか迷っている。そんなときは、17年以上に及ぶSEO対策の実績を持つジオコードへぜひご相談ください。

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SEO対策の意味がないと感じる原因を理解し改善しよう

SEO対策は、効果が得られれば多くのメリットが得られる施策です。SEO対策をしても効果が感じられない、意味がないと考えている場合は、効果が出ていない原因を見つけ、改善することが重要です。

本記事では、SEO対策で効果が出ないときにチェックしたいポイントを紹介しました。ぜひ自社のサイトを分析し、あてはまる対策を取り入れてみてください。

また、Webサイトの分析やSEO対策には、専門的な知識や、対策を行うための時間が必要です。リソースに限りのある中、自社でSEO対策を行うのが難しい場合は、外部に依頼することをおすすめします。適切なSEO対策で自社サイトへの流入を増やし、ぜひコスト削減、成果アップにつなげてください。