Search Consoleが“話しかける分析ツール”に進化──GoogleがAI分析機能を追加

【監修】株式会社ジオコード SEO事業 責任者
栗原 勇一

Google Search Consoleに、AIを活用した新しい分析機能が追加されました。

このアップデートにより、Search Consoleに蓄積された膨大な検索データを、AIが解釈・分析し、改善検討までを支援してくれるようになります。

これまで運用者が手作業で行っていた複雑な設定やデータの読み解きを、AIが肩代わりする点が大きな特徴です。

Google Search ConsoleのAI分析機能とは

今回導入されたAI分析機能は、検索パフォーマンスレポート内で利用できます。

Search Consoleに蓄積されたクリック数や表示回数などのデータを、AIが文脈を理解しながら分析し、必要な設定や比較を自動で行います。

これにより、専門的な操作に慣れていないユーザーでも、「何をどう分析すればいいのか分からない」という壁を越えやすくなりました。

自然言語で操作できるのが最大の特長

AI分析機能の最大の特長は、自然言語(話し言葉)で操作できる点です。

従来は手動で設定していた以下のような操作を、文章で指示するだけで実行できます。

フィルタの適用

  • クエリ
  • ページ
  • デバイス
  • 期間

比較の設定

  • 前年同期比
  • カスタム期間同士の比較

指標の選択

  • クリック数
  • 表示回数
  • 平均クリック率(CTR)
  • 平均掲載順位

複数の条件を組み合わせた分析も、AIが自動で解釈してくれます。

実際の指示例とできること

Google Search Centralで紹介されている例を見ると、この機能がどれだけ直感的かが分かります。

たとえば、

  • 「今四半期の『/blog』を含むページのトラフィックを前年同期と比較して」
  • 「過去6カ月間の『スポーツ』という単語を含むスマートフォン検索のクエリを表示して」

といった指示を出すだけで、AIが必要なフィルタや比較条件を設定し、分析結果を提示します。

これまで数分〜十数分かかっていた作業が、一文の指示で完結する点は大きな進化です。

分析のハードルを下げるSearch Consoleの狙い

Search Consoleは非常に高機能な一方で、「設定が難しい」「どこを見ればいいか分からない」と感じていた運用者も多かったはずです。

今回のAI分析機能は、データを読む力よりも、課題を言語化する力を重視する設計になっています。

つまり、

  • 「何が知りたいか」
  • 「どこが気になっているか」

を言葉にできれば、AIが分析を補助してくれるという方向性です。

現時点での注意点と制限事項

ただし、この機能はまだ初期段階であり、いくつか注意点もあります。

  • Discoverレポートやニュースレポートでは利用不可
  • 分析前に、AIが提案したフィルタ設定の確認が必要
  • 表の並び替えやデータのエクスポートは不可

そのため、詳細なレポート作成や外部共有には、従来の操作と併用する必要があります。

利用できるのは一部ユーザーのみ

現状、このAI分析機能は一部のユーザーに限定して提供されています。

すべてのSearch Consoleアカウントで使えるわけではないため、管理画面を定期的に確認し、利用可能になっているかチェックすることが重要です。

今後のSEO運用はどう変わるのか

今回のアップデートは、Search Consoleが「データ閲覧ツール」から「意思決定支援ツール」へ進化していることを示しています。

今後は、

  • 分析に時間をかけるよりも改善施策に集中する
  • 仮説検証のスピードを上げる
  • SEO初心者でも一定水準の分析が可能になる

といった変化が期待されます。

まとめ

Google Search Consoleに追加されたAI分析機能は、SEO運用のハードルを大きく下げる可能性を持つアップデートです。

まだ制限はあるものの、「データをどう読むか」ではなく「何を知りたいか」に集中できる環境は、今後のSEO・Web運用のスタンダードになっていくでしょう。

Search Consoleを日常的に使っている方は、この新機能をいち早く試し、分析の効率化につなげてみてはいかがでしょうか。