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2020年7月27日
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更新日:2026年 01月 30日
ついに“会話”が広告に反映される──Meta AIのチャット活用でパーソナライズは新段階へ
【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹
SNS上の広告やコンテンツは、これまで「投稿への反応」「検索履歴」「閲覧傾向」などをもとに最適化されてきました。
しかしMetaは、その一歩先へ踏み出します。Meta AIとの会話から得られるシグナルを、広告やコンテンツの関連性向上に活用する方針を示していると発表しました。
これは、ユーザーの「興味・関心」を推測する時代から、ユーザーが言葉で語った内容を反映する時代への転換点といえます。

目次
Metaは公式ブログにて、同社が運営するSNSのコンテンツや広告のレコメンデーションに、Meta AIとのチャット内容を利用することを明らかにしました。
対象となるのは、
Instagram
Facebook
WhatsApp
Messenger
といった、Metaが提供する主要SNSです。
Metaは今後、順次この仕組みを展開するとしています。
Meta AIは、Metaが開発・提供する対話型生成AIです。
各SNS上から簡単に呼び出せる点が特長で、検索代わりの質問から、日常的な相談まで、幅広い用途で使われています。
注目すべきは、その規模です。
Meta AIの月間利用者数は全世界で数億〜10億規模の利用接点があるとMetaは説明しており、すでに日常的な接点を持つAIになっています。
このAIとの会話が広告やコンテンツに反映されるとなれば、その影響範囲は非常に大きいといえるでしょう。

Metaによると、Meta AIとの会話内容をもとに、SNS上で表示される
がパーソナライズされる仕組みです。
たとえば、Meta AIに対して「ハイキングに興味がある」「初心者向けの登山道を知りたい」といった会話をすると、その後InstagramやFacebook上で、ハイキング関連の投稿や広告が表示されやすくなるといったイメージです。
ユーザーの“能動的な発言”が、そのまま興味シグナルとして使われる点が、これまでの行動データとの大きな違いです。
一方で、プライバシー面を懸念する声も想定されます。
Metaはこの点について、広告設定やフィードコントロールを通じて、ユーザー自身が表示内容を調整できるとしています。
また、すべての会話内容が対象になるわけではありません。
Metaが定める特定のトピック(センシティブな内容など)については、パーソナライズには利用されないと明言されています。
ユーザーが完全に無防備な状態で情報が使われるわけではない点は、押さえておくべきポイントです。
2025年11月5日時点では、Meta AIは日本では提供されていません。
ただし、将来的に海外での導入状況次第で検討される可能性があります。
もし日本でも導入された場合、
「検索履歴」や「いいね」よりも、
AIとの会話内容が広告配信に影響するという、これまでにない環境が生まれます。

この発表は、広告運用の前提が変わることを示唆しています。
これからは、
だけでなく、
「何をAIに相談したか」
という新しいシグナルが重要になります。
広告主側としては、ユーザーの関心がより細かく、リアルタイムに反映される環境を前提に、
を考える必要が出てくるでしょう。
Metaが発表した「Meta AIとのチャット内容をパーソナライズに活用する」という方針は、SNS広告とコンテンツ推薦の仕組みを大きく進化させるものです。ユーザーの行動データではなく、言葉として表現された関心が直接反映されることで、広告の精度はさらに高まっていくでしょう。日本ではまだ提供されていないものの、今後の展開次第では、広告運用やSNS戦略の考え方そのものを見直す必要が出てきます。Meta AIの動向は、今後のSNSマーケティングを考えるうえで、見逃せないテーマになりそうです。