【Google広告を始める前に】Google広告の基本

Google広告(旧Google Adwords)の大きな枠組み

お金と時間をかけてGoogle広告を始める前に、まずはGoogle広告自体の考え方や概要をつかむことが大切です。
ひと口にGoogle広告と言っても、大きく下記の2つに分かれます。

  1. 検索結果にテキスト中心の広告を表示させる、リスティング広告と呼ばれるもの
  2. なんらかのサイト閲覧中に画像や動画の広告を表示させるディスプレイ広告と呼ばれるもの

検索時に広告を出せるリスティング広告だけ出してみても良いですし、サイト閲覧中に画像広告を出せるディスプレイ広告と組み合わせて、多角的に広告を出すこともできます。
取り扱っているサービスや商材にもよりますが、検索する時点でユーザーは欲求を言語化できており、「なにかを知りたい。解決したい。」と思っている状態のため、広告をクリックしてもらいやすく、彼らの欲求にサービスや商材がマッチしてさえいれば、問い合わせや購入をしてもらいやすい傾向にあります。
言い換えれば、検索しているユーザーは何かしらの行動をおこしやすい状態にあるため、まずはリスティング広告から始める企業も多いようです。

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Google広告はもちろん、Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。

Google広告(旧Google Adwords)は種類が豊富

Google広告では、広告を出したい手法や広告の目的に合わせて、多くの分類分けがなされています。主な分類が、下記の6つになります。
それぞれの特長を把握し、自社サービス・商材に適した広告手法を選択することで、無駄な費用の発生を抑えていきましょう。

検索キャンペーン

検索結果に広告を表示する、いわゆるリスティング広告と呼ばれる領域の広告になります。
テキストによる見出しと説明文が基本となる広告で、その他に店舗ビジネスの場合は住所・電話番号、あるいは専用の商品詳細ページやお客様の声ページなどのオプション項目を追加し、ユーザーにリッチな情報を提供することが求められるのが特長です。

ディスプレイキャンペーン

サイト閲覧中やGoogle関連サービスの利用中に、画像・動画の広告を表示する領域の広告です。
簡単に言うと、バナー画像などの広告がイメージしやすいかと思います。
画像・動画の広告のため、ユーザーに伝えられる情報が多く、訴求や推しポイントが伝わりやすいのが特長ですが、ユーザーが広告を求めていないタイミングにも広告が表示されるため、注意が必要です。

動画キャンペーン

関連サービスに動画広告を表示させる手法です。
主にYouTubeなどが広告掲載先としてあり、テキストや画像だけでは伝わりきらない動きの表現や、伝えたい内容がたくさんある広告の場合に適しています。

ショッピングキャンペーン

検索結果における、すべてのタブ、ショッピングタブ、画像タブ、サイト閲覧中、YouTubeやGmailなどの関連サーの領域に広告が出ます。
商品カテゴリーや商品数が多いECサイトが利用すべき広告であり、商品を画像や見出しを用いて宣伝できます。
キーワードの設定は不要で細かな入札の調整なども無いため、運用はそこまで難しくありません。
しかし、商品データ(ID、画像、見出し、説明文、リンク遷移先、価格、在庫など)をエクセルやCSVで詳細に、かつ大量に管理する必要があり、始める前の準備が非常に大変なのが特長です。

アプリキャンペーン

アプリのダウンロードを目的とした広告を出す場合、選ぶことになる広告です。
広告をクリックした際、アプリ紹介のサイトやお申込みページではなく、直接アプリをダウンロードできるGooglePlay、AppleStoreに遷移させることができるのが特長です。
アプリのダウンロードを行う各プラットフォームはもちろん、Google検索結果やYoutube、関連サイト内や提携サービスなど、幅広い箇所に広告を出せます。

ローカルキャンペーン

WEB完結のビジネスではなく、実店舗がある場合に用いられる広告手法です。
検索結果や関連サイトなどの領域はもちろんですが、主にGoogleマップ上に広告が表示されるのが特長です。
画像や動画、見出しと説明文を用いて、Googleマップ上で多くの情報を広告として表示させることができます。
細かな調整や運用は不要で、いくらでお客様を呼びたいかを設定し、動画と画像、見出しや説明文などの必須項目を入れれば、広告を開始できます。

Google広告の特徴

Google広告は非常に多くの企業に導入されていますが、その理由として使いやすいデザインであることに加え、ターゲティング設定の細かさや数万円といった低価格でWEB広告を始めることができる点があります。

ターゲットを細かく設定できる

GoogleはGoogleアカウントに登録されている情報(性別、年齢、家族構成、年収など)に加え、検索履歴やサイト閲覧履歴、Google関連サービスを開くタイミングやGPSによる場所情報の共有などを基に、広告を表示させる人を細かにグループ分けしています。
これらの分けられたグループから、自社サービス・商材に合わせたターゲットを選定することで、無駄のない広告配信が可能となっています。

低価格から広告出稿できる

WEB上の広告というものは、純広告と運用型広告というものに分かれます。
純広告というのは、WEB上における看板広告にイメージが近く、決められた期間で決められた場所(サイトやサービス)に広告を掲載することができますが、価格は数十万円~数千万円と高額になっています。
また、純広告の場合は場所や期間は決められますが、広告を見せる相手は選ぶことができません。

一方で、Google広告に代表される運用型広告と呼ばれる広告では、広告を見せる相手を選ぶことが可能となっています。
掲載される場所や期間は保証されていませんが、広告を見せる相手をターゲットとして選ぶことができ、広告の費用対効果を常に見ながら、好きなタイミングで広告の開始と停止を行うことができます。

入札制・オークション形式である

Google広告は多くの企業に活用され、その数は日に日に増加していっています。
そのため、自社以外の競合と呼ばれる企業もGoogle広告を活用していることが、現在では当たり前となってきました。
そんな中、似たような商品・サービスがGoogle広告に溢れ、中にはユーザーのためにならない粗悪な広告や詐欺まがいの広告が登場しだしました。

その結果、Googleはユーザーにとって利便性のある適切な広告を評価し、その広告がGoogleユーザーにとって有意義な広告となっていれば、競合や粗悪な広告よりもお金をかけず、優先的に広告が表示されるようになってます。
逆に言えば、Googleユーザーのためとならないような粗悪な商品・サービスや広告は、多くのお金をかけないと広告が表示されないようになっており、どれだけ多くのお金をかけても質の高い商品・サービス、広告を出す競合には勝てなくなっているというわけです。

広告効果測定がしやすい

WEB広告はテレビ、新聞、ラジオなどの旧媒体に比べ、どんな人(性別、年齢、都道府県、年収、家族構成など)にどれくらい多く、何回みられたかを計測できます。
また、その人が広告を見た後にどのようなページを見たか、どのような行動をとったかまで計測ができます。
つまり、広告接触によるスタートから、ユーザーの購入・申し込み・問い合わせというゴールまで、WEB上での導線が全て計測できると思って差し支えありません。

Google広告を始める際の考え方

Google広告を始める場合、まずは検索結果に出る広告(検索連動型広告・リスティング広告)を考えましょう。
というのも、画像や動画を用いた広告(ディスプレイ広告)は派手で印象に残りやすいですが、売上からは遠く、検索連動型広告・リスティング広告と比べて、購入や問い合わせには繋がりにくくなっています。
Google広告はいろいろな広告手法(キャンペーンタイプ)がありますが、マーケティングの基本的な概念である潜在層(欲求や課題に気づいてない層)、準顕在(欲求や課題の解決策が明確でない層)、顕在層(欲求や課題の解決策が明確だが競合と比較している層)というものを前提に、どの段階のユーザーに広告をどのように当てるのが売上に繋がりやすいのかを考えておきましょう。

Google広告は顕在層向けで、成果に繋がりやすい

最短で売上や問い合わせを増やしたいのであれば、検索連動型広告・リスティング広告がおすすめです。
なぜなら、ユーザーが検索する際は欲求や課題が既に言語化されており、その情報に対して前向きな姿勢となっていて、積極的に情報を集めるためにクリックを行い、比較や検討を行いやすくなってます。
一方で、画像や動画の広告は検索結果ではなく、なんらかのサイト閲覧中に表示される仕様となっています。
ユーザーはサイトの記事やコンテンツが見たいにも関わらず、大して興味のない広告や求めていない情報が、バナー画像や動画でデカデカと表示されているため、広告の内容・情報には前向きな姿勢ではない状態の時に、広告が表示される傾向にあります。
そのため、Google広告とひと口に言っても、ディスプレイ広告は認知や検討の際には有効ですが、直接的な購入や問い合わせには少し遠くなってしまうという点に注意が必要です。

キーワードで【誰に】広告を出すかを絞る

Googleの検索連動型広告・リスティング広告を出す際、重要になってくるのが【キーワード】というものになります。
キーワードとは、Googleユーザーがなんらかの情報を求めてGoogle検索する時に、検索する語句そのものを指しています。
検索連動型広告・リスティング広告は、この検索されるキーワードに対して、広告を設定し、指定した語句で検索された際に広告が出る仕組みとなっています。
そのため、広告を出す際に適切なキーワードを設定していない場合、そこまで欲しくない人に自社の商品・サービスの広告が出るようになってしまうので、適切なキーワードを設定することが大切になってきます。

広告文で【何を】広告として出すかを決める

広告文ではGoogleユーザーに、自社の商品・サービスがどのような特長や強みがあるのか、適切に伝えることが大切になってきます。
検索するGoogleユーザーの気持ちになり、どのような特長や強みが適切に表現されていると、思わずクリックして詳細を知りたくなるのかを考え、広告文を考えていきましょう。
競合と並んで広告が出ることを想定し、それでも自社の商品・サービスを選んで貰えるような広告文にすることが重要です。

リンク先のページで【どのように】伝えるかを決める

広告がクリックされた後、Googleユーザーが見るページもGoogle広告を出す際には重要になってきます。
広告でいくらユーザーを呼び込もうと、その先の商品やサービスの魅力を伝えるページが適切でなかったり粗悪なものだった場合、Googleからの自社広告に対する評価自体も、おとり広告や誇大広告と見なされ低くなってしまうので、必ずブラッシュアップするようにしましょう。
最初にユーザーが見るページをランディングページと呼びますが、このランディングページの製作・改善を専門に行う会社があるほど需要があり、Google広告のみならずWEB集客では、とても大切な要素となっています。

結局はユーザーのためになる広告が評価される

Googleは広告で収益を上げている企業です。
広告を出す先であるユーザーの数がカギとなるため、多くのユーザーを集めることを目的に、多くのサービスを無料や少額の金額で提供しています。
つまり、Googleはユーザーが離れていくことを最も恐れているわけです。
そのため、Googleユーザーのためにならないようなコンテンツはもちろん、広告もGoogleユーザーにとって有益かどうかで、評価がなされる傾向にあります。
いくらお金を出そうと、粗悪なサービスや粗悪な広告は表示されにくくなっており、今後もこの流れは変わらず続いていくことでしょう。

まとめ

Google広告を出す前に、まずは検索連動型広告・リスティング広告とディスプレイ広告をどのように配信するのか考えることが大切です。
その際、ターゲットとなるGoogleユーザーがどのようなことをしているタイミングで広告を出したいのか、狙いやタイミングを明確にしておきましょう。
キーワードや広告文、リンク先がGoogleユーザーにとって有益なものとなっているかどうかを常に意識しながら、Google広告を開始していってください。

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Google広告はもちろん、Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。