YouTube広告とは?強みや利用できる広告フォーマットについて解説
2020年7月27日
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更新日:2026年 10月 16日
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
Webマーケティングの費用を考えるとき、広告やSEOの相場から調べたくなるものです。ただ、必要な予算は、今の顧客がどこで離れているかによって変わります。費用の内訳を知り、自社の課題へ順番に配分することが重要です。
この記事では、施策ごとの支出と予算の組み立て方を整理します。限られた予算を使う前に、集客、申込、営業対応のどこを改善すべきか確かめましょう。
Webマーケティングでは、広告を配信する以外にもさまざまな費用がかかります。用途を調査・計画、制作・実装、配信・運用、計測・改善に分けると整理しやすいでしょう。単発の支出と継続的な支出も、分けて管理することが大切です。
調査と計画の費用は、誰に何を届けるかを決めるための支出です。顧客や競合の調査、既存データの分析、施策の優先順位づけなどが含まれます。社内に判断材料があるかで、外部へ依頼する範囲は変わるものです。
顧客像が曖昧なまま広告を出しても、反応の理由を判断しにくくなります。まずは営業でよく聞かれる質問や、購入しなかった理由を整理しましょう。自社資料でわからない点を調査へ回すと、依頼の目的がはっきりします。
制作と実装は、情報を届けるページや素材を形にする費用です。Webサイト、LP、記事、バナー、動画、申込フォームなどが対象になります。制作後に誰が更新するかも、発注前に決めておきましょう。
同じLP制作でも、原稿を渡す場合と調査から任せる場合では作業量が違います。広告の内容を変えるたびに素材が必要になることもあるでしょう。初回の制作物と、継続的に追加する制作物を分けて考えてください。
配信と継続運用には、広告媒体への支払いと、運用する人への費用があります。SNS投稿やメール配信も、素材を作るだけでは続きません。設定、確認、返信、見直しに使う時間まで予算へ入れましょう。
広告媒体費は、外注してもしなくても発生する支出です。外注する場合は、それとは別に運用手数料がかかることがあります。見積書に広告予算と書かれている場合は、手数料込みかを確認してください。
計測と改善の費用は、使った予算の結果を判断するための支出です。申込の計測設定、データ集計、分析、ページ修正などが含まれます。無料のツールを使う場合でも、設定や確認の時間は必要です。
分析の報告と、実際にページを直す作業は別契約の場合があります。改善案を受け取っても実装担当がいなければ、結果を確かめられません。調べる費用と、変更して検証する費用の両方を確保しましょう。
施策ごとの金額は、対象範囲や制作量、契約期間によって変わります。公開料金を比べる際も、何に対する支払いなのかをそろえることが重要です。ここでは支出の仕組みと、公式サービスの料金例を見ていきます。
Web広告の予算は、媒体費、運用手数料、制作費に分けて確認します。割合で手数料が決まる場合は、何を基準に計算するかも必要です。最低手数料や初期費用があれば、少額配信でも支出が増える場合があります。
オークスの公式料金では、運用手数料は広告費の20%です。下限は月3万円で、基本の対象は2媒体までと案内されています。広告媒体費とクリエイティブ制作費は別途で、表示価格は税別です。
標準月額プランは初期費用0円・月単位という案内があります。ただし、対象範囲、対応量、契約期間は見積書で確定する条件です。これは同社の料金例であり、他社にも共通する相場ではありません。
※参考:株式会社オークス.「WEB広告運用支援」.”料金と対応範囲”.https://ooaks.co.jp/ads/ ,(料金改定:2026年9月。2026年10月15日確認).
媒体の選択は、顧客が商品を探す場面に合わせましょう。検索広告で検討中の人に届ける方法もあれば、SNSで知ってもらう方法もあります。同じ広告費でも、目的が違えば評価する指標は変わります。
SEOの費用には、課題調査、改善提案、Webサイトの修正、記事制作などがあります。月額の相談料だけで、記事や修正作業をすべて依頼できるとは限りません。何を何本、どこまで任せられるかを確認しましょう。
サイトエンジンの定額支援では、SEO記事制作は1本3万円・税別です。キーワード選定、構成、執筆、入稿を含むメニューとして掲載されています。ただし、月額契約内で組み合わせるメニューの価格である点に注意が必要です。
同社のライトプランは月20万円・税別、契約期間は6か月からです。戦略定例会と進行管理を含み、作業枠は月約15万円分とされています。記事だけを単独で発注する条件とは分けて比較しましょう。
※参考:サイトエンジン株式会社.「定額Webマーケティング支援」.https://www.siteengine.co.jp/strategy/web-marketing-support/ ,(最終更新日:記載なし。2026年10月15日確認).
記事は公開後も、情報の更新や説明の改善が必要になります。新規制作の本数だけで予算を使い切らず、既存記事を見直す余力も残してください。検索順位の変化だけで、事業への貢献を決めないことも大切です。
WebサイトやLPの制作費は、設計、文章、デザイン、実装の範囲で変わります。LPは、商品紹介や申込へつなぐ目的で使うページです。見た目の制作だけでなく、フォームや計測が動く状態まで確認しましょう。
公開後には、サーバやツールの利用料、保守、情報の修正が発生します。自社で変更できる仕組みを選ぶ場合も、操作する担当者が必要です。初回費用が低くても、変更のたびに追加費用がかかる条件かもしれません。
既存ページの部分修正で課題を解消できる場合もあります。全面的につくり直す前に、どこで離脱しているかを確認してください。改善対象が絞れれば、必要な制作費も見積もりやすくなるでしょう。
SNSやメールは、投稿や配信を続けるための企画と運用が必要です。CRMは、顧客情報と対応履歴を管理し、継続的な接点に生かす仕組みを指します。ツール代だけで運用が完結するわけではありません。
SNSでは、撮影、原稿制作、投稿確認、コメント対応を分けて考えます。メールやCRMでは、データ整理と配信内容の作成に時間がかかる場合があります。外注先が対応する作業と、営業や顧客対応部門の仕事をつなげましょう。
配信数を増やすことより、相手が必要とする情報を届ける設計が先です。
施策を広く並べても、限られた予算では十分な検証ができません。顧客が知る、比較する、申し込む、購入する流れを確認しましょう。次の行動へ進みにくい場所に合わせて、費用の使い道を決めます。
対象顧客がWebサイトへ来ていなければ、集客方法の見直しが候補です。ただし、アクセスの総数が少ないだけでは判断できません。買う可能性がある人へ届いているかを確かめましょう。
顧客が具体的な課題を検索しているなら、検索広告やSEOが候補になります。商品そのものが知られていない場合は、SNSや動画も検討できるでしょう。営業への聞き取りから、顧客が情報を得ている場所を確認します。
最初から多くの媒体へ薄く配分すると、反応の理由を比較しにくくなります。顧客との接点が見込める経路に絞り、仮説を確かめてから広げてください。
ページが見られているのに申し込みが少ない場合は、集客以外に原因があるかもしれません。価格や条件が伝わらない、フォームが使いづらい状況も考えられます。広告費を増やす前に、申込までの流れを確認しましょう。
広告で伝えた内容と、ページを開いた後の説明が一致しているかを見ます。スマホで文字やボタンが見やすいか、送信できるかも重要です。比較に必要な事例や料金情報が不足していないかも確認してください。
流入の質が違う可能性もあるため、広告とページを一緒に見直しましょう。
問い合わせがあっても受注へ進まなければ、営業対応も確認が必要です。返信の遅れや情報不足、対象顧客とのずれが影響している場合があります。集客件数だけを増やしても、売上につながるとは限りません。
問い合わせ内容と受注・失注の理由を、営業担当と共有しましょう。比較検討に時間がかかる商品なら、事例や導入手順を届ける施策が候補です。再購入が少ない場合は、購入後の案内や利用支援を見直す方法もあります。
CRMやメールへ費用を使う場合も、届ける情報と担当者を先に決めます。ツールの導入だけで、継続的な関係が生まれるわけではありません。
予算は、売上の一定割合だけで決めると必要な施策とずれることがあります。目標件数から必要な接点を考え、初期費用と継続費用を積み上げましょう。計算に使う率や単価は、確定した結果ではなく検証する仮説です。
以下は、BtoBの広告施策を考えるための仮の計算例です。実際の業界平均や、成果を予測した数字ではありません。受注までの各段階を分けると、必要な予算と厳しい仮定が見えます。
| 仮定する条件 | 計算 | 必要な量・費用 |
|---|---|---|
| 月4件の受注、商談からの受注率20% | 4件÷20% | 商談20件 |
| 問い合わせからの商談化率50% | 20件÷50% | 問い合わせ40件 |
| クリックからの問い合わせ率2% | 40件÷2% | 広告クリック2,000回 |
| クリック単価200円 | 2,000回×200円 | 広告媒体費40万円 |
| 運用手数料を媒体費の20%と仮定 | 40万円×20% | 運用手数料8万円 |
この仮定では、媒体費と運用手数料だけで月48万円になります。制作、分析、社内作業の費用は含んでいません。予算内に収まらない場合は、目標と各段階の改善余地を見直しましょう。
問い合わせ率が半分になると、同じ件数に必要なクリック数は倍になります。単価や率が変わった場合の予算も計算しておくとよいでしょう。受注まで時間がかかる事業では、入金を待てる期間も確認してください。
月額費用だけで判断すると、準備段階の制作や設定を見落としがちです。以下は、前の広告費の仮定を使い、検証期間を3か月とした予算例です。税を除いた仮の金額であり、特定サービスの見積もりではありません。
| 費用の区分 | 仮の内訳 | 3か月分の金額 |
|---|---|---|
| 初期費用 | LP制作30万円+計測の初期設定10万円 | 40万円 |
| 毎月の費用 | 媒体費40万円+運用8万円+記事8万円+ツール・分析4万円 | 60万円×3か月=180万円 |
| 予備費 | 素材の追加やページ修正に備える枠 | 20万円 |
| 合計 | 初期費用+毎月の費用+予備費 | 240万円 |
計測の初期設定と、毎月の分析は別作業として仮定しています。社内の確認や営業対応にかかる人件費は、この表とは別に見積もってください。予備費も使い切る前提ではなく、承認後に使う枠として管理しましょう。
最低契約期間が検証期間より長い場合は、その期間の支出も必要です。契約期間と成果を見る期間を混同しないようにしてください。
広告で反応を確かめながら、記事や顧客対応の情報を蓄積する方法があります。一方、施策を同時に増やしすぎると、改善に使う時間が足りなくなります。社内で実行と確認ができる範囲に絞りましょう。
広告でよく聞かれる疑問がわかれば、記事やLPの説明にも生かせます。既存顧客の声は、再購入の案内だけでなく新規顧客への訴求にも役立つでしょう。媒体ごとに切り離さず、共通して使える情報を整えます。
売上だけでなく、商品ごとの利益や提供にかかる費用も確認してください。獲得費が小さくても、その後の対応負担が大きければ配分の見直しが必要です。
予算を決めた後は、同じ条件で依頼先を比較し、結果を見て修正します。見積もりの安さと、費用に見合う仕事が進むことは別の判断です。使った金額、実施した作業、事業への結果を分けて記録しましょう。
比較する見積もりには、成果物と作業量を共通の条件で指定します。分析の助言だけか、制作や実装まで含むかで費用は変わります。価格差がどの工程から生まれているかを確かめてください。
内製と比べる場合は、担当者の調査や学習、確認にかかる時間も見積もります。外注でも、資料を用意し、提案を承認する時間は残るものです。現金の支出と社内の工数を分けると、負担を説明しやすいでしょう。
同じ作業を別の契約でも請求していないか、重複も確認しましょう。
結果が想定と違ったときは、予算を動かす前に計測を確認します。申込の二重計上や、送信できないフォームがあると判断がずれます。広告の管理画面と営業の記録で、数字の意味をそろえましょう。
問い合わせ数だけでなく、対象顧客の割合や商談、受注も確認してください。観察期間が短く、受注がまだ確定していない場合もあります。結果が出ていない理由と、判断に必要な情報を分けることが大切です。
変更するときは、訴求や対象顧客など、確かめたい要因を明確にします。多くの条件を一度に変えると、改善した理由がわかりにくくなるでしょう。次に判断する時期と、続ける条件を記録しておきます。
Webマーケティングの費用は、調査、制作、運用、改善まで含めて考えることが重要です。顧客が止まっている場所を確認し、解消するための施策へ予算を配分しましょう。目標から置いた仮定と実際の結果を比べ、使い道を少しずつ見直してください。