Web広告を運用するメリットと成功のポイント

Web広告はターゲティングの精度が高い、比較的小規模な予算から始められるなどの利点があり、従来のマス広告を抑えて主流になりつつあるマーケティング手法です。

しかし「Web広告には種類が多すぎて何から始めるべきか分からない」「費用対効果が高い手法が知りたい」と悩みをもつ運用担当者の方は多いのではないでしょうか。

自社商材のターゲットとマッチした広告媒体や課金方式を選択することが成功のコツです。

今回はWeb広告の種類や運用のメリット、成果を上げるためのポイントを紹介します。自社に合った広告手法やどのような手順で運用を行うべきか分かるのでぜひご一読ください。

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数。国内の主要媒体に対応。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。

Web広告とは?

Web広告とはメディアやSNS、検索エンジン、メールなどのWeb上に掲載する広告で、インターネット広告やデジタル広告とも呼ばれます。

2021年にWebの広告費用が、マスメディア(新聞・テレビ・)の総広告費を追い抜きました。もはやWeb広告は販促の主軸とも呼べる方法になっており、業種・業態にかかわらず多くの企業で必要な宣伝手法といえます。

認知拡大や購買意欲の向上、リピート率の向上など目的に応じて、適切な広告は異なります。Web広告は種類が豊富なので、プロモーション戦略ではターゲットやビジネスの種類に合わせて適切な方法を選ばなければなりません。

課金方式もさまざまで、広告をクリックしてLPに遷移したときや、成約につながったタイミングなどに分かれます。Web広告の大きなメリットは少額から始めやすい、柔軟に施策や方向性を変更しやすい、ターゲティングの精度が高いことです。

Web広告の種類

Web広告は発信媒体(プラットフォーム)や広告手法によって、大きく次の9種類に分けられます。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • リターゲティング広告
  • ネイティブ広告(インフィード広告)
  • アフィリエイト広告
  • SNS広告
  • 動画広告
  • 純広告(バナー広告)
  • 記事広告

ここでは、広告ごとの特徴や相性が良い商材などをお伝えします。

リスティング広告

リスティング広告は、ユーザーの検索キーワードに応じて検索結果画面に表示される広告です。すでに自社商品への興味関心が高い顕在層へのアプローチがしやすく、比較的低予算で始められるのがメリットです。

人が検索行動を起こすときは通常、何らかの悩みを抱えています。ユーザーのニーズに沿う自社商品やサービスの広告を流すことで、成約を見込める顧客に対して効率的に接触できます。

また、Googleのリスティング広告は最低出稿額が定められておらず、何円からでも出稿可能です。予算に応じて投じる費用を広告主が自由に設定しても良いので、小さな企業でも行いやすい施策といえます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告はWebサイトやアプリの広告枠に表示する広告です。テキストと画像や動画を組み合わせたバナー形式で出稿するケースもあり、バナー広告とも呼ばれます。

ディスプレイ広告は表現の幅が広く色々な商材に使えるのがメリットです。テキストのみのリスティング広告と比べ、視覚的な訴求があるのでユーザーの興味を惹きやすい施策だといえます。

自社の存在を知らない、もしくは商材への興味関心が低い潜在層へのアピールも可能な方法です。必ずしも購買につながるとは限りませんが、認知拡大には効果的です。創業したての企業や、新たに開発した商品をPRしたいときに相性が良いでしょう。

リターゲティング広告

リターゲティング広告は以前自社のWebサイトを訪れたユーザーが別のサイトを閲覧しているときに流す広告で、高いコンバージョン率を期待できます。

なぜなら、すでに自社や商品に一定の関心がある層にしぼって広告を出せるからです。情報があふれかえる現代では一度Webサイトを見ただけで購入を即決するユーザーは多くありません。

競合のサービスと比較検討して、より良い判断を下したいと考えるのが一般的です。リターゲティング広告は繰り返し自社商品の広告を目にさせることで、購入を迷っているユーザーの背中を押して成約につなげられます。

ネイティブ広告(インフィード広告)

ネイティブ広告は一見するとWebメディアの記事のように見える広告です。明確な定義は存在せず、メディアやSNS、アプリなどさまざまな媒体の広告枠に表示されます。

しつこく表示される広告に嫌悪感を示すユーザーもいますが、通常のコンテンツと自然になじむネイティブ広告ではユーザー体験を損ねる可能性が低いです。

ステルスマーケティングとは異なり広告だと明示するので、不法行為ではありません。ただしネイティブ広告のタイトルと遷移先のコンテンツの内容が乖離していると、ユーザーは不快感や嫌悪感を抱く恐れがあります。

出稿先のメディアの特徴を考慮し、自社の商材と合致するか検討しましょう。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告はWebサイトやSNSのアカウントに自社商材の広告の設置を依頼し、購買や資料請求などの成果が得られたときに掲載元に報酬を支払うタイプの広告です。

成果が出るまで費用が発生しない成果報酬型なので、高い費用対効果が期待できます。

ただし始めるにはASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)と呼ばれる広告運用プラットフォームへの登録が必要です。

初期費用や月額費用がかかるほか、成約に達したアフィリエイターへの報酬も支払わなければならないので、トータルコストは高くなる可能性があります。

SNS広告

SNS広告はLINEやtwitter、Instagram、Facebookなどで配信する広告です。通常投稿やタイムラインに溶け込みやすく、ユーザーに受け入れられやすいのが利点です。

プラットフォームごとに出身地や年齢などの個人情報や、いいねやシェアのようなアプリ内での行動履歴に合わせた広告の出稿が可能なので、精度が高いターゲティングにつながります。

自社の商材と近しい層に適したSNSを選ぶことが、広告成功の重要なポイントです。たとえばInstagramは若い女性の利用率が高く、化粧品やファッションなどビジュアル映えする商材との相性が良いでしょう。

Facebookは実名登録が必須なので、ユーザーの個人情報を多く取得できるためターゲティングに適しています。

動画広告

動画広告は、YouTube広告に代表される映像と音声を用いた広告です。テキストとは比べものにならない程、短時間に多くの情報を伝えられるのが利点です。また視覚性が強く、耳にも残るのでユーザーの興味を惹きつけます。

反面、広告のクリエイティブには多大な労力や費用がかかるのがデメリットです。一定時間以上の閲覧があったタイミングで費用が発生する仕組みがあるのが特徴です。誤クリックや興味がなくすぐに離脱してしまったユーザーはカウントしないので、無駄な費用を抑えられます。

純広告(バナー広告)

純広告はメディアの広告枠を購入して掲載する広告です。純広告はバナー広告以外にも、テキスト広告や動画広告、メール広告などの種類があります。

掲載位置が決められており、PV数や契約期間など事前に定めた条件を達成するまで広告が掲載され続けるのが特徴です。知名度が高く安定したPV数の獲得を期待できるメディアに出稿すれば、認知拡大につながります。

ただし、出稿後は広告のタイトルやクリエイティブを変更できないのが弱点です。また媒体の広告枠を丸ごと買い取る方法のため、特定のキーワードで入札をかける方法と比べて費用が高騰しがちです。

記事広告

記事広告はその名のとおり記事形式の広告で、コンテンツ内で自社商材の紹介がなされます。広告は広告主側で制作するのが一般的です。対して記事広告は広告主の依頼によって、掲載元のメディアが広告作成まで担うのが特徴です。

出稿元と出稿先が連携して作成するため、他のコンテンツと一体化して違和感のない宣伝につながります。レビューや口コミとしてユーザーの立場に立った商品紹介が可能なので、雰囲気や使用感をより具体的に記述できるのも強みです。

ただし企画や取材が必要な場合もあり、制作費が高くなりやすいのがデメリットです。純広告同様、メディアの影響力を宣伝に活用できる利点があるほか、記事を読んだユーザーのニーズの向上や掘り起こしにもつながります。

Web広告の課金方式

Web広告で適切な予算を立てるためには、課金方式への理解が求められます。

ユーザーが特定のアクションを取ったタイミングで費用が発生するのが特徴です。Web広告の課金方式は以下のとおりで、広告の種類ごとにいくつかの方法から選べます。

  • クリック課金型(CPC)
  • インプレッション課金型(CPM)
  • エンゲージメント課金型(CPE)
  • 成果報酬型(CPA/CPI)
  • 配信数型
  • 広告視聴単価型(CPV)
  • 期間保証型(CPD)
  • ページビュー保証型

各課金方式の概要やメリット、注意点について解説します。

クリック課金型(CPC)

クリック課金型(CPC)はクリックしたタイミングで課金される形式で、表示時点では費用は発生しません。閲覧だけなら無料なので、コンバージョンにつながらないユーザーにコストを割かずに済むのが利点です。

商品の認知を拡大したいときや購買を促したいフェーズに適した課金方式といえます。

クリック課金の大きな特徴は、オークションでキーワードの単価が決定することです。GoogleやYahooのようなプラットフォームごとに入札形式で掲載枠が争われ、単価×クリック数の費用が発生します。

クリック課金型は広告の内容や配信期間を変更することが可能で、運用の成果が出ていない場合は容易に引き返せます。さらにクリック数という明確な指標があるので、分析や計測がしやすいのも特徴です。

インプレッション課金型(CPM)

インプレッション課金型は表示回数に依存する広告で、主に1,000回表示されるごとの単価が決まっているのが一般的です。

クリックするかどうかはコストに関係ありません。ユーザーの行動に影響を受けずに済むので、広告費が安定しやすいのが利点です。コンバージョンに結びつく確率は高いとはいえませんが、費用を抑えて認知拡大を狙う際には有効です。

インプレッション課金型を導入する際の注意点は、相性の良い商材を見極めること。すでに一定の知名度が確保できているなら、インプレッションよりクリックやコンバージョンを高めるほうが優先度は高いです。

また、クリック率が低いと費用対効果が悪くなるので、インプレッション数とともにクリック数も把握する必要があります。

エンゲージメント課金型(CPE)

エンゲージメント課金型は広告経由でエンゲージメントに達したときに費用が発生します。リツイートや返信、いいねなどのアクションがあった時点で課金されるシステムです。

ユーザーとの関係性の構築がメインの媒体との相性が良く、主にSNS広告で導入されています。どのような行動があった時点でカウントするかは各媒体ごとに異なり、出稿側が選べます。

twitterのリツイートを対象としていなければ、他のユーザーから拡散されても費用が発生しません。拡散力が高いプラットフォームとの相性に優れ、高い費用対効果を期待できます。

購買のようなハードルが高い地点を目標におくと、成果につながるまでの時間が長期化しやすいので注意してください。

成果報酬型(CPA/CPI)

成果報酬型は、購買や会員登録など事前に設定した成果につながったときに課金される仕組みです。アフィリエイト広告で使われるのが一般的で、広告媒体を通じて、広告主からアフィリエイターに報酬が支払われます。

実際に売上があったときだけ広告費が発生するので、高い費用対効果を期待できるのがメリットです。ただし発信媒体となるメディアやブログに選ばれなければ広告を掲載できないため、魅力ある商材や報酬を用意する必要があります。

ASPでは掲載案件の一覧が見れるので、自社商品と近しいサービスの登録が多いかチェックし、成果報酬型と親和性が高いジャンルか見極めるのも良いでしょう。

また大量に商品を売りたい場合、報酬が高額の商材だとかえって費用対効果が悪くなる場合があります。商品との相性以外にも広告宣伝の目的も考え、手法を選びましょう。

配信数型

配信数型は広告の配信数に応じて課金され、事前に定めた数に達するまで広告が表示される仕組みです。メール広告やLINE広告などで主に使われ、1通ごとの単価に希望配信数を乗じてコストを算出します。

メール形式の場合、ユーザーの端末に広告が保存されるので視認性が高まります。ただメールやLINEを開封するとは限りません。ユーザー視点では一方的に広告が送りつけられるので、クリック率は低い傾向にあります。

媒体が持つリストに向けて配信するのが一般的なので、広告のターゲットと近しい媒体なら、開封率の向上にも効果的です。

広告視聴単価型(CPV)

広告視聴単価型は一定の再生回数を保証する課金方式で、YouTube動画やニコニコ動画で使われます。単純な閲覧回数のほか、視聴時間で課金対象の縛りをかけるケースも珍しくありません。

たとえばYouTubeのインストリーム広告は、最後まで広告を視聴したときだけ課金対象です。

ビジュアルや音声での訴求が可能な動画広告の特性から、ユーザーの記憶に残りやすいのが広告視聴単価型のメリットです。ただし興味がないとみなされると即離脱につながるので、せっかく予算を投じて高品質の広告を作成しても、苦労が報われない可能性もあります。

期間保証型(CPD)

期間保証型は一定期間広告の掲載を保証する仕組みです。1ヵ月のように期間を決めて、広告を掲載する代わりに広告費を支払う契約をメディアと結びます。

具体的な費用額はメディアの規模や掲載枠の位置、掲載期間に応じて変動します。ただしクリック数やインプレッション数には左右されず、契約時に定めた金額が固定費として生じるのが特徴です。

期間保証型の広告効果は良い広告枠を探し当てられるかが肝です。ユーザーの属性がターゲットの商材とマッチしていれば、高い費用対効果を狙えます。

ページビュー保証型

ページビュー(PV)保証型では、テキストやバナーなどの広告が一定の表示回数に達するまで表示され続けます。希望日数は契約時に話し合われる場合が多いですが、期限を過ぎても取り決めたPV数に達するまでは更新されます。

メディアのアクセス数が予想できなくても、想定したインプレッションを実現できるのは魅力です。ただコンバージョンにつながるとは限らず、他の広告手法と比べて費用が高くなる傾向があります。

他のWeb広告とじっくりと比較検討し、自社にとって本当にページビュー保証型が適切か吟味しましょう。

Web広告のメリット

他のWeb集客やマスメディア広告を比較したときWeb広告のメリットを紹介します。まず、ターゲティング精度の細かさは大きな武器です。

コンバージョンにつながるユーザーに「狭く深く」効率的に接触できます。その結果、無駄な広告費を抑えられ、スピーディーに求める効果を実現できます。

ツールを用いた効果測定も簡単にでき、効果が出ていないと感じたときは柔軟に別の施策へ変更可能です。ここではWeb広告のメリットについて詳細に解説します。

ターゲティングが細かく設定できる

Web広告の大きなメリットは、新聞やメディアなどのマス広告と比べて細かなターゲティングが可能なことです。

テレビ広告は番組内容や放送時間でCMの種類を決めていますが、それでも幅広い層へ向けたマーケティング施策です。Web広告は性別や属性はもちろん、ユーザーの興味や関心を考慮した配信ができます。

ターゲットをしぼると広告を見る人が減る反面、購買意欲が高い層に向けてピンポイントでリーチできます。より多くのユーザーに広告を届けても、相手に興味がなければ目標の達成には結びつきません。

訴求対象を明確にすることで、効率的なアプローチに結びつき、広告の無駄打ちが無くなります。

広告費が抑えられる

Web広告は少額で始められるほか、合計額や単価なども柔軟に設定できます。予算に合わせた出稿が可能なので、規模が小さいビジネスとの相性も良いでしょう。

課金方式も考慮し、自社が達成したい目標の実現に適した手法を選択することでさらに広告費を抑えられます。

Web広告は運用成果に応じてコストが変動する運用型広告と、事前に定めた成果が実現したときに報酬を支払う成果報酬型に大別されます。

どちらの場合でもマスと比べれば安価な単価設定です。広告費を抑えずに認知拡大やブランディングを推進したいならWeb広告が適しています。

短期間で効果を得やすい

Web広告は他の施策と比較して短期間で効果が出やすいという特徴も有します。出稿したいタイミングですぐに広告を出せるため、実行から成果につながるまでの時間を短縮できます。

コンテンツの制作から順位上昇までの期間が必要なSEO対策と比べて、即効性が高い施策です。またターゲットの属性が明確なことも、スピーディーな効果実現に結びつく要因です。

リスティング広告をはじめ顕在層に向けた施策は、ターゲットの属性が合致すれば即座にコンバージョンへとつながります。

効果測定が正確で早い

Web広告では配信した広告にどの程度の効果があったか早期に分析できます。ツールを使うことで、広告の表示回数やクリック回数、購入に至った回数などの数値化が可能です。

客観的かつ明確な指標が得られるため、改善にもつなげやすいです。初期コストはかかりますがデータの正確性や作業スピードを考えると、マンパワーよりコストの削減に適しているでしょう。

広告効果測定ツールとは成果や費用対効果を一元的に管理し、計測・可視化が可能なマーケティングツールを指します。

ユーザーがWebサイトに達するまでの流入経路や広告施策を計測できるほか、複数の施策の効果を比較検討して費用対効果が高いものを瞬時に把握可能です。

広告の内容が簡単に変更できる

Web広告では一度広告を出稿したあとでも容易に内容の変更を行えます。ツールによる分析で効果が出ていないと感じたタイミングで即座に軌道を修正し、広告文やデザインなどを変えることが可能です。

パフォーマンスを都度確認しながらリアルタイムで内容を変更できるので、効率的な運用につながります。

Web広告のデメリット

Web広告の運用は誰でもできるものではなく、専門的な知見や多角的な分析スキルが求められます。場合によっては業務と勉強を並行し、学んだ知識を即座に仕事へ取り入れるような高度なタスクが必要です。

Web広告はマス広告より費用を抑えられる方法ですが、選定するキーワード次第で費用が高騰します。予算の上限を把握し、適切なキーワードを検討しないとコストオーバーで事業が立ち行かなくなる危険もあります。

Web広告のデメリットの詳細は次のとおりです。

Web広告の知識がないと運用が難しい

Web広告を上手く運用するにはマーケティングやWeb広告の知識が必要です。Webの世界は移り変わりが激しく、常に正しい情報や適切な方法は変わるので、業務をこなしながらも業界のトレンドや最新情報を取り入れる努力が求められます。

広告代理店のオウンドメディアやブログをチェックしたり、定期的に開催されるセミナーに参加したりするのがおすすめの方法です。

多角的に分析できるスキルが必要

Web広告では問題や現状を多角的に分析して、解決に結び付けるスキルが必要です。計測ツールを駆使し、数字をみながら問題点を特定し、改善の施策を講じる手腕が求められます。

ツールの使い方および専門用語を熟知し、必要なデータを取得できるようになれば業務は問題なくこなせるでしょう。

分析のベースは事実や過去の経験から効果がありそうな施策を見つける「仮説思考」です。

仮説思考力を鍛えるには、実務経験を通じて分析力を伸ばす必要があります。

競合が多いとキーワード単価が高い

人気が高いキーワードは単価も上がりやすく、余計にコストがかさみがちです。リスティング広告はオークションで価格が決まるため、競合が激しいと単価が高騰します。

単価を抑える対策は検索ボリュームが少ないスモールキーワードから始め、ノウハウを培ってからビッグキーワードへと移行することです。ターゲティングにこだわれば、頻繁に検索されていないキーワードでもコンバージョンを獲得できます。

あえてビッグワードを避けるのも効果的な戦略なので、予算との兼ね合いも考慮して対策キーワードを選びましょう。

Web広告運用の基本的な流れ

Web広告で効果を出すには効果検証を繰り返して、一度出稿した広告をブラッシュアップする必要があります。一部純広告のような例外はありますが、基本的にWeb広告は掲載場所や期間、掲載内容を自らの意志で変更できます。

分析結果を測定して、効果が出ていない広告のクリエイティブやデザインは柔軟に変えることが大切です。各SNSやGoogleなどの広告発信媒体も日々アップデートしていくので、変更後でもいち早く対応するために日々の勉強が必要です。

Web広告運用の基本的な流れは次のとおり。

  1. 運用の目的を明確にする
  2. ターゲットを明確にする
  3. 目的やターゲットに合わせて広告媒体を選択する
  4. 顧客の行動を予測して広告を設計する
  5. 広告運用の目標値を設定する

それぞれ具体的に何をすべきか解説します。

1.運用の目的を明確にする

効果的な運用を目指すには、まず明確な目標設定が大切です。具体例としては「サイトに集客して商品の認知を拡大したい」「リード獲得に向けてユーザーからの問い合わせを得たい」「購買や会員登録につなげたい」などが該当します。

いつ・誰に・何を・どの程度アピールしたいのか明確にしてください。これらのポイントが具体的に決まれば、ユーザーの心に響くようなキャッチコピーやデザインが見つかります。

Web広告はクリック単価や入札方式に目が向きやすいですが、ユーザーとのコミュニケーション設計を明確にするのも重要です。

ユーザーに対する施策なので、相手にしてほしいことを具体的にイメージしておかねば、認知拡大やコンバージョンの向上などの目的達成は難しくなります。

また同時にKGI(重要目標達成指標)を定め、どの程度の売上・数量が必要なのか把握しておくと分析や改善に効果的です。中間指標であるKPIも求めておくとセーブポイントが得られて、確認しやすくなります。

2.ターゲットを明確にする

適切な発信媒体の選定のためにターゲットを明確にして、ユーザーを具体化しましょう。性別や年齢、地域のような基本的な属性に加えて、趣味や関心事、悩みまで掘り下げて検討するのがポイントです。

広告の真の目的は潜在層、または顕在層に訴えかける適切な訴求を行い、興味や関心を高めて、最終的に購買や申込につなげることです。ターゲットの選定で効果的なフレームワークとして「5W3H」が挙げられます。

  • When(いつ)
  • Where(どこに)
  • Whom(誰に)
  • What(何を見せて、どこへ誘導するか)
  • Why(何のために広告を出すのか)
  • How much(広告費をいくら投じるのか)
  • How many(一人のユーザーに対して何回配信するか)
  • How(最適化や検証が可能か)

ターゲティングは広告戦略の核とも呼べる重要な作業です。戦略の立案というとクリック単価やコンバージョンなど目標値の設定に目が向きやすいですが、ターゲットがぶれると数値の達成は難しくなります。

3.目的やターゲットに合わせて広告媒体を選択する

広告のターゲットと配信媒体のユーザー層が一致している発信媒体を選びましょう。たとえば20〜30代の女性を新規顧客で獲得したい場合、ユーザーの年齢層や性別が幅広いLINEよりも利用者層が近いInstagram広告を選ぶと良いといえます。

ビジネスでは、どの領域で勝負するかが成功の重要なポイントです。訴求したい商品やサービスに適した広告媒体かじっくりと考えましょう。広告媒体の選定を誤ってしまうと費用対効果が悪くなり、思うような成果が得られません。

SNS広告の場合、各SNSのユーザー数や利用者数まで考慮した媒体選びが重要です。リスティング広告や純広告では掲載料金や目的を照らし合わせて適切な手法を選択する必要があります。

媒体ごとの特徴や種類に加えて、短期か長期か、コストはどの程度生じるのかといった細部まで緻密に検討するのがポイントです。

4.顧客の行動を予測して広告を設計する

Web広告を見たユーザーがどのような行動を取るのか予測することも、広告運用では必要です。商品に興味を抱いて資料請求を行ってほしいなら、そのための広告導線を作らねばなりません。

クリックだけでは不十分で、コンバージョンのアクションにつなげるのが最終的な目標です。求める目標から逆算して、必要な導線が確保できているかチェックしてください。

広告設計では、仮説に基づいて複数のクリエイティブを制作するのがおすすめです。効果検証や修正を繰り返して、効果につながる広告制作の勝ちパターンを見つけると成果実現の可能性が高まります。

ユーザーは何らかの知りたいことや悩みの解決を目的に、検索エンジンで調べたりSNSを閲覧していたりします。ユーザーが抱える問題を特定し、どのようにメリットを訴求すれば悩みや課題が解決に向かうのか仮説を立てましょう。

5.広告運用の目標値を設定する

数値目標を設定して客観的に効果を検証できる体制を整えるのも必要です。Web広告運用でとくに重要な指標は顧客獲得単価を意味するCPAです。言い換えると顧客1人を獲得するために投じたコストを指し、広告費÷コンバージョン数で簡単に算出できます。

CPAの数値は低いほど効率が良いとされます。顧客獲得が目的の場合、タイトルやバナーの改善でユーザーの反応(CTR)が改善しても訪問後のコンバージョンを獲得できなければ、CPAは悪化。

CPAの改善にはクリック率を示すCVRの向上が必要です。CVRを向上するには広告からWebサイトに遷移したユーザーの心理を想像し、遷移先のLPにクリックへつながるコンテンツや導線設計を施さなければなりません。

商材のメリットを端的に訴求し、ユーザーが迷わないようにボタンリンクの位置や大きさなどの細部にまでこだわりましょう。

成果を上げるWeb広告運用のポイント

最後に成果を上げるためのWeb広告運用のポイントを紹介します。

  • 自社サービスに合った広告媒体を選ぶ
  • ターゲットを具体的にイメージする
  • 定期的にPDCAサイクルを回す
  • 広告代理店に依頼する

Web広告を始めるタイミングにおいては、適切な広告媒体の選定およびターゲットの具体化が重要です。運用を開始した後は、定期的な分析→改善が求められます。インハウスでの対応が難しければ、広告代理店への依頼もおすすめです。

上記の4つのポイントについて具体的に解説します。

自社サービスに合った広告媒体を選ぶ

広告媒体の選定では商材のターゲットが多くいるメディアやSNSを選ぶよう心がけましょう。母数が多いので、効率的に成果につながると考えられます。

自社の商品がどのような年代・性別をターゲットに据えるかを考慮して、使用する媒体を決定するのがポイントです。

各SNSの年代ごとの利用率を知りたければ、総務省が作成した調査データが参考になります。

10代や20代のソーシャルメディア利用率は一貫して推移しています。40~60代では利用者率、平均利用時間とともにメール利用がソーシャルメディアの数字を上回るのが特徴です。

サービスの種類ごとでは全年代でLINEの利用率が最も高く、90%を超えています。またInstagramの利用率が全年代で一貫して増加しているのも注視すべきポイントです。

動画共有系サービスではYouTubeの利用率が高く、10〜40代では90%を超えています。また「情報源としての重要度」では10代ではテレビとインターネットが同率、20~30代ではインターネットが最も高いです。

また機器別にみると平日・休日ともにモバイル端末によるネット利用時間が長い傾向が見受けられます。

参考:総務省 情報通信政策研究所. 「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>

ターゲットを具体的にイメージする

広告を届ける顧客の具体的な姿を描けるようになれば、さらなる効果を期待できます。顧客の具体的な姿とは属性や関心事への理解はもちろん、どのような行動を取るかまで想いを巡らしましょう。

コーヒーメーカー一つとっても、起業してオフィスに設置したいのか、在宅ワークの休憩中に利用したいかによって検索行動や検索キーワードは変わります。

同じサービスでもユーザーにはさまざまなタイプが存在するのが基本です。具体的なイメージの把握を追求すれば、顧客ごとのライフスタイルや日常の行動、よく見るSNSの種類なども想定でき、どんな広告をどのようなクリエイティブで表示させるべきかまで正確に把握できます。

顧客のことを徹底的に考え抜けるかどうかが、Web広告の成否を分かつ重要なポイントです。自社の商材との接点を顧客視点で考え、成果の出る広告運用につなげてください。

定期的にPDCAサイクルを回す

Web広告を出して即効果が出るのは稀なので、定期的にPDCAサイクルを回して出稿内容を改善する必要があります。

PDCAサイクルはPlan(計画)→Do(実行)→CHECK(評価)→Action(改善)の頭文字を取った言葉で、仮説に基づき立案した施策を実行し、問題点を見つけて改善する過程を繰り返すという意味をもちます。

PDCAサイクルで重要なのは「仮説の立案と検証」です。配信を行っただけでは広告の良し悪しが判断できず、改善にはつながりません。

たとえば自社商材の価格と機能の充実性のどちらを押し出すか悩んでいたとしましょう。

ユーザーに刺さりそうなのは安さだと仮説を立て、広告を立てました。しかしこの段階では比較対象がないため、価格を押し出すのが正解だったのか、機能の充実性に訴求ポイントを変更すべきか判断がつきません。

2つの訴求軸でそれぞれ広告を作成し、効果が出た施策にしぼって洗練していくほうが好ましいでしょう。

PDCAサイクルを回すうえで重要なポイントは次の3つです。

  • 検証可能な仮説を立案する
  • 定量的な数値目標を置く
  • 十分な検証期間を設ける

立てた仮説の良し悪しを判断するには、適切な立証・検証のために再現性を有する必要があります。また目標設定では「クリック率を向上させる」ではなく「クリック率を前月より30%向上させる」というように数字で示すことを心がけましょう。

正確な判断を取るためにも十分な検証期間を設けるのも大切です。検証期間があまりにも短いと広告経由ではないオーガニックの流入がカウントされない恐れが高くなります。

オーガニックは広告を見た数日後に時間差で入ってくる場合もあるからです。結果的に本来なら広告の成果にカウントすべきものが把握できず、正確な広告の評価が実施できません。

広告代理店に依頼する

短期間で効果を実感したい場合や高額での広告運用を検討している場合、広告代理店に依頼し、知識やノウハウを持った人材の力を借りるのも効果的です。

専門人材の教育コストや施策の立案で悩むリスクから解放されます。広告代理店を活用すれば、社内に本格的なノウハウや人材がない場合でも本格的な運用が可能です。

Web広告では初期設計の良し悪しで成果が大きく分かれます。ノウハウや経験不足の状態で担当者が1から設計を施すと、ほころびが生じる可能性も高くなります。

プロにお願いすれば、運用失敗のリスクが下がるでしょう。十分な予算が確保できない場合、自社での対応が難しい一部の業務だけ外部委託し、コストを抑えられます。

広告代理店の活用によって、業界の最新情報がいち早く入手できるのも利点です。自社運用で業務の傍ら、知識を吸収するのは並大抵のことではありません。とくに人材不足の企業ではその傾向は顕著です。

委託先が多くの情報を持っていれば、運用中に何らかのトラブルが発生しても、豊富な知見を駆使して適切なアドバイスが可能なので、改善や復旧がスピーディーです。

Web広告代理店に支払う手数料は、一般的に広告費の〇%、または広告費に関わらず一律の料金体系をとるパターンに分かれます。

ポイントを押さえてWeb広告を効果的に運用しよう

Web広告はポイントを押さえて運用すれば、成果を得られる可能性が高いマーケティング施策です。

記事の内容をおさらいすると、効果的な運用で重要となるのは以下の点です。

  • 自社に合った広告手法や媒体を選ぶ
  • 精度が高く具体的なターゲティングを行う
  • 定期的にPDCAサイクルを回して広告の内容をブラッシュアップする

広告代理店を活用すれば、成果実現の可能性が高まります。とくに短期で売上アップにつなげたい、高額での運用を検討しているなどの企業様におすすめです。

株式会社ジオコードはリスティングからSNS広告、動画広告まで幅広い施策の提供が可能です。業種・業態にかかわらず、お客様に合った提案・運用を通じて、成果にコミットします。

アカウントの診断を無料で実施しているので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

株式会社ジオコードはGoogle・Yahoo!のアワード受賞歴多数。国内の主要媒体に対応。
Web広告運用について、どんなことでも気兼ねなくご相談ください。