2022年最新版!リスティング広告とは?費用の仕組みと運用のやり方を紹介
2019年7月23日
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更新日:2024年 12月 02日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
YouTube広告(ユーチューブ広告)は、動画共有プラットフォーム「YouTube」に動画広告を配信するタイプのSNS広告です。販売促進や見込み客獲得、認知拡大にも効果的な広告手法として、今多くの企業がYouTube広告を利用しています。YouTube広告を利用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
本記事では、YouTube広告の概要やメリット、主な広告商品や課金形態、クリエイティブ制作のポイントなどを詳しく解説します。YouTube広告に興味を持っている方や出稿を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
YouTube広告とは、動画共有プラットフォームの「YouTube」や関連サイトに配信できる動画広告を指します。動画の再生前後や動画再生中、YouTubeのトップページや検索結果ページなどに広告配信ができ、ユーザーの年齢・性別、興味・関心、行動履歴などに応じて詳細なターゲティングを行うことが可能です。
2023年3月のGoogleの発表によると、YouTubeの日本国内の月間アクティブユーザー数は7,000万人でした。これは18歳以上の日本人の65%以上に該当します(※1)。またYouTubeによると、ユーザーの70%がYouTubeで新たなブランドを認識していると回答しています(※2)。年代や性別にかかわらず多くの人がYouTubeを利用している今、YouTube広告は企業のマーケティング活動において無視できない存在と言えるでしょう。
加えて、YouTube動画広告を含めた動画広告の市場規模も拡大を続けています。株式会社サイバーエージェントが2024年2月に公開した、2023年度国内動画広告の市場調査では、2023年の動画広告市場規模は6,253億円を突破しており、2022年度の5,581億円よりも112%増の結果となりました。2024年は7,209億円、2027年には1兆228億円に達すると予想されており、今後も右肩上がりに動画広告の市場規模は拡大していくと考えられます(※3)。
※1 参考:Think with Google.「YouTube をマーケティングのヒントに —— トレンドが生まれ、マルチフォーマットなどで生活に定着進む」.https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/yt-trendsreport2022/ ,(参照 2024-11-10).
※2 参考:YouTube Advertising.「YouTube 広告でビジネスの成長を促進」.https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/ads/ ,(参照 2024-11-10).
※3 参考: CyberAgent.「サイバーエージェント、2023年国内動画広告の市場調査を発表」.https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29827 ,(2024-02-21).
YouTube広告で得られる3つのメリットをご紹介します。
YouTube広告のメリットの一つは、商材の魅力が伝わりやすいことです。
動画や音声を使ってブランドや商品、サービスをアピールできるYouTube広告は、視覚的にも聴覚的にもユーザーにアピールできます。ランディングページや記事などのように文字で伝えるよりも、短い時間で多くの情報を届けられる上、印象に残りやすいので、ユーザーに商品やサービスの魅力が伝わりやすくなるでしょう。動画は文字よりも記憶に残りやすい傾向にあるため、高い広告効果も期待できます。
YouTube広告ガイドブックによると、90%ものユーザーが「YouTubeで新しい商品を見つけている」、40%のユーザーは「YouTubeで見つけた商品を実際購入したことがある」と回答しています(※)。また50%以上のユーザーは「購入する商品やブランドを決定する際に動画を参考にしている」と回答しました。
このようにユーザーの購買行動に大きな影響を与えているYouTubeで、商材の魅力が伝わりやすい動画広告を出稿すれば、購買行動を促しやすくなるでしょう。
※参考:YouTube.「広告ガイドブック」.https://services.google.com/fh/files/misc/youtubeguidebook2020.pdf ,(参照 2024-11-10).
精度の高いターゲティングを利用できることも、YouTube広告のメリットです。
YouTube広告はGoogle広告のプラットフォームを利用して配信される動画広告のため、Google広告と同じ詳細なターゲティングが利用できます。
YouTube広告では、性別や年齢、居住地、子供の有無、興味・関心、行動履歴、時間帯、キーワード、トピックなどを組み合わせて、詳細なターゲティングを設定することが可能です。広告を出稿する目的や達成目標などに応じて、精度の高いターゲティングを設定できるので、狙ったターゲットに広告を配信できます。
またターゲティングごとに効果検証の実施ができ、データに基づいてPDCAを回せるため、より効果的な広告配信が行えるでしょう。
コストパフォーマンスに優れていることも、YouTube広告のメリットの一つです。
YouTube広告には複数の広告商品がありますが、一般的な検索広告やディスプレイ広告に比べると視聴単価が低く設定されているため、コストを抑えた広告配信ができます。中にはスキップされると課金されないタイプの広告商品もあるので、広告に興味を持たないユーザーに課金されてしまうのを防ぐことも可能です。
また「Webサイトのトラフィック」「見込み顧客の獲得」「アプリのプロモーション」など、目標に合わせた広告配信の設定や、同一ユーザーに同じ広告を何度も配信するのを防ぐ「フリークエンシーキャップ」の設定もできるため、費用対効果を高めやすい傾向にあります。
YouTube広告には、主に以下のような広告商品があります。
広告商品の種類 | 概要 | 掲載先 | 課金形態 | キャンペーンの目標 |
---|---|---|---|---|
スキップ可能なインストリーム広告 | ユーザーは広告のスキップが可能だが、興味を引き出せる | YouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリ | 再生課金/インプレッション課金 | 販売促進・見込み客獲得・Webサイトのトラフィック、ブランド認知・比較検討 |
スキップ不可のインストリーム広告 | ユーザーは広告をスキップできないため、広告全体を視聴してもらえる | YouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリ | インプレッション課金 | ブランド認知・比較検討 |
インフィード広告 | 情報収集や検索を行っている興味の高いユーザーに対して広告を配信できる | YouTubeホームフィード、YouTube検索 | 再生課金 | 販売促進・見込み客獲得・Webサイトのトラフィック、ブランド認知・比較検討 |
バンパー広告 | スキップが不可能な短い広告を配信できる | YouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリ | インプレッション課金 | ブランド認知・比較検討 |
マストヘッド広告 | 予約ベースで音声なしの動画を配信できる | YouTubeホームフィード上部およびYouTubeアプリホームフィード上部 | インプレッション課金 | 要問い合わせ |
アウトストリーム広告 | YouTubeからパートナー認定を受けているWebサイトやアプリで表示される(モバイル向け) | YouTubeからパートナー認定を受けているWebサイトやアプリ | 視認範囲のインプレッション課金 | 販売促進・見込み客獲得・Webサイトのトラフィック |
YouTubeショート広告 | YouTubeショート動画の間に配信できる | YouTubeショート | インプレッション課金、再生課金、エンゲージメント課金 | ブランド認知・比較検討 |
ここからは、それぞれの広告商品の詳細を見ていきましょう。
スキップ可能なインストリーム広告は、動画の再生前後や再生中に配信されるスキップが可能な広告です。広告が表示されて5秒経過すると、ユーザーは広告のスキップが選択できます。広告が配信されるのはYouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリの3カ所です。GVPはGoogle動画パートナーを意味します。
課金形態は再生課金で、ユーザーが動画を30秒間視聴した場合、もしくは30秒以内に動画をクリックした場合に課金される仕組みです。動画広告が30秒未満の場合は、最後まで視聴されると課金されます。広告がスキップされた場合は課金されない仕組みなので、興味のあるユーザーにだけ広告配信ができるのが特徴です。
ただし目標インプレッション単価、目標コンバージョン単価、「コンバージョン数の最大化」入札戦略を設定している場合は、インプレッション数に応じて課金されます。
販売促進・見込み客獲得・Webサイトのトラフィックや、ブランド認知・比較検討をキャンペーン目標とする際に使用されるタイプの広告商品です。
※参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
スキップ不可のインストリーム広告とは、動画の再生前後や再生中に配信されるスキップができない動画広告のことです。広告はYouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリに配信されます。動画広告の長さは30秒以下です(※)。
最後まで伝えたいメッセージを見てもらえるため、ブランドや商材の認知拡大につなげやすいでしょう。ただしスキップができないので、広告に興味を持たないユーザーからはネガティブなイメージを持たれる恐れもあります。
課金形態はインプレッション課金です。ブランド認知・比較検討をキャンペーン目標とする際に使用されます。
※参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
インフィード広告は、YouTube検索結果・YouTubeの関連動画の横・YouTubeモバイルのトップページに表示される動画広告です。元々は「TrueViewディスカバリー広告」と呼ばれていましたが、名称が変更になっています。広告商品の概要は、TrueViewディスカバリー広告と同様です。
インフィード広告はサムネイルとテキストで構成されており、ユーザーが動画コンテンツを見つける場所に広告が表示されるため、広告と関連度が高い動画を視聴したり検索したりしているユーザーを狙って配信できます。広告サイズと見え方は表示される場所によって異なりますが、動画に紛れるので、自然な印象を与えやすいです。また動画視聴を妨げない配信スタイルのため、ユーザーにネガティブな印象を持たれにくいでしょう。
課金形態は再生課金です。ユーザーがサムネイルをクリックして広告を視聴した場合、もしくは自動再生で10秒以上視聴された場合のみ課金されます(※)。ブランド認知・比較検討をキャンペーン目標とする場合に使用される広告商品です。
※参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
バンパー広告とは、動画の再生前後や再生中に配信される6秒以内の広告のことです(※)。
広告が配信されるのはYouTube動画、GVPインストリーム、GVPアプリの3カ所で、ユーザーはバンパー広告をスキップすることはできません。スキップできないという点では、スキップ不可のインストリーム広告と同じですが、スキップ不可のインストリーム広告よりも動画広告の再生時間が短いため、ユーザーにネガティブな印象を持たれづらいでしょう。再生時間は短いものの、印象に残るイメージやフレーズを活用すれば認知拡大につなげられます。
課金形態はインプレッション課金です。広告の表示回数に応じて課金されます。ブランド認知・比較検討をキャンペーン目標とする際に用いられる広告商品です。
※参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
マストヘッド広告は、YouTubeホームフィードの上部に最大30秒間の音声なし動画を自動再生させる広告です(※)。
パソコン・モバイル・テレビ画面のいずれでYouTubeを表示しても、最も目立つ部分に動画広告を配信できるため、短期間で商品・サービスの認知を拡大したい場合に適しています。自動再生は音声なしですが、ユーザーがミュートアイコンをクリックすれば、動画音声の再生が可能です。
詳細なターゲティングはできませんが、新製品発売やキャンペーン実施など、不特定多数にメッセージを届けたい場合に適しているでしょう。予約ベースになっているので、配信を希望する場合はGoogle営業担当者にコンタクトを取る必要があります。
課金形態はインプレッション課金です。料金の詳細やキャンペーン目標に関しては、Google広告チームにお問い合わせください。
※参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
アウトストリーム広告は、GVPインストリームやGVPアプリに配信されるモバイル専用の動画広告のことです。
YouTube以外の箇所に掲載されるため、普段YouTubeを利用していないユーザーに向けて広告配信ができます。動画広告は自動的に音声オフで配信されますが、ユーザーがミュートアイコンをクリックすると動画音声が再生されます。
アウトストリーム広告の課金形態は、視認範囲のインプレッション課金です。広告表示面積の50%以上が見える状態で、2秒以上動画が連続再生されるケースが視認範囲として定義されています(※)。
掲載先はYouTubeからパートナー認定を受けているモバイルデバイスやタブレットデバイス向けのWebサイトやアプリです。販売促進・見込み客獲得・Webサイトのトラフィックをキャンペーン目標とする場合に使用されます。
※参考:YouTube.「広告ガイドブック」.https://services.google.com/fh/files/misc/youtubeguidebook2020.pdf ,(参照 2024-11-10).
YouTubeショート広告とは、YouTubeショートの合間に配信される動画広告のことです。
YouTubeショートは最大60秒の短い動画を撮影・共有・公開できるコンテンツを指します。TikTokやInstagramのストーリーズと似た性質があり、手軽に視聴できることから若い世代を中心に人気を集めています。
YouTubeショート広告はランダムでYouTubeショートの合間に表示され、いつでもスキップが可能です。タブレットやモバイルアプリ、ストリーミングデバイス、ゲーム機、テレビなど、インターネットに接続されたデバイスで表示されます。
視聴、インプレッション、エンゲージメントに対して課金される仕組みです。視聴回数の場合は、10秒以上自動再生された際やCTA(行動を促すフレーズ)がクリックされた際に料金が発生します。目標インプレッション単価入札を行っている場合は、インプレッション課金です。エンゲージメントの場合、ユーザーが広告を5秒以上視聴した場合やCTAがクリックされた場合に料金が発生します。
ブランド認知・比較検討をキャンペーン目標とする場合に使用される広告商品です。
※1 参考:YouTube Creators.「YouTube でショート動画を作成して収益を得る」.https://www.youtube.com/intl/ja_ALL/creators/shorts/ ,(参照 2024-11-10).
※2 参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
YouTube広告の課金形態を解説します。
再生課金は、動画広告が視聴されるごとに料金が発生するタイプの課金形態です。Cost Per Viewの略称であるCPVとも呼ばれます。
前述した通り、YouTubeの場合の再生課金は、動画が30秒以上再生されたり動画がクリックされたりするなど、何らかのアクションがあった場合に課金される仕組みです。動画広告が30秒未満の場合は、最後まで再生されると課金されます。
再生されない限り課金されませんが、ユーザーの興味を引く内容の広告動画を制作しなければ、動画広告制作にかかった費用が無駄になってしまうでしょう。
クリック課金とは、広告がクリックされた回数に応じて料金が発生する課金形態です。Cost Per Clickの略称であるCPCとも呼ばれます。
クリックされない限り、広告が表示されても料金は発生しません。動画広告の配信を通じて、ランディングページに誘導したい場合などに適している課金形態です。クリックするのは広告に興味を持った購買意欲の高いユーザーのため、費用対効果を高めやすい傾向にあります。
ただし想定よりもクリック数が多くなってしまった場合や、競合他社の動向によってクリック単価が高くなってしまった場合、想定よりも広告費用がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
インプレッション課金とは、広告が1,000回表示されるたびに料金が発生する課金形態です。Cost Per Milleの略称であるCPMとも呼ばれます。
一般的にCPVよりも安価で運用でき、ユーザーにブランドや商品を認知してもらうために動画広告を配信する際に適している課金形態です。ただし、コンバージョンを重視して広告を配信する際には向いていないでしょう。
YouTube広告で利用できるターゲティングは、大きく分けて「オーディエンス ターゲティング」と「コンテンツ ターゲティング」の2種類があります。それぞれの違いについて見ていきましょう。
オーディエンス ターゲティングとは、ユーザーを対象として行うターゲティングのことです。ユーザーの属性情報や興味関心、行動履歴などを組み合わせて、誰に動画広告を配信するかを決めます。
YouTube広告のオーディエンス ターゲティングの主な種類には、以下のようなものがあります。
オーディエンスターゲティングの種類 | 概要 | |
ユーザー属性グループ | ユーザーの年齢、性別、子供の有無、世帯収入を設定 | |
詳しいユーザー属性 | 学歴、就業状況、配偶者の有無、住宅所有状況など、より詳細なユーザー属性を設定 | |
興味・関心 | アフィニティセグメント | 特定のトピックに興味関心を持つユーザーをターゲットに設定し、ブランド認知向上や購入促進を行う |
カスタムアフィニティセグメント | ブランドごとにより詳細なアフィニティセグメントをカスタム設定する | |
ライフイベント | 引っ越し・大学卒業・結婚など、人生の節目となるライフイベントを迎える見込み顧客にアプローチする | |
購買意向の強いセグメント | 宣伝したい商品・サービスと類似のものを検索しているユーザーに対してアプローチする | |
カスタムセグメント | 最近Google検索を行った検索語句を基にターゲットを絞ってアプローチする | |
データセグメント | 広告主のYouTubeチャンネルとGoogle広告を紐付けることで、動画や動画広告の視聴履歴やYouTubeチャンネルの訪問履歴のあるユーザーにアプローチする | |
カスタマーマッチ | 広告主の持つ既存顧客データに基づき、YouTubeやGVPを利用しているユーザーへアプローチをする | |
類似セグメント | データセグメントおよびカスタマーセグメントを基に、類似した特徴のある新規ユーザーに対してリーチする |
コンテンツ ターゲティングとは、動画広告を配信する場所を対象として行うターゲティングのことです。どこに配信するかを設定することもできますが、逆に動画広告の配信を除外する場所を設定することもできます。
コンテンツターゲティングの種類は以下のようなものがあります。
コンテンツターゲティングの種類 | 概要 |
---|---|
プレースメント | YouTubeチャンネル、YouTube動画、Webサイト、アプリなど、広告を配信する場所を設定する |
トピック | YouTubeおよびGoogleディスプレイネットワーク上の特定のトピックを動画広告のターゲットとして指定し、関連するYouTube動画やYouTubeチャンネル、Webサイトなどに広告を配信する |
キーワード | 設定した任意のキーワードに基づき、関連性の高いYouTube動画やYouTubeチャンネル、Webサイトなどに広告を配信する |
デバイス | 端末別に広告を配信する場所を設定する |
YouTube広告のクリエイティブの規格をご紹介します。
YouTube広告の動画広告の規格は以下の通りです。
推奨 | 可能 | コールアウト | |
解像度 | 1080p(フル HD) HD の推奨ピクセル(px): 1,920 × 1,080 px(横長)1,080 × 1,920 px(縦向き)1,080 × 1,080 px(正方形) | 720p(標準 HD) 最小ピクセル: 1,280 × 720 px(横向き)720 × 1,280 px(縦向き)480 × 480 px(正方形) SD の最小ピクセル: 640 × 480 px(横長)480 × 640 px(縦長)480 × 480 px(スクエア) | 最適な画質を確保するため、SD の使用はおすすめしません |
アスペクト比 | 横向き: 16:9縦向き: 9:16スクエア: 1:1 | 横向き: 4:3(SD)縦向き: 2:3 | 最適な画質を確保するため、SD の使用はおすすめしません |
フォーマット | .MPG(MPEG-2 または MPEG-4) | .WMV、.AVI、.MOV および .FLV、.MPEG-1、.MP4、.MPEGPS、3GPP、WebM、DNxHR、ProRes、CineForm および HEVC (h265) | YouTube で音声ファイル(MP3、WAV、PCM ファイルなど)は承認されていません |
ファイルサイズ | 256 GB 以下 | ||
長さ | 長さは、フォーマットまたはキャンペーン タイプによって異なるため、Google 広告ヘルプセンターで特定のフォーマットまたはキャンペーン タイプを検索してください。または全リストをご覧ください。 |
※出典:YouTube広告ヘルプ.「動画広告の仕様について」.https://support.google.com/google-ads/answer/13547298?hl=ja ,(参照 2024-11-10).
横向きはYouTubeの一般的な比率のことで、テレビやパソコンのスクリーン、スマートフォンを横向きのフルサイズ画面で使用した際に表示されます。縦向きはYouTubeショートの一般的な比率で、スマートフォンを縦向きのフルサイズ画面で使用した際に表示されます。
YouTube広告のサムネイルの規格は以下のようになっています。
推奨 | 可能 | |
解像度 | 1,280 × 720 ピクセル | 1,280 x 640 ピクセル(最小) |
アスペクト比 | 16:9 | |
フォーマット | .JPG、.GIF または .PNG | |
ファイルサイズ | 動画の場合は 2 MB 未満、ポッドキャストの場合は 10 MB 未満 |
※1 出典:YouTube広告ヘルプ.「動画広告の仕様について」.https://support.google.com/google-ads/answer/13547298?hl=ja ,(参照 2024-11-10).
サムネイルとは、動画の表紙として表示される静止画のことです。インフィード広告は、検索結果やおすすめ動画にサムネイルとテキストが表示されます。
またコンパニオンバナー(パソコンのみ)の規格は以下のようになっています。
推奨 | |
サイズ | 300×60 |
フォーマット | JPEG、GIF、PNG |
ファイルサイズ | 最大で 150 KB |
※2 出典:YouTube広告ヘルプ.「動画広告の仕様について」.https://support.google.com/google-ads/answer/13547298?hl=ja ,(参照 2024-11-10).
コンパニオンバナーとは、インストリーム広告再生時に画面右上に表示されるバナー広告のことです。
効果的なYouTube広告のクリエイティブを制作するには、これからご紹介する5つのポイントを押さえておきましょう。
YouTube広告のクリエイティブを制作する際は、広告フォーマットに合わせた動画を制作しましょう。
例えばスキップ可能なインストリーム広告の場合でも、動画広告が再生されて5秒間はスキップができません。ユーザーの興味関心を引くには、最初の5秒間の内容が重要です。またバンパー広告の場合、6秒以内でインパクトを与えられるかどうかがポイントになります。出稿する広告フォーマットの特性を把握し、それに応じた動画を作ることで、より広告効果を高められるでしょう。
※1 参考:YouTubeヘルプ.「動画広告フォーマットの概要」.https://support.google.com/youtube/answer/2375464?hl=ja&ref_topic=2972947&sjid=5539560836029499808-AP,(参照 2024-11-10).
冒頭でユーザーを引き付ける動画を制作することも、YouTube広告のクリエイティブを制作する際のポイントです。
前述した通り、スキップ可能なインストリーム広告は動画再生から5秒間でユーザーの興味を引き出せるかどうかがポイントになります。動画全体の内容ももちろん重要ですが、冒頭の構成は特に重視するようにしましょう。冒頭に注意喚起を差し込んだり、続きが気になる構成にしたりすると、スキップされにくくなります。ブランド名やロゴなどは動画開始から5秒以内に中央や右下に表示させ、併せてナレーションも加えると良いでしょう。
またスマートフォンで視聴するユーザーに合わせて、注目を集めたい箇所を絞ったりフォーカスを強調したりするのも効果的です。
※参考:YouTube.「広告ガイドブック」.https://services.google.com/fh/files/misc/youtubeguidebook2020.pdf ,(参照 2024-11-10).
YouTube広告のクリエイティブを制作する際は、音楽や演出でユーザーの感情に訴えかけましょう。
ブランドや商品のイメージに合った音楽を使用すると、聴覚的にもユーザーに訴えかけられるので印象に残りやすくなります。また素早いカット割やスピーディーな展開にすることで、ユーザーの注目を引き付けやすくなります。加えて、ユーザーの属性や特徴に近い人物やキャラクターを動画広告に登場させると、親近感を持ってもらいやすいです。
効果的なYouTube広告のクリエイティブにするためには、取ってほしいアクションを明確に示すことも大切です。
商品やサービスの検索を促したいのか、キャンペーンに応募してほしいのかなど、広告の目的は異なります。文字や音声を使ってキーメッセージを伝えるとともに、動画の最後に取ってほしいアクションを明確に示しましょう。
ターゲットごとに動画を制作することも、YouTube広告のクリエイティブ制作のポイントです。
各キャンペーンのターゲットとなるオーディエンス像を明確にし、ターゲットに響くメッセージを動画に盛り込むことで、効果的なYouTube広告を出稿できます。例えば同じコスメのキャンペーンでも、コスメの購買意向が高いオーディエンスには「2024年注目のコスメ」、対象商品に関する検索をGoogleで行っているオーディエンスには、「◯◯(対象商品)が今なら10%オフ」などをクリエイティブの最初の5秒で伝えると、購買意欲を引き出しやすくなるでしょう。
最後にYouTube広告の配信手順をご紹介します。
YouTube広告を配信するには、まずYouTubeチャンネルを開設しましょう。チャンネルの開設は無料でできます。
チャンネルは見込み顧客や既存ユーザーとの接点になります。YouTube Studioを活用するとチャンネルのカスタマイズが可能なので、自社のイメージに合わせたカスタマイズを行い、独自性をアピールするのがおすすめです。
YouTubeチャンネルを開設したら、クリエイティブの規格に準じて動画広告を制作しましょう。
Google広告は、YouTube広告向けの動画制作ツールを無料で提供しています。動画制作が初めてでも簡単に広告が作れるので、まずは試してみるのがおすすめです。YouTube広告のWebサイトでは、動画広告の事例も閲覧できます。
動画広告を制作できたら、キャンペーンを設定します。
広告を配信する目的に合わせてフォーマットを選び、ペルソナやターゲットを踏まえてターゲティングを細かく設定します。
また予算の設定も重要なポイントです。設定する予算は、各キャンペーンに対する費用上限になるので、1日の平均費用を割り出し、無理のない範囲で設定するようにしましょう。
キャンペーンを設定したら出稿し、審査に通れば広告が配信できます。
広告を配信したら、成果を測定しましょう。
「YouTubeアナリティクス」やGoogle広告アカウントの「Google 広告レポート」を活用すると、広告を視聴したユーザーや表示頻度、エンゲージメント、リーチなどを確認できます。また、無料で利用できる「ブランド効果測定ツール」を活用すれば、認知度が向上しているか、ブランドイメージが向上しているか、ユーザーが行動を起こしているかを確かめることも可能です。
成果を測定し、改善点や問題点を洗い出して次の広告配信に生かせば、より効果的なYouTube広告の配信につなげられるでしょう。
視覚的にも聴覚的にも訴えかけ、文字よりも多くのメッセージを届けられるYouTube広告は、ブランドや商材の魅力を効果的に伝えられる広告手法です。目的に応じた広告フォーマットを選び、ターゲットに合わせて詳細なターゲティングを行うことで、費用対効果の高い広告配信ができます。動画共有プラットフォームとして多くのアクティブユーザーを抱えるYouTubeのメリットを生かしたYouTube広告で、認知度向上や売上アップを目指しましょう。
東証スタンダード上場企業の株式会社ジオコードでは、YouTube広告をはじめとした動画広告や各種Web広告、SNS広告の運用代行を行っています。Google Premier Partner Awardsで5期連続ファイナリストに選出されている他、さまざまな媒体での受賞歴があり、あらゆる業種での運用実績も豊富です。広告だけでなくSEOやコンテンツ制作、Web制作もワンストップで対応しています。YouTube広告やSNS広告の運用にお悩みの方は、お気軽に株式会社ジオコードにご相談ください。
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