【2024年版】Google AdWords(現Google広告)とは?基本を理解して成約率アップを図ろう!

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

Google AdWords(グーグルアドワーズ)は、Googleが提供するインターネット広告サービスの総称です。AdWordsは2018年7月まで使用されていた名称で、リニューアルされた現在は「Google広告」と呼ばれています。「Google AdWords=Google広告」と考えて差し支えありません。Google広告を活用すると、広告の成約率アップが期待できます。効果を上げるためにもGoogle広告の基本はもちろん、具体的にどのように利用すべきかをイメージしておきましょう。

本記事ではGoogle広告を初めて活用するための基本的な知識を解説します。「Web担当になったもののGoogle AdWordsの意味がわからない」方や、「Google広告の出稿にチャレンジしてみたい」方は参考にしてみてください。

Google AdWords(現Google広告)とは?

Google AdWordsとはGoogleが提供しているインターネット広告出稿サービスの総称で、現在では名称が「Google広告」に変更されています。ただし、Web広告の担当者の中には、以前からの名残りで「アドワーズ」と呼ぶ人も少なくありません。

特に「アドワーズ=リスティング広告」のイメージが強かったため、検索型広告のことを今もアドワーズと呼ぶ担当者もいます。迷ったときは、念のために確認しましょう。

Google広告は世界最大級の検索エンジンであるGoogleが提供しているプラットフォームに掲載できる広告です。

リスティング広告・ディスプレイ広告・動画広告はもちろん、ショッピング広告、アプリ広告などさまざまな種類の広告を配信できます。

Google広告はGoogleアカウントを利用して、管理画面上から広告を配信する仕組みです。広告出稿の目的に応じて予算やターゲットを自分でカスタマイズでき、いつでも自由に広告掲載を開始・停止できる高い利便性が特徴です。

「購入・申し込み」「資料請求・問い合わせ」「アプリの利用促進」「ECサイトへの誘導」「ブランディング・認知拡大」など、さまざまな目的で利用できるため、適切に運用すると自社商品・サービスのPRに役立つでしょう。

※参考:Google広告. 「概要」

Google広告の掲載先

Google広告では、以下の掲載先に広告を載せられます。

  • Googleの検索結果
  • Googleと提携しているメディアやアプリ
  • YouTubeの動画
  • Gmail

よく知られている掲載先が、Googleでキーワード検索した結果、表示されるページの上部に表示される広告です。キーワードに連動して表示されるため、ニーズの高いターゲットに広告を表示できます。

Googleと提携しているメディアやアプリの広告枠には、ディスプレイ広告(バナー広告)を掲載できます。出稿する広告のジャンルがメディアのジャンルとマッチしていると、より効果的な配信が可能でしょう。

ユーザーがYouTubeの動画を再生する直前や、再生中の動画に広告を配信することも可能です。またGmail広告では、ユーザーのメールリストに広告を配信したり、メールリストに類似するユーザーに広告を配信したりできます。

※参考:Google広告ヘルプ. 「広告の掲載先」

Google広告で出稿できる広告形式

Google広告で出稿できる広告の形式は、以下の5種類です。

  • テキスト広告
  • イメージ広告
  • 動画広告
  • リッチメディア広告
  • インタラクティブ広告

テキスト広告はGoogle 検索結果の上部や下部に表示されます。表示 URL・広告見出し・説明文の 3 つの要素で構成されている文字広告です。

イメージ広告はさまざまなサイズの静止画像・アニメーション画像・GIFなどを使用した広告です。ユーザーが広告をクリックすると、遷移先のWebサイトが表示されます。

動画広告は動画で宣伝する広告です。YouTubeで配信される動画だけでなく、イメージ広告にも動画を使った広告があります。

リッチメディア広告とはテキスト・イメージ・動画・アニメーションなどで構成する広告のことです。ユーザーの印象に残りやすい広告を掲載できます。

インタラクティブ広告とは体験プレイ広告やアンケートなどの、インタラクティブ(双方向)な要素を含む広告のことです。

※参考:Google AdMobヘルプ. 「スタートガイド広告の種類」

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!広告運用だけにとどまらず、クリエイティブ作成にも対応します。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。

Google広告のキャンペーンの種類

Google広告の種類は、広告キャンペーンのタイプで異なります。Google広告におけるキャンペーンとは、広告を管理するための「単位」を表すものです。

商品やサービスのカテゴリごとにキャンペーンを作成するのが一般的で、予算やターゲット層によってキャンペーンのタイプを変えられます。

キャンペーンには、以下のような種類があります。

  • 検索キャンペーン
  • ディスプレイキャンペーン
  • 動画キャンペーン
  • ショッピングキャンペーン
  • ファインドキャンペーン
  • スマートアシストキャンペーン
  • ローカルキャンペーン
  • アプリキャンペーン

次にそれぞれのキャンペーンの概要を紹介します。特徴を知って目的に合ったキャンペーンを選びましょう。

※参考:Google広告. 「キャンペーンとは」

検索キャンペーン

検索キャンペーンを選ぶと、ユーザーがキーワード検索した際に広告を表示できます。検索するユーザーは、キーワードに関連する商品やサービスの情報を求めているケースが多いため、ニーズの高い顕在層への広告配信が可能です。

検索キャンペーンは大勢の目に触れるマス広告ではなく、ターゲットを定めた広告です。BtoB事業やニッチな商材など、特定のキーワードでピンポイントに検索できる場合に選ぶとよいでしょう。検索キャンペーンには、同業他社のSEOコンテンツよりも上位の目立つ場所に掲載できるメリットがあります。

検索キャンペーンは販売促進・見込み顧客の獲得・Webサイトのトラフィック増加などに効果を発揮するGoogle広告を代表するキャンペーンです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「検索キャンペーンを作成する」

ディスプレイキャンペーン

ディスプレイキャンペーンを選択すると、テキストだけでなく画像や動画を使ったディスプレイ広告を表示できます。バナーなどのクリエイティブ(広告素材)に画像や動画を使えると、視覚的アプローチが可能となります。

画像や動画はビジュアルで訴求するため、記憶に残りやすいのが特徴です。文字だけでは伝え切れないイメージやコンセプトも分かりやすくアピールできるでしょう。

ディスプレイ広告のユーザーは、検索キャンペーンに比べると関心が低い層です。それでもリーチできるターゲット数は検索キャンペーンより多くなります。そのため商品やサービスに積極的な関心のない潜在層へリーチしたい場合や、認知を促したい場合に有効です。

ディスプレイキャンペーンでは、Googleの提供するサービス(YouTubeやGmail)だけでなく、提携するさまざまなWebサイトやアプリで広告を配信できます。何百万ものWebサイトやアプリで関連性の高いユーザーに表示されるため、マーケティング目標も達成しやすいでしょう。

※参考:Google広告ヘルプ. 「ディスプレイキャンペーンを作成する」

動画キャンペーン

動画キャンペーンではYouTubeや、Googleの動画パートナーで動画広告を配信できます。

スマートフォン世代がYouTubeなどで、動画を日常的に視聴するようになったため、動画キャンペーンの人気も高まっています。動画広告は視覚的なインパクトが強く、短時間に多くの情報を届けることが可能です。

動画キャンペーンには以下の種類があります。特徴を知って種類を選択してください。

  • インストリーム広告:動画の最初や途中に入る広告。5秒でスキップできる
  • TrueViewディスカバリー広告:関連動画や検索画面に表示される広告
  • アウトストリーム広告:Googleのパートナーサイトに表示される広告
  • スキップ不可のインストリーム広告:スキップできない15秒以下の広告
  • バンパー広告:YouTubeで動画が始まる前に6秒以内で表示される広告

Google広告の動画キャンペーンでは、トピック・キーワード・ユーザー属性などに基づいてターゲティングしたコンバージョンが期待できるユーザーに動画を通じてリーチできます。

※参考:Google広告ヘルプ. 「動画キャンペーンについて」

ショッピングキャンペーン

ショッピングキャンペーンは商品の販売促進、実店舗への集客などを目的に配信される広告です。Googleの検索結果やWebサイトに表示される「ショッピング枠」に広告配信できます。

ショッピング キャンペーンを設定すると、ユーザーが広告をクリックしなくても、商品の名・価格・店舗または会社名がすべて広告内に販売している商品の概要を知らせられるので効果的に商品をPRできます。テキストだけではなく画像・色・サイズなども表示できるため、ユーザーの購買意欲を高められるしょう。

ショッピングキャンペーンの広告をクリックすると、商品の購入ページに遷移するため、コンバージョンにもつながりやすくなります。ECサイトを展開している方や、小売業の方におすすめのキャンペーンです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「ショッピング広告について」

ファインドキャンペーン

ファインドキャンペーンの特徴は1 つのキャンペーンで、適したユーザーに幅広くアプローチできることです。Gmailの「プロモーション」タブや「ソーシャル」タブ、YouTubeホームフィード、Google Discoverなどに表示されます。Googleに関連する多くのフィード内の広告枠に表示されるため、ユーザーの目にも入りやすいでしょう。

ファインドキャンペーンではテキストと画像を組み合わせた広告ができます。ディスプレイ広告と似ていますが、異なるのは、ディスプレイ広告が受動的な潜在層をターゲットにしているのに対して、ファインド広告が能動的な顕在層を対象としていることです。コンバージョンの見込みが高いユーザーに配信が最適化されるため、予算内でなるべく多く成果を獲得したい場合に向いています。

※参考:Google広告ヘルプ. 「ファインドキャンペーンについて」

スマートアシストキャンペーン

スマートアシストキャンペーンは簡単な設定をするだけで、Googleの広告枠(Google検索・YouTube・GoogleパートナーWebサイトなど)へ自動的に広告を配信できるソリューションです。利用すると、ユーザーからの電話問い合わせを増やしたり、実店舗への来訪者を増やしたり、Webサイトでのアクションを促進したりできます。

複雑な作業の必要がなく、最低限のアセット(見出し・説明文・URL)で設定できるため、小規模ビジネスでも手軽に利用可能です。

成果が最適化されるよう、自動でキーワードやターゲットを選定してくれるので、少ない手順で効率的なGoogle広告を配信したい方や、人的リソースが不足していて広告運用の工数を減らしたい方に向いています。運用をGoogleの機械学習に任せられるため、運用に時間をかけられない方にもおすすめです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「スマートアシストキャンペーンの仕組み」

ローカルキャンペーン

ローカルキャンペーンは飲食店や小売店、美容室などの実店舗への来店を促すことを目的とした広告です。Google検索やGoogleマップで実店舗の情報を表示できるのが特徴で、宣伝したい店舗の場所とキャンペーンの予算・広告アセットの設定だけで広告を配信できます。

利用するには、ビジネスや店舗などの情報を登録・管理できるシステムの「Googleビジネスプロフィール」への登録、または「アフィリエイト住所表示オプション」で住所を追加することが必要です。

Googleマップに自社情報を掲載できる機能としては「Googleマイビジネス」が有名ですが、ローカルキャンペーンではGoogleマップや検索エンジンへだけでなく、YouTubeやディスプレイネットワークへも出稿できます。ローカルキャンペーン店舗への集客を強化したいオーナーにおすすめです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「ローカルキャンペーンについて」

アプリキャンペーン

アプリキャンペーンはアプリのダウンロードを促せる機能です。検索結果に連動して表示されるため、アプリに興味をもつ可能性が高い相手にリーチできます。

表示されている広告をユーザーがクリックすると、Google Playストアなどのアプリインストール画面へ遷移する仕組みです。

アプリキャンペーンではGoogle 検索・Google Play・YouTube・Discover に加え、300万以上のサイトやアプリで広告が自動的に最適化されます。アプリをダウンロードしてもらいたい場合だけでなく、アプリ内での売上を伸ばしたい場合にも適しているでしょう。

アプリキャンペーンは設定が簡単で、誰でも利用しやすいのが特徴です。掲載先別にフォーマットを変更する必要もないため、手軽にさまざまな掲載先へ出稿できます。

※参考:Google広告ヘルプ. 「アプリキャンペーンについて」

1つのキャンペーンで全てのGoogleチャネルで広告配信が可能になるP-MAXとは?

 P-MAXとは「パフォーマンス最大化」のこと。Googleの多彩な広告チャネルをフル活用できるキャンペーンです。大きな特徴は1つのキャンペーンで、YouTube・ディスプレイ・検索・Discover・Gmail・Googleマップの広告枠に配信できることです。まさにパフォーマンスを最大化できるでしょう。

P-MAXのもう1つの特徴は、機械学習によって広告配信が最適化され、成果につながるように自動調整が進むことです。これまでも機械学習による最適化は行われていました。しかし、キャンペーンが複数に分かれていたため、「データ量が十分に確保できない」デメリットもありました。

その点、P-MAXは1つのキャンペーンで複数の広告枠にまとめて配信できるため、データ量やバリエーションの確保が可能です。

機械学習によってそれぞれの広告枠への配信量の調整も自動化できます。それもパフォーマンスを最大化して目標達成が期待できる理由です。

P-MAXを導入すると、これまでキャンペーンごとに行っていた細かな運用管理が必要なくなります。担当者の管理作業が軽減すると、他の大切な業務に時間を割けるため、運用のための作業量を最小限にしたい人にもおすすめです。

P-MAXにも「ユーザーを細かく絞れない」「詳細な設定が難しい」などのデメリットはあります。Googleはすでに実施中のキャンペーンを全て変更して取り入れるのではなく、並行しての利用を推奨しています。既存キャンペーンと併用しながら、効果的な広告配信を行なっていきましょう。

※参考:Google広告ヘルプ. 「P-MAXキャンペーンについて」

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!広告運用だけにとどまらず、クリエイティブ作成にも対応します。
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Google広告の料金システム

Google広告の課金方式は、次の2種類です。

  • クリック課金制(CPC)
  • インプレッション課金制(CPM)

それぞれを詳しく見ていきましょう。

クリック課金制(CPC)

クリック課金制(CPC=Cost Per Click)は、ユーザーが広告をクリックするたびに課金されていく形式です。Googleに支払う広告料金は「クリック回数×単価」で決まります。

クリック課金型では、ユーザーが広告をクリックして初めて、広告料が発生します。広告がユーザーに表示されていても、クリックされなければ料金はかかりません。

Google広告では検索連動型広告がクリック課金制です。また、ディスプレイ広告や動画広告でもクリック課金制を利用できるものがあります。

単価の相場は競合数の多さなどでキーワードごとに異なるため、一概にいえませんが、1クリック当たり数十円から数千円です。単価に差があるのは、Googleがキーワードと広告文の関連性などから、独自に単価を算出しているためです。

1カ月に何十万回も検索されるようなキーワードは単価が高くなり、数百件しか検索されないキーワードは安くなります。

使用したいキーワードの料金相場を知りたい場合は「Googleキーワードプランナー」を活用してみましょう。あくまで目安ですが、Googleキーワードプランナーではキーワードの平均クリック単価の相場を調べられます。

クリック課金制は、クリックされることで費用が発生するため、広告に興味をもってクリックしたユーザーの数を把握できるのが特徴です。クリック数がそのままユーザーのアクション数として確認できるため、効果測定もしやすいでしょう。

クリック数に応じて費用が高くなっていくため、初期費用がかからず、費用対効果も高いのもメリットです。広告の予算や配信期限の変更もできるので、効果が出ない場合には予算を減らしたり、広告配信を停止したりもできます。

クリック課金制には、広告運用に欠かせない計測作業が行いやすいメリットもあります。広告の最適化のためにはトライアンドエラーの数を重ねることが大切です。計測結果をしっかり分析しながら改善していき、より効果の高い広告を配信しましょう。

※参考:Google広告ヘルプ. 「クリック単価(CPC)」

※参考:Google広告. 「キーワード プランナー」

インプレッション課金制(CPM)

インプレッション課金制(CPM=Cost Per Mille)とは、広告が1,000回表示されるたびに課金されていく形式のことです。CPMでは広告がクリックされる必要はありません。1,000回単位の「インプレッション×単価」で支払う料金が決まります。

Google広告では、YouTubeの動画広告やディスプレイ広告で、インプレッション課金制が多く採用されています。

インプレッション課金制のディスプレイ広告の料金は、1,000回表示で数十円から数百円の範囲に収まることが多く、1,000円を超えるケースはあまり多くありません。

インプレッション型では、表示回数が最大になるように配信されます。そのため多くのユーザーに広告配信できるのもメリットです。

インプレッション型では、何度広告がクリックされても広告費用は変わりません。そのためクリック数が少ない場合には料金が割高になる傾向です。また、表示回数が料金計算の基準となるため、商品・サービスに興味のないユーザーへ表示されても費用が発生します。

それでもクリック課金制より費用を抑えやすいため、幅広いユーザーに配信したい場合は、インプレッション課金がおすすめです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「インプレッション単価(CPM)とは」

Google広告で使える広告表示オプション

広告表示オプションとは、Google 広告の広告文の下に、見出しや説明文だけではカバーできない情報を追加で表示できる機能です。

表示オプションは「アセット」と呼ばれます。アセットには説明文・特定の場所へのリンク・通話ボタン・場所情報などを追加でき、それらを組み合わせたものがユーザーに表示されます。

広告表示オプションを追加すると、情報量が増えてコンバージョン率の向上が期待できるでしょう。広告表示オプションについての理解を深めて、今後の運用に活用してください。

Google広告で使える広告表示オプションには以下のとおりです。

  • 住所表示オプション
  • アフィリエイト住所表示オプション
  • 電話番号表示オプション
  • サイトリンク表示オプション
  • 価格表示オプション
  • 構造化スニペット表示オプション
  • 販売者評価表示オプション
  • リードフォーム表示オプション
  • アプリリンク表示オプション
  • 画像表示オプション

広告表示オプションの設定自体は無料で、表示されても費用はかかりません。ただし、クリック課金制なのでオプションがクリックされると費用がかかる場合もあります。それぞれの特徴を知って自社に必要なオプションを選んでください。

※参考:Google広告ヘルプ. 「アセットについて」

住所表示オプション

住所表示オプションは広告文の下に、会社や店舗の住所、所在地の地図や通話ボタン、営業時間や電話番号などを表示できる機能です。小売店や飲食店などの実店舗への誘導を目的する場合に適しています。住所表示オプションはリスティング広告以外にも、ディスプレイ広告や動画広告でも利用可能です。

また住所表示オプションを設定すると、ローカル検索広告で広告が配信される可能性もあります。ローカル検索広告とは、Google マップに拠点を表示する広告のことです。ローカル検索に載ると、近くにいるユーザーにもアピールしやすくなります。

住所表示オプションは店舗ビジネスを行っている広告主には有効なオプション機能です。リスティング広告だけでなく、ディスプレイ広告やYouTube動画広告でも表示されますが、他の広告表示オプションと同じく、設定すると必ず表示される、というものではないので留意してください。

※参考:Google広告ヘルプ. 「住所アセットについて」

アフィリエイト住所表示オプション

アフィリエイト住所表示オプションは、広告主の商品を取り扱っている店舗の住所を表示できる機能です。チェーン店など複数の店舗を展開している小売店や飲食店なら、ユーザーに対して、今いる場所からもっとも近い店舗を通知できます。

ユーザーがスマートフォンでオプションをタップすると、現在地から店舗までの道順の確認も可能です。

広告の表示面積も大きくなるため、競合する他の店舗より目に留まりやすくなるのもメリットです。何より店舗ビジネスで大事な「場所」をユーザーに訴求できるのは大きなメリットといえるでしょう。

広告主が自社の商品を、複数の小売店やチェーン店などに卸していたり、販売している場合に有効な広告表示オプションです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「アフィリエイト住所アセットについて」

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションは、スマートフォンなどのモバイル端末に表示される広告の中に、電話番号や通話ボタンを表示できるオプションです。ユーザーがタップすると確認画面が表示されて発信できます。

電話番号表示オプションは、すぐに連絡を取りたいユーザーにとって便利な機能です。例えば、トラブルの解決など緊急性の高いサービスを提供している場合に向いています。

ユーザーの中には「フォームではなく電話で問い合わせたい!」と急ぐ方もいるでしょう。そうしたユーザーに対しては、検索して電話番号まで表示される電話番号表示オプションは便利な機能です。

既存の広告に簡単に電話番号を表示したいなら、電話番号表示オプションを利用するのがもっとも簡単な方法です。また電話番号表示オプションを設定すると、広告からの通話回数や、発信者の市外局番などの詳細情報をレポートで確認できます。

※参考:Google広告ヘルプ. 「電話番号アセットについて」

サイトリンク表示オプション

サイトリンク表示オプションは広告本文に設定したURLとは別に、特定のページのリンクを表示できる機能です。ページが複数あるサイトで導入するとメリットがあります。

申し込みページや問い合わせページのリンクも表示できるため、コンバージョンへの導線としても有効です。表示期間や曜日、時間帯も設定でき、期間限定のキャンペーン情報なども表示できます。

1つの広告で複数のサイトリンクを表示できるため、ターゲットユーザーに対して幅広い面で訴求できるのがメリットです。ユーザーにとっても、目的に合ったサイトを選べるため利便性が高くなります。

※参考:Google広告ヘルプ. 「サイトリンク アセットについて」

価格表示オプション

価格表示オプションは商品・サービスの価格をリスティング広告の下に表示する機能です。

価格情報の他に、サービスの内容や価格や詳細な情報を盛り込めます。

価格表示オプションで表示できる項目は以下の3つです。

  • 価格
  • 商品名(サービス名)
  • 説明文

価格表示には具体的な値段、カードには商品の詳細情報などを記載できます。価格表示オプションを設定すると、購買意欲が高いユーザーを集めやすい・コンバージョン率の向上が期待できる・商品やサービスを8種類まで紹介できるなどのメリットがあります。

URLも設定できるため、コンバージョンの見込みが高いユーザーをすぐに商品購入ページや申し込みページに遷移させることも可能です。

※参考:Google広告ヘルプ. 「価格アセットについて」

構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションは、広告文の下に「ヘッダー」と呼ばれるカテゴリー表示をした上で、特定の情報を列記できる機能です。ヘッダーと列記した情報によって、広告をクリックする前にユーザーに対して商品やサービスの特徴をアピールできます。

構造化スニペット表示オプションは、ヘッダーと複数の値から構成されています。ヘッダーは13個あるカテゴリから選べ、値には商材の種類・要素などが設定可能です。

例えば、パソコンショップなら「サービス」のヘッダーを設置した上で「技術サポート・パソコン修理・パソコンリサイクル」などの要素を並べて表記できます。サービスの種類や要素を端的に紹介できるため、分かりやすく情報を伝えられます。

構造化スニペット表示オプションはアカウントやキャンペーン単位で追加できるため、自社商材や定休日などに合わせたカスタマイズも可能です。例えば、レストランなら「ランチの時間帯」や「Wi-Fの有無i」などの情報も掲載できます。

複数のカテゴリーの商品やサービスを扱っている場合には、商品・サービスの種類を分かりやすくアピールできるでしょう。

※参考:Google広告ヘルプ. 「構造化スニペット アセットについて」

販売者評価表示オプション

販売者評価表示オプションは、広告下部に5つ星のマークで販売者の評価を表示できる機能です。評価はGoogleがカスタマーレビューや消費者アンケートなどを通して集めたもの。星の数が多いほど高評価で、レビュー数も表示されます。条件を満たせば、評価の理由などのデータ情報も表示可能です。

販売者評価の広告表示オプションは課金型のオプションではなく、以下の条件を満たしたときに表示されます。

  • 総合レビュー数が100件以上
  • レビューの総合評価が3.5以上
  • ショッピングあるいは検索広告に掲載している

販売者評価オプションは、視覚的にサービスの評価をユーザーに伝えられる便利なオプションです。広告主にとっても自然な形でユーザーへの訴求が可能になるため、効果的に活用してコンバージョンに繋げていきましょう。

※参考:Google広告ヘルプ. 「販売者評価について」

リードフォーム表示オプション

リードフォーム表示オプションはサイトに遷移せずに問い合わせや予約、メルマガ登録や資料請求などができる機能です。

広告の下にフォームを設定できて、タップすると「下記フォームに入力してください」など、行動を促す表示がされ、ユーザーは入力して直接送信できます。ランディングページへ誘導することなく、直接問い合わせや申し込みを増やしたい場合に利用してみましょう。

リードフォーム表示オプションを使うには条件があり、Google広告の運用実績で一定の基準を満たしていることが必要です。Google広告ヘルプでは以下のように基準を定義しています。

  • ポリシーを遵守してきた実績がある
  • Google 広告アカウントが対象のカテゴリまたはサブカテゴリである
  • ビジネスに関するプライバシー ポリシーを定めている
  • Google 広告の合計費用が 50,000 米ドルを超えている

なお、上記の条件を満たしていても、性的なコンテンツやアフィリエイトネットワーク、アルコールやギャンブル関連のコンテンツ、ヘルスケア、医薬品では利用できないため注意してください。

※参考:Google広告ヘルプ. 「リードフォームアセットについて」

アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプションは、広告文の下に指定したアプリのダウンロードリンクを表示できる機能です。アプリのダウンロードを促したいなら採用してみましょう。ランディングページからのコンバージョン獲得がメインで、補足としてアプリを訴求したい企業にもおすすめできます。

導入は簡単で、宣伝したいアプリ名とリンクのテキスト(半角25文字・全角12文字以内)を入力すると、すぐに利用できます。App StoreやGoogle Playなどのアプリダウンロードページのリンク表示も可能です。「リスティング広告でアプリも宣伝したい」方におすすめのオプションです。

※参考:Google広告ヘルプ. 「アプリアセットについて」

画像表示オプション

画像表示オプションは、テキスト表示されるGoogleのリスティング広告に、画像を表示できるオプションです。リスティング広告の表示の際に、広告の右側に正方形または長方形の画像を表示できます。

商品・サービスと関連性の高い画像を設定すると、検索広告にこれまで以上のインパクトをもたせられます。アパレルや飲食などビジュアルに訴えたい商材で画像表示オプションを適用すると差別化を図りやすくなるでしょう。

ただし、サイトリンク表示オプションや、電話番号表示オプションなどと同じく、広告が必ず表示されるとは限りません。また空白部分が多すぎる画像や、ユーザーから見て際に商品やサービスの内容を識別不可能な画像は、許可されないこともあるため注意してください。

※参考:Google広告ヘルプ. 「画像アセットについて」

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Google広告のメリット

次にGoogle広告のメリットを見てみましょう。Google広告にはここまで紹介してきたように、さまざまなキャンペーンや表示オプションを選べるメリットがあります。それだけでなく他に以下のようなメリットもあります。

  • 設定の自由度が高い
  • 世界中に広告を配信できる
  • 適したターゲットに配信しやすい
  • 広告効果をデータとして検証できる
  • 低価格から始められる

それぞれのメリットを詳しく紹介しましょう。メリットを活かしてGoogle広告を活用してください。

設定の自由度が高い

最初のメリットは、設定の自由度が高いことです。Google広告は地域ごとに配信設定を変えたり、時間帯でボリュームを調整したりする設定に柔軟に対応できます。また、ユーザーの興味や関心度に合わせて配信の頻度や強度を変えられるため、さまざまな商品・サービスで適切な訴求が可能です。

例えば、ビジネス向けの商材は平日の配信に限定する、スマートフォンアプリなどの商材はスマートフォンへの配信比率を上げる、コスメなら女性を中心に配信するなどのカスタマイズに対応できます。広告配信の設定を変えながら、効果を試したい方にとってもGoogle広告の自由度の高さは魅力でしょう。

世界中に広告を配信できる

Googleの検索エンジンは世界のトップシェア。検索エンジンだけでなく、動画プラットフォームのYouTubeや、提携したサイトなど、複数の配信面を通して世界中にアピールできるのもメリットでしょう。

世界に配信する場合、言語や地域の設定をする必要はありますが、国内で作ったアカウントを使って海外にも広告配信が可能なため、海外進出を検討している企業にも向いています。世界に向けて、より多くのユーザーに広告配信したい方に適しているのがGoogle広告です。

適したターゲットに配信しやすい

ターゲティング方法が豊富にあり、適したターゲットに配信対象を絞り込みやすいのもGoogle広告の魅力です。年齢・性別・居住地域など、Googleが保有するユーザー属性に加え、過去の検索履歴を参考に購入意欲の高いユーザーへの配信が行えます。

リーチ数が膨大なだけでなく、広告配信したいユーザーをターゲティングして、狙い撃ちできる機能が備わっているのも、Google広告が市場から高く評価されている理由といえます。

広告効果をデータとして検証できる

Google広告では、広告効果をデータ化して検証できます。広告の表示回数・クリック数・コンバージョン率などの指標が表示されるため、数値目標に達したかどうかを判断しやすいでしょう。

広告効果のデータはグラフ化できる他、Googleスプレッドシートへの出力にも対応しているため情報共有も容易です。出稿した広告の効果がデータで可視化できるのは、デジタルマーケティングならではのメリットです。

Web広告は出稿して終わりでなく、効果検証を繰り返して改善していく必要があります。可視化されたデータで効果を検証しながら、ターゲティングの方法を変更したり、画像やテキストを変えたりするなどの柔軟な広告運用ができる点も、Google広告のメリットといえるでしょう。

低価格から始められる

低予算で広告出稿できるのもGoogle広告のメリットです。クリック課金制ではクリック回数に応じて費用が発生しますが、クリックがされないと費用は発生しません。効果があった場合のみ料金が発生するため、無駄なコストをかけずにすみます。

費用の上限を決めて広告出稿できるため、予算をオーバーする心配もありません。最初は上限を低めに設定したい場合もおすすめです。

Googleキーワードプランナーを使えば、事前に広告費をシミュレートしてくれるためおおよその相場も分かります。自社の予算に応じた広告配信が可能なので、初めて広告を出稿する場合も安心です。

※参考:Google広告. 「キーワード プランナー」

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!広告運用だけにとどまらず、クリエイティブ作成にも対応します。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。

Google広告のデメリット

Google広告には以下のようなデメリットもあります。

  • キーワード選定が難しい
  • 競合が多いと広告費が高額になる
  • マイナスイメージを植え付けてしまう可能性もある

それぞれを以下に解説します。デメリットも理解してGoogle広告を利用しましょう。

キーワード選定が難しい

Google広告は自由度の高い設定が可能であるがゆえに、設定が難しいともいえます。特にキーワード検索と連動するリスティング広告では、どのキーワードで広告を表示させるか、選定に頭を悩ませる方も多いでしょう。

人気のキーワードはすでに競合他社に使用されている可能性もあります。だからといって他と差別化するために、商品やサービスとは関連性が低いキーワードで配信すると、検索したユーザーに「目当てのものではない」と判断され、すぐに離脱されてしまう懸念もあるでしょう。

いかに自社の商品・サービスに合ったキーワードを適切に設定していくかが、リスティング広告の成果に反映します。キーワードを見つけるためのツールなども利用できますが、それでもキーワードの設定が難しいと考える場合は、広告代理店などに相談するのも解決策の1つです。

競合が多いと広告費が高額になる

Google広告は誰でも利用できるのがメリットですが、参入ハードルの低さゆえに、ライバルも多くなってしまいます。ライバルが多くて人気の高いキーワードでの出稿は、広告費が高くなる傾向もあるため注意してください。

人気のキーワードの広告費が高くなるのは、同じキーワードで複数の企業が広告を出稿している場合、入札単価が高い企業の広告が優先して表示されるためです。

例えば、Google広告での入札単価が1,000円の場合、1,000円以下の入札単価で出稿している広告は検索結果画面になかなか表示されません。

キーワードによっては、競合に対抗するために広告費用を上げる必要もあるかもしれません。人気の高いビッグキーワードばかりを狙うのではなく、効果が見込めそうでライバルがまだ手をつけていないようなキーワードを探すことも大切です。

マイナスイメージを植え付けてしまう可能性もある

広告を配信すると、ときとしてユーザーに対してマイナスイメージを与える可能性がある点にも気を付けましょう。

例えば、YouTubeでは本編が始まる前や途中に広告が挿入されることもあります。見たい動画とは関係のない動画広告が流れると不快感を感じるユーザもいるでしょう。一定の時間スキップできないものや、途中でスキップできない動画広告は、ユーザーにマイナスの印象を与えてしまうことも考えられます。

繰り返し同じ広告が表示されると「しつこい」と感じるユーザーもいるかもしれません。

ユーザーを不快にさせてしまうと、結果として広告主のイメージが悪化する懸念もあります。その場合は広告効果を十分に発揮できないばかりか、逆効果になりかねません。広告の効果を十分に発揮したい場合は、ユーザーへの配慮も忘れないような運用を心掛けましょう。

Google広告を利用するときの注意点

最後にGoogle広告を利用する際に注意しておきたい点を補足しておきます。Google広告は誰でも広告を配信・運用できて便利です。ただし、Google広告のポリシーに違反する広告を出稿した場合はアカウントが停止されることもあるため注意してください。

Google広告のポリシーに違反するのは、以下のようなものの広告出稿です。

  • 他のブランドのデザインやロゴを真似した偽造品
  • 人に損害・損傷・危害を引き起こすような商品やサービス
  • 違法な行為を紹介するなどの不正行為を助長する商品やサービス
  • 偏見や差別を助長する内容を含む不適切なコンテンツ

また広告がアルコールや性的なコンテンツ、ギャンブル関連のコンテンツなどでは年齢制限もあります。多くの市販商品やサービスは、Google広告を利用しても問題ないはずですが、念のためにGoogle広告のポリシーを理解した上で広告出稿をするようにしましょう。

以下がGoogle広告のポリシーです。利用する前に目を通して参考にしてみてください。

※参考:Google広告ポリシーヘルプ. 「広告掲載のポリシー」

Google広告の基本を理解して成果の最大化を目指そう

Google広告(旧Google AdWords)は、広告予算が少ない場合でも、工夫次第でコンバージョン率の向上が期待できる効果的な広告です。まだ利用していない方も、本記事を参考にGoogle広告の基本を理解して、効率的な広告出稿にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

より効果的にGoogle広告を配信・運用したい場合は、株式会社ジオコードにご相談ください。ジオコードは2009年からWeb広告運用代行サービスを提供している老舗のWebマーケティング会社です。

2023年2月22日にはGoogle Partners プログラムの「2023 Premier Partner」に認定されました。これはプログラムに参加した国内のGoogle 広告代理店の上位3%だけに与えられる最上位ステータスです。

ジオコードはGoogle主催の「Premier Partner Awards」で、4期連続国内ファイナリストにも選出されました。「Premier Partner Awards」は、デジタルマーケティングで功績を収めた企業の取り組みを表彰するGoogle主催のWeb広告に関するプログラムです。ジオコードは、クライアントの小売戦略の支援に奏功したキャンペーンを表彰する「オンライン販売」部門でファイナリストに選出されました。

ジオコードではGoogle広告だけでなく、Yahoo!などの推奨設定に基づいた広告出稿や運用にも対応可能です。業種・エリアを問わずリスティング広告やディスプレイ広告の運用を支援しており、これまでに200業種以上の広告運用の代行にも携わってきました。より効果的にGoogle広告を出稿・運用して効果を上げたい場合は、ジオコードにお気軽にご相談ください。

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!広告運用だけにとどまらず、クリエイティブ作成にも対応します。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。