ランディングページの費用は何で変わる?安いLPと高いLPの違い

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

ランディングページの制作費を調べると、安いプランと高いプランの差に迷うことがあります。その違いは、デザインの見た目だけではありません。調査、文章、素材、実装、公開後の改善をどこまで任せるかで費用が変わります。

この記事では、ランディングページをLPと呼び、価格差の理由を整理します。制作費だけで予算を使い切らず、公開後に成果を確かめられる計画を立てましょう。

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ランディングページの費用は任せる工程と仕様で変わる

LPは、商品やサービスを紹介し、購入や問い合わせへつなぐために使うページです。同じ1ページでも、調査の深さ、情報量、必要な機能で作業は変わります。相場の数字を見る前に、自社が何を用意できるかを整理しましょう。

安いLPは用意する素材と制作範囲を確認する

費用を抑えたLPには、既存の構成やデザインを使うプランがあります。自社が原稿と画像を用意すれば、制作側の作業を減らせるためです。安いことだけを理由に、品質が低いと決めつける必要はありません。

掲載内容が固まり、必要な機能が少ない場合は候補になります。一方、商品をどう説明するかから相談したい場合は、追加の設計が必要でしょう。見積もりにない作業を自社で受け持てるか確認してください。

短いLPでも、必要な情報が整理されていれば目的に合う場合があります。長さだけでなく、訪問者が判断するための情報があるかを見ましょう。

高いLPは調査や実装に何が追加されるかを見る

費用が高くなる理由には、顧客調査、撮影、独自デザイン、外部連携などがあります。複数の商品や広告に合わせて、異なるページを作る場合も同様です。追加の作業が自社の課題に必要かを確かめましょう。

例えば商品を初めて売り出すなら、訴求の仮説をつくる調査が役立ちます。既存の商品で訴求が決まっていれば、調査を絞れる場合もあるでしょう。制作会社の規模だけでは、必要な費用を判断できません。

高額なLPでも、商品と流入する人が合わなければ反応が得られないことがあります。料金は成果の保証ではなく、依頼する作業と体制の対価として見てください。

公式料金の例で見るLP制作の価格差

公式料金を見ると、制作範囲によって価格が変わる仕組みを確認できます。ここで紹介するのは各社の料金例であり、業界全体の平均ではありません。税の扱いと追加費用まで、同じ条件で読み比べましょう。

原稿支給と構成からの制作では見積もりが変わる

オークスは、原稿を支給する定型LPと、構成から作るLPを分けて案内しています。いずれも税別の開始価格で、必要な仕様によって見積もりが変わります。自社で準備する範囲が、費用差の理由として読み取れる例です。

公式プランの例公開料金含まれる作業と条件
定型LP5万円~/件・税別原稿・画像は自社支給。既存構成の1ページ、デザイン調整・実装・修正1回
構成からのLP15万円~/件・税別1ページの構成設計・原稿調整、デザイン・実装・修正2回。撮影・システム連携は別途

同社は、初回制作費と公開後の保守料を分けて提示するとしています。掲載料金は2026年9月改定の新規契約向けです。対象範囲や納品物、対応量は見積書で確定する条件を確認してください。

※参考:株式会社オークス.「Webサイト制作」.”料金と対応範囲”.https://ooaks.co.jp/service-website/ ,(料金改定:2026年9月。2026年10月15日確認).

基本料金のほかに端末対応や進行管理費がかかる場合もある

LPの基本料金に、必要な作業がすべて含まれるとは限りません。LP制作.jpのライトプランは、PCかスマホの片方で89,800円・税別です。構成、文章提案、デザイン、画像での実装などが含まれます。

別途、オプションを含む各種費用の20%が進行管理費として必要です。基本料金だけの場合でも、単純合算では107,760円・税別になります。実際の発注額は、必要なオプションを含めて確認しましょう。

ライトプランのPC・スマホセットは、基本料金に20,000円追加されます。HTMLでの実装、レスポンシブ対応、メールフォームは別料金です。基本料金だけを他社の一式料金と比べないようにしてください。

※参考:LP制作.jp(株式会社Ryuki Design).「LP制作の料金プラン|ランディングページ制作89,800円〜」.https://rdlp.jp/lp-price ,(最終更新日:記載なし。2026年10月15日確認).

LPの費用差につながる制作工程

LPの見積書は、工程ごとの成果物を確認すると読みやすくなります。制作一式という表記だけでは、原稿やフォームを誰が用意するか見えません。必要な品質を確かめながら、任せる範囲を決めましょう。

調査・構成・文章で商品の伝え方をつくる

調査は、顧客の悩みと商品を選ぶ理由を整理する工程です。構成と文章では、その情報を訪問者が理解しやすい順に並べます。画像を装飾する前に、何を伝えて行動を促すかを決めましょう。

例えば資料請求を目的にするなら、資料でわかることを具体的に示します。購入が目的なら、価格、使用条件、購入後の流れも重要です。広告を見た人の期待と、LPで読む説明をつなげてください。

  • 訪問者の悩みと、すでに知っている情報
  • 商品を選ぶ理由と、それを裏付ける資料
  • よくある疑問や、申込前に迷う点
  • 比較に必要な価格、条件、導入手順
  • 促したい行動と、申込後に起こること

構成案は、見出しだけか各部分の文章まで含むかも確認が必要です。

写真・動画・図解は用途と利用条件を決める

写真や動画は、文章だけでは伝わりにくい特徴を示すために使います。撮影、編集、モデル、スタジオの手配を頼むと、その分の費用が必要です。手持ちの素材で伝えられることと、新しく作るものを分けましょう。

商品写真があっても、LPで使う大きさや構図に合うとは限りません。使用する箇所と目的を先に決めると、撮り直しを減らしやすくなります。図解も、装飾のためではなく、仕組みや違いを説明する用途を考えてください。

素材は、LP以外の広告やSNSでも使えるかを確認します。人物の写真、顧客の声、ロゴには掲載条件がある場合があります。利用期間、加工、二次利用の範囲を制作前にそろえましょう。

デザイン・実装・フォームは動作まで確かめる

デザインは情報を見やすく整え、実装はブラウザ上で動くページにする工程です。レスポンシブ対応は、画面の幅に合わせて表示を調整する方法を指します。スマホ対応という言葉だけで判断せず、実際の表示と操作を確認しましょう。

大きな画像を多用すると、通信環境によって表示を待つ場合があります。文字の読みやすさ、ボタンの押しやすさ、画像の容量も確認が必要です。画像中心かHTMLの文字を使うかで、修正の方法も変わります。

フォームは、入力画面が見えるだけでは完了ではありません。送信、完了画面、通知、自動返信まで動くかを確かめてください。申込情報を別のシステムへ送るなら、その連携も見積もりへ入れましょう。

  • 対象となる端末とブラウザでの表示確認
  • 入力エラー、送信完了、通知メールの動作
  • 申込を記録する計測設定と重複の確認
  • 必要な情報だけを入力してもらう項目設計
  • フォームの不具合が見つかった場合の修正範囲

テストを誰が実施し、どの状態で公開を承認するかも決めておきます。

修正回数と納品データの範囲を明らかにする

修正回数が同じでも、どこまで直せるかは契約によって異なります。構成からの変更と、文字の差し替えは作業量が違うためです。制作の不備と、発注後に増えた要望は分けて扱いを確認しましょう。

納品物も、公開用ファイルだけか編集用データまで含むかで変わります。画像にした文字は、文字を直すために元データが必要になる場合があります。自社で修正したい情報が何かを、依頼前に伝えてください。

部分発注では、デザインと実装の担当者が違うこともあります。素材や仕様を受け渡す人と、表示の確認をする人を決めましょう。受け渡しの調整費が見積もりに含まれるかも確認が必要です。

LPの制作費と公開後の運用費を分けて予算化する

LPの費用は、公開できるページを作って終わりではありません。公開を維持し、訪問者を集め、反応を見て直す費用が必要です。制作、維持、集客、改善を分けて予算を確保しましょう。

サーバ・ツール・保守に継続費用がかかる

独自ドメインやサーバ、制作ツールを使う場合は、継続料金を確認します。既存のWebサイト内にLPを置けるなら、新たな契約が不要な場合もあります。必要な契約と、すでに支払っている契約を整理しましょう。

CMSは、管理画面から文章や画像を更新するための仕組みです。自社で更新しやすくなる一方、利用料や保守、操作を覚える時間が必要になります。契約を終えると公開や編集がどうなるかも確認してください。

保守には何が含まれるのかを、具体的な作業で聞くことが重要です。料金表示の変更、障害対応、フォームの修正が別料金の場合もあります。更新頻度が高い情報ほど、修正方法を先に決めましょう。

広告配信と効果測定の費用を残しておく

広告でLPへ誘導するなら、制作費とは別に広告媒体費が必要です。配信を外部へ任せる場合は、運用手数料や広告素材の費用も発生します。公開後に人を集める予算を残してください。

効果測定では、申し込みや購入など、目的の行動を記録できる状態にします。ページを見た人数と、申し込んだ人数の定義をそろえることが必要です。分析ツールを入れた後も、正しく記録されているか確かめましょう。

異なるページを比べるA/Bテストでは、比較できる訪問数と期間も必要です。アクセスが少ない段階では、送信不具合や明らかな説明不足を先に直す方法があります。ツールの費用だけで、改善が進むわけではありません。

公開までと検証期間を含めた仮の予算例

以下は、公開後3か月の検証まで考えるための仮の予算例です。実際のサービス料金や市場の平均ではなく、税を除いた仮定の金額です。各費用を分けることで、制作以外に必要な予算が見えてきます。

項目仮の計算金額
LP制作構成・文章・デザイン・実装20万円
素材の準備撮影・加工など5万円
計測の初期設定申込計測の設定と確認3万円
サーバ・ツール月1万円×3か月3万円
広告媒体費月10万円×3か月30万円
広告運用月2万円×3か月6万円
改善の予備費文章や画像の追加修正5万円
合計公開準備と3か月分の支出枠72万円

この仮定では、制作費は20万円でも、全体の予算枠は72万円です。社内の確認作業や営業対応の工数は、別に見積もる必要があります。検証期間中に十分な反応が集まるかも、流入の見込みから確認しましょう。

既存の素材やサーバを使えば、新たな支出を減らせる場合があります。反対に、外部システムとの連携や追加撮影があれば、その費用を足してください。

費用を抑えるために自社で準備できること

費用を抑えるには、制作に必要な情報を早い段階でそろえることが役立ちます。制作会社の調査を減らすだけでなく、確認や修正の往復も抑えやすくなります。何を自社で用意し、何を外注するかを決めましょう。

商品資料・顧客の疑問・利用できる素材をそろえる

商品説明の資料だけでは、訪問者が知りたいことが伝わらない場合があります。営業で聞かれる質問や、購入を迷った理由も共有してください。強みを裏付ける情報と一緒に渡すことが重要です。

価格や仕様は、更新日と社内の確認者を明らかにします。顧客事例や写真は、使用できる範囲も添えてください。資料の不足を制作会社に探してもらうより、事前に整理するほうが進めやすいでしょう。

  • 対象顧客と、解決したい悩み
  • 商品仕様、料金、申込や解約の条件
  • 導入実績の根拠と、掲載できる顧客の声
  • 利用できる写真、動画、ロゴと使用条件
  • よくある質問と、営業から見た迷いの理由

参考にするLPがある場合は、どの部分を参考にしたいかも伝えましょう。

構成の承認を先に済ませて手戻りを減らす

デザインの完成後に訴求を変えると、文章や画像の修正が広がります。構成の段階で社内確認を行い、伝える内容を固めることが大切です。見た目を作り込む前に、関係者の意見をそろえましょう。

確認者が複数いる場合は、社内窓口で意見をまとめて返します。商品担当と営業担当の指示が別々に届くと、修正の理由もわかりにくくなります。承認後に追加したい内容が出たら、費用と納期への影響を確認してください。

公開日を先に決める場合も、素材提供と確認の期限を確保します。急ぎの依頼では対応できる範囲が狭まる場合があります。制作日数だけでなく、自社の確認期間も含めて計画しましょう。

自作や部分発注は更新する人まで考えて選ぶ

自社に担当者がいれば、制作ツールを使ってLPを作る方法もあります。文章やデザインだけを外注し、実装を自社で行う選択肢も考えられます。ただし、機能の設定と公開前の確認は必要です。

フリーランスに依頼する場合は、得意分野と対応できる作業を確認しましょう。制作会社であっても、すべてを社内で担当するとは限りません。依頼先の形態より、必要な工程を誰が担うかが重要です。

自作なら、担当者の学習や修正にかかる時間も見積もります。部分発注なら、データの受け渡しと不具合時の窓口を決めてください。公開後に更新できる体制まで含めて判断しましょう。

依頼先は制作実績と公開後の直しやすさで選ぶ

制作実績を見るときは、好みのデザインかどうか以外も確認します。同じ目的のLPを、どのように調査し、制作し、改善したかが重要です。自社の条件を伝えたうえで、対応できる範囲を聞きましょう。

同じ目的の実績と品質確認の方法を見る

通販の購入と、法人向けの問い合わせでは必要な情報が異なります。業種が近いだけでなく、LPの目的と顧客の検討方法が近い実績を見てください。成果を示す場合は、広告や商品条件の違いも確認しましょう。

画面の画像だけでは、スマホでの操作や表示速度はわかりません。可能なら公開ページを確認し、品質確認の手順も質問してください。どの端末で何を確かめるか、公開前の確認項目があると比較しやすいでしょう。

価格が高い場合は、追加の調査や機能が課題解消に必要かを聞きます。安い場合は、除外されている工程を確認してください。金額と作業の関係を説明できるかが判断材料です。

改善の余地と引き継ぎ方法を契約前に確認する

LPは、公開後の反応を見て説明や導線を変える場合があります。修正する人と費用、必要なデータへのアクセスを先に決めておきましょう。契約終了後も、自社でページを使い続けられるかが重要です。

改善を頼む場合は、分析だけか修正作業まで含むかを確認します。変更内容、実施日、結果を記録すると、次の判断にも役立つでしょう。広告の対象が変わった場合は、LPだけを前後比較しないことも大切です。

  • 編集用データと公開用ファイルの納品範囲
  • 自社で管理するドメイン、サーバ、制作ツール
  • 分析データと計測設定の引き継ぎ方法
  • 修正を依頼する窓口、対応時間、費用
  • 契約終了後の公開継続と移管の条件

制作費と一緒に改善の予備費を確保し、公開後の反応へ対応できる状態をつくりましょう。

LPの費用は必要な工程と運用まで含めて判断しよう

安いLPと高いLPの違いは、任せる工程、仕様、素材、確認体制から読み取れます。自社で準備できるものを整理し、必要な作業がそろった見積もりを比べましょう。制作費に加えて集客と改善の予算を残すことが、公開後の判断につながります。