インプレッションとは?意味は?PVやリーチとの違いは?
2020年7月1日
東証スタンダード上場企業のジオコードが運営!
Web広告がまるっと解るWebマガジン
更新日:2026年 06月 09日
Google、AI Max for Searchをβ版から正式版へ移行することを発表
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
Googleは2026年4月15日、広告とコマースに関する公式ブログで、これまでβ版として提供していた「AI Max for Search(以下、AI Max)」を正式版へ移行すると発表しました。
あわせて、動的検索広告(DSA)や自動作成アセット(ACA)など一部の機能を利用しているキャンペーンについて、2026年9月以降にAI Maxへ自動アップグレードする方針も明らかにしています。
近年のGoogle広告では、機械学習を活用した自動化機能が急速に進化しています。
今回の正式版移行は、その流れを象徴するアップデートの一つといえるでしょう。
本記事では、AI Maxの特徴やDSAとの違い、広告運用担当者が押さえておくべきポイントを解説します。
AI Maxは、Google検索キャンペーンに追加できるAI活用機能群で、検索語句の拡張、広告文生成、最終URL拡張などを組み合わせて配信を最適化する仕組みです。
従来の検索広告では、広告主が設定したキーワードを中心に広告配信が行われていました。
しかしAI Maxでは、検索クエリだけでなく、ランディングページの内容、広告文、過去の配信実績など複数のシグナルをAIが分析し、関連性が高いと判断したユーザーへ広告を表示します。
特徴的なのは、登録キーワードだけでは捉えられない検索意図にも配信対象を広げられる点です。これまで想定していなかった検索語句にもリーチできるため、新たな顧客接点を発見できる可能性があります。
さらに、広告文の自動生成や最終ページURLの拡張機能も備えており、ユーザーの検索意図に合わせて最適な訴求や遷移先を自動的に調整できる仕組みになっています。

今回の発表で特に注目されているのが、DSAからAI Maxへの移行です。
DSA(Dynamic Search Ads)は、Webサイト内のコンテンツをGoogleが自動で読み取り、検索キーワードや広告見出しを生成して配信する検索広告です。
広告主が細かくキーワードを設定しなくても運用できることから、多くの広告アカウントで活用されてきました。
一方、AI MaxはDSAの考え方をさらに発展させた機能といえます。
DSAが主にWebサイトのコンテンツを基に検索語句や広告見出しを補完していたのに対し、AI Maxは検索クエリ、広告文、ランディングページ、過去の成果データなどを総合的に分析して配信を最適化します。
そのため、より広範囲なユーザーへアプローチできる可能性があります。
また、広告文や遷移先URLの自動最適化機能も強化されており、従来のDSAよりも高い柔軟性を備えている点が特徴です。
AI Maxの最大のメリットは、これまで獲得できていなかった検索需要を発見できる可能性があることです。
検索行動は年々複雑化しており、広告主があらかじめ想定できるキーワードには限界があります。
AI Maxは、ユーザーの検索意図を広く捉えながら広告配信を行うため、新たなコンバージョン機会を見つけられる場合があります。
Googleは、AI Maxによって新たな検索需要を発見できる可能性があると紹介しています。
また、キーワード追加や広告文作成などの運用工数を削減しやすい点も魅力です。
運用担当者は細かな設定作業に時間を費やすのではなく、戦略立案や成果分析に注力しやすくなります。
一方で、AI Maxがすべての広告アカウントに適しているわけではありません。
例えば、コンバージョン率の高いキーワードが明確であり、そのキーワードを中心に安定した成果を獲得できている場合は、AI Max導入時には、既存キャンペーンとの成果比較や検証を行うことが重要です。
AI Maxは配信範囲を拡張できる反面、意図しない検索クエリへの露出が増える可能性もあります。その結果、クリック数は増えても成果につながらないトラフィックが発生することも考えられます。
そのため、自動化機能だから導入するのではなく、自社の広告アカウントの状況や目標に照らし合わせて判断することが重要です。
特にCPAやROASを重視するアカウントでは、導入前後の成果を慎重に比較・検証する必要があります。

GoogleがAI Max for Searchの正式提供を開始したことで、検索広告におけるAI活用と自動化はさらに進んでいく可能性があります。
Googleは2026年9月以降、DSAやACAを利用している対象キャンペーンをAI Maxへアップグレードする予定と案内しており、多くの広告運用担当者にとって無関係ではないアップデートです。
AI Maxは新たな検索需要の発見や運用効率化といったメリットが期待できる一方で、既存の運用手法が優位となるケースもあります。
重要なのは、自動化機能を過信するのではなく、自社の目標やアカウント特性に合わせて活用することです。
今後のアップデート動向を注視しながら、最適な広告運用のあり方を検討していきましょう。