「EC」とは?知ってそうで知らない基礎知識をわかりやすく解説!
2020年5月14日
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更新日:2026年 03月 23日
【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
坂従 一也
SaaSビジネスにおいて、リード獲得や無料トライアルへの誘導を担う重要な施策の一つがLP(ランディングページ)です。
広告や検索から流入したユーザーを効率よくコンバージョンへ導くため、多くのSaaS企業がLPの最適化に取り組んでいます。
しかし、「BtoB LPとの違いが分かりにくい」「どのように設計すれば成果が出るのか分からない」といった課題を感じている担当者も少なくありません。
結論として、SaaS LPでは「サービス理解の促進」と「導入ハードルの低減」を両立させる設計が求められます。
SaaSは無形サービスであり、導入前に価値を直感的に直感的に理解しにくい特性があります。
そのため、機能やメリットを分かりやすく伝えながら、ユーザーが安心して行動できる状態を作ることが重要です。
この記事では、SaaS LPの基本的な考え方から、他のLPとの違い、成果につながる設計ポイント、改善の進め方までを体系的に解説します。
SaaS事業のマーケティング担当者や、LP改善に取り組む企業にとって実践的な内容を紹介します。

目次
SaaS LPとは、クラウド型ソフトウェア(SaaS)のサービス内容を紹介し、無料トライアルや資料請求、問い合わせなどのコンバージョンを目的としたページを指します。
通常のコーポレートサイトと異なり、特定のサービスや機能にフォーカスし、ユーザーの行動を促す構成になっている点が特徴です。
SaaSの場合、サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、初回のコンバージョンだけでなく、その後の継続利用(LTV)につながる質の高いリード獲得が重要になります。
また、SaaS LPでは「機能説明」だけでなく、「導入後に得られる価値」をどれだけ明確に伝えられるかが成果を左右します。
SaaS LPはBtoB領域で使われるケースが多いものの、いくつか特徴的な違いがあります。
特に重要なのは、ユーザーの意思決定プロセスと体験導線の設計です。
一般的なBtoB LPでは資料請求や問い合わせが主なコンバージョンになりますが、SaaSでは無料トライアルやデモ申し込みといった「体験型コンバージョン」が重要になります。
ユーザーが実際にサービスを試すことで価値を理解しやすくなるためです。
また、SaaSではプロダクトそのものの使いやすさや機能が評価の中心になります。
そのため、UI/UXの分かりやすさや具体的な利用シーンを視覚的に伝えることが求められます。
このように、SaaS LPでは「体験への導線設計」が重要な要素となります。


成果を出すSaaS LPには、ユーザーの理解と納得を段階的に深める構成が求められます。
一般的な構成を押さえることで、コンバージョン率の向上につながります。
まず、ファーストビューではサービスの価値を簡潔に伝えます。
誰に向けたサービスなのか、どのような課題を解決するのかを一目で理解できることが重要です。
次に、課題提起と解決策の提示が続きます。
ユーザーが抱える課題を明確にし、その解決手段としてサービスを位置づけることで、関心を高めます。
その後、機能紹介や特徴説明を行います。
この際、単なる機能列挙ではなく、実際の利用シーンや成果イメージを交えて説明することが効果的です。
さらに、導入事例や実績、ユーザーレビューなどを掲載し、信頼性を補強します。
SaaSでは継続利用が前提となるため、安心感を与える情報が重要になります。
最後に、無料トライアルやデモ申し込みへのCTAを配置します。
ユーザーが自然な流れで次の行動に移れるように設計することが求められます。


SaaS LPで成果を出すためには、サービス特性に合わせた設計が必要になります。
ここでは、特に重要なポイントを解説します。
ベネフィットとは「そのサービスを使うことで得られる具体的なメリットや変化」のことです。
例えば、作業時間の削減や売上の向上など、導入後にどのような効果が得られるかを指します。
SaaS LPでは「機能」ではなく「ベネフィット」を伝えることが重要です。
ユーザーが知りたいのは、「その機能によって何がどのように変わるのか」という点です。
例えば、
・NG:タスク管理機能がある
・OK:業務の進捗を可視化し、チームの生産性を向上させることができる
このように、単なる機能説明ではなく、導入後の変化を具体的に示すことが重要です。
ベネフィットを明確にすることで、ユーザーはサービス利用後のイメージを持ちやすくなります。
SaaSは無形サービスであるため、実際の操作画面や利用イメージを視覚的に伝えることが重要になります。
スクリーンショットや動画を活用することで、ユーザーはサービスの使い勝手を具体的に理解できます。
特に操作性の良さやシンプルさは、導入の判断材料として重要視される要素です。
視覚的な情報を活用することで、サービス理解を促進できます。
SaaS LPでは、無料トライアルへの導線設計が成果に直結します。
ユーザーがストレスなく申し込みできるように、CTAの配置やフォーム設計を工夫する必要があります。
例えば、ページ内に複数のCTAを設置することで、ユーザーの検討段階に応じて行動を促すことができます。
また、入力項目を最小限にすることで、離脱の抑制が期待されます。

SaaS LPの成果を高めるためには、実際の改善事例をもとに設計のポイントを理解することが重要です。ここでは、代表的な成功パターンを紹介します。
あるSaaS企業では、LPのファーストビューに機能説明を中心とした情報を掲載していました。しかし、それではサービスの価値が伝わりにくく、ユーザーが離脱しやすい状態になっていました。
そこで、「誰にとってどのような価値があるのか」を明確にし、ベネフィットを中心としたコピーへと変更しました。具体的には、導入することで得られる成果や変化を一目で理解できるように設計を見直しました。
その結果、無料トライアルの申込率が約1.7倍に向上しました。ファーストビューで価値を伝え切ることの重要性が分かる事例です。
別のSaaSでは、テキスト中心のLP構成になっており、サービスの使い方や操作イメージが十分に伝わっていませんでした。そのため、ユーザーが具体的な利用シーンを想像できず、コンバージョンにつながりにくい状態でした。
そこで、実際の管理画面のスクリーンショットや操作の流れが分かるビジュアルを追加しました。これにより、ユーザーはサービスの使い勝手や導入後のイメージを直感的に理解できるようになりました。
結果として、コンバージョン率が約1.5倍に改善しました。SaaSにおいては、視覚的な情報が意思決定に大きく影響することが分かります。
あるSaaSでは、無料トライアルの申し込みフォームに多くの入力項目が設定されており、ユーザーにとって負担の大きい構造になっていました。その結果、途中離脱が多く発生していました。
そこで、入力項目を必要最低限に絞り、登録までのステップをシンプルに改善しました。また、登録にかかる時間や手間が少ないことも明示することで、心理的なハードルを下げる工夫を行いました。
この改善により、フォーム完了率が大きく向上し、トライアル獲得数の増加につながりました。ユーザーの負担を減らす設計が成果に直結することを示す事例です。

SaaS LPは設計を誤ると、トライアル獲得につながらないだけでなく、その後の有料転換にも悪影響を与える可能性があります。ここでは、特に多く見られる失敗パターンを解説します。
SaaS LPでよくあるのが、機能を中心に説明してしまうケースです。しかし、ユーザーが知りたいのは機能そのものではなく、その機能によってどのような成果が得られるのかという点です。
機能の羅列だけでは、導入後の変化をイメージすることができず、意思決定にはつながりません。その結果、サービスの魅力が十分に伝わらないまま離脱されてしまいます。
テキスト中心のLPでは、実際の操作感や使い方が伝わりにくくなります。特にSaaSでは、UIや操作性が重要な判断材料となるため、利用イメージが湧かない状態は大きな障壁になります。
ユーザーが「自分でも使えそう」と感じられない場合、トライアルへの行動にはつながりません。
無料トライアルが用意されていても、登録までの手順が複雑だったり、入力項目が多かったりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
特に初めてサービスに触れる段階では、少しの手間でも大きなストレスになります。その結果、せっかく興味を持ったユーザーを取りこぼすことになります。
CTAの内容が曖昧だったり、目立たない位置に配置されていたりすると、ユーザーは行動に移りません。
また、「無料トライアルはこちら」といった表現だけでは、クリックするメリットが十分に伝わらない場合があります。行動する理由が明確でなければ、コンバージョンにはつながりにくくなります。
SaaSにおいて最も重要なのは、有料転換です。しかし、LP設計の段階でトライアル後の導線が考慮されていないケースも少なくありません。
トライアルを獲得すること自体が目的になってしまい、その後の体験設計が不十分だと、継続利用や課金にはつながりません。

SaaS LPの成果を高めるためには、見た目やコピーの良し悪しだけで判断するのではなく、適切なKPIを設定したうえでデータに基づいて改善を進めることが重要です。特にSaaSでは、単にコンバージョン数を増やすだけでは不十分であり、その後のトライアル利用や有料転換まで含めて成果を捉える必要があります。
まず重要なのが、LPの基本的な成果を把握するためのコンバージョン率(CVR)です。CVRは、LPを訪れたユーザーのうち、どれだけが無料トライアルや問い合わせ、資料請求などの成果に至ったかを示す指標です。
CVRが低い場合は、ファーストビューでサービスの価値が十分に伝わっていない、CTAの訴求が弱い、フォームの入力負荷が高いといった課題が考えられます。そのため、コピーや導線、フォーム設計を見直す際の基準として活用できます。
SaaSにおいて特に注目したいのが、無料トライアル申込率です。一般的なBtoB LPでは問い合わせや資料請求が主な成果になることが多い一方で、SaaSでは「まず試してもらうこと」が重要なステップになります。
無料トライアル申込率を見ることで、ユーザーがサービスにどれだけ関心を持ち、実際に使ってみたいと感じているかを把握できます。この数値が伸びない場合は、ベネフィットの伝え方や、登録までのハードルに改善の余地がある可能性があります。
さらに、SaaSならではの視点として欠かせないのが有料転換率です。無料トライアルの申込数が多くても、その後に有料プランへ移行しなければ、事業成果にはつながりません。
有料転換率を見ることで、LPで集めているユーザーが本当に自社サービスに適した見込み顧客なのかを判断しやすくなります。また、この指標はLPだけでなく、トライアル後のオンボーディングや初期体験の質とも深く関係しています。
そのほかにも、離脱率やスクロール率といった行動指標を確認することは、改善ポイントを見つけるうえで有効です。
例えば、ファーストビューで離脱が多い場合は、最初の訴求が弱い可能性があります。また、重要な情報がページ下部にあるにもかかわらずスクロール率が低い場合は、情報の配置や構成を見直す必要があります。
こうした行動データを確認することで、どこでユーザーがつまずいているのかを具体的に把握できます。
このように、SaaS LPのKPIは単体で見るのではなく、複数の指標を組み合わせて判断することが重要です。
例えば、CVRが高くても有料転換率が低い場合は、LPで集めているユーザーと実際の顧客像にズレがある可能性があります。反対に、CVRは高くないものの有料転換率が高い場合は、質の高いリードを獲得できていると考えられます。
SaaS LPでは、LP訪問からトライアル申込、有料転換、継続利用までを一連の流れとして捉える視点が欠かせません。
単に入口の成果だけを追うのではなく、最終的に事業成長につながるユーザーをどれだけ獲得できているかを見ながら、継続的に改善を進めていくことが重要です。

SaaS LPは公開後の改善が重要です。
データをもとに改善を繰り返すことで、コンバージョン率を高めることができます。
まず、アクセス解析ツールやヒートマップを活用し、ユーザーの行動を把握します。
どのセクションで離脱が多いのか、CTAがクリックされているかなどを分析することで課題を特定できます。
次に、改善施策を実施します。ファーストビューのコピー変更やCTAの位置調整、機能説明の見直しなど、小さな改善を積み重ねることが重要です。
こうした改善サイクルを継続することで、LPの成果を段階的に向上させることができます。
SaaS LPは、リード獲得やトライアル誘導において重要な役割を持つマーケティング施策です。
無形サービスであるSaaSの特性を踏まえ、価値を分かりやすく伝える設計が求められます。
成果を出すためには、ベネフィットの明確化や利用イメージの可視化、導線設計の最適化が重要になります。
また、LPは継続的な改善によって効果を高めていくことが前提となります。
SaaS市場の競争が激化する中で、質の高いLPを設計・改善していくことが、安定したリード獲得と事業成長につながります。
自社サービスの特性に合わせたLP戦略を構築し、継続的に最適化を進めていくことが求められます。

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