ホームページ作成の費用相場とは?目的別・依頼先別の費用感と内訳、コストを抑えるポイントを解説

Web制作事業 責任者

【監修】株式会社ジオコード Web制作事業 責任者
坂従 一也

ホームページ作成費用は、目的、必要な機能、原稿の準備範囲で大きく変わります。予算を決める際は、制作時の初期費用と、公開後の維持・更新費用を分けて考えましょう。

相場を知る手がかりとして、発注実績の調査と事業者の公開料金があります。ただし、集計時期や含まれる作業が異なるため、同じ金額でも作れるWebサイトは同じではありません。この記事では、費用の見方から見積もりの比較、予算を抑える方法まで整理します。

ホームページ作成費用の相場は条件と合わせて見る

全体の平均は、予算を考えるための入口になります。ただし、自社の制作費を決めるには、目的と仕様に合った見積もりが必要です。

発注実績の平均と中央値を予算の参考にする

Web幹事の調査では、新規Webサイト制作の平均発注額は82.5万円です。中央値は43.4万円で、平均との間に差があります。

対象は、同サービス経由で発注された846件です。集計期間は2022年1月から2023年12月となっています。2026年の市場全体や、すべての制作会社を代表する金額ではありません。

※参考:Web幹事「【調査結果】ホームページ制作の平均費用相場(2024年・全国版)」https://web-kanji.com/posts/press-release-hp-market-price-japan(2026年7月30日更新、2026年10月15日確認)

平均値は、高額な案件の影響を受けます。中央値は金額順に並べた中央の値ですが、必要な機能が同じ案件の価格を示すわけではありません。調査の参照箇所では税区分も確認できないため、そのまま税込予算として使わないでください。

まずは自社が必要とする内容を整理し、近い条件の公開料金を確認します。その後、原稿や運用を含めた総額を見積もる流れがおすすめです。平均より高い、低いという理由だけで発注先を判断しないようにしましょう。

初期費用・維持費・集客費を分ける

Webサイトを公開する費用と、育てていく費用は別に考えます。制作費だけで予算を使い切ると、情報更新や不具合対応が続けにくくなります。

区分主な内容確認する点
初期費用企画、設計、デザイン、構築、原稿、撮影公開までに含まれる作業
維持費サーバ、ドメイン、サービス利用料、保守更新価格、支払周期、障害時の対応
運用費文章や画像の更新、ページ追加、分析、改善月額に含まれる作業量
集客費広告、SEO支援、継続的な記事制作制作契約との区分と評価方法

CMSは、管理画面から記事などを更新する仕組みです。CMSを導入しても、更新作業そのものが自動でなくなるわけではありません。操作を覚える時間や、公開前に内容を確認する人も確保してください。

目的別に必要な作業と費用感を整理する

目的が違うと、必要なページや調査の量が変わります。以下の公開料金は特定事業者の例であり、業界共通の相場や同じ仕様の比較表ではありません。

制作内容・提供会社公開料金の例比較時の条件
小規模な会社案内・NAaNA5ページで275,000円(税込)画面幅に合わせるレスポンシブ対応は別見積もり
サービス・コーポレートサイト・ジオコードそれぞれ300万円から仕様は個別相談、税区分は要確認
オウンドメディア・ジオコード200万円から仕様は個別相談、税区分は要確認
LP・ジオコード70万円から仕様は個別相談、税区分は要確認
採用サイト・ジオコード300万円から仕様は個別相談、税区分は要確認

NAaNAのプランでは、ドメインとサーバの年間契約は別費用です。更新・保守管理も別契約となるため、表示額だけで公開後の総費用は決まりません。

※参考:株式会社NAaNA「ホームページ制作・料金案内」https://naana.co.jp/price/、株式会社ジオコード「プラン・料金」https://www.geo-code.co.jp/webdev/plan/(2026年10月15日確認)

会社案内は掲載情報と更新機能を絞って考える

会社の概要や連絡先を伝えるWebサイトなら、必要な情報を整理することから始めます。独自の動きや大きなシステムが不要なら、既存のデザインも選択肢です。

ただし、会社案内でも事業や拠点が多ければ、情報設計の負担は増えます。社内で原稿を用意できるか、撮影が必要かによっても費用は変わるでしょう。ページ数の少なさだけで、安く作れるとは限りません。

取引先が確認する情報として、事業内容、所在地、実績、問い合わせ先を洗い出します。公開後に変更しやすい項目と、ほとんど変わらない項目を分けてください。自社で更新する部分だけにCMSを使う設計も検討できます。

集客・問い合わせ獲得では調査と導線設計を含める

見込み顧客を集めるWebサイトは、見た目に加えて、探される情報と相談までの流れを設計します。サービス紹介、事例、比較情報、問い合わせフォームをつなぐ作業が必要です。

ジオコードの参照ページでは税区分を確認できませんでした。見積もり時に消費税、原稿、撮影、保守の扱いを確認してください。また、LPは長い単一ページで商品を説明することもあり、ページ数だけでは制作工数を比べられません。

採用サイトでは取材と撮影の範囲を確認する

採用サイトでは、応募を検討する人が働く姿を想像できる情報が必要です。社員紹介や仕事の流れを掲載するなら、取材と撮影の調整も費用に関わります。

同じ職種でも、勤務地や雇用形態によって掲載内容が変わります。採用管理システムにつなぐのか、サイト内で応募を受けるのかも決めましょう。募集終了時の更新まで考えると、公開後の運用を設計しやすくなります。

価格を比べる際は、取材人数や撮影日数、原稿の確認回数をそろえてください。採用数などの成果を、制作だけで保証できるものと考えないことも重要です。

ECや外部システム連携は仕様を決めて見積もる

商品販売や予約などの機能が必要なら、画面の制作以外も費用に含めます。決済、在庫、配送、顧客情報の連携によって、構築とテストの範囲が広がるためです。

既存のサービスを使う場合は、月額料金に加えて、決済手数料や追加機能の費用を確認します。独自開発の場合は、仕様変更や保守を誰が担当するかが重要です。利用者が増えた際の費用や機能の制限も聞いてください。

見積もりには、連携先、受け渡すデータ、更新の頻度、失敗時の対応を記載します。外部サービス側の変更に誰が対応するかも必要です。単に「EC対応」「予約機能あり」という表記だけで判断しないようにしましょう。

依頼先による費用の違いと向いているケース

依頼先の違いは、価格だけでなく、任せられる範囲や自社の負担に表れます。制作ツール、フリーランス、制作会社を、自社の体制と照らし合わせて選びましょう。

作成ツールは利用料と自社の作業時間を見込む

作成ツールを使う場合、デザインや文章を自社で用意すれば、外部へ支払う制作費を抑えられます。一方、構成を考え、画面を確認し、更新する時間が必要です。

StudioのBusinessプランは、年払いで月額換算3,980円です。月払いは5,460円となり、いずれも税込のサービス利用料として案内されています。年払いの年間相当額は3,980円×12か月=47,760円になります。

※参考:Studio「料金プラン」https://studio.design/ja/pricing、「利用規約&プライバシーポリシー」内の特定商取引法上の表記https://studio.design/ja/terms(2026年10月15日確認)

これは制作代行の料金ではありません。独自ドメインの取得や素材の購入、外部への制作依頼は別に考えてください。料金を比べる際は、ページ数、フォーム、権限管理などの必要条件も確認しましょう。

フリーランスは担当範囲と代替体制を確かめる

フリーランスへの依頼では、担当者と直接相談しやすい場合があります。ただし、デザイン、構築、文章、保守をどこまで担当できるかは人によって異なります。

一律の価格帯を当てはめず、同じ仕様で個別に見積もりを取りましょう。必要な作業を複数の人に依頼する場合は、連絡と品質確認を自社が担う可能性があります。その調整時間も費用比較に含めてください。

急な修正や長期保守が必要なWebサイトでは、不在時の対応も確認します。納品されるファイル、利用権、契約終了後の相談先が分かれば、公開後の不明点を減らせます。過去の制作物を見るときは、担当した工程も尋ねましょう。

制作会社は企画・制作・運用を含む総額で比較する

制作会社には、複数の担当者で調査や制作を進める体制を期待できます。ただし、すべての会社が同じ支援を提供するわけではありません。

窓口、設計、デザイン、開発、運用の担当範囲を確認してください。企画や取材を含む見積もりと、支給原稿を使って構築する見積もりでは、金額が違って当然です。大きな会社なら高い、小さな会社なら安いと決めつけずに比べましょう。

集客が課題なら、制作後の分析や改善を相談できるかも判断材料になります。一方、自社に企画担当者がいる場合は、構築だけの依頼も選択肢です。必要な役割を重複して発注しないことが、費用の管理につながります。

見積もりの内訳で確認したい作業

見積もりは、作業の範囲と完成の条件が分かる形で確認します。「制作一式」だけでは、追加費用の発生を判断しにくくなるためです。

ページ数だけでなくデザインと原稿の数を確認する

同じページ数でも、すべて異なる構成なら制作の負担は増えます。共通のデザインを使うページと、個別の設計が必要なページを分けて見積もりましょう。

商品詳細や事例は、共通の型を作って展開できる場合があります。ただし、原稿と写真の準備は別の作業です。素材の支給期限、校正の担当、修正回数まで決めると、手戻りを抑えられます。

スマートフォン対応、フォーム、CMSの入力画面も確認対象です。動きのある表現や検索機能は、見た目だけでは作業量が分かりません。必要な場面と利用者の動きを伝え、対応内容を具体化してください。

テスト・移行・公開作業を漏らさない

公開前には、画面の表示やフォームの送信を確認する作業が必要です。既存サイトの作り直しでは、URLやデータの引き継ぎも費用に関わります。

移行対象のページ、画像、資料、会員情報などを整理しましょう。URLが変わる場合は転送設定も確認します。既存の検索流入や問い合わせ経路を調べずに削除すると、公開後の集客に影響する可能性があります。

サーバやドメインの契約を替える場合は、メールへの影響も確認してください。公開する作業だけでなく、問題が起きたときに戻す手順も相談します。社内の承認が遅れた場合の納期と費用も決めておくと、認識をそろえやすくなります。

保守と更新の違いを確認する

保守契約があっても、文章や画像の更新まで含むとは限りません。何を守り、何を変更する契約なのかを分けて確認してください。

バックアップ、ソフトウェア更新、障害調査、復旧作業は、それぞれ対応範囲が異なります。更新作業なら、対象ページや作業量、対応までの時間を決めましょう。問い合わせが可能な時間帯も確認が必要です。

サーバ費を自社で払うのか、制作会社へまとめて払うのかも整理します。ドメインと各サービスの契約名義、管理権限を把握してください。将来、別の会社へ運用を移す際の条件も大切です。

総額を比べて予算を抑える進め方

費用を抑えるには、必要な成果を残したうえで作業を減らします。単純に値引きを求めるより、公開時に必要なものと後から追加するものを分ける方が検討しやすくなります。

同じ条件を渡して相見積もりを取る

比較できる見積もりを集めるには、各社へ渡す条件をそろえます。条件をまとめた資料は、提案依頼書(RFP)として使えます。

  • Webサイトの目的、対象者、増やしたい行動
  • 必要なページと機能、既存サイトの移行範囲
  • 原稿・写真の準備担当と社内の確認者
  • 希望する公開時期と、変更できない条件
  • 公開後の更新担当、保守や分析の依頼範囲
  • 予算に含める費用と、別に見積もる作業

難しい書式にする必要はありません。決まっていない項目は未確定と書き、提案や見積もりの前提を確認してください。納期は一律の目安を当てはめず、作業範囲と素材の準備時期から相談しましょう。

同じ期間の総費用で比較する

初期費用が安くても、月額料金や必須契約が続く場合があります。利用する予定の期間を決め、その間の支払総額を比べましょう。

以下は、計算方法を説明する仮定の例です。実在のサービス料金や相場ではなく、税抜条件をそろえた比較とします。

仮の見積もり初期費用月額費用24か月の合計
A案60万円1万円84万円
B案20万円3万円92万円

計算は、初期費用+月額費用×24か月です。この例では、初期費用が低いB案の方が合計額は高くなります。ただし、含まれる更新作業が違うなら、金額だけで優劣は決められません。

実際の比較では、ドメイン、素材、追加作業、解約時の費用も加えます。月額表示でも年単位の一括払いなら、資金の支払時期が変わる点に注意してください。税区分もそろえて判断しましょう。

必要な機能を絞り原稿と素材を早めに用意する

公開時点で必要な機能を絞ると、作業範囲が明確になります。利用者の役に立つか分からない機能は、公開後の反応を見て追加してもよいでしょう。

例えば、予約を外部サービスで受けるなら、独自の予約システムを作らずに済む場合があります。既存の写真や原稿を使う場合は、権利と内容の正確さを確認してください。古い情報をそのまま使うと、修正の手間が残ります。

社内の承認者と確認期限を決めることも費用管理につながります。確定後の構成変更は、デザインと開発のやり直しに及ぶためです。修正をまとめ、誰の指示を最終版とするかを明確にしましょう。

削らない作業と追加費用の条件を決める

表示確認や問い合わせの動作確認は、予算が限られていても必要です。利用者が目的を達成できない状態では、公開しても期待した役割を果たせません。

削る候補は、目的への貢献が薄い装飾や、利用予定のない機能から考えます。情報の正確さ、更新方法、必要なセキュリティ対応は残してください。自社だけで判断できない場合は、削減したときの影響を制作側に説明してもらいましょう。

追加費用は、発生条件と承認方法を事前に決めます。作業前に見積もりを出してもらう運用なら、予算超過を把握しやすくなるでしょう。契約の段階で、納品物と検収条件も確認してください。

目的と仕様をそろえて見積もりを依頼しよう

ホームページ作成費用は、相場の数字と作業の中身を合わせて判断することが大切です。目的、必要なページ、原稿の担当、公開後の運用をそろえると、見積もりを比べやすくなります。

まずは、誰に何を伝え、どの行動を増やしたいかをまとめましょう。そのうえで初期費用と継続費用を分け、予算内で残すべき作業を相談してください。ジオコードでも、Webサイトの目的と運用体制に合わせた制作の相談を受け付けています。