WordPressは本当にSEOに強いのか?その理由と最適化のポイントを徹底解説

WordPressは使い易さと拡張性の高さから、世界中の数百万のWebサイトで利用されています。特に注目されるのが、SEO(検索エンジン最適化)に対する強さです。

本記事では、WordPressがなぜSEOに強いのか、WordPressの特徴や具体的なSEO対策の実施方法、画像最適化のポイントなどについて解説します。

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WordPressとSEOの関係性

WordPressとSEOの関係性

Webサイトの多くには、WordPressが利用されています。利用される理由の一つが、WordPressが持つ高いSEO適性です。

WordPressは、無料で使用可能なオープンソースのCMSであり、Webサイトの作成と管理を容易にします。ブログから企業のWebサイト、eコマースサイトまで、様々なサイトを作成可能です。

WordPressは、設計段階からSEOに配慮されており、検索エンジンがサイトの情報を正確に収集するのに適した構造を持っています。また、WordPressは豊富なSEO向けプラグインを持っており、それぞれのサイトに合わせた最適化が可能です。記事の投稿や更新も容易で、新鮮なコンテンツを作成しやすいことが、SEO効果を高める理由につながります。

なぜWordPressはSEOに強いと言われるのか?

なぜWordPressはSEOに強いと言われるのか?

WordPressがSEOに強いと言われる理由はいくつかあります。特にクロールしやすいサイト構造、豊富なSEOプラグイン、記事更新の利便性と簡便性の3点が挙げられます。詳しく見ていきましょう。

クロールしやすいサイト構造

SEOにおいてサイト構造は極めて重要です。中でも、クロール性が良いと言われるWordPressのサイト構造について詳しく見ていきましょう。

クロールとは、検索エンジンがWebサイトを巡回し、サイト内の内容を把握することを指します。WordPressはサイト構造がシンプルであり、プログラムコードの設計やカテゴリーなども整理されているため、検索エンジンにとってクロールが容易です。

例えば、ブログ投稿やWebページはカテゴリーやタグによって整理ができます。それぞれのURLも一貫した形式を保つことで、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなります。整理整頓されたサイト構造は検索エンジンにとってわかりやすく、結果として検索エンジンから高く評価されるのです。

また、WordPressはサイトマップを自動的に生成する機能を持っています。サイトマップとは、Webサイトの全ページとページ構造を検索エンジンに伝える役割を担っています。サイトマップがあることで、検索エンジンはサイト全体を効率的にクロールすることができ、新規または更新されたページを押さえることができます。

WordPressのテーマやプラグインを活用すれば、サイトの内部リンク構造をさらに最適化することも可能です。内部リンクはWebサイト内の異なるページ間を結びつけ、ユーザーが情報を探しやすくすると同時に、検索エンジンのクロールを助けます。

内部リンクを適切につなげることで、Webサイトはより一層検索エンジンにとってクロールしやすい環境を提供します。

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豊富なSEOプラグイン

WordPressは、SEOのプラグインが豊富にあります。プラグインを使うことで総合的なSEOの管理ができ、サイトの最適化につながります。SEOのプラグインで代表的なものには、「Yoast SEO」と「Rank Math」の2つがあります。

「Yoast SEO」は世界中で広く使われているSEOプラグインで、総合的なSEO対策をサポートしてくれます。タイトルとメタディスクリプションの設定、XMLサイトマップの生成、コンテンツのリーダビリティ分析、キーワードの最適化といった基本的なSEO対策、ソーシャルメディアへの最適化やパンくずリストの設定など、より高度なSEO対策が可能です。また「Yoast SEO」のプレミアム版では、内部リンクの提案、リダイレクトの設定、複数のフォーカスキーワードの設定など、さらに詳細な対策が可能になります。

もう1つの「Rank Math」は、比較的新しいプラグインでありながら、多機能性と使いやすさで注目を集めています。「Yoast SEO」と同様に基本的なSEO対策をカバーしつつ、構造化マークアップ、Google Search Consoleとの連携、404モニタリング、リダイレクトマネージャなど、高度な機能を無料版でも提供しています。また、直感的なインターフェースと、コンテンツ分析ツールによるSEOスコア表示など、ユーザーフレンドリーな設計も特徴的です。

上記で紹介したようなSEOプラグインを使うことで、専門的な知識がないユーザーでも簡単にSEO対策を行えます。プラグインは定期的にアップデートが行われるので、最新のSEOトレンドにも対応可能です。

記事更新の利便性・簡便性

WordPressの特徴として、記事更新の利便性と簡便性が挙げられます。

検索エンジンは最新の情報を求め、定期的あるいは繰り返し更新されるコンテンツを評価する傾向があります。そのため、コンテンツの更新はSEOにとって重要な要素の一部です。WordPressのユーザーインターフェースと編集ツールは、サイト運営者の利便性を最大限に引き出します。

WordPressでは、タイトルタグの編集は非常に簡単で、各記事やページで自由にカスタマイズができます。各ページで特定のキーワードを強調したり、ブランド名を追加したりすることも容易です。

また、WordPressはコンテンツの更新を簡単に行うことができます。編集画面から直接テキストを変更したり、画像を追加・削除するだけでなく、内部リンクの追加や削除も直感的に行えます。記事コンテンツの最新情報を追加したり、古くなった情報を削除または更新したりと、情報のアップデートがしやすいことも特徴です。

他にも、WordPressでは記事に対してタグやカテゴリーを設定することが可能です。タグとカテゴリーの設定を設定することで、検索エンジンがサイト構造と各ページの関連性をより理解しやすくなり、ユーザーがサイト内を探索する際にも役立ちます。

実際に効果を発揮するSEO対策

実際に効果を発揮するSEO対策

WordPressはSEOに強いプラットフォームですが、最大の効果を得るためには、適切なSEO対策が必要です。テーマの選び方や、内部SEOの最適化、画像の最適化、サイトの高速化とモバイルフレンドリー対策などが該当します。また、ソーシャルメディアとの連携やユーザーエクスペリエンスの向上も大切です。ここでは、これら一つひとつについて見ていきましょう。

WordPressテーマの選び方

テーマ選びは、WordPressサイトのSEO効果を大きく左右する重要な要素の一つです。

テーマは、軽量であることが大切です。軽量なテーマは、サイトの読み込み速度を速くする効果があります。読み込み速度が速いサイトは、ユーザー体験を向上させるとともに、検索エンジンからの評価も高くなります。例えば、「GeneratePress」や「Astra」などは、非常に軽量で高速なテーマとして広く知られています。

SEOに適したコードを使用したテーマを選ぶことも大切です。理由はテーマのコードが整理されていて、検索エンジンがクローリングをスムーズにできるようにするためです。例えば「Genesis」は、クリーンなコードとSEOに配慮した設計で評価されています。

SEOに配慮された構造を持つテーマを選ぶことも忘れてはいけません。具体的には、H1や H2などの見出しタグや、適切なリンク構造など、SEOに重要な要素が適切に設定されているかを確認しましょう。例えば「Divi」は、SEOに重要な要素をきちんと設定できる柔軟性を持つテーマとして知られています。

以上のポイントを踏まえてテーマを選ぶことで、WordPressサイトのSEO効果を最大限に引き出すことが可能となります。

内部SEOの最適化

WordPressには、内部SEOを最適化するための便利なプラグインが豊富にあります。

キーワードは、検索エンジンがコンテンツの内容を理解するための重要な手がかりとなりますので、キーワードの適切な使用は必須です。WordPressでは、「Yoast SEO」や「Rank Math」のようなプラグインを使うことで、キーワードの配置や密度を自動的にチェックし、最適化のヒントになります。

またタイトルタグとメタデータの最適化は、検索結果に表示されたサイトの中から、ユーザーがサイトを選ぶ際の重要な要素となります。WordPressは各ページに簡単にタイトルタグとメタデータの情報を追加できます。プラグインを利用することで簡単に要素の最適化をアシストしてくれます。

内部リンクは、サイト内のページ間をつなぐリンクを指します。検索エンジンがサイトの各ページを見つけやすくする役割を果たします。WordPressでは、関連記事を表示するプラグインを使用すれば、自動的に内部リンクの生成が可能です。

URLの最適化も重要な内部SEO対策の一つです。分かりやすく構造化されたURLは、検索エンジンがサイトのコンテンツを把握しやすくなりますし、ユーザーにとっても理解しやすいです。WordPressでは、パーマリンク設定を通じてURL構造を簡単にカスタマイズできます。

サイトの高速化も内部SEOとして重要な要素です。WordPressではキャッシュプラグイン(W3 Total Cacheなど)や画像最適化プラグイン(Smushなど)を利用することで、サイトの読み込み速度を劇的に改善できます。

内部SEOの最適化は、WordPressの柔軟性とプラグインの豊富さによって、簡単かつ効果的に実行することが可能です。

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画像最適化のポイント

画像が適切に最適化されていない場合、ページの読み込み速度を遅くし、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。

画像最適化の基本は、適切なファイル名(画像の内容を具体的に説明するもの)を設定することです。検索エンジンが画像の内容を理解し、検索結果上に反映するために必要な情報になります。

またalt属性は、画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストで、視覚障害者や検索エンジンに画像の内容を説明するために設定します。WordPressでは、各画像に対して簡単にalt属性を設定することが可能です。

さらに画像のサイズはページの読み込み速度を左右するため、ファイルサイズをできるだけ小さくし、表示サイズに合わせることが推奨されます。画像の拡張子についてはJPEGやPNG、GIFなどの拡張子を選びましょう。

上記のような画像最適化の設定を簡単に行うには、WordPressのプラグインを利用しましょう。例えば「Smush」は、アップロードされた画像の圧縮と最適化を自動的に行ってくれます。プラグインを使ってWebサイトのパフォーマンスが改善されます。

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高速化・モバイルフレンドリー対策

ユーザー体験を向上させ、SEOパフォーマンスを高めるためには、サイトの高速化とモバイルフレンドリーな設計が必要不可欠です。高速化とモバイルフレンドリー対策に関してもWordPressは効率的な対策が可能です。

WordPressはプラグインを用いて簡単にキャッシュの設定ができるため、サイトの高速化に有用です。キャッシュとは、一度読み込んだページのデータを一時的に保存しておき、次回訪問時に迅速に表示するための技術のことです。例えば「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」のようなプラグインを利用することで簡単に対策できます。

CSSやJavaScriptの最適化もサイト高速化に繋がります。コードを最小化(Minify)することで、ページの読み込み速度を向上させることができます。例えば、「Autoptimize」プラグインを使用すると、自動的に最適化を行ってくれます。

また、モバイルフレンドリー対策には、モバイル、タブレット、デスクトップなど、どのデバイスからアクセスしても見やすいデザインを保つレスポンシブデザインにすることが重要です。

WordPressの多くのテーマが既にレスポンシブデザインに対応しています。未対応の場合でも、「WPtouch Mobile Plugin」のプラグインを利用することで実現できます。

サイトの高速化とモバイルフレンドリー対策は、ユーザーが快適にサイトを利用できるだけでなく、Google等の検索エンジンがサイトの評価を高めることにもつながります。

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ソーシャルメディア連携

ソーシャルメディアとの連携は、SEO効果を上げるだけでなく、Webサイトへの訪問者数を増加させる方法の一つです。WordPressは豊富なプラグインにより、各種ソーシャルメディアプラットフォームとの連携が簡単にできます。

ソーシャルシェアボタンを設置することで、訪問者が自社のコンテンツを簡単にシェアできるようにすれば、より多くの人々にWebサイトを拡散してもらえるかもしれません。例えば、WordPressのプラグインの「Social Warfare」や「MashShare」などを利用すれば、記事やページにシェアボタンを簡単に設置できます。

ソーシャルメディアアカウントの設置も大切です。Webサイトに訪れた人々に対して、自社が運営するソーシャルメディアアカウントを見つけやすくすることは、信頼性を高めるだけでなく、関連するコミュニティと繋がる良い機会になるでしょう。例えば、「Social Icons Widget」などのプラグインを使用することで、サイドバーやフッターにソーシャルメディアアイコンを表示できます。

各ソーシャルメディアの分析画面から共有数の確認も忘れずに行いましょう。共有数はコンテンツがどれだけ人気があるか、またどの種類のコンテンツが最もシェアされやすいかを理解するための指標となります。指標となる情報を元に、より効果的なコンテンツ戦略を策定できるようになります。

ソーシャルメディアの連携を活用することで、自社のWebサイトはSEOの観点からだけでなく、社会的な観点からも価値を提供することができるのです。

ユーザーエクスペリエンス向上

良いユーザーエクスペリエンス(UX)を提供することで、訪問者がサイトに滞在する時間が延び、サイト内部の様々なページを閲覧する可能性が高まります。

UXを向上させる具体的な方法は、ページの読み込み速度を上げることです。特にモバイルユーザーにとって重要な要素であるページの表示速度は、Googleもランキングを決める要素として明示しています。

WordPressでは、キャッシュプラグインを使用することで簡単にページの速度を改善できます。例えば「W3 Total Cache」や「WP Super Cache」などのプラグインが挙げられます。また、レスポンシブデザインもUXを向上させる大切な要素になります。

UXを向上させることは、ただ単にSEOのランキングを上げるだけでなく、訪問者がWebサイトでより良い体験を持ち、再度訪れる可能性を高めるためにも重要な対策なのです。

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WordPressを活用した成功事例

WordPressを活用した成功事例

SEO対策とWebサイトの成功は切っても切れない関係にあります。具体的にはどのようにWordPressのSEO対策が効果を発揮するのか、実例を2つご紹介しましょう。

事例1:WordPressを活用した企業サイトのリブランディング

事例1:株式会社シタラ興産様

事業内容:産業廃棄物処理サービス

URL:https://www.shitara-kousan-group.co.jp/

目的:リブランディング、お問い合わせの増加

実施内容:Webサイトのリニューアル

成果:Webサイトリニューアルより業界内で話題
   お問い合わせの増加

株式会社シタラ興産様の実績例はこちら

事例2:WordPressを活用したECサイトリニューアルで売上を拡大

事例2:株式会社お茶の里城南様

事業内容:お茶のECサイト

URL:現在サイトが閲覧できない

目的:SEO対策とCV増加

実施内容:Webサイトフルリニューアル、システムのカスタマイズ多様化

成果:Web運用の改善
   SEO対策とWeb広告を組み合わせ、集客とCV(購入)増加

株式会社お茶の里城南様の実績例はこちら

これからも進化するWordPressのSEO対策

これからも進化するWordPressのSEO対策


WordPressはSEO対策を行うための機能やプラグインが豊富です。SEO自体のトレンドや技術の進歩、検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応するため、WordPressもその対策方法を進化させ続けています。

Googleがモバイルファーストのインデックスを推進しているように、モバイル最適化はこれからも重要な要素となります。

また、AI技術の発展により検索エンジンはユーザーの意図をより深く理解する能力を獲得しており、AIに対応したコンテンツ作りが求められるでしょう。WordPressを使って最適なSEO対策を実現するためには、専門のプロによるサポートが必要となる場合があります。

サポートの一端を担うのが、17年以上SEOサービスを提供し続けているジオコードです。

これまでに4,400以上のWebサイトに対してSEO施策を行い、数々のアルゴリズムアップデートを乗り越えてきた実績があります。実績と成果については、ジオコードが誇る「SEO成功事例5選」にて具体的に紹介されています。

SEO対策で困っている方、課題を解決したい方は、ぜひジオコードへご相談ください。WordPressの進化とともに、SEO対策も進化し続けるジオコードが、貴社のWebサイトを成功に導きます。