ソーシャルメディア(SNS)広告とは? 主な種類やメリット、成果を上げるコツを解説!

一般的なツールとしても、ソーシャルメディア(SNS)は普及していますが、広告媒体としても認知され、その市場規模は急激に拡大しています。2022年国内ソーシャルメディアマーケティングの市場動向調査によると、2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は、前年比117%となる1兆899億円が見込まれていることが発表されました。(※)

多くの企業がソーシャルメディア広告を活用している中で効果的な広告を打ち出すには、まずソーシャルメディア広告がどのようなものなのか理解を深める必要があります。

そこで本記事では、ソーシャルメディア広告の特徴や主な種類、メリット・注意点、成果を上げる広告運用のコツなどをまとめました。これからソーシャルメディア広告の運用を始めたい方、運用がうまくいかずにお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

※参考:株式会社サイバー・バス. 「【市場動向調査】2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し。2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円に

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ソーシャルメディア広告とは?

ソーシャルメディア広告とは、その名のとおりインターネット上で個人や企業が発信を行うソーシャルメディアに掲載される広告のことです。以下のようなメディアに掲載される広告が、ソーシャルメディア広告と呼ばれます。

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • LINE
  • YouTube
  • TikTok
  • Pinterest
  • 食べログ
  • トリップアドバイザー
  • アットコスメ
  • ブログ
  • Yahoo!知恵袋
  • Wikipedia
  • まとめサイト など

ソーシャルメディアとは?

ソーシャルメディアは、インターネット上のメディアの一種で、個人や企業が情報の発信・共有・拡散することで構成されるものです。ユーザーは情報の発信も受信も可能で、人と人がつながって情報が流通します。

ソーシャルメディアは、大きく分けると以下のような種類があります。

  • コミュニケーション
  • レビュー・口コミ
  • 集合知・巨大知
  • 情報発信

SNSとの違い

ソーシャルメディア=SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と思っている方もいるのではないでしょうか。SNSはソーシャルメディアの一つで、ソーシャルメディアとSNSがイコールなわけではありません。

SNSは、人と人をつなぎ、コミュニケーションを促す機能を持った会員制のオンラインサービスです。同じ趣味を持つ人、友人、家族などが相互コミュニケーションを取り、楽しむ場として浸透しています。SNSに該当するのは、FacebookやTwitter、Instagram、LINEなどです。

近年はさまざまなタイプのSNSが登場し、コミュニケーションに特化しつつも、それ以外の機能を兼ね備えたSNSが増えてきました。そのため、ソーシャルメディアとSNSの定義が曖昧になり、同じものだと捉えている人も増えているようです。

ソーシャルメディア広告の目的

さまざまな広告がある中で、ソーシャルメディア広告はどのような目的を持った広告なのでしょうか。二つの目的を紹介します。

ターゲットとのつながりを作る

ソーシャルメディア広告の目的の一つが、ターゲットとのつながりを作ることです。ソーシャルメディアを使って広告を配信してターゲットが広告に接触すると、つながりが生まれて、企業は自社アカウントのフォロワーやブランドのファンを増やせます。

具体的には「いいね!」を増やすFacebookの「いいね!広告(Page Like Ad)」や、フォロワーを増やすTwitterの「プロモアカウント」、LINEの「スポンサードスタンプ」などが、ターゲットとのつながりを作ることを目的としたソーシャルメディア広告です。

商材やサービスを多くのターゲットに伝える

もうひとつの目的は、多くのターゲットに商材やサービスの情報や魅力を伝えることです。ユーザーがSNS上に表示される広告をタップすると、自社サイトやランディングページ、アプリのインストール画面に遷移します。うまく誘導できれば、商材やサービスの魅力を深く知ってもらうことができるでしょう。

具体的にはFacebookやInstagramの「投稿広告(Page Post Ad)」、Twitterの「プロモツイート」、LINEの「Timeline AD」などは、多くのターゲットに情報を伝えることを目的としたソーシャルメディア広告です。

ソーシャルメディア広告の主な種類

ソーシャルメディアが普及している今、さまざまなソーシャルメディア広告が登場しています。ここからは、代表的なソーシャルメディア広告の種類を紹介します。

Facebook広告

Facebookは、30〜40代のビジネスパーソンを中心として利用されているソーシャルメディアです。

他のソーシャルメディアと比べて、詳しい個人情報を登録する必要があるので、Facebook広告はより細かなターゲティングが可能になります。広告フォーマットの種類が多いため、特徴を知り、自社に合ったフォーマットを選ぶことが大切です。

Facebook広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

画像広告(写真広告)

画像広告は、画像1枚とテキストで構成されています。Facebook広告以外のソーシャルメディア広告でも広く用いられるフォーマットです。画像とテキストがあれば簡単に出稿できるため、初めてのFacebook広告や、お試しでの導入にも向いています。

※参考:Meta. 「写真広告

動画広告

動画広告は、動画とテキストで構成されています。画像よりも多くの情報を伝えられるため、商材・サービスの特徴や魅力を伝えやすく、視覚的に訴求できるので、画像広告よりも多くの人の目に留まりやすいです。ブランディングにも適しています。

カルーセル広告

カルーセル広告は、一つの広告枠に複数の画像・動画をカタログのように掲載できます。最大10点まで画像・動画を組み合わせることができ、それぞれに異なるリンクをつけることも可能です。多くの商材を宣伝したい場合や、ストーリー性のある広告を配信したい場合に向いています。

※参考:Meta. 「カルーセル広告

スライドショー

スライドショーは、複数の画像や音楽、テキストを組み合わせ、スライドショー形式で配信できる広告です。動画広告と似たメリットを持ちますが、動画広告よりも少ない工数で、ストーリー性のある広告を作成できます。また、使用データ量が少ないため、通信環境が悪いユーザーにも情報を届けることが可能です。

コレクション広告

コレクション広告は、メインとなる画像・動画の下に、グリッド形式で4点以上の商品画像を並べられる広告です。ブランディングを目的とした広告と、コンバージョンを目的とした広告を同時に配信できます。メインとなる画像・動画をタップするとフルスクリーン表示になり、商品画像をタップすると、そのままECサイトへ誘導することが可能です。

※参考: Meta. 「コレクション広告

ダイナミック広告

ダイナミック広告は、ユーザーの興味関心に合わせて最適な広告を配信できます。事前に商品情報を登録しておけば、ターゲットに合わせて画像広告・カルーセル広告・コレクション広告のいずれかでクリエイティブが自動生成されます。高いターゲティング精度で、各ユーザーへの効果的な広告配信が可能です。

リード獲得広告

リード獲得広告は、Facebook上でユーザー情報や見込み客リストの獲得を完結できる広告です。ユーザーは、外部リンクに移ることなく必要な情報をフォームに入力できます。Facebookに登録している情報は自動入力されるため、入力する煩わしさを軽減できるのが特徴です。ユーザーのモチベーションを保ったまま、スムーズにリード獲得が目指せます。

クーポン広告

クーポン広告は、自社クーポンの配布ができる広告です。ユーザーが広告をタップするとクーポンが発行され、実店舗やECサイトで活用してもらえます。既存顧客とのつながりを強化できますし、新規顧客獲得にも効果が得られるでしょう。

イベント広告

イベント広告は、自社が開催するイベントへの参加を促す広告です。細かなターゲティング設定が可能で、興味関心を持ちそうなユーザーをターゲットにして、イベントの認知度向上を目指せます。イベント広告をタップすると「参加予定」「興味あり」など、事前に設定した選択肢からユーザーが意思表示できるので、ユーザーデータの取得も可能です。

Twitter広告

20〜30代を中心に幅広い世代に使われているTwitterは、他のSNSよりも高い拡散力を持つソーシャルメディアです。

Twitter広告は通常投稿と同じように「いいね!」や「リツイート」が可能で、拡散力を活かした「フォロー&リツイートキャンペーン」は多くの企業が導入しています。 二次拡散されたツイートには課金が行われないため、幅広く広告を認知してもらえる可能性があるにもかかわらず、コストを抑えた広告配信も可能です。また、ツイートやフォロワーからユーザーの興味関心を推測し、細かなターゲティングができます。

Twitter広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

画像広告

画像広告は、最大5MBまでの画像1枚とテキストを配信し、商材やサービスの特徴や魅力を紹介できます。テキストは、本文とリンクを合わせて全角で140文字・半角で280文字以内です。

※参考:Twitterビジネス. 「広告クリエイティブの仕様

動画広告

動画広告は、動画とテキストを配信できる広告です。動画の長さは最大2分20秒で最大1GBまで投稿できますが、Twitterは15秒以内で30MB未満を推奨しています。動画でブランドストーリーや商材・サービスの魅力を伝えられるのが特徴です。

※参考:Twitterビジネス. 「広告クリエイティブの仕様

カルーセル広告

カルーセル広告は、ブランドのストーリーを伝えたり、商材やサービスをカタログのように紹介するのに適した広告です。一つの広告枠で、2〜6点の画像・動画を使用でき、それぞれに誘導先のリンクを設定できます。

※参考:Twitterビジネス. 「広告クリエイティブの仕様

モーメント広告

モーメント広告は、一連のツイートをまとめられる「モーメント」という機能を活用し、広告にストーリー性を持たせることができます。一つのTwitter広告では伝えきれない情報を、効果的に発信できる広告です。

テキスト広告

テキスト広告は、テキストのみで配信できる広告です。通常のツイートと同じく、全角で140文字の投稿ができますが、うち12文字分は誘導先のリンクに使用されます。実質使える文字数は全角で128文字です。

※参考:Twitterビジネス. 「広告クリエイティブの仕様

Instagram広告


Instagramは20〜40代を中心に利用され、特に女性から支持されているSNSです。写真や動画がメインで、おしゃれな写真や動画を意味する「インスタ映え」はトレンドとなっています。

写真や動画の魅せ方に強みを持つInstagramの広告は、ビジュアルで視覚的に訴えられるのが特徴です。ユーザーの利用履歴に基づく属性でターゲティングができるため、広告を届けたいターゲットにピンポイントでの配信ができます。

Instagram広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

タイムライン(フィード)

タイムラインは、Instagramのタイムライン上に画像もしくは動画とキャプションで構成された広告を配信できます。通常の投稿を見るように広告がタイムラインに並ぶため、ユーザーが「広告を見ている」という意識を持ちづらいのはメリットです。ショッピングタグを設置すれば、Instagramショップの商品ページへダイレクトに誘導できます。

ストーリーズ

ストーリーズは、Instagramの機能の一つであるストーリーズに縦型の動画や画像の広告を配信できます。ストーリーズは24時間だけ閲覧できる機能ですが、広告の場合は掲載期間を自由に設定できるのが特徴です。アンケートや質問機能をつけてユーザーとコミュニケーションが取れる他、ショッピングタグも追加できます。

発見タブ

発見タブは、ユーザーの閲覧履歴やフォロワーを基に、興味関心がありそうなコンテンツをサムネイルで表示する機能です。ユーザーがサムネイルのなかから、何らかの一般投稿をタップした状態でスクロールすると、広告が表示されます。タイムラインで使用したクリエイティブを、発見タブの広告として使用することもできます。

LINE広告

LINEは月間ユーザー数9,400万人(2022年12月末時点)を超えるコミュニケーションアプリで、日本の人口の7割程度(2022年1月1日時点)が利用しています。(※1)(※2)

LINE広告はLINEアプリ内のさまざまな場所への広告配信が可能です。ユーザー数の多いアプリ上に配信できるため、幅広く商材やサービスを認知してもらえます。また、みなし属性や購買経験を基に、詳細なターゲティングができるのも特徴です。ユーザー数が多いLINEへの広告配信は、ターゲティング設定が重要なカギになります。

LINE広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

(※1)参考:LINEキャンバス. 「LINEのユーザーはどんな人?

(※2)参考:LINE for Business. 「LINE Business Guide

Smart Channel(トークリスト)

Smart Channelは、LINEのトークリストの最上部に配信できる広告です。広告をタップすると、自社サイトやランディングページに移ります。トークリストは、LINEのなかで最もユーザーのアクティブ性がある場所です。幅広く認知度を上げたい大規模なプロモーションに向いています。

LINE NEWS

LINE NEWSは、月に6,800万人以上(2019年7月時点)が利用するLINE内のニュースコンテンツです。LINE NEWSに広告を配信すると、ニュースタブのトップページや記事一覧に広告が表示されます。また、370媒体(2021年11月時点)のメディア向け配信プラットフォームの記事一覧にも広告が配信されます。(※)

LINE NEWSのユーザーは、インフルエンサー要素を持つ傾向にあり、興味がある商材・サービスへの購入意欲も高いため、コンバージョンを狙った広告配信にも効果的です。

※参考:LINE for Business. 「LINE NEWS

LINE VOOM

LINE VOOMは元々タイムラインと呼ばれていたLINE内のサービスがリニューアルされたものです。ユーザーの興味関心に合わせてショート動画が流れるサービスで、広告も動画形式で配信できます。

LINE VOOMの月間訪問ユーザーは6,800万人(2019年8月時点)で、そのうち4,900万人(2019年8月時点)が広告に接触しています。他の広告配信される場所と比較して動画広告の配信比率が高いため、より多くのユーザーに動画広告を届けられるのが特徴です。

※参考:LINE for Business. 「LINE VOOM

Youtube広告

YouTubeは動画共有サービスを提供するソーシャルメディアです。国内の18歳以上の月間ユーザー数は7,000万人で、18歳以上の日本人の65%が利用しています。(2022年5月時点)(※)

YouTube広告は、TVCMのように配信できるフォーマットの他、バナーやテキスト形式の広告もあり、目的に合わせた配信ができます。Googleのデータをベースにしたターゲティングができ、配信先も選択可能です。また、配信状況をリアルタイムで確認でき、効果検証がしやすいのも特徴です。

YouTube広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

※参考:Think with Google「YouTube をマーケティングのヒントに —— トレンドが生まれ、マルチフォーマットなどで生活に定着進む

バンパー広告

バンパー広告は動画の再生前・再生中・再生後に再生される広告です。6秒という短い広告ですが、スキップができないので、幅広いユーザーにアプローチできます。また、短い広告のため、スキップできなくてもストレスを感じるユーザーは少ないでしょう。表示回数で課金される目標インプレッション単価制を採用しています。

※参考:YouTubeヘルプ. 「動画広告フォーマットの概要

スキッパブル広告

スキッパブル広告は、動画の再生前・再生中・再生後に再生される広告で、ユーザーは動画広告がスタートして5秒経つとスキップすることができます。広告視聴単価制の課金方式を採用しており、ユーザーが30 秒間広告を視聴した場合か、それ以前に広告を操作すると課金される仕組みです。

※参考:YouTubeヘルプ. 「動画広告フォーマットの概要

ノンスキッパブル広告

ノンスキッパブル動画は、動画の再生前・再生中・再生後に再生される15秒以下の広告です。ユーザーは広告をスキップできないため、最後まで伝えたい情報を伝えられます。ただ、スキップできないことにストレスを感じるユーザーもいるので、使い方には工夫が必要です。バンパー広告と同じく、目標インプレッション単価制を採用しています。

※参考:YouTubeヘルプ. 「動画広告フォーマットの概要

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、YouTube内で表示される関連動画・おすすめ動画の上に配信できる広告です。ユーザーがタップすると、特定のWebサイトやランディングページに遷移します。画像・ロゴ・説明文・見出しが表示可能です。

マストヘッド広告

マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面の最上部で配信できる広告です。パソコンの場合、ワイドスクリーンもしくは16:9のアスペクト比で最大30秒間の配信できますが、音声は流せません。

スマートフォンの場合も音声はありませんが、広告の時間に制限がないのが特徴です。テレビの場合も音声はなく、ワイドスクリーンもしくは16:9のアスペクト比で時間制限なく配信できます。インプレッション単価制の課金方式です。

※参考:YouTubeヘルプ. 「動画広告フォーマットの概要

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告は、最初はミュートで広告が配信され、ユーザーがタップすると音声が流れる広告です。モバイル専用の広告で、YouTubeではなくGoogle動画パートナーのWebサイト・アプリ上での配信になります。インプレッション単価の課金方式を採用しています。

TikTok広告

TikTokはショート動画を共有できるソーシャルメディアで、10代を中心に利用されています。

TikTok広告はTikTokアプリ上に広告が配信できます。ユーザー参加型の広告があり、ユーザーを巻き込んだ宣伝活動が可能です。

TikTok広告にどのような種類があるのかを見ていきましょう。

起動画面広告

起動画面広告は、TikTokアプリを起動時に表示される広告です。アプリを立ち上げると画面全体に表示されるので、インパクトのある広告配信ができます。配信できるのは、画像・GIF画像・GIFアニメーションです。全ユーザーに対して配信できますが、1日に1社しか配信できません。

チャレンジ広告

チャレンジ広告は、ユーザー参加型の広告です。企業がハッシュタグを作成し、ユーザーはそのハッシュタグをお題にして動画を作成します。ユーザーが自主的に動画を作成してくれるため、拡散率が高く、反応率も高いです。チャンレンジ広告はスタンダードチャレンジ・ハッシュタグチャレンジプラス・バトルハッシュタグチャレンジ・ベーシックハッシュタグチャレンジの4種類があります。

インフィード広告

インフィード広告は、TikTokアプリ内の視聴ページにあるおすすめ欄に、動画広告が配信できます。一般投稿と見た目の変わりがないため、ストレスなく視聴してもらいやすいです。「いいね!」やシェア、コメントも可能なので、拡散効果も期待できます。

運用型広告

運用型広告は、TikTok for Businessというプラットフォームを使い、企業や個人が自分で配信できる広告です。TikTokアプリ上以外にも、TopBuzzやBuzzVideoにも配信できます。低コストで出稿できるため、広告費の予算が少ない場合でも活用しやすいです。

ソーシャルメディア広告の課金方式

ソーシャルメディアごとに広告の課金方式はさまざまなものがあります。ここでは、代表的なソーシャルメディア広告の課金方式を6つ紹介します。

インプレッション課金

インプレッション課金とは、広告が表示された回数によって課金される方式です。広告が1,000回表示されると課金されます。

クリック回数による課金ではないため、広く商材やサービスを認知させたいときに向いている課金方式です。「コスト ÷ 表示回数 × 1,000」で、インプレッション単価が算出できます。

5大SNSと言われるFacebook、Instagram、Twitter、LINE、TikTokの全てで採用されている課金方式です。

クリック課金

クリック課金は、広告がクリック(タップ)された回数によって、課金される方式です。表示回数では課金されないため、クリックされない限りは課金されません。

クリックするのは広告に興味を持ったユーザーですから、費用対効果を高めた広告運用ができます。ユーザーを誘導する目的の広告におすすめの課金方法です。クリック課金も、5大SNSの全てで採用されています。

インストール課金

インストール課金は、広告で誘導したアプリがインストールされた際に課金される方式です。広告が表示されただけでは課金されることはありません。

SNS広告の課金方式のなかでは比較的単価が高い方式ですが、アプリがインストールされるという明確なコンバージョンが得られたときにのみ課金される方法なので、費用対効果は高いと言えます。InstagramとTwitterで採用されている課金方式です。

エンゲージメント課金

エンゲージメント課金は、ユーザーが「いいね!」や「リツイート」など、具体的な行動を取った際に課金される方式です。1エンゲージメントごとに課金され、Twitterのみで採用されています。

具体的な行動を取った際に課金される方式のため、クリック課金やインストール課金と見なされることもあります。

フォロワー課金

フォロワー課金は、広告を経由してフォロワーが増えると課金される方式です。Twitterのみで採用されています。

フォロワー課金は、フォローという仕組みのあるSNSならではの課金方式と言えるでしょう。フォローを誘導する広告を対象とした方式で、アカウントのフォロワーを伸ばしたいときに活用できます。

動画再生課金

動画再生課金は、広告動画が再生されるごとに課金される方式です。多くのソーシャルメディアが動画による広告を導入していますが、何をもって再生されたとみなすのかは、ソーシャルメディアや広告フォーマットによって変わってきます。

ソーシャルメディア広告のメリット

さまざまな種類のソーシャルメディア広告がありますが、全般的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ソーシャルメディア広告の5つのメリットを紹介します。

ターゲットを細かく設定できる

ソーシャルメディア広告は、登録された個人情報や閲覧履歴を基にして、ターゲットを細かく設定できるのがメリットです。どのようなターゲティングができるのかはソーシャルメディアごとに異なりますが、ユーザーの閲覧履歴やフォロー属性などから、趣味趣向も踏まえたターゲティング設定ができます。

商材やサービスに興味を持つ層にターゲットを絞れるので、費用対効果の高い広告配信が目指せるでしょう。

潜在層にアプローチできる

ソーシャルメディア広告は、潜在層にアプローチできるのもメリットです。潜在層は商材やサービスの関連ジャンルに興味関心があるものの、ニーズを満たす具体的な商材やサービスをまだ認知していない層です。

ユーザーの興味関心に合わせて広告が配信できるソーシャルメディア広告なら、広告を配信することで潜在層の興味を引き出せるでしょう。ソーシャルメディア広告には一見広告には見えない広告も多いので、自然な形で潜在層へのアプローチができます。

商材やサービスのファンが増える

ソーシャルメディアは、人と人がつながって情報の交換や共有を行います。ソーシャルメディア広告を通した人とのつながりを作ることで、商材やサービスのファンを増やせることもソーシャルメディア広告のメリットの一つです。

商材やサービスのファンになってもらうと、コンバージョンも獲得しやすくなります。またユーザーが一つの商材やサービスのファンになれば、他の商材・サービスにも好感を持ってもらえたり、自社のファンになってもらえたりする可能性も高くなるでしょう。

情報が拡散しやすい

ソーシャルメディアのなかでも、SNSは拡散力があるのが特徴です。一部のSNSには、簡単にシェアできる機能がついています。

興味を持ったユーザーがシェアしてくれれば、同じ趣味趣向を持つ人や同じ属性の友人などに、広く認知してもらうことができるでしょう。SNSの持つ拡散力を活用したいなら、TwitterやTikTokなど、拡散力に優れたプラットフォームを選び、ユーザーが拡散したいと自主的に感じられるようなクリエイティブを作ることも重要です。

低予算で広告配信ができる

広告宣伝方法にはさまざまなものがありますが、従来主流だったTVCMやチラシ、雑誌などの広告に比べて、ソーシャルメディア広告は低予算での配信ができます。プラットフォームや配信方法によってコストは異なりますが、コストを必要以上にかけなくても、効果的な広告配信ができるでしょう。

ソーシャルメディア広告を運用する際の注意点

メリットの多いソーシャルメディア広告ですが、注意しておきたい点もあります。ソーシャルメディア広告の運用を検討しているのなら、注意点も把握しておきましょう。

ソーシャルメディアを使用している人にしかアプローチできない

ソーシャルメディア広告はソーシャルメディア上に配信される広告です。そのため、ソーシャルメディアを使用している人にしか、広告を届けることができません。

ターゲットとする層がソーシャルメディアを活用していなければ、思ったような効果は得られないでしょう。また、SNSはプラットフォームによって利用している世代が異なるので、ターゲットの世代に合わせたプラットフォーム選びも重要です。

適切に運用しないと効果が出にくい

細かなターゲティングが可能で、低予算で始められるソーシャルメディア広告ですが、適切に運用しないと、費用をかけても効果が出にくい媒体です。ただ単に広告を出稿しただけでは、費用対効果の高い広告を配信できません。

定期的に広告効果測定を実施しながら、ターゲティング設定の見直しや広告配信時間の見直しなどを行う必要があります。プラットフォームごとに特徴の違いがあるため、違いについても理解しておく必要があるでしょう。社内に専門スタッフを配置するか、外部の専門業者に依頼するのが一般的です。

炎上するリスクがある

ユーザーと近い距離でつながることができ、拡散力も高いソーシャルメディア広告ですが、それが裏目に出てしまうこともあります。ネガティブな内容が広範囲に拡散して炎上してしまい、商材やサービスはもちろん、自社イメージを大きく損ねるリスクがあることも理解しておかなければなりません。

拡散を狙っての攻めた表現は、炎上の引き金になってしまう可能性があります。誰が見ても不快感を感じないよう配慮した広告配信を意識しましょう。

ソーシャルメディア広告で成果を上げるコツ

ソーシャルメディア広告で成果を上げるためには、コツを押さえた運用を行う必要があります。これからソーシャルメディア広告運用を行う方が押さえておきたい4つのコツを紹介します。

各ソーシャルメディア広告の特徴を理解する

前述したとおり、ソーシャルメディア広告はプラットフォームごとに特徴があります。商材・サービスのターゲットに合わせたプラットフォーム選定を行い、目的に合わせた広告配信をするためには、プラットフォームの特徴を理解することが重要です。各プラットフォームのユーザー属性はもちろん、心理状態の違いも把握し、ユーザーが抵抗感を持たない運用を行いましょう。

また、広告形式ごとに特徴があります。費用対効果の高い広告運用を行うためには、広告形式ごとの特徴や向いている広告内容をきちんと理解しておくことも大切です。

ターゲットを明確にする

細かなターゲティングができるソーシャルメディア広告で成果を出すためには、自社のターゲットを明確にしておく必要があります。ターゲットが曖昧な状態では、ソーシャルメディア広告のメリットを活かしたターゲティングができません。

ソーシャルメディア広告は、ユーザーの興味関心や趣味趣向、フォローしているアカウントの属性なども踏まえてターゲティングができます。ターゲット像を細かく設定して、よりピンポイントなターゲットを狙った広告配信を目指しましょう。

定期的にPDCAを回す

PDCAとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(検証)・Action(改善)の業務改善のためのフレームワークのことを指しています。ビジネスではさまざまな場面で用いられるものですが、ソーシャルメディア広告でもPDCAを定期的に回すことは非常に重要です。

プラットフォーム・ターゲット・配信方法・クリエイティブなどあらゆる面で検証を行い、改善を重ねることで、情報の流動性の高いソーシャルメディア広告でも効果的な運用ができるでしょう。

広告の遷移先の改善を行う

インプレッションやクリック数は多いにもかかわらず、コンバージョンが思うように獲得できないのなら、広告の遷移先を改善することも必要です。広告でユーザーを惹きつけて誘導できても、遷移先に魅力を感じてもらえなければそこで終わってしまいます。

また、遷移先で何をコンバージョンとしているのかがわかりづらい場合や、かなりスクロールしないとたどり着けない場合も、離脱されてしまう可能性が高いです。広告と遷移先の内容に大きな差がある場合も、コンバージョンの獲得は難しくなります。

思うような成果が得られていないなら、遷移先の内容や質も見直しましょう。

適切なソーシャルメディアで広告出稿をして成果を上げよう

本記事では、ソーシャルメディア広告について詳しく解説しました。細かなターゲティングが可能なソーシャルメディア広告をうまく活用すれば、低予算でも費用対効果の高い広告が打ち出せます。ソーシャルメディア広告のメリットを活かすためにも、まずは商材やサービスのターゲット像を明確にし、コツを押さえた運用を目指してみてください。

ソーシャルメディア広告を効果的に運用するには専門知識も必要です。自社で運用して思うような効果が出ないのであれば、専門業者への運用委託も検討してみてはいかがでしょうか。

ソーシャルメディア広告運用にお悩みなら、2009年からの広告運用実績を持つジオコードにお任せください。Facebook・Instagram・Twitter・LINE・YouTubeなど、各プラットフォームの特徴を熟知した運用担当者が、お客様のニーズに合わせて最適な運用をサポートいたします。ソーシャルメディア広告はもちろん、あらゆるWeb広告運用への対応が可能です。無料相談も行っていますので「まず話を聞いてみたい」「疑問点を相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。

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