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2020年7月27日
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更新日:2026年 01月 30日
AI Overviewsで検索は終わるのか?──サイバーエージェント調査が示すユーザー行動の変化
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
Google検索に表示されるAI Overviewsは、ユーザーの検索行動を大きく変え始めています。
株式会社サイバーエージェントが公開した最新の調査結果からは、多くのユーザーがAI Overviewsの情報だけで検索を終えている一方、リンクをクリックする行動も依然として存在しているという、複雑で重要な実態が明らかになりました。
広告・SEOに関わる担当者にとって、見逃せないデータです。

目次
今回の調査は、サイバーエージェントがGEO(生成エンジン最適化)研究を行う専門組織
「GEO Lab.」にて実施され、2025年12月15日に結果が公開されました。
AI Overviewsが、実際にどの程度ユーザーの検索行動に影響を与えているのかを、定量的に示す内容となっています。
参考:株式会社サイバーエージェント(2025年12月15日)
サイバーエージェント GEOラボ、AI Overviewの利用率に関するユーザー調査を実施

調査結果で最も注目すべきなのは、AI Overviewsの情報のみで検索行動を終了するユーザーが全体の63.2%に達している点です。
内訳を見ると、
と回答したユーザーを合算した数値であり、
AI Overviewを見て検索を終了するケースが増えている現状です。
世代別に見ると、その傾向はさらに顕著です。
若年層ほど、AI Overviewsの回答を見て満足し、Webサイトへ遷移しないケースが多いことが分かります。
これは、従来の検索体験よりも「早く・分かりやすく答えが得られること」を重視する行動変化の表れと言えるでしょう。
「AI Overviews=クリックされない」という印象を持つ方も多いかもしれませんが、調査結果はもう一つの側面も示しています。
AI Overviews上に表示されるリンクを「時々クリックする」「よくクリックする」と回答したユーザーは、全体で54.2%にのぼりました。
世代別では、
と、こちらも若年層を中心に高い割合を示しています。
この結果から分かるのは、AI Overviewsによってゼロクリック検索は確実に増えているものの、すべての検索がAIだけで完結しているわけではない、という点です。
ユーザーは、
といったように、検索行動を使い分けている可能性があります。
ジオコードのSEMコンサルタントは、今回の調査を踏まえ、次のような見解を示しています。
AI Overviewsの普及により、Google検索広告や自然検索からの流入は、構造的に減少していく可能性があります。
特に、検索広告を中心に集客してきた企業にとっては、これまでと同じ戦略では成果が出にくくなる場面が増えていくでしょう。
一方で、リンクをクリックするユーザーが一定数存在する以上、Webサイト側の工夫次第でチャンスは残されています。
今後は、
といった点を、従来施策と並行して見直す必要があります。

重要なのは、「AI Overviewsに流入を奪われた」と考えるのではなく、AI Overviewsを前提とした集客設計へ移行することです。
広告・SEO・コンテンツは分断して考えるのではなく、ユーザーの検索体験全体を俯瞰した戦略が求められます。
サイバーエージェントの調査結果は、AI Overviewsが検索体験の中心になりつつある現実を示しています。
検索行動は「クリックさせること」から、「理解させ、選ばせること」へと軸足が移り始めています。
広告運用者・Web担当者にとって、今は戦略をアップデートするための重要な分岐点と言えるでしょう。