キャンペーンバナー制作のポイントまとめ
2020年7月3日
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更新日:2026年 10月 16日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
マーケティングを外注すると、専門知識や実行する人手を補えます。ただし、依頼しただけで社内の仕事がなくなるわけではありません。外へ任せる仕事と、自社が決めることを先に分けるのが大切です。
この記事では、外注できる業務と役割分担のつくり方を解説します。費用や依頼先の比較から、成果とノウハウを残す運用まで整理しましょう。
マーケティングの外注は、業務の一部や継続的な支援を外部へ依頼する方法です。必要な支援は、自社がどこで困っているかによって変わります。施策名を選ぶ前に、仕事が止まっている理由を確かめましょう。
何をすべきかわからない状態と、やることは決まっている状態は異なります。前者では調査や優先順位の整理、後者では実務を進める人が必要です。相談相手が欲しいのか、作業を任せたいのかを分けてください。
例えば広告を始めたい場合も、商品や顧客像が曖昧なら設計からの支援が候補になります。一方、広告の方針が決まり入稿だけが遅れているなら、作業代行が選択肢です。会社名やサービスの広さより、不足している役割から探しましょう。
なお、外注先に提案してもらっても、予算や商品方針の判断は残ります。社内の意思決定が止まっている場合は、承認の流れも見直すことが必要です。
自社に知識と実行する余力があれば、内製で進める選択もあります。外注は不足する専門性や、一時的に増えた作業を補う方法です。内製と外注を併用し、方針は自社で決める体制も考えられます。
| 状況 | 検討したい進め方 |
|---|---|
| 社内に経験者がいて実行時間もある | 内製を中心に、専門領域の確認を外部へ依頼 |
| 経験者はいるが施策が進まない | 制作・運用・集計などの実務を外注 |
| 方針づくりと実行の両方が不足 | 計画と進行管理を含む支援を依頼し、社内責任者を置く |
| 将来は自社で運用したい | 手順の共有や担当者育成も依頼範囲へ入れる |
外注すればノウハウが必ず失われるわけではありません。内製でも、担当者しか手順を知らなければ引き継ぎは難しくなります。実施理由と作業内容を残す仕組みを、どちらの体制でも用意しましょう。
外注できる業務は、調査・戦略、施策の実行、定型作業に分けると整理しやすくなります。同じ会社でも、助言だけの契約と実行まで含む契約は別の場合があります。依頼したい成果物と、実際に動く人を確認してください。
調査・戦略設計では、顧客や競合の情報を集め、活動の方向性を整理します。外注先から受け取るのは、分析結果や施策の優先順位、実行計画などです。報告書をもらった後に誰が動くかまで考えましょう。
調査結果は、対象にした顧客や収集方法によって解釈が変わります。結論だけでなく、どの情報から判断したのかを聞いてください。自社の営業現場で得た知見も渡すと、計画の現実性を確かめやすいでしょう。
計画の作成だけか、実行中の見直しまで含むかも確認が必要です。
施策の実行には、広告運用、SEO、SNS運用、Webサイト制作などがあります。業務名が同じでも、担当する範囲は一定ではありません。実装や公開の作業まで含まれるかを確かめましょう。
例えばSEO支援で改善案が出ても、Webサイトの修正担当が別なら着手が止まります。SNS運用では、投稿制作とコメント対応を別に考えることが必要です。展示会やセミナーも、集客と当日の運営、見込み客への連絡を分けて依頼してください。
複数の依頼先を使う場合は、作業の境目を調整する担当も置きましょう。
定型作業は、進め方と完了条件を決めると外注しやすくなります。対象には、データ集計、記事の入稿、メールの配信設定などがあります。ただし、手順から外れたときの相談先も必要です。
例えば集計では、集める数値だけでなく期間と集計条件をそろえます。メール配信なら、宛先と配信時刻を誰が承認するかを決めましょう。顧客情報を扱う場合は、利用目的に必要な範囲へアクセスを絞ってください。
作業件数と対応時間、誤りがあった場合の連絡方法を共有します。手順書が古くなったときに更新する人も決めておくと、運用が続けやすいでしょう。
丸投げで問題が起こるのは、判断と実行の境目が曖昧なときです。外注先が決められない事項を放置すると、仕事が止まったり意図と違う成果物になったりします。自社に残す責任を決め、外注先へ渡す条件を具体化しましょう。
外注先は調査や提案を支援できますが、自社だけが持つ情報もあります。商品の制約、供給できる量、営業で聞く悩みなどが代表例です。これらを共有する社内責任者を置いてください。
値引き、契約条件、ブランド方針の変更は、事業に影響する判断です。提案の根拠を確認し、自社の権限を持つ人が承認しましょう。どこまで外注先が動けるかを決めておけば、毎回の確認を減らしやすくなります。
公開する事実関係も、自社商品の情報は自社が確認する体制を用意します。外注先の品質確認と、事業上の承認を分けることが大切です。
役割分担は、施策単位よりも作業単位で決めると具体的になります。以下は、広告とLPを組み合わせる場合の分担例です。自社の体制に合わせ、担当者名と承認期限を加えて使いましょう。
| 仕事 | 外注先の役割例 | 自社の役割例 |
|---|---|---|
| 狙う顧客と訴求の整理 | 調査、仮説と構成の提案 | 商品情報と顧客の声を提供し、方針を承認 |
| 広告とLPの制作 | 原稿・デザイン・実装と品質確認 | 商品仕様、価格、公開表現を確認 |
| 配信と予算管理 | 合意した範囲で設定・調整 | 予算の上限と変更条件を承認 |
| 問い合わせへの対応 | 必要に応じて情報を整理して引き継ぐ | 営業対応と受注結果を記録 |
| 効果の振り返り | 結果と改善案を説明 | 案件の質や利益を共有し、次の投資を判断 |
この表には、担当者が別の制作会社である場合も書き加えます。外注先が複数あるなら、全体の進行をまとめる人を明記してください。担当外の作業を誰かが拾う前提は避けましょう。
制作物が完成しても、自社の承認が遅れると公開は進みません。契約前には、確認者の人数と確保できる時間を見積もることが必要です。外注先の納期だけでなく、自社の返答期限も決めましょう。
複数部署の意見は、社内窓口でまとめてから返します。部署ごとに違う指示を送ると、修正の往復が増えがちです。担当者が不在のときの代理承認者も決めておくとよいでしょう。
緊急時には、広告を止める人や公開を取り下げる人も必要です。通常の連絡手段と、急ぎの相談先を分けて共有してください。
マーケティング外注の費用は、助言、進行管理、制作量の組み合わせで変わります。月額が同じでも、使える人の時間や成果物は異なるものです。契約期間を含めた総額で予算への影響を確認しましょう。
以下は、業務範囲が異なる公式サービスの料金例です。市場全体の相場や、同じ仕事をした場合の価格差を示すものではありません。自社が必要とする役割を含むかを読むために使ってください。
| サービス例 | 公開料金・期間 | 支援範囲と注意点 |
|---|---|---|
| Leveler「重点テーマ推進」 | 月額30万円・税別。初期費用0円、最低3か月 | 重点テーマの計画・進行管理と契約範囲内の実務。広告媒体費や有料ツール、大規模制作は別途 |
| サイトエンジン「ライトプラン」 | 月額20万円・税別。契約期間6か月~ | 戦略定例会・進行管理を含み、作業枠は月約15万円分。メニューを組み合わせる方式 |
※参考:Leveler株式会社.「マーケティング伴走支援の料金・プラン」.https://www.leveler.jp/marketing/marketing-support/ ,(最終更新日:記載なし。2026年10月15日確認).
※参考:サイトエンジン株式会社.「定額Webマーケティング支援」.https://www.siteengine.co.jp/strategy/web-marketing-support/ ,(最終更新日:記載なし。2026年10月15日確認).
月額の表示だけでは、契約期間全体の支出や作業量が見えません。初期費用の有無、未使用枠の扱い、途中の範囲変更も確認しましょう。公開料金でわからない条件は、見積書に記載してもらうことが必要です。
外注費とは別に、広告媒体への支払い、撮影、ツール利用料が発生する場合があります。社内でも、資料提供や承認、営業との調整に時間を使います。外注先の請求額だけで体制を判断しないようにしましょう。
月額契約では、対応する量の上限を具体化してください。会議が増えた場合や、急な制作追加があった場合の扱いも重要です。「対応可能」と「基本料金に含む」は分けて確認します。
限られた予算では、成果へつながる業務に対象を絞る方法もあります。最初からすべてを任せる必要はありません。
外注先は、実績の多さだけで選ぶと支援内容が合わないことがあります。自社に近い条件で、どのように課題を捉えて動くかを見てください。比較する会社には、同じ現状と依頼条件を伝えましょう。
相談では、やりたい施策だけでなく困っている現象を伝えることが重要です。売上、問い合わせ、担当者の作業時間など、わかる範囲を整理します。数字がない部分は不明と伝え、調査から必要か相談しましょう。
実際に担当する人の経験と、担当外の領域も確認してください。営業時の説明と運用時の体制が同じとは限りません。担当者が変更される場合の引き継ぎや、相談できる責任者も聞いておきましょう。
弱点や制約を隠さず共有するほうが、実行できる提案を受けやすくなります。
提案を見る際は、施策の数よりも課題とのつながりが重要です。なぜその順番で進めるのか、期待どおりに動かなければ何を変えるのかを聞きます。実績も、実施内容と条件を分けて確認しましょう。
例えば問い合わせを増やした事例なら、広告費や対象商品、営業体制も確認します。他社の結果をそのまま自社へ当てはめることはできません。報告書の見本を見て、結果と原因、次の提案が読み取れるかも確かめてください。
成果指標は業務と結び付けます。記事の納品本数は作業の指標、商談数は事業に近い指標です。外注先が直接管理できる部分と、営業活動に左右される部分を分けて合意しましょう。
外注後は、結果を確認して次の行動を決める仕組みが必要です。報告を受け取るだけでは、社内の判断力や再現できる手順は残りにくいでしょう。日々の記録と、契約終了時の引き継ぎを両方考えておきます。
報告会では、実施した作業と結果を分けて確認します。数値の変化だけでなく、何がわかり、何がまだわからないかも重要です。次に変えることと担当者、期限まで決めましょう。
例えば問い合わせが増えても、対象外の相談ばかりなら改善が必要です。営業側から商談や受注の状況を共有してください。外注先の数値と社内の実態をつなぐと、打ち手を判断しやすくなります。
判断の理由を残しておけば、担当者の交代時にも役立つでしょう。
契約が終わった後も、活動を続けられる状態をつくることが大切です。広告や分析のアカウント、制作データは、管理者と利用条件を確認します。社外担当者だけが操作方法を知る状態を避けましょう。
権限は業務に必要な範囲で付与し、終了時には不要なアクセスを解除します。共有されたパスワードだけで運用せず、各サービスの権限管理を使ってください。再委託先が扱う情報と、契約終了後のデータ保管も確認が必要です。
内製へ戻す場合も、別会社へ引き継ぐ場合も、終了前に準備を進めましょう。
マーケティング外注は、不足する専門性と実行力を補うための選択肢です。自社は顧客情報の共有と事業上の判断を担い、外注先の仕事を具体化しましょう。まずは止まっている業務を洗い出し、担当者と承認者を分けるところから始めてください。