Web広告の主要10種類について徹底解説!ターゲット層別の効果的な種類・媒体の選び方も紹介

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

Web広告とはインターネット上のメディアに掲載される広告全般を指す言葉です。さまざまな種類や課金方法があるため、どのような種類の広告を出せば効果的なのか迷ってしまうこともあるでしょう。しかし、種類や課金方法、媒体をしっかり理解して選択できれば少ない費用でも大きな効果が期待できます。

本記事では主要なWeb広告の種類を徹底的に解説します。さらにターゲット層別の効果的なWeb広告の種類や媒体の選び方もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

Web広告の種類

広く知られている主要なWeb広告を解説します。ご紹介するのは以下の10種類です。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • ネイティブ広告(インフィード広告)
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告
  • 動画広告
  • 純広告(バナー広告)
  • 記事広告
  • メール広告

それぞれ分かりやすく解説します。まずは種類を理解してみましょう。

リスティング広告

リスティング広告とはGoogleやYahoo!JAPANなどの検索エンジンでユーザーが検索するキーワードに応じて、検索結果画面の上位に表示される広告手法のことです。検索連動型広告とも呼ばれています。

例えばベビーカー、軽いと検索すれば、新しいベビーカー購入を検討しているユーザー、もしくは出産祝い品を探しているユーザーだと分かります。しかし、ベビーカーに関する情報はインターネット上に溢れているので、自身のサイトが検索結果の上位に表示される可能性は低いでしょう。そこでリスティング広告として検索結果画面の上に表示させれば、クリックしてもらえる可能性が大いに高くなります。このようにリスティング広告は短期間での集客や検索施策を強化したい場合に最適な方法です。

また、リスティング広告は最低出稿額が決まっていないので、予算に応じて広告費を自由に決められます。低予算でも始められるので手軽にWeb広告が利用できるでしょう。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とはYahoo!JAPANなどの検索サイトを含むWebサイトに設けられた広告枠に掲載できる広告のことです。アドネットワーク広告とも呼ばれます。前述のリスティング広告とは違いテキストの他に写真や動画を使って出稿できる特長があり、キーワード検索をしなくても多くのユーザーの目に入ります。商品やサービスの認知度をアップしたい場合に効果的でしょう。

また、ディスプレイ広告は動画やバナーを活用して視覚的に訴求できるため、PRできる内容や表現の幅も広くなります。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは自社のWebサイトに一度訪問したユーザーを追跡し、サイト離脱後にも他のWebサイト上で自社の広告を表示させる手法を指します。以前調べていた商品やサービスに関する広告が、数日後に違うサイトに表示された経験がある方も多いでしょう。そのような経験は主にリターゲティング広告によるアプローチです。

インターネットでは自社のECサイトに訪れても、ユーザーの約90%がコンバージョンに至らずにサイトを離れているといわれています。多くの情報を集めて他の商品やサービスと比べたいユーザーが多く、1度のサイト訪問では購入しない方がほとんどです。そのためリターゲティング広告は再検討や買い忘れ防止、リピート購入につなげるのに役立ちます。

また、リターゲティング広告はワンクリックごとに課金される形式です。広告を出すキーワードに応じて相場が変動するため、ワンクリック数十円〜数千円と幅広い価格帯となっています。

ネイティブ広告(インフィード広告)

ネイティブ広告(インフィード広告)とは訪問しているサイトのコンテンツに同化して見えるよう表示される、Webサイトやメディアサイトなどに掲載できる広告のことです。ネイティブアドと呼ばれるケースもあります。自然に溶け込むデザインで表示されるので、ユーザーに広告と気付かれにくいのが特長。「広告をクリックしている」というストレスをユーザーに与えることなく、クリック率を高める効果が期待できます。しかし、広告か記事か判別しにくいので、「記事だと思ってクリックしたら広告なのか」というマイナスな印象をユーザーに与えてしまう可能性もあります。

また、ネイティブ広告(インフィード広告)は訪問サイト内のコンテンツに馴染むよう、質の高い広告でなければうまくいきません。そのためデザインにこだわったり、惹きつけられるキャッチコピーを作る必要があり、その分費用も高くなります。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とはアフィリエイターと呼ばれる発信者たちが保有するブログ、Webサイト、SNSやメールなどに商品やサービスの広告を掲載してもらう広告手法です。アフィリエイターたちがPRする商品やサービスのリンクを貼り付け、それを見たユーザーたちがリンクから商品の購入やサービスの利用をした場合のみ広告費用が発生する仕組みです。成果報酬型広告とも呼ばれています。

アフィリエイト広告はクリックだけでは費用がかからず、コンバージョン数に応じて報酬を支払う形式がほとんどです。そのため、費用対効果が高い特長があります。また、発信力のある優秀なアフィリエイターに紹介してもらえれば一気に売上が上がるケースもあり、高い広告効果が期待できるでしょう。しかし、商品やサービス、アフィリエイターへの報酬が魅力的でないとPRしてもらえない可能性もあるので、費用相場は他のWeb広告よりも高くなりがちです。

SNS広告

SNS広告とはTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSと呼ばれるプラットフォームを利用してPRする広告です。SNS広告はタイムラインやストーリーズなどにうまく溶け込ませて配信できるので、リスティング広告やディスプレイ広告よりもユーザーに受け入れてもらいやすい特長があります。また、SNSによってユーザーの年齢層などが変わるため、細かくターゲティングして配信することが可能です。ただし、適切なSNSを選んで発信しないとほとんど効果が得られないケースもあるので注意が必要でしょう。購入を促すより認知度アップや企業ブランディングを行いたい場合に活用するのがおすすめです。

また、SNS広告は無関心層から顧客層まで幅広いユーザーへのアプローチが可能です。しかし、ユーザーが惹かれるような魅力的な内容やデザインを制作する必要があるでしょう。こだわる場合は高い費用がかかる可能性もあります。SNS広告は料金設定を自由に行えますが、さまざまな課金形式があるため費用相場も変動します。

動画広告

動画広告とは主にYouTubeやSNSに流れる動画を活用した広告を配信する広告手法です。テキストのみの配信よりインパクトがあり、映像と音声があるので短時間で多くの情報をユーザーに伝えられる特長があります。また、PRしたい内容を物語などに絡めて動画にすれば、ユーザーの記憶にも残りやすいでしょう。商品やサービスの認知拡大をしたい場合や無関心層などに興味を持ってもらいたい場合に適しています。

動画広告の相場費用は表示形式によって変動します。YouTubeで流れるスキップ可能なインストリーム広告であれば、30秒視聴もしくは動画クリックで約49円。SNSであれば、1再生ごとに約5〜20円が相場です。

純広告(バナー広告)

純広告とは特定のWebメディア(媒体)の広告枠を買い取り、一定の期間確実に表示される広告のことです。PRしたい商品が化粧品であればターゲット層が多く訪問するコスメのランキングサイトや情報サイト内の目立つ広告枠を買い取り、自社の広告を掲載すると効果が期待できるでしょう。希望の位置に掲載でき、未来の顧客になりえる無関心層から顕在層にアピールできるのが特長です。

また、Webメディアごとに広告掲載の単価は決まっており、広告の効果が得られなくても費用が発生します。途中で変更や調整をしたくてもできないので、純広告を掲載する際には注意しましょう。

記事広告

記事広告とは第三者の目線から商品やサービスの説明や魅力をまとめた記事をWebサイトやメディアに掲載する広告手法です。記事広告の他に、タイアップ広告やPR記事と呼ばれています。ユーザーは記事を読んでいる感覚になるので、広告らしさを感じさせずにアピールが可能です。前述のリスティング広告などでは反応がなかった層でも、記事広告のコンテンツ内容に面白みを感じれば興味を持ってもらえる可能性が期待できるでしょう。また、掲載するWebメディアや知名度を利用できるので、自社の商品やサービスへの信頼感を得られやすいメリットもあります。

また、記事によっては取材や撮影を伴うケースがあります。そのため記事が完成するまで時間と労力を要することもあるでしょう。前述のSNS広告などと比べると、掲載してから効果を得られるまで時間がかかることもあります。

メール広告

メール広告とは電子メールを利用してPRする広告方式です。メールマガジンとして内容の一部に広告を掲載するケースもあります。主にテキスト形式とHTML形式があり、HTML形式であればイラストや画像、動画などをメールに入れ込んで配信できます。テキスト形式でも文章を簡易的に装飾できるので、目立つデザインにしてアピールするのも可能です。

メールはすでに自社と接点があるユーザーに配信するためターゲティングの正確性が高く、費用対効果も高いのがメリット。他のWeb広告に比べると短時間で制作でき、入稿から配信もスピーディーです。既存顧客に対してリピートを促したり、新商品や新サービスを紹介するのに適しているでしょう。

また、メール広告はユーザーの好きなタイミングで広告を見られ、メールを消去しなければいつでも見返せる特長があります。しかし、迷惑メールやスパム判定されてしまったり、開封前に消去されてしまうと広告内容がユーザーに届きません。ユーザーにメルマガ登録してもらう際には、迷惑メールフィルターの解除を促すなど対策をしましょう。

Web広告の主な掲載媒体

現在さまざまなWeb媒体が普及しており、Web広告を掲載できるメディアは多数あります。その中でも主要なWeb広告媒体は以下の8つです。

  • Google
  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • YouTube
  • TikTok
  • A8
  • バリューコマース

それぞれ解説します。

Google

1つ目はGoogleです。Google広告ではリスティング広告とディスプレイ広告が掲載できます。また、Googleを利用して広告を掲載したい場合はGoogle AdWordsというGoogle広告内のサービスの利用が必要です。

Googleのリスティング広告を利用すると、自社の広告をGoogle検索サイトおよびGoogleパートナーに掲載できます。広告はテキストの他、画像や動画などもOK。ユーザーの検索ワードによって掲載される広告が変わるので、キーワード選びは重要でしょう。費用の相場は約30万円です。

ディスプレイ広告でもテキストや画像、動画などの広告をGoogle検索サイトとGoogleパートナーに掲載できます。また、広告掲載メディアの属性やユーザーの検索履歴などに従って、掲載される広告が変わります。費用の相場はワンクリック約50〜100円で、月額にすると約10万円からです。

Twitter

2つ目はTwitterを利用したSNS広告です。Twitterの検索結果やタイムラインにテキストや画像、動画などの広告が載せられます。Twitterはユーザーの趣味や趣向が顕著に現れているSNSなので、精度の高いターゲティングがしやすいといわれています。潜在層のユーザーに合った情報を発信できるメリットがあるでしょう。

また、Twitterでの広告費用は希望の予算に合わせて決定できます。費用の相場は幅広く、ワンクリック約100〜数千円。広告費の目安は月額約10万円からと考えておくといいでしょう。Twitter広告を活用する企業の多くは、月額30〜50万円前後の費用がかかっているともいわれています。

Facebook

3つ目にご紹介するのはFacebookです。Facebook広告を利用すれば、Facebookの他にMessenger、Instagram、Audience Networkに広告を載せられます。Facebookでの広告は画像や動画にテキストを添えられるので、PRしたい内容を詳細に伝えられるメリットがあります。また、Facebookは実名でプロフィールを登録するのが原則なので、匿名性が低く公式性が高いプラットフォームです。そのため、企業の姿勢や取り組みなどの公式的な情報発信に向いています。

Facebook広告ではインプレッション課金とクリック課金の2種類の形態があります。クリック課金であれば、ワンクリック約100〜200円が相場です。

Instagram

4つ目はInstagramです。Instagramではフィード、ストーリーズ、発見タブに広告を載せられます。SNSの特徴から画像や動画が中心の広告形態で、広告らしさを感じさせないPRができるメリットがあります。最近ではInstagramで情報収集するユーザーも多く、インフルエンサーへのフォローも盛んなSNSです。細かくターゲティングできるので、魅力的な広告を発信できれば高い効果が期待できるでしょう。

Instagram広告の料金形態はフレキシブル。出稿金額を100円単位で調整でき、予算も1日ごとに変更が可能です。課金方式もCPM、CPC、COV、CPI、ThruPlayの5つから選択できます。

YouTube

5つ目にご紹介するのは動画サイトとして有名なYouTubeです。YouTubeでは主にYouTuberと呼ばれる動画クリエイターが投稿した動画を一般ユーザーが視聴します。その動画の冒頭、もしくは動画の途中や最後に動画の広告が組み込まれ、ユーザーの目に触れます。YouTubeを視聴するユーザーは年々増えており年齢層も広くなっているため、それだけ多くの人に広告を届けられる可能性が高いでしょう。

また、YouTube広告を利用している多くの企業は予算を月額約10万円以内にしていることが多いといわれています。1日約3000円に設定するといいでしょう。

TikTok

ご紹介する6つ目の媒体はTikTokです。TikTokで広告を掲載する場合、一般的な形式はアプリ起動時に流れるアプリ起動画面広告があります。その他、投稿画面やタイムラインに馴染むように掲載するインフィード広告も利用可能です。TikTokは主に若年層が利用するSNSなので、10代や20代をターゲットにした商品やサービスをPRする場合に向いています。また、おもしろ系や楽しい系の短尺動画がメインなので、インフィード広告を利用する際にはその特徴にあった広告にしましょう。

TikTokの広告費用は1回のアクションにつき約数十円〜数百円です。しかし、期間契約型を選択すると約数百万〜1000万円の費用がかかるケースもあります。

A8

7つ目にご紹介するのはA8です。A8とはどのような方でも無料で利用できるアフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)の1つです。ASPの中でも広告主数・メディア数共に日本最大級で、業界でもトップクラス。さらにA8を運営している株式会社ファンコミュニケーションズは東証一部に上場している優良企業です。

A8を利用する場合にはA8を通して広告を配信し、アフィリエイターのブログやSNS、Webサイト運営者のサイトやメールなどで商品やサービスを宣伝してもらえます。しかし、広告を出稿するには初期費用、月額費用、成果報酬分の費用、アフィリエイター募集にかかる費用、手数料を支払わなければなりません。初期費用の相場は約50000円、月額費用は最低6カ月契約で月額約40000円からになります。

バリューコマース

8つ目にご紹介するのもASPの1つであるバリューコマースです。大手のショッピングモールや有名ブランドのネットショップなど大手広告主が多数参加しており、バリューコマースでしか掲載できない広告主も取り揃えています。また、バリューコマースを運営しているバリューコマース株式会社はヤフー株式会社の連結子会社です。

バリューコマースの場合も前述のとおり、バリューコマースを通して広告を配信できます。そして、アフィリエイターやWebサイトの運営者がさまざまメディアを利用して宣伝してくれます。広告を出稿するには初期費用と月額費用がかかり、初期費用は約50000円です。また月額料金は約50000円で、成果報酬の30%分の手数料も支払います。

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Web広告の課金方式

Web広告の課金方式の仕組みをご紹介します。主な課金方式は以下の8つです。

  • クリック課金型(CPC)
  • インプレッション課金型(CPM)
  • エンゲージメント課金型(CPE)
  • 成果報酬型(CPA/CPI)
  • 配信数型
  • 広告視聴単価型(CPV)
  • 期間保証型(CPD)
  • ページビュー保証型

それぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。

クリック課金型(CPC)

クリック課金型(CPC)とは広告がワンクリックされる度に費用が発生する方式です。リスティング広告をはじめ、ディスプレイ広告、リターゲティング広告、ネイティブ広告、SNS広告などで採用されています。

インプレッション課金型(CPM)

インプレッション課金型(CPM)とは広告が表示された回数に応じて課金される方式です。広告が1000回表示されるごとに費用が発生します。CPMとはCost Per Milleの略語で、Milleは1000を意味します。使われている広告の種類は、ディスプレイ広告やリターゲティング広告、SNS広告などです。

エンゲージメント課金型(CPE)

エンゲージメント課金型(CPE)とは広告に対して、ユーザーがクリックやシェアなど設定していたエンゲージメントを起こしたタイミングで費用が発生する課金方式です。エンゲージメントの種類はさまざまで、SNSでのいいねやシェア、添付画像のクリック、返信などが設定できます。リスティング広告、ディスプレイ広告、リターゲティング広告、ネイティブ広告、SNS広告、アフィリエイト広告、リワード広告など幅広い広告手法で採用されています。

成果報酬型(CPA/CPI)

成果報酬型(CPA/CPI)とは広告主が広告配信時に設定したコンバージョンにユーザーが達した時点で費用が発生する課金方式です。コンバージョンには商品やサービスの購入、会員登録、資料請求などが設定できます。採用されている広告はアフィリエイト広告やリワード広告です。

配信数型

配信数型とは広告を配信した回数によって広告費用が変わる課金方式です。広告を配信する数が少なければ安く、配信数が多ければ多いほど費用が高くなります。主にメール広告で使われている課金方式で、配信するユーザー数が多いメールマガジンなどで広告を掲載すると費用が高くなる傾向があります。

広告視聴単価型(CPV)

広告視聴単価型(CPV)とはユーザーが動画広告を一定時間視聴した回数分、費用が発生する課金方式です。ある程度動画を視聴したユーザー分だけ支払う形式なので、広告の内容を認識してもらえたユーザーのみに広告費を投資できるメリットがあります。YouTubeなどの動画サイト内に流れる動画広告などに採用されています。

期間保証型(CPD)

期間保証型(CPD)とは定められた広告の掲載期間に応じて広告費を支払う課金方式です。掲載する期間と掲載場所を配信前に定められ、契約した期間が終了するまでは確実に掲載されるのを保証できるメリットがあります。また、他の課金方式と比べると広告費が明確です。主に純広告やバナー広告で使われています。

ページビュー保証型

ページビュー保証型とは事前に契約した回数分のページビュー数を達成すると、費用が発生する課金方式のことです。保証された回数分表示されなければ掲載が終わらないので、時間的制約がない形式です。そのため契約したページビュー数が達成されれば、数日で費用が発生するケースもあります。主に記事広告で使われている課金方式です。

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【ターゲット層別】効果的なWeb広告手法

Web広告の効果を高めるためには、ターゲットに合わせた広告手法を選定するのが大切です。そこでターゲット層別の効果的なWeb広告手法をご紹介します。ターゲット層は以下の5つに分けます。

  • 顧客層(明確層)の場合
  • 顕在層の場合
  • 準顕在層の場合
  • 潜在層の場合
  • 低関心者層の場合

それぞれ解説します。

顧客層(明確層)の場合

顧客層(明確層)とは自社の商品やサービスを認知し、すでに利用しているもしくは利用したことがあるユーザーが多い層です。自社サイトへの訪問など購入や契約に直接つながるようなアクションがあるユーザーも多くいます。

顧客層にはメール広告が有効的だといわれています。すでに自社の商品を知っていたり、メールマガジンを登録していたりするユーザーが多く、ニーズも明確です。必要な情報を適切なタイミングで発信しましょう。その他、SNS広告も効果が期待できるでしょう。自社のTwitterやInstagramをすでにフォローしているユーザーに対して広告が配信できます。

顕在層の場合

顕在層とは購入したい商品や利用したいサービスのニーズが明確になっており、購入を検討しているターゲット層を指します。顕在層のユーザーは検討や比較のため、情報収集している可能性が高いです。

顕在層には検索エンジンの検索結果に掲載できるリスティング広告や商品の魅力を的確に紹介してくれるアフィリエイト広告が効果的でしょう。また、ディスプレイ広告やリターゲティング広告、SNS広告、動画広告、記事広告など幅広い手法でアプローチできます。PRしたい商品やサービスの特徴や届けたいターゲットを見極めて種類を選ぶのがおすすめです。

準顕在層の場合

準顕在層とは一定のニーズを持っているが、今すぐに購入することを検討していない層を指します。自社の商品やサービスを認知してもらい、魅力を感じてもらえれば購入を検討してもらえる可能性があるユーザーです。

準顕在層をターゲットにする場合には、まず認知度をアップして商品やサービスの魅力を伝える必要があるでしょう。そのため、ディスプレイ広告やネイティブ広告、SNS広告、純広告、記事広告などを利用するのがおすすめです。また、大手動画サイトの動画広告であれば多くの人の目に触れやすく、短時間で詳細な情報を発信できます。

潜在層の場合

潜在層とはなんとなくのニーズを持っているが、明確ではないユーザーが多い層です。自社の商品やサービスを正しく知ってもらえれば解決できることもあり、衝動買いを促せる可能性があります。まずは興味を持ってもらうため、認知度が高まる魅力的な広告を発信する必要があるでしょう。

潜在層には検索などのアクションがなくても目に入る広告手法を利用しましょう。ディスプレイ広告やネイティブ広告、SNS広告、動画広告、純広告、記事広告などが適しています。また、アフィリエイト広告であれば宣伝してくれるアフィエイターやWebサイトによって認知度アップや興味関心を引き出せるかもしれません。

低関心者層の場合

低関心者層とはニーズも特になく、自社の商品やサービスをほとんど知らないもしくは興味がないユーザーが多い層です。

低関心層には日頃よく閲覧しているSNSや動画サイトへ広告を掲載して認知度アップを図りましょう。SNS広告や動画広告が適しており、興味を引くような広告が発信できれば自社サイトへの訪問などを誘導できます。その他、純広告やアフィリエイト広告、ネイティブ広告、記事広告なども効果が期待できるでしょう。

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Web広告の種類や媒体を選ぶ際のポイント

最後にWeb広告の種類や媒体を選ぶ際のポイントをご紹介します。抑えたいポイントは以下の3つです。

  • 広告を出す目的に合わせて種類を選ぶ
  • 狙っているターゲットが利用している媒体選ぶ
  • Web広告の予算に合わせて選ぶ

それぞれ解説します。

広告を出す目的に合わせて種類を選ぶ

Web広告をどのような目的で配信するのかを明確にしてから、Web広告の種類を選びましょう。Web広告施策は企業によって目的が異なり、認知拡大から商品の売上アップまでさまざまです。また、Web広告の種類や媒体によって得意なターゲット層や効果が違ってくるので、達成したい目標や広告を出す目的に合った広告方式を選ぶと高い効果が期待できるでしょう。

狙っているターゲットが利用している媒体選ぶ

Web広告の媒体を選択する際には狙っているターゲット層を明確にし、そのターゲット層がよく利用しているメディアを選ぶようにしましょう。例えばTwitterは10代〜30代のユーザーが多く、60代以上のユーザーは少ないといわれています。そのためTwitterで高年齢層向けの商品の広告を配信しても、ターゲット層には届かない可能性があります。広告を届けたい年齢層とデジタル上の行動を分析し、どの媒体が合っているのかを見極めるのが重要です。

Web広告の予算に合わせて選ぶ

目的やターゲット層だけでなく、予算の範囲内で効果が見込めるWeb広告を選ぶようにしましょう。前述で紹介したとおり、Web広告の課金にはさまざまな方式があります。少額でスタートできるリスティング広告やSNS広告などもあるので、予算が低い場合はそのような広告手法を検討しましょう。

Web広告運用は種類や媒体の見極めが重要

Web広告はさまざまな種類があり、新聞の広告やチラシよりも低予算で出稿できる広告です。自社の商品やサービスにとってベストな媒体を選べればターゲット層にアプローチしやすく、高い効果が期待できるでしょう。

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