サービスサイトの構成に 必須な10個のコンテンツを紹介 サービスサイトとは?構成に必須な10個のコンテンツを紹介

サービスサイトとは、企業のサービスや商品を紹介するためのWebサイトです。Webマーケティングに力を入れたい人にはサービスサイトの作成がおすすめです。しかし、サービスサイトが実際にどのようなもので、作り方も運用の仕方もよくわからないという人も多いでしょう。

本記事では、サービスサイトの概要やサービスサイトに必要なコンテンツを紹介します。サービスサイトを理解し、運用を検討してみてください。

サービスサイトとは

サービスサイトとは、企業の商品やサービス紹介に特化したWebサイトです。企業が扱う商品やサービスの販売を最終的な目的とし、訪問したユーザーの抱える疑問を解決したり購買意欲を高めたりする役割を持ちます。

サービスサイトでは、商品やサービスの価格やスペックといった基本情報だけではなく、開発秘話や誕生に至るまでのストーリー、関係者のこだわりなどさまざまなコンテンツが掲載されていることも特徴です。企業ごとに特色のあるサービスサイトが立ち上げられており、ユーザーの興味関心を惹くコンテンツが多くなっています。

サービスサイトが重要な理由

インターネットの普及により、ユーザー自らが商品やサービスについて調べられる時代になりました。半数ほどのユーザーは、問い合わせをする前に購入するかどうかを決めているともいわれています。

そのため、ユーザーが問い合わせをする前の段階で、自社の商品やサービスの強みや魅力を訴求する必要があります。サービスサイトは、ユーザーが問い合わせを行う前に商品やサービスの特色やこだわりなどを知れるため、ユーザーにアプローチする手段として運用している企業も多いです。

コーポレートサイトとの違い

コーポレートサイトとは、企業の基本的な情報を伝えるためのWebサイトです。取引先や顧客だけでなく、就職希望者などさまざまな人が閲覧する可能性があるため、企業理念や企業情報、採用情報やIR情報などの情報を掲載します。

一方サービスサイトは、商品やサービスの見込み顧客を対象にして、自社の商品・サービスの魅力を伝える役割があります。このように、コーポレートサイトとサービスサイトは対象となる人や伝えるべき情報が異なります。

サービスサイトとコーポレートサイトは分けるべき?

サービスサイトとコーポレートサイトは、ターゲットや伝える情報が異なるため、分けた方がよいでしょう。ユーザーが情報をより理解しやすくなります。

また、サービスサイトとコーポレートサイトを統合するとページ数が増えて、どこに何の情報があるのかが分かりにくくなります。目的の情報にたどり着けずに離脱される可能性もあるため、それぞれのサイトを分けて作成するのがおすすめです。

サービスサイトの作成方法

サービスサイトを作成しようと思っても、どのように作成すればよいのかわからないという人も多いでしょう。サービスサイトを作成する場合は、制作会社へ外注するか自社で作成するかを選ぶ必要があります。ここでは、サービスサイトの作成方法を詳しく解説します。

サービスサイトは制作会社への外注か自社制作

Web制作スキルやノウハウがない、リソースがない場合には制作会社へ外注するとよいでしょう。費用は掛かりますが、完全オリジナルでクオリティの高いサービスサイトを作成できます。

自社制作の場合には、WordPressで自作する、HTMLやCSSで自作する、ホームページ作成ツールを使うという3つの方法があります。WordPressとホームページ作成ツールはWeb制作スキルに自信がなくてもWebサイトが作れます。HTMLやCSSで自作する際には最低限のWeb制作スキルが必要ですが、カスタマイズ性は高いです。

予算や社内リソース、入れたいコンテンツ、デザイン案などによってどちらかを選びましょう。こだわりのデザインを実現したい、社内リソースに不安があるといった場合は外注を検討してもよいかもしれません。 

サービスサイトに必須なコンテンツ10個

サービスサイトを作る上で、どのようなコンテンツが必要なのかわからないという人もいるでしょう。サービスサイトには必須コンテンツがあります。

ユーザーにとって有益であり、興味関心を惹くためには必要なコンテンツを質の高い形で提供することが重要です。ここでは、サービスサイトに設置すべき10個のコンテンツについて詳しく解説します。

1.サービスや製品の情報

まずは、サービスや製品の情報です。サービスや製品の詳しい情報は、サービスサイトにとってメインコンテンツであるため欠かせません。

ユーザーが知りたいと思っている情報をしっかりと掲載しましょう。例えば、製品やサービスの価格やスペック、画像や動画、製品の特色や他の製品との比較情報、購入することで得られるメリットなどです。

2.価格

製品の価格やサービスの料金プランなども欠かせないコンテンツです。ユーザーの納得感を得るためにも価格を掲載する必要があります。

価格を掲載する際には、すべてを事細かに伝えるのではなくわかりやすさを重視しましょう。例えば、サービスの料金プランを記載する場合には、それぞれのプランの違いを比較できるようにするなど、ユーザー目線に立って構成します。

3.口コミ

実際に商品を購入したりサービスを利用したりした人の意見や感想である口コミも必要なコンテンツです。

口コミを掲載することで、ユーザーが購入やサービスの利用を検討する際の判断材料となります。一般的には良い口コミを掲載するケースが多いですが、あえて悪い口コミも掲載して判断材料を多く提供する手法もあります。

4.導入事例

導入事例とは、実際に購入した人の意見や感想を掲載するコンテンツです。BtoB向けの製品やサービスを取り扱うサービスサイトでは重視されます。

BtoB向けの製品やサービスは高額なものが多かったり決裁者が別にいることが多いため、購入をすぐに判断できません。また、社内藁議を通す場合もあるため、判断材料を増やす意味でも、すでに導入した企業の意見や感想、効果などを掲載することが重要です。

5.競合との比較

競合製品やサービスと自社の製品を比較してアピールすることも大切です。サービスサイトに比較表を掲載することで、訪問したユーザーが比較しやすくなり意思決定がスムーズになります。購買意欲も刺激しやすくなるでしょう。

ただし、競合の具体的な社名や製品名などを掲載する、競合製品を批判するなどマイナスな表現は控えましょう。あくまでも、自社の強みや利点をアピールします。

6.資料請求フォームとお問い合わせフォーム

各種問い合わせフォームも、サービスサイトに必要なコンテンツです。

BtoB向けのサービスサイトでは、資料請求フォームや申し込みフォームを設置するケースが多いでしょう。サービスサイトを訪問するユーザーは、今すぐ商品を購入したいと考えているわけではないため、必要な情報を提供できるフォームや、相談したい人向けのお問い合わせフォームなどを用意しておくとよいでしょう。

7.よくある質問と回答

ユーザーの疑問を先回りして解決するために、よくある質問と回答を設置しましょう。

よくある質問と回答が設置されていない場合、疑問が発生したら企業に問い合わせなければいけません。問い合わせは時間や手間がかかるため、面倒になって購入を断念するケースも考えられます。企業としても、よくある質問を設置することで問い合わせに回答する手間が省けます。

8.オウンドメディアやブログ

企業が運営するオウンドメディアやブログを設置することで、製品やサービスの購入・利用を検討しはじめたユーザーを、スムーズに誘導することができます。

ブログを設置するとサイト流入も増え、製品やサービスに対する興味や関心、理解も深まります。ECサイトなどのオウンドメディアへのリンクも設置すると、スムーズに購入へつなげられるでしょう。

9.会社概要

会社概要はユーザーの信頼感を高めるためのコンテンツです。できるだけ詳細な情報を記載するように心がけましょう。

どのような企業が製品やサービスを提供しているのかがわからないと、安心して購入や契約してもらえません。情報が古くなったらすぐに更新するなど、管理、更新も重要です。

10.プライバシーポリシー・規約

プライバシーポリシーと利用規約も必要です。

プライバシーポリシーとは、個人情報の取り扱いを保証するコンテンツで、利用規約はサービスを利用する際のルールのことです。プライバシーポリシーがあることで、ユーザーに対して安心感を与えることができます。また、利用規約をしっかりと定めて記載しておけば、トラブルを防ぎやすくなります。

サービスサイトを作成するときに大切な3つのポイント

サービスサイトを作成する際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 目的やユーザーのニーズを明確にする
  2. 費用対効果を考える
  3. 流入経路を意識し、SEO対策をする

ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

1.目的やユーザーのニーズを明確にする

まずは、サービスサイトを作成する目的やユーザーのニーズを明確にしましょう。サービスサイトは、自社が発信したい内容を伝えるだけではいけません。ユーザーが必要としている情報、ユーザーにとって有益な情報の提供が重要です。

ユーザーのニーズを把握することで、提供すべきコンテンツを検討しやすくなります。自社の目的とユーザーのニーズ、どちらも満たせるコンテンツを発信しましょう。

ユーザーの潜在ニーズも顕在ニーズも満たす

ニーズには、潜在ニーズと顕在ニーズがあります。

潜在ニーズとはユーザーが明確に自覚していないが存在しているニーズです。顕在ニーズとはユーザー自身が明確に自覚しているニーズを指します。

サービスサイトでは、潜在ニーズ・顕在ニーズどちらも満たせる情報を発信することが重要です。双方を満たすことで、新規顧客の開拓や顧客満足度の向上につながる可能性があります。

費用対効果を考える

サービスサイトを作成し運用する場合は、費用対効果も計算しましょう。サービスサイトを作成する際は、制作会社に外注する方法と自社制作する方法があります。

制作会社に外注する場合は費用が高くなりますが、高クオリティでオリジナリティのあるサービスサイトが作れます。自社製作する場合は外注よりも低コストで作成できますが、ノウハウやスキルがなければ難しいでしょう。

また、サービスサイトを運営していく上で、人的リソースが必要になります。更新やメンテナンスなども必要になるため、外注費に見合う効果が得られるのかしっかりと検討しなければいけません。

自社のリソースや予算などを検討しながら、費用対効果が高い方法を選ぶことが重要です。

3.流入経路を意識し、SEO対策をする

サービスサイトへの流入経路を意識しましょう。Webサイトは設置するだけでは訪問してもらいにくく、効果が出ません。そのため、より多くのユーザーの目に留まり訪問者が集まるように、SEO対策を行うことが重要です。

検索エンジンからの流入を見込んでいるのか、SNSやブログからの流入を狙うのかなど、流入経路を意識しながら適切なSEO対策を行いましょう。

SNSからの流入を目指す

インターネットやスマートフォンの普及により、SNSを利用するユーザーは増えました。SNSは拡散性が高く、コンテンツがシェアされると、より多くのユーザーに商品やサービスをアピールできます。

SNSを活用して情報収集をするユーザーも多いため、SNSからの流入を目指した施策も欠かせません。シェアしやすいコンテンツかどうかを意識して作成しましょう。

サービスサイトの導入事例3つ

効果的なサービスサイトを作成したい場合は、サービスサイトを実際に導入して成功している事例を参考にするとよいでしょう。ここでは、サービスサイトの導入事例を3つ紹介します。

導入事例1.Chatwork株式会社

ビジネスチャットツールを展開するChatwork株式会社のサービスサイトでは、ツールの概要や料金、導入事例などを掲載しています。

トップページだけで必要な情報がわかるような設計になっている点がポイントです。また、無料登録や資料ダウンロードといったCTAを多く設置しており、ユーザーに登録などのアクションを起こしてもらいやすい設計です。

Chatworkの料金プランや活用方法など各ページにCTAが多く設置されており、購買意欲が高まった瞬間にアクションが起こせます。

導入事例2.株式会社カオナビ

タレントマネジメントシステムを提供している株式会社カオナビでは、トップ画面を見るだけでカオナビのサービス内容がわかります。

どのような企業が導入しているのかも把握できるため、導入を検討しやすい構成です。イラストや図が多用されており、見るだけで内容が分かる構成になっていることもポイントです。無料の文字が目立つように配置されたCTAも目を引き、CVRにつながりやすくなっています。

導入事例3.株式会社ダスキン

清掃用品や清掃サービスを提供している株式会社ダスキンでは、フード部門としてミスタードーナツを運営しています。提供するサービスが複数ある企業で、それぞれのサービスごとにターゲットが異なります。

ユーザーが迷うことなく必要な情報にたどり着けるように、ミスタードーナツをサービスサイトとして活用している点が特徴です。コーポレートサイトでは事業内容などを、ミスタードーナツのサイトでは商品情報を掲載するように情報を分けています。

成果の出るサービスサイトを運用しよう

サービスサイトとは、商品やサービスの情報を伝えることに特化したWebサイトです。サービスや製品の情報、価格、口コミ、導入事例、各種問い合わせフォームなどこの記事で紹介した10個のコンテンツを掲載することで、ユーザーにとってわかりやすくアクションにつながりやすいサイトになります。

自社の商品やサービスの魅力をアピールし、購入や契約につなげたい場合は運用してみてはいかがでしょうか。

自社でサービスサイトの作成が難しくプロに任せたい方は、ぜひジオコードにご依頼ください。