LINEヤフーがYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)インストリーム広告でABEMAへの配信に対応|動画広告の新たな配信先とは

【監修】株式会社ジオコード Web広告事業 責任者
新井 政樹

動画広告の重要性が高まる中で、配信先の拡張は広告戦略に大きな影響を与えます。
特に、ユーザーの可処分時間が動画コンテンツへとシフトしているといわれる現在、どの媒体に広告を配信できるかは成果を左右する重要な要素です。

こうした背景のもと、LINEヤフーはYahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)のインストリーム広告において、新たに動画配信サービス「ABEMA」への配信に対応しました。
2026年2月5日より、すべての広告主が利用可能となっています。

本記事では、このアップデートの内容と、広告運用における活用ポイントを解説します。

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ABEMA配信に対応したインストリーム広告とは

今回対応したインストリーム広告とは、動画配信サービスのコンテンツ内に表示される動画広告のことを指します。
番組の再生前や途中、または終了後に挿入される形式で配信されるため、ユーザーの視聴体験の中で自然に広告接触を生み出すことができます。

ABEMAは月間4,000万人以上が利用するとされる動画配信サービスであり、ニュース、ドラマ、スポーツ、バラエティなど多様なコンテンツを提供しています。
このような大規模プラットフォームへの配信が可能になったことで、これまでリーチできなかったユーザー層へのアプローチが期待されます。

さらに、インストリーム広告は視聴完了率が高いとされており、広告が最後まで視聴されやすい点も特徴です。
視認性の高さとストーリー性を活かした訴求が可能であり、商品やサービスの理解促進に適したフォーマットといえるでしょう。

ターゲティングと配信設計のポイント

ABEMAへの配信では、番組ジャンルを指定した配信設計が可能です。これにより、視聴コンテンツの特性に合わせた広告配信が実現できます。

例えば、スポーツ番組にはアクティブ層向けの商品、恋愛リアリティ番組には若年層向けサービスといったように、コンテンツと親和性の高い広告を配信することで、より高い効果が期待されます。
単なる属性ターゲティングだけでなく、「どのコンテンツを見ているか」という文脈を活用した設計が重要になると考えられます。

また、動画広告はクリエイティブの質が成果に直結するため、短時間で訴求ポイントを伝える構成や、視聴を継続させるストーリー設計も重要です。
特にインストリーム広告では視聴継続されない可能性もあるため、冒頭で興味を引く工夫が求められます。

配信に必要なツールと導入の流れ

ABEMAへの広告配信を行うためには、「AJA Video Platform」という専用ツールを利用する必要があります。このツールの利用が必要とされています。

導入にあたっては、LINEヤフー for Businessで公開されている手順書を確認するか、担当者へ問い合わせることで詳細を把握できます。
通常のディスプレイ広告とは異なる設定が必要となるため、事前に仕様を理解しておくことが重要です。

動画広告の選択肢拡大がもたらす影響

今回のアップデートにより、Yahoo!広告の動画配信先としてABEMAが加わったことは、広告運用における選択肢の拡大を意味します。

これまで動画広告は一部のプラットフォームに集中しがちでしたが、配信先が増えることで、ターゲットや目的に応じた媒体選定がより柔軟に行えるようになります。
また、テレビ的な視聴体験に近い環境で広告配信ができる点も、大きな特徴といえるでしょう。

動画広告戦略は「配信先設計」が鍵になる

今回のABEMA対応から見えてくるのは、動画広告において「どこに配信するか」がますます重要になっているという点です。

ユーザーの視聴環境が多様化する中で、単に動画広告を出稿するだけでは十分な成果を得ることは難しくなっています。
配信先の特性や視聴コンテンツとの親和性を踏まえた戦略設計が求められます。

今後のWeb広告運用では、クリエイティブだけでなく、配信面の選定やターゲティング設計を含めた総合的な最適化が重要になると考えられます。
ABEMAへの配信対応は、その戦略を広げる一つの選択肢として注目すべきアップデートといえるでしょう。