BtoBに強い広告代理店5選と広告代理店を選ぶ際のポイント BtoBに強いWeb広告代理店5選!リスティング・DSP・SNS運用型広告代行会社を選ぶポイントも

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

多くの世代でスマートフォンやインターネットの利用は当たり前になっており、生活の一部分となっているため、業種を問わずWeb広告でのアピールは有効な手段となっています。BtoB企業では、展示会やイベントでの対面式での営業活動が主流でしたが、時代の流れとともにWeb広告・Webマーケティングに注力すべき状況になっています。

とはいえ広告を出稿した経験がないと「どのような点に注意すべきか」「どのような広告代理店を利用すべきか」など、わからないことが多いでしょう。そこでBtoBに強い広告代理店5選を紹介するとともに、広告代理店の選び方のポイントや注意点を解説します。これからWeb広告に力を入れたい担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

編集部おすすめの3つのWeb広告代理店

以下は編集部が総合的に比較しておすすめする、Web広告代理店3社です。

BtoB企業がWeb広告に力を入れるべき理由

プライベート・ビジネス問わずインターネット検索で情報収集を行うのが当たり前の世の中になっていることから、BtoB・BtoCを問わずWeb広告・Webマーケティングの重要性が増しています。

従来は展示会への出展やイベントへの参加で、自社をアピールしたり名刺交換したりして顧客を獲得するのが主流でした。

しかしコロナ禍で、オフラインイベントが減少して対面での営業機会が少なくなりました。

オフラインイベントが増えてきた2023年現在でも、その影響は色濃く製品・サービス選定の情報源のデジタルシフトが進んでいます。

DXサービスを提供するSansan株式会社が、法人向け商品・サービスを提供する企業900名のビジネスパーソンを対象に「BtoBマーケティングに関する実態調査」を実施したところ、BtoBマーケティングの主な実施施策について以下のような順位となりました。

  • 第1位:展示会への出展(42.0%)
  • 第2位:Web広告(36.0%)
  • 第3位:オフラインセミナー開催(30.8%)

依然として展示会やオフラインイベントが重視されているものの、オンラインでのアプローチも重要な施策として位置付けられていることがうかがえます。

積極的にオンラインでのアプローチを増やす企業が多いため、Webでの施策に注力せず放置していると、競合他社に差を付けられる要因になりかねません。

BtoB企業であっても、情報収集をデジタルシフトした顧客に合わせて、デジタルで情報を発信していく姿勢が大切です。

※参考: Sanan. 「Sansan、「BtoBマーケティングに関する実態調査」を実施〜9割がBtoBマーケティングを重視、成果が出ている企業ほど顧客データベースを整備・活用〜」

BtoB向けの広告とは?

BtoB企業でもWeb広告が重要になってきているとはいっても、どのような広告が適しているのかわからないと対策を考えられないでしょう。

そこで、BtoB向けにおすすめの広告を3つ紹介します。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!JAPANなど検索エンジンの検索結果に表示される広告のこと。検索ワードに関連する広告が表示される仕組みです。

例えば「BtoBマーケティング」と検索した際に、検索結果の上部や下部に「スポンサー」と表記されたリンクが表示されるのがリスティング広告です。

検索ワードに応じて広告が表示されるため、商材に興味のある可能性が高いユーザーや熱心に情報収集を行っているユーザーなど、見込み顧客につながりやすいユーザーへアプローチできるのがメリットです。

直接の訪問営業やオフライン広告のように、興味関心があるかわからないユーザー層へアプローチして無駄なコストがかからないのが魅力。効率的に自社や製品を宣伝できます。

販売促進や見込み客の獲得、Webサイトへの誘導などに効果を発揮してくれます。

ただし検索画面に表示される性質上、ユーザーが能動的に検索しないとアプローチできないのが難点。潜在層へのアプローチには不向きです。

またBtoBの場合はBtoCに比べると検索ボリュームが少ないため、キーワード選定やユーザーターゲティングを間違えると結果が出にくくなります。

すぐに結果が出ると思わずに、試行錯誤していくことが大切です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリに設けられた広告枠に出稿される広告。画像や動画、テキスト形式で表示されます。

例えばWebサイトをスクロールしていると見かける、記事の途中や終わりなどに挿入されている画像・動画などの広告がディスプレイ広告です。

ディスプレイ広告のメリットとして、下記3つが挙げられます。

  • ビジュアル面から訴求できる
  • 潜在層に訴求できる
  • 自社サイトに訪問したユーザーへ訴求できる

テキストのみのリスティング広告とは違い、画像や動画といったビジュアル面から訴求できるため、より直感的にアプローチしやすくなっています。

デザイン性の高い商品や、テキストではサービス内容が伝わりにくい場合など、ビジュアル面での訴求が有効な商材にぴったりです。

またユーザーのターゲティング方法が豊富にあることから、潜在層へ向けた訴求も可能。指定したキーワードに関連するWebページへ広告配信できるため、効率的に見込み顧客へアプローチできます。

特に新しくサービスを立ち上げた場合など、認知拡大やブランディングに注力していきたい企業に適した広告です。

加えて自社のWebサイトに訪問したユーザーを追跡して、広告を配信する「リマーケティング」も可能です。

一度自社サイトに訪問していても、すぐに購入するとは限らず、特にBtoBの商品は意思決定まで期間がかかりやすいため、定期的に自社商品を宣伝することで、検討候補から外れるリスクを防げます。

見込み顧客を逃さず獲得できるため、問い合わせ・成約など成果獲得にも活用できます。

SNS広告

SNS広告とは、X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、Facebookなど各種SNSに配信する広告のことです。

多くのユーザーが日常的に何らかのSNSを使用しているため、広告を掲載すると多くのユーザーに情報を伝えられるのがメリットです。

タイムラインやバナーなどに広告が流れるため、ユーザーがSNSを利用していると自然と広告が目に入るようになっています。

能動的に調べないと広告が表示されないリスティング広告とは違い、受動的な広告なので、まだニーズに気付いていない潜在的なユーザーにもアプローチしやすくなっています。

特にBtoB企業の場合は、数あるSNSの中でも、実名制で詳細なターゲティングが可能なFacebook広告が相性抜群です。

Facebookではユーザーの職業やFacebook内の投稿、コメント、いいねを押した投稿など、ユーザーのアクションに応じて、広告を表示させるターゲットを選定可能です。

そのため企業の決裁権を持つ経営層へピンポイントで広告を配信したり、自社の主なユーザー層へ積極的にアプローチしたりしやすくなっています。

またX(旧Twitter)やInstagramのような拡散力のあるSNSで広告を出稿すると、ユーザー間で情報が共有・拡散されていくため、企業のブランディングやサービスの認知度アップに効果的です。

広告代理店を選ぶ際のポイント

Web広告を出稿したいと思っても、経験・ノウハウがないと効果的な成果は出せず、費用対効果が低くなってしまうでしょう。

とはいえ広告代理店に任せようと思っても、どの会社を選ぶべきかわからず迷われることでしょう。

自社に合った代理店かどうか見極められるように、選び方のポイントを5つ紹介するので、選定基準として覚えておきましょう。

実績を確認する

今までどのような企業の広告を担当してきたのか、どのように運用してきたのかなど、過去の実績を確認しましょう。

当然ながら運用実績が豊富であればあるほど、運用ノウハウが蓄積されており、成果につながりやすいと期待できます。

Web広告には「リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告」と種類があるため、あなたの会社で取り組みたい広告の運用実績が豊富な代理店に任せるのが大切です。

実績は代理店のWebサイトに掲載されていることもありますが、具体的な施策内容などは直接聞いてみないとわからない場合も。Webサイトだけで判断せず、実際に質問してみましょう。

特にBtoB企業の場合は、同業他社の広告で成果を上げている代理店を選ぶのがおすすめ。同業他社の経験やノウハウを活かして、あなたの会社でも成果を出せる可能性が高いと考えられるからです。

また、広告を出す媒体からの認定の有無(正規広告代理店)も大切です。

GoogleやYahoo!JAPAN!といった広告を出稿する媒体から認定広告代理店に指定されると、認定広告代理店にのみ開示される情報がゲットできたり、β版の機能を先行利用できたりと優遇されます。

他にも正規広告代理店でなければ出稿できない広告もあるため、最新のトレンドに基づいた広告出稿を依頼したい場合は「認定」の有無も見逃さないようにしましょう。

サービス内容を確認する

どのようなサービスを受けられるのか、その内容を確認しておくのも大切です。

広告代理店によって異なりますが、主な想定されるサービス内容としては以下のとおりです。

  • Webマーケティング戦略の立案
  • Web広告の制作
  • 初期設定(アカウント作成や配信設定など)
  • Web広告の入稿作業
  • Web広告の運用管理
  • 定期的な効果測定・分析
  • 広告効果をまとめたレポートの作成・共有
  • 効果測定に基づく改善策の提案・実行

より多くのタスクを任せられる方が、自社のリソースを削減できるのはもちろん、専門的なタスクを任せられると成果につながりやすくなります。

特にWeb戦略を立案・提案してくれる代理店は、Webマーケティングに精通していると考えられるため、効果的な広告運用を期待できます。

例えば成果が良いタイミングで予算増額や新規媒体の提案をしてくれたり、成果が落ちている際に改善施策を提示してくれたりする代理店は、成果の拡大や改善が見込めるでしょう。

また定期的なレポート共有の有無や頻度なども、確認しておくべきポイントです。

レポートが共有されないと進捗や効果が把握できないのはもちろん、共有頻度が低いとターゲットとニーズのズレがあっても、気付くのが遅れ機会損失につながるかもしれません。

加えて対応できる広告媒体の種類も大切で、広告媒体の種類が多いほど施策の選択肢が増えます。

自社にとってどのような広告が必要なのかを踏まえた上で、どのような広告に対応している代理店なのか確認しましょう。

運用体制を確認する

Web広告代理店は「分業型」と「専任型」2つの運用体制があるので、どちらの体制なのか確認しましょう。

分業型と専任型の違いは、下記のとおりです。

  • 分業型:業務ごとに担当者が分かれているタイプ。営業やWeb戦略、広告運用など、それぞれ担当者が異なる
  • 専任型:全ての業務を一人の担当者が一貫して行うタイプ。打ち合わせやWeb戦略、広告出稿、効果測定など複数業務を兼任する

分業型は各業務を専門の担当者が行うため、効率的で高品質な広告運用を受けられるのがメリットです。

しかし複数の担当者がいることで、情報伝達に時間がかかってしまったり、情報の認識に食い違いやニュアンス違いが生まれたりしやすい面があります。

対して専任型は、ヒアリングから効果測定まで一人の担当者が一貫して行ってくれるため、コミュニケーションの行き違いが起こりにくいのがメリットです。

担当者ごとに何度も説明したり、伝えた情報にズレがあったりといったコミュニケーション面でのロスが少なくなっています。

ただし全ての業務を一人で行う性質上、対応が遅れたり連絡が取りにくかったりするかもしれません。

特に複数のクライアントを抱えている担当者の場合、どうしても一社に割ける時間が少なくなりがち。不安な場合は、現在の担当クライアント数を聞いてみるのも一つの手です。

「分業型」と「専任型」は一長一短でどちらが優れているわけではないので、自社にとってどちらの方が適しているかで選びましょう。

費用を確認する

自社の予算と相談して、適切な費用か確認するのも大切です。

特に運用手数料は広告を運用する間は毎月継続的に支払うランニングコストなので、予算と合うか費用対効果は高いかしっかり確認しましょう。

運用手数料は、広告費に対して決まった割合を請求する定率型の代理店が多く、一般的に「広告費用の20%」ほどが相場とされています。

他にも毎月同額の定額制や成果報酬型を採用しているところもあるので、費用額と報酬体系どちらもチェックしておきましょう。

また企業によっては予算に限りがあり、少しでも安く運用してもらえる代理店を選びたいと考えるかもしれません。

しかし、代理店によっては最低予算額が定められている場合があります。

例えば5万円から提供している代理店もあれば、月に500万円以上から提供している代理店まで予算設定は幅広くあり、いずれも最低予算額以上の広告を出稿しなければなりません。

代理店が掲げる最低予算額が、自社の予算内に収まるか確認する必要があります。

ただし最低予算額をクリアしていても、運用途中で変更があり最低予算を下回るケースも考えられるでしょう。

改善していく中で予算額が下回った場合にどうなるのかなど、不安要素があれば事前に質問・相談しておくのがおすすめです。

担当者の雰囲気を確認する

代理店のサービス内容や実績などだけでなく、担当者との相性も広告代理店選びにおける大切な基準の一つです。

Web広告は短期間で成果が得られるとは限らないため、数カ月~数年単位での長期的な運用が前提となっています。

ユーザーの反応を踏まえて改善を繰り返していくことで、広告の効果を最大化していくので、以下のような直接あなたと関わる担当者との相性はチェックしておきましょう。

  • 分業型の場合:営業担当者
  • 専任型の場合:運用担当者

広告代理店とは長期的に関わるため、必然的に担当者とやり取りする回数や打ち合わせなどを行う頻度も多くなります。

担当者の雰囲気や、説明のわかりやすさなどは重要なポイントです。

例えば高圧的でやり取りするのが苦痛になる場合や、要領が得ずコミュニケーションに労力がかかる場合などは、長期的に良好な関係を築くのは難しいでしょう。

もちろん担当者のスキルや経験なども重要ですが、長期的に密なコミュニケーションをとる相手だと考えると、主観的な判断も大切にすべきです。

どうしてもサービス内容や費用面ばかりに目がいきがちですが、広告担当者とは二人三脚になるので、数値化・視覚化できない相性面も意識して選定しましょう。

広告代理店への依頼前にすべきこと

広告代理店へ依頼する前に、自社でしておくべきことが4つあります。

Web広告の成果を最大化するために加え、納得のいく代理店を見つけるためにも、事前に準備しておきましょう。

広告運用の目的を明確にしておく

なぜ広告を運用する必要があるのか、自社が広告を出稿する目的を明確にしておきましょう。

先述したように、ひと口に広告といってもさまざまなスタイルがあり、広告の目的に応じて適したスタイルが異なります。

そのため、漠然と「広告を出したい」では十分な効果を得られません。

例えば顕在層にアプローチするのであればリスティング広告が適しているのに対し、自社や商品の認知拡大ならディスプレイ広告やSNS広告の方が適しています。

広告を出稿する目的が明確に定まっていないと、適切な広告運用が行えず費用対効果が低くなってしまうでしょう。

時間・費用ともに無駄になってしまうので、事前に広告の目的を決めておくことが大切です。

広告の目的はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。

  • 自社ブランドの認知を拡大させたい
  • 新規顧客を獲得したい
  • 自社サイトへの訪問数を増やしたい
  • 資料請求・問い合わせ数を増やしたい
  • 既存顧客に新商品を知って欲しい など

あらかじめ広告の目的が定まっていれば、どのような広告を出すべきか考えられるので、実績や得意分野などから広告代理店を選びやすくなるでしょう。

配信目的が決まったら、広告配信の目標(目標CV数・目標クリック数・目標獲得単価など)も設定しましょう。

また課題・悩みが具体的になっていることで、代理店に相談しやすくなるのもメリットです。

配信目的に合わせて最適な媒体や配信手法を提示してもらいやすくなり、より効果的なアドバイスをもらえるでしょう。

ターゲットを明確にしておく

広告運用の目的に加えて、どのようなターゲットを狙っていくのかも重要なポイントです。

どのような企業をターゲットにするかによって、最適な広告媒体や運用方法が異なるため、自社が狙っていきたいターゲット像を具体的にイメージしておきましょう。

例えばガラスビンを販売する会社の場合、同じビンでも「アルコールメーカー」をターゲットにする場合と「薬品メーカー」をターゲットにする場合では、広告の内容も出稿媒体も異なるでしょう。

特にBtoB企業の場合は見込み顧客の母数がBtoCに比べ少ない傾向にあるため、どのような企業が自社や自社商品と親和性が高いのか、既存顧客などを参考にターゲットを設定します。

またBtoB企業の場合は、いかに仕事中のユーザーにアプローチできるかも重要です。

勤務時間中に商品・サービスを知ってもらえるように、ターゲットの業界や企業に合わせて適切な時間帯や曜日に配信できるよう設定すると効果的です。

このようにターゲットを明確にしておくと、適切なアプローチを行いやすくなります。

加えて具体的なターゲットに向けた、ピンポイントに刺さりやすい広告を作りやすくなることで、広告の費用対効果が高くなるのもポイントです。

複数の広告代理店から見積もりを取る

広告代理店を選ぶ際は、複数の広告代理店から見積もりをもらって比較検討しましょう。

広告代理店は数多くあり、代理店ごとに料金プランや最低予算額などが異なるのはもちろん、サービスの内容や業務範囲なども異なります。

複数の広告代理店から相見積もりをもらって、自社の予算と相談しながら、どの代理店に依頼するか決めましょう。

ここで重要なのが、広告運用の目的やターゲットがある程度定まっているか否かです。

というのも、単に見積もりをお願いするだけでは、予算に応じた月額の広告費+運用代行手数料が何%なのかしかわからず、金額だけでしか比較できません。

しかし広告代理店選びで重要になるのは、コストではなく、どのように広告を運用代行してもらえるかです。運用内容がわからないようでは、比較材料にならないでしょう。

広告運用の目的やターゲットが定まっていれば、どのように運用してもらえるのか具体的にシミュレーションしてもらえるため、比較検討しやすくなります。

広告出稿前に詳細な目的・ターゲットを決定するのは難しいものの、最低限以下のようなことを決めていると有意義な見積もりをもらえるでしょう。

  • 広告素材の作成はする・しない
  • レポート作成をする・しない
  • どの媒体に広告を出したいのか
  • 打ち合わせの頻度
  • 顧客獲得目的か・認知拡大目的か など

同じ金額でも、広告代理店によってサービス内容や広告媒体などは異なるので、広告の運用目的をできるだけ詳細に伝え「どのようなサービスをどのくらいの費用で受けられるのか」教えてもらうことが大切です。

広告運用を代理店に丸投げしない

広告運用を代理店に丸投げしないよう注意しましょう。

「Web広告はよくわからないし専門家にお任せしよう」と思われるかもしれませんが、丸投げしてしまうと広告の目標や商品のアピールポイントなどが十分に伝わらず、期待する成果と広告戦略にズレが生じるかもしれません。

特にBtoBビジネスの場合は、商品の購入までに複数の人間が関与するため、検討期間が長くBtoCよりも購入までのハードルが高くなりやすい傾向にあります。

例えば購買担当者が購入したいと思っても、上司や幹部陣、社長などに確認をとる必要があるため、即決で購入することは少ないでしょう。

そのため自社商品が、顧客のどのような課題を解決するのかや、競合他社よりもどのように優れているのか伝える工夫が必要にもかかわらず、代理店と連携が取れていないと十分な成果を上げにくくなってしまいます。

自社商品を誰よりも理解しているのは、他ならぬあなた自身なので、広告代理店とタッグを組んで成果を目指す姿勢が大切です。

広告の運用開始後は、アクセス数や広告経由の問い合わせ・成約数など、社内の反応を伝えるのも重要。反応を見ながら、より成果につながるようブラッシュアップしてもらえます。

また将来的にインハウス化したい場合や、足りないリソース・ノウハウなどを補いたい場合は、必要な部分だけ代理店に委託する方法もあります。

例えば広告出稿作業のみ委託したり、広告分析や運用アドバイスなどをサポートしてもらったりすれば、コストを抑えつつ代理店のノウハウや知識を吸収しながら広告出稿できます。

もしインハウス化も検討しているのであれば、コンサル的なサポートをお願いできる代理店を選ぶのがおすすめです。

おすすめの広告代理店5選

Web広告を出稿したいと思っても「どこの代理店に依頼すべきかわからない」「代理店ごとの差がわからない」と悩まれる方は多いでしょう。

Web広告を出稿するにあたって、安心して任せられるおすすめの代理店を5つ紹介します。

株式会社ジオコード

株式会社ジオコードは、14年以上Web広告運用代行サービスを提供している老舗Webマーケティング会社で、Google・Yahoo!JAPANの正規広告代理店です。

運用を代行した累計アカウント数は2,120件以上で、運用中アカウント数495件以上と豊富なWeb広告運用実績を誇ります。 ※2023年3月時点

以下のような受賞歴があり、実績豊富な代理店だといえます。

  • 2023 Premier Partner:2023年2月にGoogle 広告代理店の上位3%に付与される最上位ステータス「2023 Premier Partner」に2期連続で認定
  • Premier Partner Award:高い成果を出した代理店が表彰される賞で、2018年・2019年・2021年・2022年の4期連続で国内ファイナリストに選出(2020年はコロナ禍の影響で開催中止)
  • Google Excellent Performer Award: Google広告の正規代理店の中でも、優れた施策で顧客獲得を行った代理店を表彰する制度。2011年の第1回に約7,000社の中から優秀賞に選出されて以来、最優秀賞4回・優秀賞2回の6期連続受賞と史上初の快挙を達成

GoogleやYahoo!JAPAN!の広告はもちろん、Facebook広告・Instagram広告・Twitter広告・LINE広告といったSNS広告やネイティブ広告(インフィード広告)の運用も得意な代理店です。

その他にも動画広告やアフィリエイト広告、各種DSP広告など、Web広告全般に対応しているため、多方面からアプローチできます。

業種・業界を問わず200業種以上の運用に携わってきた実績から、幅広い業種の広告運用代行が可能です。

また直接アカウントの運用代行を行っている担当者とコミュニケーションを取れるため、情報の齟齬が発生しにくく迅速に施策を反映してくれるのもポイントです。

会社名株式会社ジオコード
取扱広告媒体リスティング(検索連動型)広告ディスプレイ広告(DSP)リターゲティング広告ネイティブ広告 / インフィード広告アフィリエイト広告Facebook広告Twitter広告LINE広告動画広告(YouTube)純広告
Web広告運用代行手数料20%
最低予算額(月額)1媒体あたり50万円(最低3カ月以上の継続)

※参考: ジオコード「受賞実績」

※参考: ジオコード「ジオコードのWeb広告運用とは」

株式会社メディックス

株式会社メディックスは、Web広告を得意とするデジタルマーケティング会社で、BtoB企業向けのWebマーケティングに強いのが特徴です。

Google・Yahoo!JAPANの正規広告代理店で、豊富な運用実績を武器に、Webマーケティングを一手に任せられるのが魅力。広告出稿から解析、制作まで幅広いタスクを任せられます。

定期的に無料セミナーを行っているので、どのようなナレッジ・ノウハウを蓄えている企業なのか確認してから依頼するか検討できるのも魅力です。

株式会社メディックスでは、Web戦略の設計を担当するアカウントプランナーと、専門領域を担当する下記エキスパート(スタッフ)に分かれています。

  • 広告運用チーム
  • 制作チーム
  • 解析チーム

アカウントプランナーが各分野に精通したエキスパートたちを統括・コントロールすることで、専門性の高いデジタルマーケティングに取り組んでもらえます。

アカウントプランナーは、メディックス社内で蓄えられたノウハウやナレッジを基に、クライアントの課題を発見できます。

自社で気付いていない本質的な課題を見抜いてくれるので、専門的な視点と客観的な視点から課題の改善へと導いてくれるでしょう。

またインハウス支援サービスも行っており、自社運用で成果が得られるようにサポートしてもらえます。

豊富な実績から得たノウハウを活かしてアドバイスをもらえるのはもちろん、社内メンバーが用いるツールも提供してもらえるため、効率的に成果を出せるようになります。

それぞれの要望に合わせて柔軟にカスタマイズできるため、課題に合ったサポートで効率的にインハウス化を目指せるサービスです。

会社名株式会社メディックス
取扱広告媒体リスティング広告ディスプレイ広告フィード広告SNS広告(Facebook、Instagram、LINE、Twitter)動画広告アフィリエイト広告
Web広告運用代行手数料要問い合わせ
最低予算額(月額)要問い合わせ

ターゲットメディア株式会社

ターゲットメディア株式会社はBtoB専門のマーケティング会社で、業界・規模問わず多くの企業を支援しています。

リスティング広告やSNS広告運用など、多くの代理店で行っている広告運用以外にも、以下のような広告も運用しているのが特徴です。

  • ホワイトペーパーダウンロード広告:ターゲット層と合致する会員を保有するメディアに広告出稿して、ホワイトペーパーのダウンロードを通じて見込み顧客を獲得する広告手法
  • 電話リードジェネレーション広告:リストデータベースとテレマーケティングを活用してターゲット企業の見込み顧客を獲得

このようにBtoB企業に特化したサービスも展開されており、特にホワイトペーパーダウンロード広告は、ニーズ・課題を抱える見込み顧客を獲得しやすいため成果につなげやすくなっています。

ターゲットメディア株式会社も定期的に無料セミナーを開催しているので、どのような知見やノウハウを持ち合わせているのか見極めやすくなっています。

またWeb広告の出稿だけでなく、以下のようなWebマーケティングや広告に関するさまざま領域をトータルで任せられるのも魅力です。

  • BtoBマーケティングコンサルティング
  • マーケティングサイト制作・運用
  • MA導入・運用支援
  • BtoBコンテンツ制作
  • SNSアカウント運用

Web広告や広告に付随する分野も含めたWebマーケティングを包括的に任せられることで、広告の効果を最大化させられると期待できます。

会社名ターゲットメディア株式会社
取扱広告媒体ホワイトペーパーダウンロード広告電話リードジェネレーション広告BtoBリスティング広告運用SNS広告運用
Web広告運用代行手数料要問い合わせ
最低予算額(月額)要問い合わせ

S&Eパートナーズ株式会社

S&Eパートナーズ株式会社は少額からの運用を依頼できるのが特徴で、多種多様なWeb広告に対応してくれます。

取り扱っている広告媒体は幅広く揃っているので、多方面からアプローチしやすくなっています。

例えば初めてWeb広告を出稿するにあたってどの媒体が適切か分からない場合や、媒体ごとに異なる代理店を利用していて一本化したい場合などにぴったりです。

また最低予算額が設定されていないため、少額からの運用が依頼できるのも特徴です。

広告費に割ける予算が少ない場合や、まずは少額から試したい場合など、いきなり多額の予算をつぎ込めない場合でも利用しやすくなっています。

ちなみに運用代行手数料は、以下のように広告費用によって変動します。

  • 2万5,000円未満:一律4万円
  • 25万円~99万9,999円:広告費の20%
  • 100万円~199万9,999円:広告費の15%
  • 200万円~499万9,999円:広告費の13%
  • 500万円以上:広告費の10%

通常プラン以外に「お試しプラン」も用意されており、1〜3カ月の短期的な広告運用を試験的に行えます。

会社名S&Eパートナーズ株式会社
取扱広告媒体リスティング広告ディスプレイ広告ショッピング広告各種アドネットワーク広告DSP動画広告リターゲティング広告ジオターゲティング広告(位置情報広告)オーディエンスターゲティング広告/インタレストカテゴリ広告SNS広告
Web広告運用代行手数料10%〜20%(お試しプラン8%)
最低予算額(月額)なし(お試しプランは3カ月総額で100万円以上)

※参考: S&Eパートナーズ株式会社「Web広告」

株式会社アクシス

株式会社アクシスは、日本を代表する上場企業から地方の中堅企業まで、200社以上の支援実績があるWebマーケティング会社です。

「企業の可能性をインターネットで最大化する」ことをミッションに掲げており、集客力アップや採用力強化、コスト削減につながるWeb戦略・施策を提案・代行支援してくれ、売上・利益の拡大をともに目指してくれます。

Web広告だけにとどまらず、Web戦略や効果測定、ホームページ制作までワンストップで依頼できるため、Webマーケティング全体に必要な施策を立案してくれます。

Webマーケティングにおける個々の施策に注力するだけでなく、横断的に施策を考えてくれるのが魅力です。

また、ただレポートを出すだけでなくデータを分析することに重きを置いており、次の施策に活かせるようPDCAサイクルを大切にしているのもポイントです。

全ての施策が必ずしも成功するとは限らないため、良いことも悪いことも報告するよう努めており、うまくいかなかった際は原因を追求し改善策を考えてくれます。

デジタルマーケティングに関する悩みを聞ける無料相談会(Web)を実施しており、プロに15分~1時間ほど相談できるのも魅力です。

自社に不足している点や改善点などを気軽に相談できるので、代理店選びの参考にできます。

会社名株式会社アクシス
取扱広告媒体リスティング広告運用代行SNS広告運用代行YouTube広告運用代行
Web広告運用代行手数料20%(広告費が40万円以下の場合は一律8万円)※アカウント構築費(初期費用)20万円
最低予算額(月額)なし

※参考: 株式会社アクシス「リスティング広告運用支援」

番外編

メトリー

メトリーは、産業製品を比較検討できる情報比較プラットフォームであり、製造業を中心とする企業にとって、購入意向の高いリードを獲得できる非常に便利なサービスです。広告掲載を希望する企業にとっては、選択した製品カテゴリーからターゲット市場へと効果的かつ低コストでリーチできます。製品情報や企業情報の無料掲載(掲載数に制限なし)も可能であり、手軽に試せるユーザーフレンドリーなサービスです。訪問者の90%が検索を経由し、業務時間中の訪問が多いというデータより、購買意欲のある企業担当者へアプローチがしやすくなっています。

さらに、70,000社を超える各種産業製品メーカーが登録しており、自社製品の紹介やバナー広告を通じてエンジニアや業界関係者に直接アピールすることが可能です。広告掲載料金に関しては、お問い合わせにてお問い合わせください。

広告プランを実施した後のサイト訪問数や問い合わせの増加を感じているという声が寄せられています。多くの企業が、新規客の獲得や市場拡大につながったと評価。広告を掲載しようと考えている企業にとって、無料掲載プランや効果測定機能(有料掲載プラン)を活用し、効率的なマーケティング戦略を立案することが可能です。限られた予算の中で確実に成果を出したい企業にとって、質の高い広告戦略を実行できるチャンスを提供しています。

メトリーでは、広告掲載までの手続きが簡潔で迅速に行えます。プランの選択後、1〜3日以内に広告の掲載が開始されることが多いです。プラン決定後には、申し込み書と請求書が送付され、指定の期日までに返送が必要です。その後、選択した広告プランに基づいて広告が作成され、掲載される流れとなります。

会社名ZAZA株式会社
サイトURhttps://metoree.com/
事業内容「製造業デジタルトランスフォーメーション事業」、「旅行プラットフォーム事業」

まとめ

多くの人がインターネットで情報収集する世の中になったことや、コロナ禍でデジタルシフトが一層進んだことなどから、BtoB企業であってもWeb広告・Webマーケティングが重要視されています。

とはいえWeb広告の運用経験がなくノウハウのない企業や、人的リソースの足りない企業も多いことでしょう。

BtoB企業がWeb広告の運用に注力するのであれば、広告代理店の利用は必須だといえます。

数ある代理店の中でも、業種・業界を問わず200業種以上の運用に携わってきた実績や数々の受賞歴のある「株式会社ジオコード」がおすすめです。

GoogleやYahoo!JAPAN!の広告に加え、SNSやネイティブ広告(インフィード広告)、動画広告、アフィリエイト広告など、Web広告全般に対応しているため、多方面からアプローチできます。

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株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数!
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