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2020年7月16日
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更新日:2026年 06月 08日
マイクロアドの子会社がソーシャルコマースに関する知見を生かし冷凍食品ブランドを始動
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
ソーシャルコマースは、SNS上の投稿や動画をきっかけに購買へつなげる販売手法として注目されています。
なかでもTikTok Shopのように、動画視聴から購入までを同じアプリ内で完結できる仕組みは、ユーザーの「欲しい」「食べたい」という瞬間的な感情を購買行動へつなげやすい点が特徴です。
2026年4月10日、マイクロアドの子会社であるUNIVERSE PULSEは、冷凍食品ブランド「パルス食堂」を立ち上げ、第一弾商品として「極太麻婆春雨」の販売を開始しました。
公式オンラインストアに加えてTikTok Shopでも販売する点から、ソーシャルコマースの実践事例として参考になる取り組みです。
「パルス食堂」は、UNIVERSE PULSEが新たに始動した冷凍食品ブランドです。
同社はマイクロアドグループでTikTok Shop総合支援事業を展開する子会社であり、消費行動データ「UNIVERSE」の分析力や、TikTokなどでの販促ノウハウを活用して企業のマーケティング支援を行っています。
今回のブランド立ち上げでは、デリバリーコンサルティングを展開するTreefoodPartnersと提携し、同社の人気メニュー「極太麻婆春雨」を冷凍食品として商品化しました。
販売場所は「パルス食堂」公式オンラインストアとTikTok Shopで、TikTok Shopを活用した購買体験の提供を目指しています。
ポイントは、単に冷凍食品をECで販売するのではなく、SNS上の動画視聴から購買につなげるソーシャルコマースの仕組みを活用している点です。
動画で商品を知り、その場で購入できる導線を設計することで、興味喚起から購買までの距離を短くしています。
ソーシャルコマースでは、ユーザーが商品に興味を持ったタイミングで購入導線へ移行しやすいことが特徴です。
従来のECでは、広告やSNS投稿で商品を知った後、検索や比較を経て別サイトで購入する流れが一般的でした。
その間に熱量が下がったり、離脱したりする可能性があります。
一方、TikTok Shopのような仕組みでは、クリエイターのレビュー動画を見ながらアプリ内で購入できるため、商品理解と購買導線が一体化します。
特に食品は、湯気、食感、ボリューム感、調理の手軽さなどを動画で伝えやすい商材です。
テキストや静止画だけでは伝わりにくい魅力を、短い動画で直感的に届けられる点は大きな利点といえます。
「パルス食堂」の事例も、まさにこの特徴を生かしたものです。
クリエイターによるレビュー動画で「おいしそう」「食べてみたい」と感じたユーザーに対し、購入までの導線を短くすることで、衝動的なニーズを逃しにくくしています。

ソーシャルコマースは、すべての商材に同じように適しているわけではありません。相性が良いのは、使用シーンや体験価値を視覚的に伝えやすい商品です。
食品であれば、調理工程や食べる場面を見せることで、味や満足感を想像しやすくなります。
コスメであれば使用前後の変化、日用品であれば使い勝手や便利さを動画で訴求できます。
こうした商材では、動画広告やインフルエンサーマーケティングと購買機能を組み合わせることで、認知から購入までの流れを自然につくりやすくなります。
ただし、重要なのは話題化だけを狙わないことです。
動画で興味を持ったユーザーが購入前に知りたい情報、たとえば価格、内容量、使い方、配送条件、口コミなどが整理されていなければ、購買直前で離脱する可能性があります。
SNS上の訴求と商品ページの情報設計は、セットで考える必要があります。
今回の「パルス食堂」は、マーケティング支援企業が自ら商品開発・販売に踏み出した点でも興味深い事例です。
データ分析、ショート動画での販促、クリエイターネットワーク、EC導線を組み合わせることで、ソーシャルコマースの知見を自社ブランドに応用しています。
Web広告やSNS運用を担当する企業にとっても、参考になるのは販売チャネルの考え方です。
これからは、広告で認知を獲得し、検索で比較され、ECで購入されるという一方向の流れだけでなく、SNS上の接触が購買の入口となるケースも増えていく可能性があります。
そのため、動画クリエイティブの企画、クリエイターとの連携、商品ページの整備、購入後のレビュー活用までを一体で設計することが重要です。
特にTikTokやInstagramで商品理解が進みやすい商材では、ソーシャルコマースを販売戦略の選択肢として検討する価値があります。

マイクロアド子会社のUNIVERSE PULSEが始動した「パルス食堂」は、ソーシャルコマースの知見を冷凍食品ブランドに応用した事例です。
公式オンラインストアに加えてTikTok Shopで販売し、動画視聴から購買までをつなげる導線を設計している点が特徴です。
食品やコスメ、日用品など、動画で商品の魅力を伝えやすい商材では、SNS投稿、クリエイター施策、購買機能を組み合わせることで、ユーザーの関心を購入へつなげやすくなります。
今後のマーケティングでは、検索や広告だけでなく、SNS上で生まれる購買意欲をどう受け止めるかが、より重要な視点になっていくでしょう。