オーディエンスターゲティングとは?広告配信に欠かせないターゲティング手法を解説
2021年4月30日
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更新日:2024年 12月 09日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
自社商品・ブランドの認知度アップや新規顧客獲得を目指している場合には、インスタ広告を活用するのも一つの手です。インスタ広告なら画像や動画を用いて商品の魅力を視覚的にアピールできます。
この記事ではインスタ広告の概要や利用するメリット、各設定項目などについて解説します。集客にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
そもそもインスタグラムは、画像や短い動画などの視覚的なコンテンツの共有に特化したSNS(social networking service:ソーシャルネットワーキングサービス)です。投稿された画像や動画を通じてユーザー同士で交流したり、企業やブランドの宣伝をしたりといった目的で、世界中のユーザーに利用されています。
インスタグラム広告(インスタ広告)は、企業やブランドの広告をインスタグラム上に掲載できるサービスです。広告の形式には画像や動画、カルーセル、ストーリーズなどさまざまな選択肢があります。またターゲティング機能を使って、年齢や性別、地域、興味関心などに基づき広告の配信先を絞ることも可能です。インスタ広告を適切に運用することで、企業・ブランドの認知度向上や新規顧客の獲得、エンゲージメントの向上、売上増加などにつながります。
インスタグラムの基本情報は以下の通りです。いずれも国内における数字となっています。
月間アクティブユーザー数 ※1 | 6,600万人以上(2023年10月時点) |
男女別利用率 ※2 | 男性:48.8% |
女性:63.6% | |
年代別利用率 ※2 | 10代:72.9% |
20代:78.8% | |
30代:68.0% | |
40代:57.2% | |
50代:51.7% | |
60代:22.6% |
※1参考:Meta.「Meta Marketing Summit Japan 2023」(参照 2024-10-15)
※2参考:総務省.「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」.”第5章5-1 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率”(2024-6-21)
インスタ広告を利用するメリットとしては、以下の5つが挙げられます。
以下でそれぞれについて説明します。
インスタ広告のメリットの一つは、幅広いユーザーにリーチできることです。インスタグラムは、さまざまな特性を持つユーザーを世界中に抱えています。インスタ広告を利用することで、年齢や性別、趣味嗜好の異なる幅広いユーザーに向けて製品やサービスの魅力をアピールできます。
広告感が出にくいこともインスタ広告のメリットです。インスタ広告は専用の広告枠ではなく通常の投稿エリアに掲載されるため、広告が自然に溶け込みます。また通常の投稿と似た広告フォーマットのため、あからさまな広告感がなくユーザーに違和感なく受け入れられやすいでしょう。
インスタ広告の大きなメリットとして、精度の高いターゲティング機能を利用できることも挙げられます。インスタ広告では、年齢や性別、地域、興味関心、行動履歴などの多様な情報に基づき、広告を配信するターゲットを設定できます。自社のサービスや商品に関心が高そうなユーザーに優先的に広告を配信することで、効率よく顧客を獲得できるでしょう。
クリックや商品購入などの成果につながりやすいこともインスタ広告のメリットです。従来のテキスト主体の広告と比べて、インスタ広告で配信される画像や動画を用いた広告はユーザーの興味を引きやすい特徴があります。サービスや商品の良さを視覚的・直感的にアピールできるため、広告のエンゲージメント率が高まりやすく成果が出やすい傾向にあります。
インスタ広告の最低出稿金額は一日100円となっており、低予算でも広告配信ができます。広告効果が未知数の状態で大規模な予算を投じるのはリスクが伴いますが、インスタ広告では万が一広告施策に失敗しても損失を最小限に抑えられます。また多額の予算をかけずに広告施策を始められることは、特に中小企業や新興ブランドにとって大きなメリットといえるでしょう。
インスタ広告を出稿できる配信面には「フィード」「ストーリーズ」「リール」「発見タブ」の4種類があります。配信面により異なる利点があるため、商材や目標に合わせて適切に選ぶことが重要です。以下では、それぞれの配信面について解説します。
フィードは、インスタグラムへのログイン後にメインで表示される画面です。フィードにはフォローしているアカウントの投稿がタイムライン形式で表示されます。
フィードはほぼ全てのユーザーが目にするため、ブランドの認知度向上や新商品の情報拡散を目的とする場合に適した配信面です。
ストーリーズは、ホーム画面のヘッダー付近に並ぶアイコンから閲覧できるコンテンツです。60秒までの短い動画を投稿・閲覧でき、投稿から24時間たつと自動的に削除されます。
ストーリーズは新商品の発売やセールの開始を告知する際など、短期的なプロモーションを行うのに適した配信面です。
リールは最長3分間の動画を投稿・視聴できる機能です。リールタブだけでなく、フィードや後述する「発見タブ」にも表示されるため、多くのユーザーにリーチできます。
またストーリーズよりも長い動画広告を制作できるので、凝った表現でユーザーの関心を引き付けやすいです。
発見タブは、ユーザーがフォローしていない新しいアカウントや投稿を発見するための機能です。発見タブには、ユーザーの興味やアプリ上での行動履歴に基づいたおすすめの投稿が表示されます。そのため自社の商品やブランドに関心を持ちそうな、新しいフォロワーや顧客を獲得するために適した配信面だといえます。
インスタ広告を出稿する際には、広告の配信目的を設定します。設定できる配信目的は以下の6種類です。
配信の目的を適切に設定しておくことで、その目的を達成できるように広告の配信が最適化されます。
また配信目的の種類によって、選択できるコンバージョン先も以下のように変わります。
配信目的 | 選択できる主なコンバージョン先 |
---|---|
売上 | Webサイト |
アプリ | |
Webサイトとアプリ | |
メッセージアプリ | |
電話 | |
リード | インスタグラム |
インスタントフォーム | |
インスタントフォームとMessenger | |
Webサイト | |
通話 | |
エンゲージメント | Webサイト |
アプリ | |
Facebookページ | |
メッセージアプリ | |
広告 | |
電話 | |
アプリの宣伝 | アプリ |
トラフィック | Webサイト |
アプリ | |
インスタグラムのプロフィール | |
メッセージアプリ | |
電話 | |
認知度 | なし |
以下ではそれぞれの配信目的の概要について把握していきましょう。
配信目的として「売上」を設定すると、とりわけ購買意欲の高いユーザーへのリーチに最適化されます。オンラインショップへの集客を増やし、商品の売上を上げたい場合におすすめの配信目的です。
「リード」は問い合わせや資料請求、メルマガへの登録などの数を増やしたい場合に適した配信目的です。広告をクリックするだけでなく、遷移先でアクションを起こす可能性が高いユーザーに対して広告が配信されやすくなります。
「エンゲージメント」はユーザーにコメントやいいね、シェアなど広告に対して何かしらのアクションを起こしてほしい場合におすすめの配信目的です。ユーザーが広告に反応することでアルゴリズムが有利に働き、他の投稿のインプレッション増加も期待できます。
特定のアプリをインストールしてもらいたい場合には、配信目的に「アプリの宣伝」を選ぶと良いでしょう。また既存アプリの新機能リリースを知らせる際にも有効です。
配信目的として「トラフィック」を選択すると、指定のWebサイトへの訪問者数増加を狙えます。サービスサイトやLPへ多くのユーザーを誘導したい場合におすすめの配信目的です。
商品やブランドの名前を幅広いユーザーに知ってもらいたい場合は「認知度」を配信目的として選ぶと良いでしょう。例えば新しいブランドや新規サービスの宣伝を行いたい場合に適しています。
インスタ広告では、画像や動画、カルーセルを含む多様なクリエイティブを利用できます。ブランドや商品の魅力を伝えるために最適なクリエイティブを選択しましょう。ここでは主なクリエイティブの種類を紹介します。
画像広告は、画像+テキストで構成される最もベーシックなクリエイティブです。ほぼ全てのインスタグラムユーザーが見慣れている形式のため、比較的違和感なく受け入れてもらえます。
また何よりも、画像一枚とテキスト説明さえ用意すればよいため、手間をかけずに運用できることが大きなメリットです。初めてインスタ広告を運用する場合にも適しています。
画像広告の仕様は以下の通りです。
ファイルタイプ | JPG、PNGを推奨 |
アスペクト比 | 1:1を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
主な配信面 | フィード、ストーリーズ、発見タブ |
動画広告は、画像広告と並び人気の高いクリエイティブです。商品やサービスの利用シーンをイメージしやすいため、強い訴求力を持ちます。
また動画広告でもテキストを使用できるため、具体的な情報を補足することも可能です。
動画広告の仕様は以下の通りです。
ファイルタイプ | MP4、MOV、GIFを推奨 |
アスペクト比 | 4:5を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
主な配信面 | フィード、ストーリーズ、リール、発見タブ |
カルーセル広告は、一つの広告内に複数の画像や動画を組み合わせられるクリエイティブです。ユーザーは画像や動画を横にスワイプして、次々とコンテンツを視聴していきます。
カルーセルは、商品のバリエーションやさまざまな特徴を一挙に紹介するのに適しており、網羅的な商品紹介ができます。カルーセル広告は多様な商品ラインナップを持つブランドや、色やデザインにバリエーションがある商材の宣伝に効果的です。
カルーセル広告の仕様は以下の通りです。
画像のファイルタイプ | JPG、PNGを推奨 |
動画のファイルタイプ | MP4、MOV、GIFを推奨 |
アスペクト比 | 1:1、4:5を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
カルーセルカードの数 | 2~10 |
主な配信面 | フィード、ストーリーズ |
コレクション広告はメイン画像/動画と、複数のサブ画像で構成されるクリエイティブです。広告上部にメインとなる画像/動画が大きく配置され、下部に小さなサブ画像が並ぶレイアウトとなっています。
人気のレイアウトは、メインとしてブランドの世界観を表現したカバー画像や動画を配置し、サブとして商品画像を複数配置するというものです。コレクション広告を上手く使えば、カタログのように商品の魅力を効果的に伝えられます。
また画像にリンクを設定できるため、商品画像からECサイトへユーザーを遷移させたいときにもおすすめです。
コレクション広告の仕様は以下の通りです。
画像のファイルタイプ | JPG、PNGを推奨 |
動画のファイルタイプ | MP4、MOV、GIFを推奨 |
アスペクト比 | 1.91:1~1:1 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
主な配信面 | フィード、ストーリーズ |
ストーリーズ広告は、インスタグラムのストーリーズ機能内にて表示される広告形式です。画像の場合は5~16秒間表示され、動画の場合は35秒未満であれば全編再生されます。
ストーリーズ広告はスマートフォンに全画面表示されるため、没入感が高いことがメリットです。ユーザーに視覚的に大きなインパクトを与え、商品へ強い印象を残せるでしょう。
ストーリーズ広告の仕様は以下の通りです。
画像のファイルタイプ | JPG、PNGを推奨 |
動画のファイルタイプ | MP4、MOV、GIF |
アスペクト比 | 9:16を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
主な配信面 | ストーリーズ |
リール広告は、短い縦型動画でユーザーにブランドや商品の魅力を伝えるクリエイティブです。通常の投稿の間に同じフォーマットで差し込まれるため、広告感が薄まりユーザーに忌避感を与えにくいとされています。またスマートフォンでの画面占有率が高い点はストーリーズ広告と同様のメリットです。
リール広告の仕様は以下の通りです。
画像のファイルタイプ | JPG、PNG |
動画のファイルタイプ | MP4、MOV |
アスペクト比 | 9:16を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 72文字以内を推奨 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
主な配信面 | リール |
発見タブ広告は、ユーザーが新しいコンテンツやアカウントを探せる機能である発見タブに表示されるクリエイティブです。画像とテキスト、あるいは動画とテキストを組み合わせた広告を配信できます。発見タブにはユーザー一人ひとりの興味関心に基づく、おすすめの投稿が表示されるのが特徴です。そのため発見タブを利用するユーザーは、未知のコンテンツや新たな刺激を求めている可能性が高く、広告との相性が良いと考えられます。
発見タブ広告の仕様は以下の通りです。
画像のファイルタイプ | JPG、PNGを推奨 |
動画のファイルタイプ | MP4、MOV、GIFを推奨 |
画像のアスペクト比 | 9:16を推奨 |
動画のアスペクト比 | 4:5を推奨 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上を推奨 |
メインテキスト | 125文字以内を推奨 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB |
主な配信面 | 発見タブ |
スライドショー広告は、複数の画像を連続して表示させるクリエイティブです。広告作成に時間やリソースを費やすことなく、既存の画像素材を使用して手軽に動きのある広告を配信できます。
またカルーセル広告とは異なり、ユーザーが操作しなくても画像が切り替わる点もメリットです。動きのあるリッチな広告を配信したいけれど、制作の難易度や手間がネックとなっている場合に適した広告形式だといえます。
スライドショー広告の仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | 16:9または1:1 |
解像度 | 1,080 x 1,080ピクセル以上 |
画像枚数 | 2~15枚 |
主な配信面 | – |
ショッピング広告は、インスタグラム上で直接商品を紹介し購入を促せるクリエイティブです。インスタグラム上の写真や動画に商品タグを付けることで、ユーザーは簡単に商品情報や価格を確認し、購入ページへとアクセスできます。
2020年にインスタグラムのアクティブユーザー4,500人を対象に行われた調査によると、調査対象者の半数近くが毎週インスタグラムを使って買い物をしていたことが分かっています(※)。ショッピング広告は購買意欲の高いユーザーへリーチする良い手段だといえるでしょう。
ショッピング広告の仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | 1:1、4:5 |
画像サイズ | 1,080ピクセル×1,080ピクセル1,080ピクセル×1,350ピクセル |
タグ付け | 画像1枚につき5つまで |
対象の配信面 | フィード、発見タブ |
※参考:Instagram for Business.「Instagramショッピングとは」(参照 2024-10-15)
ダイナミック広告は、一つの商品広告を見たユーザーに、関連商品をおすすめできるクリエイティブです。あらかじめ商品カタログをアップロードしておけば、適切なターゲットに適切な商品の広告が自動で配信されます。具体的には商品の詳細ページを見た、あるいはカートに入れた人などがターゲットとして設定されます。EC事業はもちろん、ホテルやツアーなどの旅行業にも適した広告形式といえるでしょう。
ダイナミック広告の仕様は以下の通りです。
画像サイズ | 500 x 500ピクセルで統一 |
主な配信面 | – |
ブランドコンテンツ広告は、インフルエンサーやクリエイターが作成したコンテンツを活用し、企業やブランドの宣伝を行うクリエイティブです。通常の投稿との違いとして、アカウント名の下に「広告」と表示される他、説明文の冒頭に「~~とのタイアップ」という記載がされます。
インフルエンサーやクリエイターのアカウントから広告を配信することで、自社アカウントからではリーチできないユーザー層に商品やブランドを認知してもらえることがメリットです。
リード獲得広告は、見込み顧客の情報を集めるのに適したクリエイティブです。具体的には名前や性別、メールアドレスといった情報を全てインスタ広告上の入力フォームを介して収集できます。自社でホームページや入力フォームを作成せずとも、リードを獲得できることがメリットといえるでしょう。また事前に設定しておけば、最寄り店舗の検索や来店日時の予約といった機能を持たせることも可能です。
モバイルアプリ広告は、特定のアプリのインストールを促進するためのクリエイティブです。具体的には広告をクリックした際に、App storeやGoogle Playストアなどのアプリストアへと遷移するように設定できます。
またモバイルアプリ広告は、アプリをインストール済みであるものの利用頻度が低いユーザーへのアプローチにも有効です。アプリ内でのキャンペーンやイベントを告知することで、再びアクティブユーザーとなる可能性があります。
インスタグラム広告で設定できる遷移先の種類と、主な目的は以下の通りです。
遷移先 | 主な目的 |
---|---|
Webサイト | 商品の詳細情報を提供し、オンラインショップなどでの購入を促進する。 |
アプリストア | アプリの新規インストールや既存ユーザーへの利用促進を行う。 |
電話 | ユーザーがワンクリックで電話をかけ、予約や問い合わせをスムーズに行えるようにする。 |
メッセージアプリ | 顧客と直接やり取りし、円滑なコミュニケーションを促す。 |
インスタグラムのプロフィールページ | フォロワーを増やし、さらにコンテンツを閲覧してもらう。 |
インスタントフォーム | ユーザーの情報を収集し、リード獲得や市場理解に役立てる。 |
自社サイトやオンラインショップ、LPなどのWebサイトへ遷移させることで、ユーザーはインスタ広告で興味を持った商品の情報収集をしたり、そのまま購入したりといった行動を起こす可能性があります。
またアプリストアや電話予約へと誘導し、直接コンバージョンへとつなげるのも良いでしょう。
メッセージアプリやインスタグラムのプロフィールページ、インスタントフォームへと遷移させ、ひとまず見込み顧客の獲得を目標とするのもおすすめです。
インスタ広告を効果的に運用するためには、適切なターゲティングを行うことが重要です。インスタ広告では、以下の3通りのターゲティング方法が提供されています。
以下ではそれぞれの特徴について説明します。
コアオーディエンスは年齢や性別、地域、興味関心といった基本情報に基づき、ユーザーを絞り込むターゲティング方法です。
例えば商品のターゲットが20~30代の男性である場合は「20~39歳」かつ「男性」という条件を設定することでターゲティングできます。また東京にある実店舗に集客をしたい場合には、地域を「東京都」に絞って広告を配信することも可能です。
コアオーディエンスでは細かい条件を設定して広告の配信先を指定できるため、商品やサービスのペルソナが明確になっている場合におすすめのターゲティング方法だといえます。
カスタムオーディエンスは、既存の顧客データやWebサイト訪問者、アプリ利用者などの情報を基にターゲティングを行う方法です。
例えばWebサイトへの訪問履歴を活用し、直近でWebサイトを訪問したユーザーへ広告を配信できます。また既存顧客のリストを使用して、リピーター向けの特別オファーを届けるといった使い方も可能です。
すでに一定量の顧客データを保有している場合におすすめのターゲティング方法だといえます。
類似オーディエンスは、既存顧客のデータに基づき類似性の高いユーザーを絞り込むターゲティング方法です。既存顧客へそのままアプローチするカスタムオーディエンスとは異なり、既存顧客と似ている別のユーザーへリーチしたい場合に使用します。
例えば、ロングセラー商品のリニューアルに際して新規顧客を獲得したい場合や、ペルソナが固まりきっていない場合におすすめのターゲティング方法です。
インスタ広告を運用するのにかかる費用は、大きく「インスタ広告への課金」と「広告代理店への依頼費用」「インフルエンサーへの依頼費用」の3つです。ここではインスタ広告の課金方式と運用を代行してもらう場合の費用相場について解説します。
インスタ広告ではさまざまな課金方式が用意されており、広告の目的や予算に応じた柔軟な運用が可能です。具体的にはインプレッション課金(CPM)、クリック課金(CPC)、再生数課金(CPV)、アプリインストール課金(CPI)の4つの課金方式が利用できます。ここでは各課金方式の特徴を解説します。
インプレッション課金(CPM)は、広告がユーザーのアプリ画面に表示されるごとに課金される方式です。1,000回の表示当たりの費用相場は500~1,000円と、比較的低コストで運用できることがメリットである一方、リンクのクリックや購入といった成果が全く出なくても課金されることはデメリットといえます。まずは認知を拡大したいブランディング初期などに適した課金方式です。
クリック課金(CPC)は、広告がクリックされるごとに費用が発生する課金方式です。
クリック課金は実際に広告がクリックされた数に応じて費用が決まるため、広告の費用対効果を測定しやすいことがメリットです。一方で課金額の相場は1クリック当たり40~100円と高めなため、クリック先でのコンバージョン率が低いと採算が取れなくなるリスクがあります。
広告に興味を示した見込みの高いユーザーだけに、広告費をかけたい場合におすすめの課金方式です。
再生数課金(CPV)は、動画広告が一定時間再生されるごとに費用が発生する課金方式です。
再生数課金は動画を一定時間以上視聴した、見込みの高いユーザーへ広告費を割けることがメリットです。ただし再生1回当たりの課金額が4~7円と、インプレッション課金と比べると単価が高いことはデメリットといえます。
音や動きのあるリッチな広告で、商品の魅力をアピールしたい場合におすすめの課金方式です。
アプリインストール課金(CPI)は、ユーザーが広告を通じてアプリをインストールするごとに費用が発生する課金形態です。
この方式はアプリのインストールという成果に結びついてから課金されるため、広告費の無駄が少ないメリットがあります。ただし課金単価は1インストールごとに100~250円と比較的高額であるため注意しましょう。
アプリインストール課金は、アプリに興味があるユーザーにのみ絞って広告費をかけたい場合におすすめの課金方式です。
インスタ広告を運用するためのノウハウやリソースが社内にない場合には、広告代理店の運用代行サービスを利用すると良いでしょう。
広告代理店にインスタ広告の運用を依頼する費用は、広告費の20%が相場です。例えば全体の予算として月100万円を考えているなら、その内20万円が広告代理店へ支払う手数料となり、残りの80万円が広告運用費となります。
全体の広告費は自由に設定できますが、最低金額が月20万~50万円に設定されていることが多いです。また多くの広告代理店で初期費用は0円となっています。
弊社ジオコードのインスタ広告運用代行の価格は以下の通りです。
運用手数料 | 20% |
広告費の最低金額 | 月50万円~ |
アカウント無料診断やサービス説明にも応じていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
インスタグラムを通じて集客をする手段の一つとして、インフルエンサーマーケティングを行う会社に依頼する方法もあります。インフルエンサーマーケティングとは、SNSで大きな影響力をもつインフルエンサーに商品やブランドの宣伝をしてもらい、認知拡大へとつなげる手法です。
インフルエンサーへの依頼費用の方式には、大きく月額制とフォロワー単価に応じた都度払いの2通りがあります。
月額制の場合は月30万円~が目安です。ただしキャスティングするインフルエンサーのフォロワー数や、依頼する範囲により費用は大きく変動します。
一方、フォロワー単価は1~6円が目安です。フォロワー単価にフォロワー数をかけた金額が、各案件でかかる費用相場となります。例えばフォロワー単価が3円で、フォロワー数が10万人のインフルエンサーをキャスティングする場合の依頼費用は30万円が目安です。
インスタ広告を作成するには、主に以下の3通りの方法があります。
それぞれの手順を解説します。
インスタグラムアプリから直接広告を作成する方法です。以下の手順で広告を作成できます。
以上の手順でインスタ広告の配信が開始します。インスタグラム以外のアプリやツールを使用しない、最も手軽な方法です。
Facebookページとは、主に企業向けに商品・サービスの宣伝や、顧客とのやり取りをできる場として提供されているサービスです。一般的なFacebookアカウントと比較してビジネスに役立つ機能が充実していることから「Facebook ビジネスアカウント」とも呼ばれます。
Facebookページからインスタ広告を作成する方法は以下の通りです。
Facebookページからの配信手順は以上です。すでにFacebookページの操作に慣れている場合には、こちらの方法で広告を作成すると良いでしょう。
広告マネージャはMetaが提供する、広告を作成・管理するための専用ツールです。広告を作成・配信することはもちろん、出稿した全ての広告のパフォーマンスを確認することもできます。
広告マネージャからインスタ広告を作成する方法は以下の通りです。
広告マネージャでの広告作成の手順は以上です。広告マネージャを使うと、インスタグラムアプリやFacebookページを使う方法よりも詳細な設定ができます。厳密なターゲティングを行いたい場合や広告効果の測定まで行いたい場合には、広告マネージャの利用がおすすめです。
インスタ広告で成果を得るためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。ここでは広告作成や配信設定で気を付けるべきポイントを、いくつかご紹介します。
インスタ広告で成果を出すには、魅力的なビジュアルの広告であることが不可欠です。いわゆる「インスタ映え」を意識したデザインにすることでユーザーの関心を引き付け、エンゲージメントを高められます。
具体的には、まず鮮やかで高解像度の画像や動画を使用してください。発色が良く画質の優れる広告はフィードやストーリーズの中で埋もれることなく、ユーザーの目を引きつけます。また一貫したブランドカラーを用いることで、ユーザーにブランドを認知してもらいやすくなるでしょう。
インスタ広告で望んだ成果を出すには、商材や目標に合わせた適切な配信目的を選ぶことも重要です。
例えば商品の売上をアップさせたいにもかかわらず「トラフィック」を配信目的に選んでしまうと、期待する成果が得られない可能性があります。「トラフィック」はサイトへの訪問者が増えるように最適化するための配信目的であって、購買意欲が高いユーザーにリーチできるとは限らないからです。
今回の広告配信で実現したいのは認知拡大なのか、コンバージョンなのか、あるいはそれ以外なのかを考えた上で配信目的を選択しましょう。
インスタ広告に適切なハッシュタグを付けることで、広告が見込み顧客へリーチする可能性を高められます。商材と関連度の高いハッシュタグがある場合には、積極的に活用しましょう。ただし過剰なハッシュタグの使用はユーザーに不信感を与えるリスクがあるため、3~5個程度が適切とされています。
またブランドや商品の認知度が上がってきたら、独自のハッシュタグを作成するのもおすすめです。キャンペーンに特化したハッシュタグを作り、ユーザーに使用してもらうことで、自然な形でブランドや商品の露出を増やせます。
インスタ広告で成果を出すためには精度の高いターゲティングが重要ですが、一方でターゲットの絞り込み過ぎには注意が必要です。過度に細かくターゲティングを行うと、広告が配信されるユーザー数が限られてしまい、リーチの拡大や新規顧客の獲得が難しくなるからです。
例えば商材のペルソナに合わせて「29歳の女性」だけに広告を配信すると、機会損失が多くなります。このような場合は「26~35歳の女性」のように年齢設定に10歳程度の幅を持たせることで、より多くの潜在顧客にリーチできるはずです。
ターゲティングの精度と広さのバランスを考えて、適切なオーディエンス設定を探りましょう。
よほど広告運用経験のある方でない限り、初回のインスタ広告配信で狙い通りの成果を出すのは困難です。そのためインスタ広告で成果を出すには「インサイト」を活用しPDCAサイクルを回すことは必要不可欠といえます。
インサイトとは、インスタグラムが公式に提供する投稿・広告の分析ツールです。ダッシュボードで広告へのリーチ数や、投稿へ反応したユーザーの数などを確認できます。デザインや文言を変えた複数パターンの広告をインサイトで見比べることで、リーチが増えたり、高い反応が得られたりする広告の傾向が徐々に掴めてくるでしょう。
SNS広告についてもっと知るなら、こちらの記事がおすすめです!
インスタ広告は、企業やブランドの広告をインスタグラム上に掲載できるサービスです。プラットフォームの大きさを生かして幅広いユーザーにリーチできる他、多彩な配信面やクリエイティブを通して魅力的な広告を配信できます。また課金形態もさまざまあるため、予算や事業規模に合わせて柔軟に配信頻度や期間を変更可能です。
社内のリソースだけでインスタ広告を運用するのが困難な場合には、株式会社ジオコードのWeb広告運用代行をぜひご利用ください。お客さまの目的や広告運用状況に合わせて、当社のコンサルタントが最適なWeb広告運用プランをご提案いたします。